07/15 広島東洋0-1横浜DeNA(マツダ)
東と床田の投げ合いは、予想通り投手戦となった。中盤にお互いチャンスを作るも両投手が凌ぎ、無得点のまま終盤を迎える。8回表に桑原が今季1号ソロを放ち、ようやく先制。8回裏に2アウト2塁から、東がまさかの連続死球で満塁のピンチを迎えるが、菊池を内野フライに打ち取って切り抜ける。9回はウィックが登板し、2アウトから2、3塁のピンチを招くも、モンテロを空振り三振に仕留めて逃げ切った。
ポジ [Good]
東が、床田との投げ合いで我慢の投球。援護がない中で広島打線を無失点で抑え続け、8回のピンチも断ってリーグ単独トップの9勝目を挙げた。2023年の最多勝だが、今季は開幕前にフォーム変更を元に戻すなど順調ではなかった中でしっかりと勝ち星を伸ばして来た。交流戦では援護にも恵まれず連敗を喫したが、こういった接戦でチームを勝利に導けるのがエース。
1、2回はパーフェクトに抑えたが、3回先頭のモンテロにレフト線への二塁打を浴びた。二俣をピッチャーゴロに仕留めると、飛び出したモンテロを追い込み、ランダウンプレーにさせることなくタッチアウトにし、打者走者も一塁で止めた。このあたりはさすがに落ち着いている。床田が送って得点圏のピンチが続いたが、中村奨をインサイドの速球で見逃し三振に取って無失点。
中盤3イニングはいずれも三者凡退。7回は菊池にバントヒットを決められたが、後続を3人で片付けた。ようやく1点の援護をもらったが、その裏に末包のショート強襲ヒットでランナーを出すと、代走の大盛が盗塁を決めた。モンテロと二俣は打ち取ったが、代打の中村健を2球で追い込みながら、膝元を狙ったスライダーが足元を掠めて死球。そして、中村奨にもカットボールが引っ掛かり、まさかの連続死球。
球数はまだ90球だったが、投手戦の張りつめた中での投球で指先に若干の狂いが生じていた。中村奨に死球を与えた時はベンチに向かって何か合図を出していたが、特に故障などではなかったのか。菊池に対しては速球で押し、1-1からの高めでセカンドフライに打ち取った。
8回表に1点を勝ち越した時点では東が完封するしかないと思っていたが、8回裏のピンチで出し切ったという判断もあって、ここで降板となったが妥当な判断だろう。これがオールスター前最後の登板なのか、中5日で来週月曜の中日戦にも先発するのか。今年はオールスターに出場しないので、26日、27日の阪神戦へ万全で持って行きたいとも思うが、どうだろうか。
試合を締めたのはウィック。ファビアンにはストレートで押し、見逃し三振に取り、小園もストレートで押した後にカーブで空振り三振。2アウトを取った後、坂倉にストレートをセンター前へ運ばれた。切り札の代走羽月が起用され、初球がボールとなった後、投球前に羽月がスタートを切った。山本が二塁を指示して送球するも、足が入ってセーフ。リクエストでも覆らなかった。投球に集中していたと思うが、もう少し早く気付けば刺せたかも知れない。
それでもアウトをあと1つ取れば良いだけなのだが、途中代走から出場している大盛にもストレートをライト前へ打ち返された。前進守備なので羽月は三塁で止まったが、蝦名がボールを落としたと感じたのか振り返った。しかし、ボールはグラブの中にあり、すぐさまバックホーム。三塁ベースコーチは腕を回したが、一度スピードを落とした羽月は間に合わないと判断して止まった。ここで還れなかったのがどう出るかという場面。
モンテロの打席で大盛も二盗を決めて2アウト2、3塁。一打逆転サヨナラの場面となる。一塁が空いており、勝敗に関係ないランナーになるが、ネクストには野間の姿もあった。力はあるもののモンテロとの勝負を選び、8球粘られるも最後はストレートで空振りサンシーン!アウトは全て三振で取り、3セーブ目を挙げた。
カーブでも三振を取っているが、ウィニングショットと言える変化球はないので、ストレートに頼りがちになる。疲れで球威が少し落ちた時、ストレートに強い打者を迎えた時が課題になるだろう。しかし、今はウィックに頼るしかない。日曜に続いて痺れるセーブシチュエーションで投げ切ったことは、彼の中でも自信になるだろう。
桑原がチーム4安打という中でマルチヒット。8回表には試合を決める殊勲のホームランを放った。これが今季初ホームランということで、ちょっと意外だった。低めのツーシームを少し泳ぎながらバットの先で拾ったように見えたので入るとは思わなかった。前で捌いたライナーの方が今のボールは飛ぶので、そのまま落ちて来ずにレフトスタンドへギリギリ届いた。
6月は.172と苦しんだが、夏を迎えて調子も上がって来た様子。昨年は残暑男と言っていたが、今年は勝負の夏場に暴れて欲しい。
ヤジ [Bad]
4回表は、1アウトから佐野が二塁打で出塁し、続く牧もレフト前ヒット。打球が抜けたのを見てから佐野がスタートしたので1アウト1、3塁となった。ここで最初の打席ではサード正面だったが、ライナーで良い捉え方をしていた宮崎。今年はまだヒットを打てていないが、元来は得意とする投手で対戦数も多い。
だが、宮崎は併殺打も多く、そこを考慮したのか牧が初球でスタート。坂倉から二塁へ送球されてタッチアウト。宮崎はセンターフライに倒れて無得点に終わった。結果として見れば、このフライが犠牲フライになっていたはず。
併殺を阻止したい、坂倉が二塁には投げて来ないという読みもあったのかも知れない。ただ、三塁ランナーが佐野なのでホームを突くことも考えづらく、二塁への送球も十分に想定される。宮崎が併殺を打つ確率と1アウト1、3塁から得点に繋がる確率を考えてもリスクの高い作戦を選んでしまったように思えた。
牧は4回にヒットを放ったが、6回2アウト1、2塁の先制機にインサイドのストレートで押され、完全に詰まったピッチャーフライに倒れた。
今年は既に10死球で、キャリアで一番多い2022年に並んでいる。オースティンの不在、宮崎の不振もあり、牧にインサイド攻めを徹底しており、最悪当たっても良いというくらいで来ている。その影響でインサイドを意識させられ、捌くことができていない。インサイドは逆方向へ打ちやすいボールでもあるので、内側からバットを出してファーストの頭を越えるような打球を打つようにしたい。
キジ [Other]
両チームともなかなか得点が取れないという状況で、東と床田というリーグ屈指の左腕が投げ合い。あっと言う間に無得点のまま試合が進行したが、終盤にホームランで得点を奪い、大きなピンチを凌いで逃げ切った。連勝で借金を1に減らし、広島は7連敗ということになった。
この試合は東とウィックの踏ん張りがあってこそ。打線はチャンスがありながら得点できず、桑原のホームランで何とか1点を取ったという状況で、まだ手放しで喜べる状況には程遠い。だが、目の前の試合を勝つ以外にないので、このまま小さな勢いをうねりに変えて欲しい。
この日、フォードは仙台で二軍の試合に出場。4打数ノーヒットだったが、フライアウトが3つでバットには当たっている。必ずしも二軍で結果を残す必要はないが、打ってから上がった方が不安は少ないだろう。二軍は木曜までの3連戦でオールスターブレイクに入る為、よほどのことがない限り金曜の名古屋から合流するのではないか。
フォードも決まりと言えるくらいの報道が出てから契約までには時間を要した。ビシエドもその後、情報がないが細部の詰めの段階だろうか。そして、この日は藤浪の入団も決定的と報道された。背番号も27と言われているが、こちらは正式発表を待ちたいと思う。
2戦目は、バウアーと大瀬良が予告先発として発表されている。バウアーが初戦に中5日で先発し、再び中5日で21日の中日戦に先発すると思っていたが、東もバウアーも中6日での先発となった。石田裕がこの日もベンチ入りしていたので、ケイはマツダの3戦目になりそう。中日戦は大貫、ジャクソン、小園ということになるのか、東が中5日で行くのか。
広島は16試合連続で3得点以下と爆発力がない状況で、そういう時に限ってバウアーがやらかしてしまうような気もするが、特に立ち上がりに気を付けてもらいたいところ。大瀬良とは今季初対戦となるが、もともと天敵であり、そう簡単に得点できる相手ではない。今年はWHIPがやや高めだが、四球を与えるタイプの投手でもないので、長打を絡めて得点を奪って行きたい。


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