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佐野がチームの全得点を挙げる活躍 バウアー3勝目

06/01 横浜DeNA3-2東京ヤクルト(ハマスタ)

先発のバウアーは初回、北村拓に初球を先頭打者本塁打とされ先制を許す。その裏すぐに桑原の二塁打から佐野の犠牲フライで同点とする。4回には佐野が2戦連発となる3号ソロで勝ち越すも、5回に山田のラッキーな内野安打がタイムリーとなり再び同点。前日同様に2-2の膠着状態が続いたが、8回に梶原の二塁打で作ったチャンスで佐野がタイムリー二塁打。9回は入江が締めて11セーブ目。8回まで投げ切ったバウアーに約1か月ぶりの3勝目が付いた。

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ポジ [Good]

連日の決勝打を放ったのは佐野。この日は犠牲フライ、ホームラン、タイムリー二塁打とバリエーション豊かに3打点。チームの3得点全てが佐野のバットでもたらされた。昨日のブログでも書いたように5月は好成績だったので、それを6月にも持ち込んで交流戦でも暴れて欲しいが、まず6月最初の試合で申し分ない活躍を見せてくれた。

初回、1アウト3塁でプロ初登板の下川との対戦。初見だったと思うが、追い込まれながら高めのストレートをセンターまで運んだ。36イニング連続無得点の時にはなかなかこういう一打が生まれなかったが、先制された直後にすぐさま同点とする貴重な犠牲フライとなった。

4回に2度目の対戦。2ボールとなり、ストライクを取りに来るところで、ややインサイドよりの甘いストレートを強く振り抜き、打球はライトスタンドの上段まで届いた。現地で観ていて上がり過ぎなのかと思ったが、かなりの飛距離だった。バットを少しだけ重くしたという話を目にしたが、その効果も出ているのだろうか。

そして8回。代打の梶原が二塁打を放ってチャンスを作ると、オースティンは警戒してボールが先行。3ボールから申告敬遠となり、星から左腕の田口にスイッチ。ヒーローインタビューで佐野は「ピッチャーが変わるのかと思った」と嫌そうな話しぶりだったが、星がそのまま続投していた方が抑えられた可能性が高いと思う。

星はこの試合前まで8試合で失点なし。ここ最近は立て続けに4ホールドを挙げており、現状のヤクルトのリリーフ陣の中では信頼できる内容。田口は確かに左打者を1割台に抑えているが、佐野は左腕の方がよく打っている。この試合が終わった段階の数字では1割ほどの差がある。

クローズドスタンスで打つ佐野は、左腕に対する開きが抑えられるのであまり苦にしない。加えて2アウトのチャンスでヒットを狙って行くので、より左腕を打ちやすくなる。それでもヤクルトとしては前日も8回に勝ち越されており、ここが勝負として動くしかなかったか。

左腕に対する打率、そして高い得点圏打率が示す通りの結果で、初球のスライダーは空振りしたが、2球目の高めのストレートを右中間へ運んだ。オースティンは還れなかったが、勝ち越しの1点が入り、連日のヒーローとなった。6月も良いスタートが切れたので、このまま交流戦でも勝利に導いて欲しい。

バウアーが8回2失点のHQSをマーク。8回裏に代打梶原が起用されて交代したが、その梶原が還って3勝目が付いた。開幕3連敗の後に連勝したが、直近4登板では勝ち負け付かず。打たれた時は味方が追い付いてくれて、抑えた時には援護がないという状況が続いていた。この日も同点のまま8回まで来ており、また勝ち負け付かずかなと思ったが、最後の最後で援護があった。

初回、北村拓に初球を先頭打者本塁打とされた。沢村賞に向けて防御率を改善しなければならないが、いきなりの失点。ど真ん中のストレートだったが、一発を浴びるとは想定外だっただろう。その後は落ち着いた投球を見せた。

4回裏に佐野のソロで勝ち越したが、5回表に先頭の赤羽をヒットで出塁させた。2つの内野ゴロで2アウト3塁となり、先発の下川に代打の山田が起用された。154キロのストレートに押され、力ない打球がサードの前に転がり、三森が懸命の送球も間一髪セーフ。バウアーにとっては不運な打球で同点とされた。

5回までで、先頭打者本塁打も含めて3度先頭打者に打たれている。先頭を取れないので得点圏に走者を置くことが増え、打ち取った当たりがヒットになって失点することが起こりやすくなる。ピンチでギアを上げることができる投手なので、もう少しイニングの先頭は徹底して抑えたいところ。

8回も先頭の岩田にヒットを打たれ、伊藤のバントは失敗したが、北村拓に繋がれて1アウト1、2塁。茂木は打ち取ったが、内山に粘られた末に歩かせた。前回の対戦で3ランを打たれていたことも影響したか。2アウト満塁でオスナを迎えたが、3球目は156キロのストレート。110球目にしてMAXが出るのがバウアーらしい。ライト前方へのフライだったが、度会と桑原が交錯しかけて、度会が捕った。これにはバウアーもビビらせるなよとばかりに膝をついた。

この試合の奪三振は4つで、前回に比べると良くはなかったと思う。それでもHQSをマークしているのだから申し分ない。5月の体調不良を越えて、また良くなって来たので2023年と同様に、交流戦で勝ち星を増やして乗って来てもらいたいところ。2023年は6月3日に2勝目を挙げ、ケガで離脱する8月30日までで10勝を挙げている。まだまだ勝ち星は積み重ねられる。

9回は入江が締めた。先頭の澤井はフォークで3球三振だったが、山本がパスボールで振り逃げ。赤羽のバントが決まり、思わぬ形で1アウト2塁と一打同点のピンチを迎えた。ここで代打にサンタナが登場するという厳しい場面。初球、フォークがゾーンに入り、2球目は真ん中のストレートだが空振り。3球目も思い切ってストレートを続け、低めギリギリに決まって見逃し三振。

バウアーからマルチヒットをマークしている岩田は、追い込んでから渾身のストレート。高めに大きく抜けるような感じになったが、腕の振りが良く、打者には浮きあがったように見えたのだろう。完全なボールゾーンだったがバットが出てしまい空振り三振。振り逃げも含めて3三振を取り11セーブ目。クローザーとしてストレートで勝負できるのは強い。

桑原が、初回に下川のストレートを捉えて二塁打。一発で先制された直後だったのでチームを元気づける一打だった。内野安打も含めてマルチヒット。今年の交流戦ではカマキリダンスではなく、プレーでパテレ行きだ。

牧は、4試合連続ホームランはならなかったが、最初の打席でヒットを放ち打率トップをキープ。8回は、2アウト2、3塁で死球を受け、珍しく怒りを露わにした。敬遠もありうる場面で初球から当てられたら怒るのも無理はない。良い状態のバッティングに死球が影響しなければ良いが。

8回に代打で登場した梶原が、あともう少しで勝ち越しホームランという、リボンビジョン直撃の二塁打を放ち、勝ち越し点を呼び込んだ。ゴールデンウィークから3週間ほどファームで調整をしてきた。昨年のブレイクで今年はレギュラー定着を期待されていただけに、思うように行かないシーズンの始めになった。

ここでレギュラーを獲れる選手かそうでないかで、どのランクのプレーヤーになるかが決まると言っても過言ではない。蝦名も何度か掴みかけては離してしまう状況が続いている。特に梶原には足という武器もあるので、スタメンから欠かせないという選手になって欲しい。今はまだまだ桑原が元気だが、その先を見ればセンターに定着できる選手が必要になる。

この日は高めのフォークを捉えたが、逆方向への長打も梶原の魅力の一つ。交流戦で結果を出して出番を勝ち取り、外野のポジション争いに入り込みたい。佐野、桑原、度会と高いレベルで競争することがチーム力にも繋がって来る。

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ヤジ [Bad]

プロ初登板の下川は、変則フォームなので初見では苦労するかなと思っていたので、4回まで2点というのはまずまずだったと思う。同点とされた後、清水に回跨ぎで2イニングを抑えられ、7回も矢崎に三者凡退だった。中盤でもう少し攻められればというところだが、いつも打てるわけではない。

8回裏の佐野の二塁打は、センターの岩田が回り込んだので、フェンスまでは到達しなかった。それでも2アウトだったので、一塁ランナーのオースティンもホームを突いているものと思ったらいない。悔しがりながら三塁へ戻る姿が見えた。オースティンの走塁は見ていなかったが、右中間を破ると思い込んで緩めたわけでもないと思うし、行けると思ったら河田コーチに止められたという感じか。

申告敬遠で一塁に出た時はまだ同点なので、不振とは言え代走を起用しなかったことは悪くないと思う。1点を勝ち越して、結果的に守備から代わることになったというだけ。右中間を破っていれば還っただろうが、岩田が俊足を生かして回り込んだ。捕球体勢は良くなかったが、左投げなので右中間に動いた場合にはすぐに送球できる。そのあたりも見ての河田コーチの判断だっただろうか。

1点をリードした9回表、先頭の澤井をストレート2球で追い込み、3球目はフォークを選択。左打者のアウトサイド低めにツーシームのように逃げながら鋭く落ち、澤井のバットは空を切ったが、山本が捕球できずに後逸。振り逃げとなってしまった。この回から松尾に代わって入り、自らフォークのサインを出しているので、思わぬ変化をしたのかも知れないが、手だけで捕りに行って大きく後逸してしまった。

本人も分かっていることだと思うが、先頭を取るというのはクローザーにとって重要なことであり、3球三振に取ったものがノーアウト1塁というのは、1点差ではかなり大きく違う。入江とのバッテリーで後続を断ってカバーすることができたし、怠慢や油断とは言わないが、レギュラーキャッチャーである山本だけに、場面の重要性と1球で変わってしまう野球の流れを今一度確認しておいて欲しい。

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キジ [Other]

現状のヤクルトを考えれば、バウアーと下川というマッチアップでは絶対に取ってスイープを決めたい試合。初見の変則フォームである下川にやや苦労し、必死の継投の前になかなかヒットも出なかったが、前日と同様に8回にようやく勝ち越し、何とか逃げ切った。

4月25日からの広島3連戦の後、何度かスイープできそうなカードがあったが、勝ち切れなかっただけに、交流戦前に勝ち切って今季最多の貯金5としたのは、チームとして非常に良い形だと思う。

そして、直近4試合勝ち負けなしだったバウアーに勝ちが付いたことも大きい。安定感のある先発陣の中で一人だけ失点を重ねていたが、前回の好投とこの勝利で再び良い形になって行くのではないか。貯金を2桁に乗せて行く上で、間隔を詰めて登板するバウアーの好投、勝利は欠かせない。

今週は連続イニング無得点で始まり、阪神に連敗して差が開いてしまったことは痛かったが、終わってみれば4勝2敗と貯金を増やした。この流れを続けて行きたい。

来週からは交流戦が始まる。この日に先発しなかった東は楽天モバイルパークでの楽天戦に回ることになると思われるが、問題は火曜の天気か。夜にかけて強めの雨ということで、難しいかも知れない。チームとしても、6月23日以降に再び仙台へ行く必要があるので、できれば一度で終わらせたいところではあるだろう。

パ・リーグの主催からスタートということで、DH制が採用される。現状だと宮崎、オースティンがDHに入り、代わりに三森、佐野がファーストに回って梶原、蝦名が外野に入るかなという感じだが、筒香が昇格して来るという情報もある。このあたり、再来週のビジター6連戦も含めてどうなるか注目して行きたい。

前日から天候は回復し、晴天のハマスタ。試合前、diana kidsたちのダンスパフォーマンス。

初回のマウンドで投球練習のバウアー。

この日も運ばれて来るだけのバート、スターマン、チャピー

ラッキー7のスタージェット。だんだんと雲が多くなって来た。

9回表、クローザーの入江が登場。世界中の誰よりきっとをみんなで歌う時間、ゾンビネーションのヤスアキジャンプに代わる定番になりつつある。

ピンチは迎えたが入江が守り抜き、ハイタッチの時間。バウアー、佐野のヒーローが先頭。

ヒーローインタビュー前、佐野の登場曲Baila Conmigoがかかると、かつて雨天でノーゲームが決まった後に佐野が披露したダンスをスターマンが見せ、ベンチの佐野が拍手を送る。

ヒーローインタビューは梶原、佐野、バウアー。

ヒーローがお立ち台のトラックで場内一周へ。

Victory Celebration。この後、球場を出ると終了を待っていたかのように通り雨が落ちて来た。

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