07/08 東京ヤクルト0-4横浜DeNA(神宮)
初回、桑原が初球をライト前へ運ぶと、佐野も初球を右中間へタイムリー二塁打。さらに井上の犠牲フライで2点を先行する。4回には東が自らタイムリーを放って追加点を取り、6回には山本と関根の連続二塁打で4点目を加えた。先発の東は序盤に内野安打を許しながらも、連打を許さず。7回まで102球、4安打無失点の好投で8勝目を挙げ、リーグトップに並んだ。
ポジ [Good]
東がエースらしい投球を見せ、またも連敗ストッパーとなった。マウンドに上がる前に2点をもらえたことも、気持ちの面では大きな後押しになっただろう。
初回、三者凡退と思ったが、赤羽のサードゴロで宮崎が余裕を持って送球するもセーフとなり内野安打。しかし、落ち着いてオスナを打ち取って切り抜けた。着実に先頭打者を取り、危なげがなかった。唯一先頭にヒットを許した4回はオスナを併殺打に打ち取った。
ボールのキレも悪くなかったが、この日はコントロールが非常に安定していた。6回岩田に死球を与えているが、無四球の投球だった。4安打のうち3本が内野安打で、ヤクルト打線がほとんど捉えることができていなかった。
打っても4回のタイムリーと6回のヒットでマルチヒット。投打に渡る活躍でリーグトップに並ぶ8勝目。東としても10勝は最低ラインでそこから積み上げて2023年の16勝を狙って行きたいはずなので、この調子を維持して行きたい。
阪神の投手陣に抑え込まれていた打線は、初回いきなり桑原と佐野がいずれも初球を積極的に打ちに行き、連打で先制点を奪った。先制点を取った試合の勝率は非常に高いので、速攻は勝利へ直結する。
この日、森敬斗、筒香、梶原に代わって林、東妻、関根が合流。関根と林はスタメン出場でともにマルチヒットと早速結果を出した。
関根は、蝦名がチームを離れた期間に緊急的にベンチ入りしたが、1試合に途中出場しただけだったので、この日が今季初打席。2回のセカンドゴロは山田のファインプレーに阻まれたが、一二塁間を抜けてもおかしくなかった。4回はカーブにしっかり合わせ、今度こそ一二塁間を抜いた。2アウトからの出塁で東のタイムリーを呼び込んだ。
そして、6回は浮いたフォークを逆方向へ打ち返した。もともと捕手の内山が意外と伸びる打球をうまく追えず、グラブに当てながら落としてタイムリー二塁打となった。ラッキーな面はあるが、しっかりとアプローチできているからこそ、あそこまで飛ぶわけなのでバッティングの状態は良いと思う。関根もここに懸けていると思うので、必死なプレーを今後も見て行きたい。
林は、一軍で結果が出て来て良い状態になったところでケガによる離脱だったので、非常に勿体なかった。一度、二軍で実戦復帰するも再発して時間を要した。先週、二軍でも素晴らしいバッティングができており、その状態のまま上がって来てくれた。現状、ショートがなかなか決まらない状況で、林がしっかりと結果を出してくれるとチームとしても心強い。
東が7回で降板した後は、ウィックと入江がパーフェクトリリーフで完封リレーを完成させた。3連敗中で間隔も空いており、このカードが2連戦ということも考えると、4点差では何が起こるか分からない神宮での出し惜しみは危険で、二人を出して行くしかない。きっちりと抑えて、ベイスターズの流れのままで試合を締めることができたので、翌日に繋げて行きたい。
ヤジ [Bad]
初回に2球で先制点を取り、宮崎も四球。ノーアウト1、2塁とチャンスが続いたので、一気に吉村を攻略したかったが、井上の犠牲フライのみに終わった。もう少しじっくり行っても良かったのかなと思う。
6回に1点を追加した後のチャンス、8回の2アウトからの連打といった場面であと1点、2点取れていれば勝ちパターンも温存できた。このカードは2連戦だが、6連戦の初戦であればそういう部分も求めて行きたい。
キジ [Other]
阪神に3連敗を喫し、連敗を止めて立て直したいところ。初戦はエースの東を立て、きっちりと先制点を取ることができた。こういう展開に持ち込める相手なら強さが出る。完封リレーの完勝で連敗を止めた。
この日、フォードの復帰が正式に発表された。報道があってからかなり間が空いていたので、契約が難航して流れたのかと思った。それと同時にビシエドの獲得報道があり、それは考えてもなかったので驚いた。キューバなど中南米の選手動向に詳しいフランシス・ロメロ記者が報じたものだったが、夜になって共同通信も関係者への取材で明らかになったと報じているので、決まりなのだろう。これについては、ここで書くと長くなるので、機会を見て書きたいと思う。
先日も書いたように、中日とヤクルトだけに勝って5割近辺を何とか維持しているチームに過ぎない。それでもまだ残り試合もあるし、上位のチャンスは残っている。初戦を取れたので、この2連戦は連勝で5割に戻したいところ。
9日の予告先発は、バウアーと奥川が発表されている。バウアーは6月29日に登録抹消となっており、最短での登録となる。この10日間で心身ともにリフレッシュしたと思われる。実際はコーチやアナリストとともにさまざまな対策を考えて来たと思うが、もともとコマンドは悪くないと言っているので、本人が言うとおりに純粋に野球を楽しみつつ、バウアーらしい闘争心を見せてくれれば良いとは思う。
前日には腰の違和感があり、場合によっては石田裕が代役とも報道されていたが予定通り先発することになった。また打たれた時の言い訳に使いそうだが、10日間を空けて最下位のヤクルトに情けない投球であれば今度こそ二軍落ちにすべきだろう。前回は神宮で6点を奪われているが、どの程度の投球ができるか注目したい。
奥川は開幕投手を務めたが依然として未勝利。前回80球から中6日での登板となる。前回は敗れているが6回2失点、4安打に抑えており悪くない。復調のきっかけを掴んでいるだけに早めに捕まえておきたいところ。初戦は神宮らしくない静かな試合だったので、2戦目はこれぞ神宮という点の取り合いになるのではないか。


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