06/11 オリックス0-4横浜DeNA(京セラ)
3回、先頭の松尾が四球で出塁すると、山本が左中間を破る二塁打を放って先制。その後は田嶋のキレのある投球に苦戦。8回2アウト2塁で山岡に代わったところで、桑原が右中間へタイムリー三塁打。9回には宮崎の2点タイムリー二塁打でダメ押し。先発のジャクソンは、4者連続三振の立ち上がり。先頭打者を出しても連打を許さず、7回無失点で6勝目。伊勢からウィックに繋いで締めた。
ポジ [Good]
ジャクソンが京セラドームでまたも快投を見せた。昨年、来日初登板が京セラドームでの阪神戦。6回1失点に抑え、来日初勝利を挙げた。今年も4月1日の京セラドームでの阪神戦が初登板となり、7回1失点で勝利投手となっていた。この日はそれらを上回る7回無失点の好投で、京セラドームでの3勝目となった。
立ち上がりからストレートの球威、変化球のキレが申し分なく、2回の先頭まで4者連続三振。杉本は完全に詰まらせたが、深く守っていたライトの度会が前進もその手前に落ちる二塁打。さらに杉澤のショートゴロで、ファーストの佐野が落球するエラー。野口に3ボールとなったが、高めのストレートでバットをへし折って凌いだ。
危なかったのはこの場面くらい。3回は先頭を歩かせるも併殺を取って切り抜け、4回も先頭の森がシフトの逆を突く内野安打で出塁したが後続を断った。5回も先頭の杉澤にヒットを打たれたが、山本が鋭い送球で盗塁を阻止。7回まで98球で投げ切り、7三振を奪った。
これで6勝目となった。防御率も1.40と安定している。昨年は5月に一度登録を外れてファームで再調整となったが、今年は開幕からずっと安定している。このままシーズンを乗り切れれば球団の外国人投手の記録を一気に塗り替えそうな勢い。ケイ、バウアーもいるが、ハイレベルな数字を競って欲しい。
ジャクソンを好投に導いた山本が、地元で攻守に渡る活躍。ヒーローインタビューに立った。3回に先制打を放ち、素晴らしい送球で盗塁を阻止した。田嶋のインサイド低めへの変化球を捉えたバッティングは、コンパクトに振れていて非常に良かった。12日はバウアーが先発でスタメンは松尾になりそうなので、この日に活躍して地元の大正区でヒーローになれたのは良かった。
1-0の息詰まる投手戦が続いていた中、代わったばかりの山岡から右中間への三塁打を放った桑原。1点もやれないということで外野が前進守備を敷く中で、高めに入って来たカットボールを右中間へ弾き返した。中継が乱れている中、三塁を回ってホームを突いたが、惜しくもアウト。しかし貴重な一打だった。
9回も、2アウト1、2塁のチャンスで外野が浅めに守る中で、宮崎が高めのストレートをライトへ運び、杉本の頭上を越える2点タイムリー二塁打。宮崎らしい右打ちだった。
この日はショートでスタメン出場だった柴田は、最初の打席でバントを失敗してしまったが、2打席目にセンター前ヒット。今季15打席目でようやく初ヒットとなった。
6安打に終わったが、長打で効率的に得点することができた。4月に比べると長打が出るようになっており、得点力がUPしている。佐野、宮崎、筒香といった選手の復調が大きく影響している。基本的に長打で得点していくスタイルのチームだが、それが出ない時にどうするか。今後の課題になる。
ヤジ [Bad]
田嶋からは7回まで僅か2安打。力感のないフォームからキレのあるストレートとスライダー、フォークなど多彩な変化球も良いコースに決まっていた。なかなか打ち崩すのは難しいという状況で、ワンチャンスに長打で得点した。
3回、山本の二塁打で1点を先制してなおもノーアウト2塁。田嶋が良かっただけにもう1点をしぶとく取りに行って欲しい場面だったが、9番に入れた柴田がバント失敗。ピンチバンターでも起用されるくらいにチームで一番バントが上手いというくらいで、打順がうまくハマるかと思ったが、そう上手くは行かなかった。山本もランダウンプレーで粘れず1アウト1塁に。
桑原が三振に倒れると、度会の4球目でスタート。これは森に刺され、追加点ならず。柴田は今季1つ盗塁は決めているものの、足が速そうで速くない選手なのでこれは無理があった。次の回が2番からになれば良いということで盗塁をチャレンジしたのだろうが、度会のカウントが3ボール1ストライクになっただけに、結果論だが勿体なかった。
4回裏の先頭打者の森は初球のストレートに押され、三塁線へのファウルフライ。深めに守っていたレフトの筒香がダッシュで捕りに行くも、グラブに当てながら落としてしまいファウル。その後、2ボール2ストライクからストレートを打ちに行くも、またも球威に押されてショートゴロ。しかし、柴田が二塁ベースのすぐそばにシフトしており、ランニングスローも内野安打となった。
森は引っ張りの打者なので、データ的にも打球方向としては顕著に出ているのだろう。実際、前日もライトへの鋭い当たりを放っていた。ただ、この日はジャクソン。初球のストレートに押されてレフト方向へ打球が飛んでいた。追い込んでからストレート勝負の配球になるなら、シフトを戻すべきだった。
データで傾向が出ていても、投手の球威、配球、打者の調子などで状況は変わって来る。データを鵜呑みにするだけならベンチの監督、コーチはいらない。回が浅かったにせよ、1球1球もっと突き詰めて戦うことが必要なのではないか。
キジ [Other]
別に何曜日に勝とうが、トータルで勝ち越して行けば何の問題もないが、それにしても極端に水曜日に負けていた。ようやく水曜日は今季初勝利で、昨年9月25日に勝って以来の勝利ということになった。今季は引き分けの後に8連敗。昨年10月2日も負けているので引き分けを挟んで9連敗を止めた。これでしばらく何も言われなくなるだろうから、まずは良かった。
交流戦は12日で3カード目が終了し、半分が終わることになる。まだそういう状況ではあるが、5勝3敗で5チームが並ぶ混戦になっている。2023年も最終的には11勝7敗で4チームが並んだが、TQBの差でベイスターズが初優勝を果たした。まだ後半があるので分からないが、このままの混戦が続くとTQBでの決着もありうる。
ベイスターズとしては、火曜の初戦を落としてしまったが、鬼門の水曜で勝ちを拾えたので、3カード連続の勝ち越しを狙いたい。3戦目はバウアーとエスピノーザが予告先発として発表された。水曜の未勝利が破られたので、逆に心配になるが、両チームで外国人投手が先発した試合での連勝が続いている。こちらはそのまま伸ばしたいところ。
バウアーは前回121球で完投勝利を挙げ、今回は中5日で先発する。京セラドームは2023年に先発しており、今年もオープン戦で投げている。2023年は登板翌日に自ら入場券を買ってスタンドで応援し、注目を集めた。2年前は7回1失点で勝利投手となっているが、今回はどうか。体調に問題がなければある程度の投球はしてくれるのではないかという期待がある。
エスピノーザは開幕から既に8試合で先発しているが、先週の広島戦でようやく初勝利が付いた。援護にも恵まれていなったようだが、1つ勝って乗って来るかも知れないので、要注意。昨年はハマスタで対戦しており、勝ち負けは付いていない。前の2戦と同じくロースコアの展開となりそうだが、チャンスを確実に生かして得点したい。
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