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大貫、4回途中5失点KO 度会3ランも反撃届かず

06/07 横浜DeNA4-7北海道日本ハム(ハマスタ)

大貫は初回、五十端のヒットと盗塁でピンチを招き、郡司のタイムリーで先制を許す。2回も水谷のタイムリーの後、五十端に三塁打を打たれて2失点。4回に2アウトから1、2塁のピンチを招くと三浦監督が出て堀岡に交代。しかし、堀岡は五十端、清宮に連続タイムリーを許す。4回に筒香が2号ソロを放って1点を返すが、7回に坂本が2失点。8回裏に度会の4号3ランで点差を詰め、2アウト1、3塁で代打宮崎という場面を作るも、見逃し三振に倒れて反撃ならず。

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ポジ [Good]

筒香が今季初の3安打猛打賞。交流戦から一軍に復帰したが、4月の不振を完全に脱したバッティングを見せている。4回、山崎福の低めのカットボールを拾い、ライトスタンドへの2号ソロ。4月17日の東京ドームでの読売戦以来、ハマスタでは日本一を決めた昨年11月3日以来となるホームラン。

7回にはインサイドのスライダーを早いゴロでライト前へ運び、8回は投手が代わったところで池田のストレートをセンターの左へ弾き返し、フェン直の二塁打。ライト方向へのホームラン、ストレートを打ち返しての逆方向への強い打球と筒香らしさが戻って来た。

これで交流戦は打率.438、OPS 1.446の好スタート。二軍でもOPS .979をマークして戻って来たが、しっかりと調整できたことが窺える。オースティンが膝の故障もあって登録抹消となったが、代わりに筒香が入ることで何とか攻撃力を落とさずに行けそうな気配。

度会も一発を含む3安打。楽天3連戦の2戦目には代打を出されるなど、ノーヒットが続いて悔しい思いもしたが、これで3試合連続ヒットとなった。初回、左腕の山崎福の甘くなったツーシームを捉え、レフト方向へ強く打ち返した。左中間寄りに守っていたレフトの水谷が追う間に、好走塁で二塁を陥れた。

2打席目はしぶとく低めの変化球を当てて、セカンドへの内野安打。そして、8回はノーアウト2、3塁でインサイド低めへの変化球を完璧に捉え、打った瞬間というライトポール際の中段へ飛び込む3ラン。6点差のワンサイドゲームを一気に分からなくした。

横浜高校の先輩、後輩である筒香と度会がいずれも今季ハマスタでの初ホームランをマークした。蝦名、梶原らも含めて外野を争う中で、この二人の状態が上がって来ていることはチームとしてもポジティブな要素。

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ヤジ [Bad]

大貫は、初回に先頭の水谷と対戦。昨年はエスコンフィールドでの3戦目で登板し、水谷のプロ初ホームランを打たれた。その前にもホームランとは判定されなかったが、実はホームランの要件を満たしていた打球もあった。その打ち込まれた打者をインサイドへのツーシームで完全に詰まらせ、ピッチャーゴロに打ち取った。バッテリーは、今日のツーシームは行けるという手応えを掴んだかも知れない。

五十端には甘く入ったカットボールをセンターへのヒットとされ、悠々と二盗を成功された。清宮にはボールが先行し、結局歩かせてしまった。4番に入った郡司に対して2球で追い込むも、スプリットが決まらない。最後にツーシームを持ってくるが、水谷の時とは異なって中へ入り、センター前タイムリー。投げ切れなかった。

2回は先頭の伏見をまた打ち取れない。10球粘られた末に歩かせた。大貫の流れでは全くなかった。山縣のセカンドゴロは、球足が速いように見えたが併殺は取れず。上川畑のボテボテのセカンドゴロで2アウト2塁となり、水谷を迎える。ツーシームを続けるも、2球目はまたも中へ入り、ライト前タイムリー。さらに五十端にもライト線を破るタイムリー三塁打を許し、3失点。

バッテリーの中でこの日はストレートが良くないという判断だったのだろうか。いつもに比べてかなり少なかった。打者がツーシームに意識がある中で、甘く入ったらやられる。ストレートを意識しているところにそこから食い込んでこそのボール。あまりにもツーシームに頼り切り、操り切れなかった。

4回2アウトから上川畑にフェンスの最上部に当たる二塁打を打たれた。1球速報では142キロのストレートになっているが、これがストレートなのだとしたら割合が少ないのは頷ける。上川畑には失礼だが、パワーのある打者でないのに、あそこまで飛ばされるのだから球威が全くなかったのだろう。

水谷を迎えて警戒するのも当然。アウトサイド低めに集めたが、ゾーンには入れられず歩かせた。一塁も空いているし、この四球は想定内だったが、三浦監督が出て交代となった。五十端には2打席続けて打たれているので代えられても文句は言えない。

マウンドに上がったのは堀岡。前日はバウアーが完投、その前の日も勝ちパターンの二人だけしか使っていないので、ある程度早めに継投することは想定していたとは思うが、あまりイニング途中のピンチで登板することのない堀岡の選択は疑問。早めのイニングであれば堀岡ということで準備していたのだろうが、こういう場面で大貫を代えるつもりがあるなら、颯を準備しておくべきだった。

五十端は左打者なので颯は準備していたとしても出しづらいところではあったが、3点までで留めたいから交代している。投げてみないと分からない、序列の低い投手を出すのであればあまり意味がないように思う。

堀岡は五十端、清宮にタイムリーを浴びて5点のビハインドとしてしまった。結果的にもこの2点が大きく響いた。堀岡は回跨ぎで5回も登板し、下位打線とは言え三者凡退で片付けたので、結果論ではあるが投げさせる場面を間違えたように思う。

昨年はハマスタでは防御率0.00だった坂本が、7回に捕まった。マウンドに上がった6回は三者凡退で片付けたが、7回に五十端を三振に取った後、清宮に一塁線を破る二塁打を打たれた。郡司は勝負し切れず歩かせ、万波の打席ではパスボールで2、3塁となった。三浦監督は万波を申告敬遠とし、6番に入っていた投手の山崎福との勝負を選ぶ。

1ボール2ストライクと追い込んだ後のチェンジアップがやや高く、ゾーンに残ってしまった。詰まった当たりだったがライトの前に落ち、2点タイムリーとなってしまった。投手ながら毎年交流戦ではヒットを放っており、近年はタイムリーも打っている山崎福だが、厳しく攻め切れなかった。

1-7とワンサイドゲームになってしまったが、度会の3ランでハマスタが盛り上がった。さらに代わった池田から筒香の二塁打、戸柱もヒットで繋いで2アウト1、3塁。ここでベンチスタートだった宮崎が代打で登場。一発同点の場面で期待が高まった。池田も警戒して3ボールとなった。

宮崎の中で、歩いて満塁になればという気持ちがあったかどうか。4球目は低めのストレートで、打ってもヒットになりづらいし、1球待つのは分かる。次の5球目をどういう意識で待っていたか。一気に3ランで同点を狙うなら肩口からの甘いスライダーか、甘いストレートに張るか。

5球目はど真ん中のストレートだったが、宮崎は見送った。甘い変化球を狙っていたなら手を出さないだろうが、何か四球で歩きたいというような消極的な姿勢に見えた。ペイオフピッチはインサイドからのカットボールが入って来て、見逃し三振。想定していないボールで手が出なかったというのもあるだろうし、宮崎としてはボールに見えたのだろう。際どいコースだったのは確か。5球目はストレート一本で待って振り抜いて欲しかったというのが感想。

4番の牧の状態は少し気がかり。この日も4打数ノーヒットで、凡退の内容もあまり良くない。先週は一気に打率を3割に乗せ、首位打者に立ったが、これで4試合連続ノーヒットで急降下。牧もいろいろなプレッシャーや相手からのマークと戦っていると思うが、4番として極端に打ったり打たなかったりするとチームは安定しない。誰しも不調の時期はあるが、それでも歩くとか、最低限の役割をこなすとか、チームのためにできることをして欲しい。

特に初回に失点した直後、度会の二塁打でチャンスを迎えていたので、最初の打席で一本出ていれば試合展開は全然違ったと思う。たらればを言っても仕方ないが、オースティンが離脱した今、4番牧の役割は非常に大きなものになっている。チャンスでの勝負強さを発揮して欲しい。

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キジ [Other]

ベイスターズの先発投手が5回を持たずに交代するのは、4月30日に吉野が4回2/3で降りて以来。つまり、5月は一度もなかったということになる。東、ジャクソン、ケイ、バウアーが5回どころか7回、8回と投げ、大貫や石田裕もここまではしっかりと6回以上を投げて来ていた。

今季は投手がゲームを壊す試合はほとんどなく、6点ビハインドというような一方的な展開はこちらがすることはあっても、されることはほぼなかった。4月末からの快進撃はそれだけ投手が踏ん張って来たことでもたらされた。土曜のハマスタのゲームで残念だが、どうしても年間でこういう試合は出てしまう。この日は仕方ないのかなと思っていた。

しかし、8回に完投ペースだった山崎福を捉え、度会の3ランで試合を分からなくした。さらに一発同点の場面まで演出し、ハマスタを沸かせた。結果としては何点差であっても負けは負けだが、流れとしては翌日に繋がるはずだし、TQBの話もあるので無駄な反撃ではなかったと思う。

パ・リーグ首位の日本ハムを相手にカード勝ち越しなるか。予告先発は石田裕と金村。この3連戦は、伊藤、山崎福、金村と好投手に当たっているが、首位チームなので良い投手ばかりなのは当然か。金村は過去2登板は楽天を相手に完投、完封と来ている。2週くらい登板間隔を空けており、日程の関係なのか体力的な部分なのかは分からないが、簡単な相手ではないのは確か。

昨年もエスコンフィールドでの初戦で登板し、8回で9三振を奪われている。筒香がホームランを放っているが、抑えられたイメージの方が強い。一方、石田裕は昨年、交流戦で一軍デビューし、ソフトバンクと西武から勝利を挙げている。ハマスタのマウンドと併せてイメージは良いはず。序盤を最少失点で切り抜け、味方の援護を待つ形にしたい。

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