07/26 阪神2-0横浜DeNA(甲子園)
初回、桑原がヒット、林が送ってチャンスを作るも佐野、牧が倒れ無得点。先発のケイはその裏、2アウトから森下を歩かせ、佐藤輝は内野フライに打ち取るも、フォードと牧が譲り合ってヒットにしてしまう。続く大山のタイムリーを先制を許す。6回表にも初回と同じ形でチャンスを作るも得点できず。ケイは6回裏に佐藤輝のソロを浴びて2失点で降板。打線は桑原が3安打も中軸が還せず、才木に完封負け。
ポジ [Good]
ケイは、初回はフォードの拙守でピンチが広がり、大山のタイムリーで先制を許してしまった。強いて言えば2アウトから森下を歩かせたことが勿体ないが、そういう四球は多少あっても後続を打ち取って行くのがケイのスタイルでもある。
2回以降はヒットを許さず、粘り強く投げたと思う。ストライクゾーンに関して球審の判定に不服な表情が何度かあり、3回は1アウトから中野、森下に連続四球と崩れかけたシーンもあった。ここで佐藤輝から併殺が取れたのは大きかった。
しかし、6回に佐藤輝へのツーシームが真ん中へ入り、完璧に捉えられてしまった。浜風で逆風だったが、178キロの打球速度で低いライナーだったので風やボールの影響をあまり受けず、打球はそのままスタンドに飛び込んだ。初球が中途半端なボールとなり悔やまれる。
それでも6回2失点なのでケイを責めることはできない。前にも書いたが、1点取られたら勝てず、負けになるのは本当に気の毒でならない。リーグ4位の防御率1.70でQS率81.3%で5勝6敗と負けが先行するというのが全てを物語っている。来週も読売戦で厳しい相手が続くが、自分の投球を続けて欲しい。
打線は全く良いところがなく、4安打完封負け。そのうちの3安打が1番の桑原で一人気を吐いた。1番打者がこれだけ出塁しているのに生かせなかったのは残念でならない。桑原は夏を迎えて、彼の季節が来たと思うのでどんどん乗って行ってもらいたい。7月は打率.355、出塁率.429で月間MVP候補にも挙がるが、得点が8しかないのが厳しい。
ヤジ [Bad]
オールスター前最後の試合で、奇跡が起こる予兆を感じさせて欲しいと書いたが、多くのファンが初回の攻防を見て現実を改めて思い知らされたことだろう。
後半戦のスタート、相手はNPBトップクラスの才木。桑原が初球のストレートをライト前へ運び、好スタートの予感だったが、良かったのはそれだけだった。林を2番に入れた時点で、桑原が出ればバントというのは想定通り。得点効率としては疑問だが、林が入っているのならバントするしかないだろう。
2アウト2塁となり、得点圏打率がリーグ2位の佐野と、ホームランダービーで優勝した牧のオールスター出場組に回すが、セカンドゴロと三振に倒れた。牧への最後のボールは低く見えたが際どいコースであり、カットさえできないというのが、森下ら阪神の中軸と比べて淡泊というか手強さを感じない。
1回表にゼロが入り、後半戦の開幕を託されたケイが登板。阪神戦は4試合に登板してケイには勝利が付いていないものの僅かに1失点の好相性だった。特に右打者にはヒットさえ許していない完璧な投球を見せていた。近本、中野の左打者をいずれも内野ゴロで打ち取った後、右の森下を歩かせてしまった。ちょっと気にし過ぎたかも知れない。
それでも佐藤輝に初球のスライダーで完全にタイミングを外し、打球は高々と上がる内野フライ。甲子園は右から左へ強い風が吹いていた。ファーストのフォードが打球を追いかけたが、途中で牧の方をチラリと見た。牧は捕りに行っておらず、フォードが慌てて捕ろうとするも打球はマウンドの後方へ落ちた。
どう考えてもファーストのボールで、捕りに行く積極性さえないのが情けない。守備は上手くないし、そこを期待しているわけでもないが、こういうイージーなボールは積極的に行ってくれなければ困る。昨年もそんなに多く守備には就いていないし、今年もまだ4試合目ということで牧との連携も手探りではあると思うが、プロとして基本的なことはしっかりとやってもらいたい。
ケイもイラつきは見せなかったが、精神的にダメージはあっただろう。大山に2ボールが平衡カウントへ戻すが、カットで詰まらせ切れず、打球はセンター前に弾んだ。ケイが今季、阪神の右打者に初めて打たれたヒットがこのタイムリー。ベイスターズにとっては最悪な形で先制点を献上してしまった。
ケイはその後、四球とエラーのランナーは出すが、3回1アウト1、2塁で佐藤輝を併殺に取るなどゼロを並べて行ったが、打線が才木に押し込まれて得点できず。6回表に初回と同じように桑原のヒットと林のバントで1アウト2塁とするも、佐野がまたもセカンドゴロで2アウト3塁。牧は高めに浮いたフォークを捉えるも、右から左への風に打球が流され、センターの近本の守備範囲となった。
Xでポストした通りだが、才木はストレートの力があったし、多くの打者がストレートとフォークを見極められず振らされていた。完封しているのだから当然だが才木は良かったのだと思う。だが、良かったから完封負けで仕方ないでは逆転優勝など夢のまた夢。まだ諦めていないというなら、もっと何とかする意識を選手から感じたかった。
キジ [Other]
これまでと変わらずあっさりと完封負け
三浦監督は後半戦を前に「普通にやってたらダメだと思います」とコメントしていたが、普通にやって普通に完封されたとしか見えない試合だった。ベンチとしては先頭の桑原が出塁し、バントで送って得点圏の形を作ったので、選手が結果を出せなかっただけと思っているのかも知れない。本当にそうなのだろうか。そもそも2番に林を入れてバントする形にしたのが正解なのか。
過去もずっと相性が良く、ストレートにも強い桑原が、個人技で3安打しただけであり、チームとして才木をどう攻略するつもりだったのかも見えなかった。桑原以外がほぼ出塁さえできず、何もできずに終わったのだろうが、それぞれの打者の狙いも分からないし、高め、低め、ストレート、フォークを各打者が好き勝手に打ちに行って力負けしただけという印象。
阪神としては、オールスター前最後の試合で5点差をひっくり返されるという嫌な流れだったが、オールスターブレイクを挟んでの完勝、2位に立っていたチームを直接叩くことができ、後半戦も良い形で入ることができただろう。ひとまず大きなプレッシャーを受けることなく進んで行けそうだ。
2戦目も敗れると、ベイスターズも自力優勝が消滅する。中日がまだ残っているのでマジックは付かないが、毎年書いているように自力優勝がなくなるというのは、優勝が完全に消滅する日へのカウントダウンが始まることになる。
オールスター期間中に突然大貫が登録抹消となったが、上半身の違和感とのこと。キャッチボールなど練習はしているようなので重症ではないと思われるが、先発を1回飛ばすことになる。27日の先発は石田裕と発表されたが、本来は大貫だったのかも知れない。東を中5日で持って来るくらいの意地を見せるかと思ったが、ベンチも本音としては勝てるところに勝ってCSへ滑り込みたいという程度なのだろう。
昨年はレギュラーシーズンでは対戦がなく、CSファーストステージの第2戦で打ち込んだ高橋遥との対戦になるが、もちろん簡単に打てる投手ではない。才木に完封負けを喫した打線がどの程度打てるかどうか。石田裕は打たれ始めると単調になって複数失点になってしまうので、何とか最少失点で食い止めてもらいたい。
二軍が豪華メンバーなのは悪い形
入団したばかりでベイスターズとしての初実戦となった藤浪とビシエドは別にしても、二軍が豪華メンバーと言われるのはチームにとっては最悪の形。若手が台頭し過ぎているなら別だが、本来は一軍で戦力としてチームに貢献すべき選手がケアがあるいは不振となっている。
この日の先発は藤浪。特に彼が注目を集めたのは間違いなく、一軍が甲子園遠征だったこともあり、横須賀スタジアムには今季最多の3,499人が集まった。内野のスタンドは立ち見も出るほど埋まり、外野も開放されていた。
その藤浪は、初回を5球で投げ終え、予定通りだったのだろうが降板した。まず久しぶりにNPBのボールで実戦登板というところで無理をする必要はないが、そんなスローペースで良いのかは疑問。最速は156キロをマークしていたようだが、球数が少なすぎて何とも言えない。今後の起用も先発、中継ぎどちらになるのかも含めて注目したい。
3番ファーストでスタメン出場したビシエドは3打数ノーヒット。2打席目はアウトサイドのボールにバットの先だったが反応出来ていた。初戦としてはまずまずで、今後どのようなバッティングを見せるか。こちらも長く二軍で出場させるのではなくコンディションが整えば来月早々の一軍合流はあるだろう。
二軍での調整が続く筒香は、レフトへの鋭い当たりは見せたがノーヒット。梶原は最初の打席で二塁打を放つも、課題となる追い込まれてからのアプローチに何も改善が見られず、空振り三振を喫した。度会はヒットを放ったものの、強い風が吹くコンディションで打球判断を誤り、ヒットにしてしまうシーンがあった。
この日、支配下登録に復帰した橋本も登板した。先日二軍での投球を見た時にストレートの球威が戻りつつあり、フォークも良かった。次も好投なら支配下登録を検討すべきと思っていた。リリーフも苦しい現状なので橋本の支配下登録は順当だろう。宮城と同じくカーブが良いアクセントになっている。ストレートは力むと浮いてコントロールできなくなっているので、一軍でもそこが課題になるだろう。
一番良いニュースとなったのは入江の復帰登板。オールスター期間中に練習をしている姿が見られたので復帰は遠くないとは思っていたが、オールスター明け最初の試合で投げられるとは思っていなかった。投げているボールは全く問題ないので、あとは登板後の体の状態をチェックし、問題なければ一軍に戻って来るだろう。無理はさせられないが、必要な戦力。
最後に登板した山崎は、リリーフの現状があっても一軍からお呼びがかからないが、それを表すような投球だった。何度か書いているが、現状のボールで一軍の打者をどのように抑えようと思っているのか見えない。ただがむしゃらに頑張るという経験年数でも年齢でもない。
この日も一球速報ではカットボールと表現されるボールは投げていたが、あまり意味のないボールになっている。ストレートも150キロは計測しているが、打者の手元での強さがないのだろう。二軍の選手に簡単に合わせられている。そして、彼がツーシームと言っていたスプリットは、タイミングも外せず、コースも甘くという形で、ただ打ちやすい半速球であることは変わらない。
プロのコーチもアドバイスしているだろうから素人が考えることなんてたかが知れているが、いつまでもツーシームと言っていないで、きっちりとタイミングを抜けるチェンジアップにするか、落ちが鋭いフォークにしないと勝負球にならない。そして、むしろ本来のツーシームである昔で言うシュートを投げられるようにした方がよっぽど効果的だと思う。
カット、カーブ、スライダーなどを投げてはやめているので、器用ではないのだろう。ただ、リリーフが150キロオーバーの球威が当たり前になっている時代に、今の山崎のストレートとスプリットでは一軍で通用しないのは明白。二軍でも打たれるくらいなので、どうするつもりなのか。同じ毎日を過ごしているようにしか感じられなかった。
一軍の試合は得点が入らず、面白くないので二軍の試合に興味が移ったファンも多かったのではないか。少し楽しみは増えたものの、それがリーグ優勝に向けて貢献できる時間はどんどん少なくなっている。


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