06/06 横浜DeNA2-1北海道日本ハム(ハマスタ)
両チームの先発投手が完投するという投げ合いとなった一戦。初回に桑原の三塁打の後、度会がタイムリー内野安打で先手を取る。4回にはプロ初盗塁を決めた松尾を石上が左中間への二塁打で還し、2点目。バウアーは5回まで順調だったが、6回に水谷、石井、清宮の3連打で1点を失う。なおも1アウト満塁は松本を併殺に取って凌いだ。尻上がりの投球を見せた伊藤は8回まで2失点で投げ切る。8回まで112球を投げたバウアーも9回のマウンドに上がり、三者凡退で片付けて完投勝利を飾った。
ポジ [Good]
またも熱いバウアーが戻って来た。5月3日にハマスタの読売戦で1-0の完封勝利を挙げ、これぞバウアーという姿を見せたが、その後副鼻腔炎などの体調不良で失点を重ねる登板が続いた。5月27日に8回無失点の投球を見せると、中4日で6月1日にも8回2失点の投球。約1か月ぶりの3勝目を挙げ、そこから再び中4日でこの日の登板を迎えた。
初回を三者凡退で片付けると、その裏すぐに1点の援護をもらった。2回、3回と得点圏に走者が進むも後続を断ち、4回は三者凡退。すると4回裏に2点目の援護をもらう。5回は先頭の松本を歩かせるも、伏見を併殺に取り、山縣のサード強襲ヒットが二塁打になったものの後続を断った。
しかし、6回も先頭の水谷に3ボールとなり、カウントを戻すもライト線へ二塁打を浴びた。石井のポテンヒットでノーアウト1、3塁となり、清宮には初球のナックルカーブが浮いたところを捉えられ、レフトへライナーのタイムリーヒット。まだ70球を超えたところだったが、かなりボールが浮いていたしコントロールもできていなかった。
レイエスはセンターフライに打ち取るも、おととしホームランを打たれている万波にはストライクを取りに行けず歩かせ満塁。松本はストレート2球で追い込むも、変化球が決まらない。最後は渾身のストレートで詰まらせショートゴロ。京田のトスから牧が速い送球で一塁もアウトで併殺完成。これにバウアーも吠えた。
7回も先頭の伏見に3ボール。2つストライクを取るも、6球目はバランスを崩し転倒。四球となり、マウンド上で大の字になったバウアー。山縣はバントを打ち上げ、伊藤もバントを失敗したが、代走の矢澤が盗塁を決め、松尾の悪送球で三塁まで進む。水谷も歩かせて2アウト1、3塁。石井はチェンジアップを捉えたが、サードの守備範囲のライナーで何とか凌いだ。
この時点で104球だが、状態と7回裏に打席が回ることからさすがにこの日は交代かと思ったが、バウアーは打席に向かった。8回は2アウトから万波にセカンドへの強襲ヒットを打たれるも後続を断った。そして、史上最多動員となったハマスタの大声援を受けて9回表のマウンドにも立ったバウアーは、三者凡退で片付け、今季2度目の完投勝利を挙げた。
中4日でも130球の制限で投げて来るバウアー。肩肘に負担がかからないフォームとそのためのトレーニングも徹底し、回復力にも自信を見せる。100球前後で中4日で投げ続けることはあっても、120球超で完投しながら中4日は異次元。故障の心配もあるが、バウアーが数値化した体の状態を見る限りは問題ないのだろう。
次も中4日で11日のオリックス戦になるのだろうか。その後、中5日で17日の西武戦で先発すると、中4日で22日のロッテ戦にも投げられる。現行の18試合制の交流戦は3週間なので、雨天中止に寄って4週目に振り替えられた試合を使わない限り、先発投手は3回しか投げられない。バウアーは4回先発できるので、4戦4勝を狙ってもらいたい。
バウアーのオンステージという試合だったが、バッテリーを組んだ松尾もリード、ワンバウンドのストップなど守備面でバウアーをアシスト。バッティングでもマルチヒットで2点目のホームを踏んだ。DHでは結果が出なかったが、キャッチャーとしてのスタメン、バウアーの登板日にまた打った。
うまく行かない登板も乗り越えて、バウアーのキャッチャーとして松尾も成長できていると思う。後半戦に入ればチームの浮沈を左右する重要な試合も出て来る。そうした試合を経験することが松尾の糧になると思うので、何とかそこまで今のまま食らい付いて行って欲しい。
松尾も含め、若い力が活躍した試合だった。初回は桑原の三塁打の後、度会がタイムリーを放った。セカンドの石井が素晴らしいプレーで止めたが、送球しても間に合わないタイミングで断念。記録がヒットとなったように、一二塁間へしっかりと打てていた。4回には松尾がヒットで出てプロ初盗塁。1アウト2塁から石上が左中間へタイムリー二塁打を放った。
WBCの代表メンバーであり、日本を代表する投手である伊藤からしっかりと結果を出した若手の選手たち。自信にもなるだろう。なかなか結果を出し続けることは難しいが、少しずつ成果が出始めている。
ヤジ [Bad]
もう少し援護ができればというところなのだろうが、相手もエースであり、素晴らしい投球を見せていた。4回までに2点を取れただけでも良しとしなければならない部分もある。結果的に2点を守り、バウアーの完投でリリーフも温存出来たのだから言うことなしだろう。
キジ [Other]
パ・リーグ首位の日本ハムとの初戦を制した。日本を代表する投手である伊藤と、サイヤング賞のバウアーがお互いに完投する投げ合いを見せた。2-1というスコアだったが、投手戦と言っても良い内容だった。
阪神も負けないので差は変わらない。ソフトバンクが敗れたため勝敗では1位タイでDeNAも並ぶ状況になっている。交流戦中は直接対決がないので阪神について行くことが大事。
初戦を取れたので、あと1つ勝ってカード連続勝ち越しと行きたい。大貫、石田裕の順番で先発してくるだろう。打線が援護し、4本柱以外での白星を増やして行きたい。
7日に先発する大貫は、前回の登板で今季初勝利を挙げている。7回1失点と内容も良かった。連勝と行きたいところだ。日本ハムは山崎福。投球はもちろん、バッティングにも注意が必要。何とか攻略したい。
コメント