06/12 オリックス4-2横浜DeNA(京セラ)
先発のバウアーは、初回に紅林に死球を与え、杉本の三塁打と頓宮の安打で2点を失う。打線は3回に石上の二塁打でチャンスを広げると、桑原の内野ゴロ間、度会のタイムリー二塁打で同点に追い付く。しかし、バウアーは4回に廣岡のタイムリーで勝ち越されると、6回にディアスのタイムリーで4点目を奪われ、ここで降板となる。打線はエスピノーザに7回まで4安打。終盤はペルドモとマチャドに封じられ、交流戦初のカード負け越し。
ポジ [Good]
エスピノーザをなかなか捉えることができなかった。その中で、3回は打線の繋がりが見られた。1アウトから三森がヒットで出塁すると、石上は浮いて来たスライダーに上手く合わせ、三塁線を抜く二塁打。1アウト2、3塁という大きなチャンスになった。
前進守備は敷かない中で、桑原が着実に転がしてショートゴロ間に1点を返す。同点まで持って行きたいところで、度会が中へ入ったツーシームを捉えてライトオーバーのタイムリー二塁打。良い形で序盤に追い付いたので、ここから競り合いを制して行きたい流れだったが、その後はエスピノーザから筒香のヒット1本に終わった。
バウアーが降板した後、残ったピンチで坂本が杉本を三振に取り、次の回もマウンドに上がってヒット1本に抑えた。ゲームを立て直す役割を果たした。宮城も間隔が空いていたが、カーブはもちろん、ストレートもフォークも良かったと思う。
ヤジ [Bad]
バウアーは、立ち上がりからボールが高く、コントロールし切れていない様子だった。1アウトから紅林へのインサイドのストレートがシュート回転し、紅林が打ちに行ったところで右肘付近に当たってしまった。山本が昨年骨折した時と近い当たり方だったので非常に心配だ。バウアーは前の試合までは死球は1つだけで、ストレートが抜けて当たるようなことはなかった。そこからしても、この日の登板は普通ではなかったということだろう。
杉本にはアウトサイド高めのストレートを捉えられ、度会のジャンプも及ばずにフェン直の三塁打となった。立ち上がりはあまり良くないバウアーだが、ここは何とか1点で止めておきたいところ。頓宮を追い込んだが、ナックルカーブを低めに決め切れなかった。決め球としても読まれていた部分もあっただろう。三遊間を破られて2点目。バウアーにしてみれば、度会が捕れなかった、三塁打にしてしまったという言い分はあるだろうが、そもそも投げているボールにも問題がある。
3回表に同点としてもらった直後、杉本に今度はレフトへのフェン直の二塁打。2アウトからストレートが甘くなった。スタンドまで届かなくて良かったという打球だった。
4回は先頭の来田を歩かせた。ボールが先行し、最後はチェンジアップが完全に抜け、コントロールできていない様子だった。盗塁を決められた後、2ボール2ストライクからまたもナックルカーブに合わされ、ライト前ヒット。これも不運だと言うのだろうか。高さもそうだが配球面に問題もあると思う。
ノーアウト1、3塁で若月にはナックルカーブがワンバウンドとなり空振り三振。松尾が少し弾いたのを見て、中川がスタート。中川が二塁ベースに入って来るところに送球が行き、牧のグラブが当たっているように見えた。三浦監督がリクエストするも、割と早く審判が戻って判定通りセーフ。
どこをどう見たらこんなに早くファーストジャッジ通りと判断できるのか理解できない。バウアーもXで文句をポストしちゃっているが、これは気持ちは分からんでもない。ただ、審判を敵に回しちゃっているのは今後に響くだろう。
1アウト2、3塁となり、大城はセカンドゴロ。ホームで三塁ランナーがタッチアウトで2アウト1、3塁。バウアーが言いたいのは本来であればここで終わっているということなのだろう。この日は調子が良くなかっただけに、誤審が響いてしまった。本来だったらそんなのは自分の投球で取り返すと言って欲しいところ。
廣岡にストレートを弾き返され、センター前ヒットで勝ち越し。反応できたかは分からないが、体が一塁方向に流れていなければピッチャーゴロの可能性もある打球だった。その守備に対する意識の低さを突かれ、6回は大城がピッチャー前にバントヒット。その後、野口にこの日2つ目の死球。2番打者に死球3つというのは問題がある。
その最後の死球が響き、自ら得点圏に走者を進めてしまった。ディアスには三遊間に打ち返され、三森が僅かに及ばず、ボールが転々とする間に4点目が入ってしまった。これも不運で捕れた打球と言いたいのだろうか。スライダーが甘く入っているし、そもそも野口のところで切っておくべき場面だった。
ディアスに打たれたところで131球。契約上に書いてあるかは分からないが、You Tubeでも「(130球まで)あと○球投げられる」と言っていたので、130球メドという取り決めがありそうだ。この日のように良くない場合は、もっとベンチが主導してしっかり交代して欲しいが、契約だとそうも行かない。代打のないDH制なので余計に難しかったか。大して良くもない日に130球投げて、必要以上に疲労を重ねる必要もないと思う。
打線は3回に3安打で2点を取ったところまでは良かったが、4回以降は僅か2安打。オリックスの外国人投手3名のリレーに力負けした。バウアーも良くなかったが、4点くらいまでは取り返して欲しかった。
キジ [Other]
前日に水曜の連敗が止まったので、連勝していた外国人投手同士の先発、7勝1敗の木曜という点が嫌な感じがしていた。それよりも、バウアーの出来が想定以上に悪かったというところ。そういう日もあるとは思う。打線も二度のビハインドを取り返す勢いはなかった。セ・リーグで見れば読売が引き分けた以外は全敗。首位との差が広がらなかったことをポジティブに捉えるしかない。
先週は楽天、日本ハムに勝ち越したが、3カード目で初の負け越し。DH制のある試合は昨年強さを見せたが、今年は今一つメンバーも調子も揃っていないといったところか。週末は交流戦の首位に立ったソフトバンク戦で、交流戦優勝を狙うなら負けられない。
初戦はケイとモイネロ。モイネロは先週、ヤクルト戦で8回18奪三振という快投を見せている。日本シリーズでも対戦した相手ではあるが、難敵であることは間違いない。ただ、前回が良過ぎただけに反動が来て欲しいという思いはある。
ベイスターズも現状では一番安定していて力のあるケイが登板する。ケイで負けると残り2戦は若干厳しいので、モイネロから何とか得点をもぎ取り、ケイのピッチングで守り、勝ちパターンに入りたい。週末は管理人も福岡へ行く予定だが、登録抹消はなかったので大貫、石田裕が先発するのだろう。ここは打線の援護が欲しいところだが、昨年の日本シリーズのような試合ができるか。交流戦優勝の常連チームに胸を借りるつもりで戦って欲しい。
コメント
今年、ひどい誤審があった試合は全部被害を受けたチームが負けています。
逆転ホームランをなしにされ負けた中日、佐野の三振がファールと判定され直後に山本の走者一掃で負けた阪神、これで3度目ですか。
上記の通り前回は誤審で勝ちましたが、全部自分たちに返ってくる形となりました。
もはや、NPBの審判は機能してないと断言できます。
一方で、明らかな誤審なのに三浦監督も抗議しないのは甘すぎます。
2023年の阪神岡田監督を見習ってください。あのバトルブロック事件の時です。岡田監督の怒りがルールを変え、さらに選手もこの一件で奮起し、優勝のターニングポイントになったことを後に語っていました。
それこそ、三浦監督のウイックチェンジと同じです。あれも日本一につながるターニングポイントのひとつでした。
三浦監督もやれないことはないんです。
怒る時は怒ってください。不可解な判定が変わらなくても、選手は間違いなく奮起します。
試合中にリプレー検証に対して抗議はできません。したら即退場です。
岡田監督の件は、リプレー検証の判定に対してではなく、ブロックした場合の判定についてのルールの確認ではありませんか?
福岡でも誤審、明らかな判定ミスによるリクエストでの変更などがありました。
現場の監督が怒って抗議しても罰金を科せられるだけです。あなたが代わりに払ってあげるのですか?そうでないなら無責任ですね。
球団全体というか、本来は12球団全体で声を上げるべきことです。しかし、オーナー会議の言いなりでしかないNPBに何かできると期待していません。
監督に抗議しろと他人任せにしないで、そう思うならあなたがNPBに直接話しをしてください。
三浦監督も怒る時は怒っていますし、ウィックの件も因果関係はわかりません。