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ケイが初回3失点の背信投球 投打に精彩なく完敗

06/20 横浜DeNA1-6千葉ロッテ(ハマスタ)

先発のケイは、初回いきなり藤原にフェン直の二塁打を打たれると、山本大のタイムリーで先制され、さらに西川の2点タイムリーで立ち上がりに3点を失う形となる。3回にも山本大のソロで1点を追加される。5回に宮崎の三塁打から梶原の犠牲フライで1点を返すも、その後はヒットすら出ない状況が続く。石川柊の後、7回から継投となるが、終盤もパーフェクトに抑えられた。9回に初登板のマルセリーノと岩田で2点を追加され、僅か1安打で完敗。

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ポジ [Good]

宮城が連投にも関わらず、回跨ぎで2イニングを無失点で抑えた。前日は堀岡が招いた2アウト満塁のピンチで落ち着いた投球。この日はケイに続く2番手で、3点差のまま反撃に望みを繋ぐ投球だった。連投になってしまったので、2イニング投げることで翌日はベンチを外すのだろう。おそらく石田裕がリリーフでスタンバイすることになると思う。現状勝ちパターンに次ぐ信頼を得ていると思うので、リフレッシュしてまた好投を見せて欲しい。

宮崎がチーム唯一のヒットを放った。3ボール1ストライクからアウトサイド低めのストレートを叩いた打球は伸びて右中間のフェンスを直撃。クッションボールがライトの山本大に当たり、転々とする間に宮崎が三塁まで到達した。宮崎には珍しい三塁打となった。その後、梶原のレフトへのフライでホームへ激走し、生還した。

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ヤジ [Bad]

ケイが2試合連続でQSをマークできなかった。初回に3失点しながら何とか6回まで投げたので、先発としての役割はある程度果たしているとは思う。しかし、今季ここまで素晴らしい投球をして来たケイに対する信頼という意味ではHQSを期待していたので、裏切ったような結果になった。

初回の初球、ど真ん中へストレートを投げて行ったが、藤原がファーストコンタクトで見事に捉え、あと僅かで先頭打者本塁打というフェン直の二塁打。1アウト後、池田の完全に詰まったショートゴロは石上が握り損ねて内野安打となった。記録は安打だが、ミスと言っても良いプレーだった。

山本大には3球目のストレートが高めに甘く入り、レフトの左への先制タイムリーとなった。藤原と山本大がストレートを捉え、バッテリーの中でストレートへの手応えがなくなったか。安田がセカンドライナーで2アウト。藤岡は2球で追い込みながら、なかなか打ち取れない。2ボール2ストライクからカット、スライダーと変化球を投げるも外れて四球。

この四球が一番痛かった。最初の2球を見る限りストレートをそれほど弾き返せるとは思えなかった。しかし、ストレートへの手応えがないから2ストライク後は変化球中心になった。ここでの四球は絶対に避けたかったので、力で抑えに行くべき場面だったと思う。右打者の方が1割台と抑えているケイの特性も頭にあったかも知れないが、藤岡のところで切りたかった。

西川にはカットボールが甘く入り、レフト前へ2点タイムリー。先制点だけでも重かったが、一気に3点では今のベイスターズの打線には重荷だった。今季7度のHQSをマークしているケイだからこそ、取られても1点で切り抜けて欲しかった。

3回は2アウトを取って、初回にタイムリーを打たれている4番の山本大と対戦。1ボール2ストライクと優位なカウントを作るも粘られ、最後はインサイドを狙ったと思われるスライダーが真ん中に入ってしまった。一発だけは気を付けたい場面で最悪の投球。ベンチに戻った後、グラブをベンチに叩きつけて自分への怒りを露わにした。今季はこうなる場面があまりなかったが、本質的には変わっていない。

2試合連続で4失点。5月までの好調な時期は終わったのかも知れない。誰しも調子が悪い時はやって来る。ここでどれだけ粘れるか。勝負どころの夏場に重要な試合で勝つために、悪いなりの投球をどのようにやっていくのか、調子を戻すにはどうすべきなのか、次回までに見つめ直して欲しい。

18日に先発したジャクソンは、登板間隔が空くため一旦登録を外れた。最短で29日に登板は可能で、交流戦明けの東京ドームでの3戦目か、翌週のハマスタでの中日戦に回ると見られる。空いた外国人選手枠にマルセリーノが登録された。来日4年目の今年、5月にようやく支配下登録され、今回が初の一軍昇格となった。

1-4で迎えた9回、ついに来日初登板を迎えた。しかし、藤岡に初球をセンター前ヒットとされ、代走の小川に盗塁を許した。西川からスライダーで初三振を奪うが、友杉に粘られて歩かせてしまった。1アウト1、2塁で代打のソトと対戦。一軍と二軍で接点は少なかったとは思うが、同じドミニカ共和国出身なので馴染みのある選手との対戦となった。

2ボール1ストライクからストレートを投げるも、力み過ぎて抜けてしまい、ソトの頭部へ死球。危険球で退場となった。ソトのヘルメットの後頭部付近を掠めるようにして当たったが、ソトはすぐさま一塁まで歩き、代走を送られて交代した。大事には至っていないようで本当に良かった。

二軍で脅威の奪三振率をマークし注目されていたが、初登板はほろ苦いどころか厳しい登板になってしまった。重要なのはこの経験をどう生かすか。まずは翌日ソトに謝ってモヤモヤを解消すること。そして、入団以来改善して来たコントロールをハマスタのマウンドでも出せるように準備して欲しい。ジャクソンが再登録されるまでの間、次の出番があるかは分からないが、一軍に定着するには何が必要なのか身をもって体験するためにも再びマウンドに上がってもらいたい。

1アウト満塁で登板したのは、こちらもプロ初登板となった岩田。阪神に育成選手として入団し、2年目で支配下登録されたが一軍で登板することなく戦力外通告を受けた。プロ5年目でようやく立った初めてのマウンド。しかし、1アウト満塁という厳しい場面で自分の投球ができなかった。

藤原はショートゴロに取るも寺地には初球のツーシームが抜けて押し出し死球。さらに池田にも攻め切れずに押し出しの四球を出し、降板となった。プロ初登板の緊張感と、1アウト満塁と追い込まれた状況は考慮すべきとは思うが、こういう場面で使ってもらえるようになる必要があるわけで、一軍に上がった以上はもう少しきっちりと投げられるようでないと困る。

変則フォームでもコントロールがままならないようでは通用しない。マルセリーノと同様に、この経験をどう生かすか。左には絶対の強さを誇るリリーバーになって欲しい。

打線は僅か1安打。石川柊も良い投球をしていたとは思うが、ここまで抑えられるほどなのか。これで交流戦は12球団唯一となるチーム打率1割台。ダントツのワーストとなる.197に低迷。

初回に佐野が歩くも筒香が併殺打。5回は三塁打の宮崎を犠牲フライで還したので残塁なし。残塁も2回にエラーで出塁した宮崎の1つだけ。残塁の山もストレスが溜まるが、チャンスすらまともに作れない完敗。三塁打があったので1点は入ったが、完全に抑え込まれた。今井に抑え込まれるのは理解できるが、ちょっとあまりにも打てなさ過ぎる。

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キジ [Other]

投げては期待のケイが初回から3点を失い、計4失点。打っては僅か1安打。1点は取ったものの反撃とも言えないレベルの攻撃だった。これで交流戦は2018年以来7年ぶりに負け越しが決定した。三浦監督は初の負け越しとなる。

先週から5連敗を喫し、止めたがまた連敗。直近10試合は2勝8敗だが、もともとあまり差がない中でまだ2位を守っているという不思議な現象。この日は読売だけが勝ったが、他の試合は全てパ・リーグが勝った。

その結果、セ・リーグ全チームが勝ち越しなくなった。パ・リーグは3試合を残しているロッテがまだ負け越す可能性を残しているが、2010年以来となる1位から6位までを占めそうな状況。近年はセ・リーグも健闘していたが、久しぶりにパ・リーグに圧倒される交流戦となった。

セ・リーグは、どのチームもこれじゃ優勝できないと思っているだろう。阪神は7連敗があったが、2位との差は3.5ゲームに広がっている。DeNAも2位は変わらないが貯金を減らしている。読売、広島も負けが先行しており、阪神とDeNAを抜き去ることはできていない。中日も上位が勝てていないのでそれほどゲーム差は離れていない。ヤクルトはまあ、いいか。

交流戦は残り2試合。何とか少しでもマイナスを少なくして終わりたい。2戦目の予告先発は大貫と廣池。ロッテは小島が腰を痛めた影響で、廣池がプロ初登板となる。イースタンリーグでのデータはある程度あるだろうが、ルーキーなのであまり情報はないだろう。小島も良い投手だが、対戦がある分イメージは持てるが、廣池に関してはどうなるか分からない。

マルセリーノや岩田が苦戦したように、打線が助けないようにしてプレッシャーをかけたいところではある。現状の打線だと初物に戸惑っているうちにやられてしまいそうな気がする。

大貫は、前回みずほPayPayドームでのソフトバンク戦では6回まで2安打と悪くなかった。しかし、ホームランとミスが絡んだ上にやや不運なベース直撃のタイムリーで2点を失ってしまい、援護もなかった。なかなか勝てずに苦しいシーズンになっているが、自分の投球をして欲しい。石田裕もスタンバイさせ、状況によっては早めに投入することも検討するだろう。残り2試合は必死に取りに行って欲しい。

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