08/03 読売4x-3横浜DeNA(東京D)
2回表に宮崎が2試合連続となる3号ソロを放って先制するも、その裏に石田裕が岸田にソロを浴びてすぐさま同点となる。赤星に苦労していた打線は、6回表に宮崎の犠牲フライで勝ち越し。しかし、その裏に石田裕が2アウト2、3塁のピンチを招く。代わった颯が岸田に逆転の2点タイムリー二塁打を許す。9回表にマルティネスから宮崎がこの日2本目の4号ソロを放って追い付くが、その裏に伊勢が若林に痛恨の一打を打たれ、サヨナラ負け。スイープはならず。
ポジ [Good]
4番の宮崎が連日の大活躍を見せた。2回に赤星の変化球を捉え、打った瞬間という打球がレフトスタンドに飛び込み、先制の3号ソロとなった。それまで僅か1本だったが、連日のアーチ。状態が上がって来たことを感じさせた。
6回は1アウト1、3塁から初球のアウトサイドのストレートに合わせ、難なく犠牲フライで勝ち越し点をもたらした。丸がギリギリ追い付いたが、ライトオーバーのタイムリーになってもおかしくない当たりだった。
そして9回。クローザーのマルティネスが登板し、苦境に立たされていたチームを救う、起死回生の4号同点ソロ。肩口のスライダーが甘く入ったとは言え、スタンドまで運ぶのは凄い。完全復調を思わせる爆発ぶりだった。
12月には37歳を迎えるが、30代後半に入って体の変化も大きいはず。どんな選手もそれまでの動きとのギャップに苦しむもの。動体視力を始めとした目や感覚の衰え、体力的な部分で頭で考えていることに体が追い付かない、ケガが治りにくいなどさまざまなことがあるだろう。宮崎としてもそのギャップを埋めたり今の自分に合わせた変更に努め、このタイミングでかなりしっくり来るようになったのかも知れない。まだまだ日々微調整が必要になるだろうが、明るい光が差し込んで来た。
石田裕は5回まで3安打に抑える、堂々の投球だった。岸田に同点ソロを浴びたが、これは岸田の状態が良かったと思う。前日はアウトサイドを巧く右方向へ打たれていたので、インサイドを攻めたのだと思う。3球続けて最後が一番甘くなってしまった。戸柱が考えている以上にインサイドを巧く捌かれたのだろうが、そこは反省も必要だろう。
ストレートの球威もあったし、中盤から増やしたシンカーも非常に効果的だった。6回表に勝ち越し点をもらい、1番から始まる6回裏が勝負のイニングだった。石田裕もそう思ったはず。そこで先頭を取りたいという気持ちから甘くならないように狙い過ぎ、丸にストライクが入らずに歩かせた。ここが一番の反省点で、意識してしまって乱れているようでは石田裕のタイプ的にも勝てる投手になれない。
それでも切り替えて佐々木、増田陸を連続三振に取ったのは見事だった。キャベッジには外から入れるスライダーが中に入り、ライト線へ運ばれた。あと一つが取れなかったし、まだここで代えられてしまうレベルの信頼しか得られていないということ。全体的に内容は良かったので、あと一歩、勝てる投手としてのピッチングを身に着けて欲しい。
ヤジ [Bad]
打線が活発だった3試合は連勝して来たが、接戦になるといつも通りの拙攻と野球の未熟さが露呈。こういう試合を取らなければなかなか貯金が2桁を数えることはないだろう。
宮崎のホームランで先制した後は赤星に苦戦していたが、6回表に京田の二塁打の後、佐野の当たり損ねのゴロが内野安打となって1アウト1、3塁。ここで宮崎が簡単に犠牲フライを打ち上げて勝ち越し。
直後の6回裏に石田裕が2アウト2、3塁とされると継投に出た。岸田に対して颯を送る。2球スライダーでファウルを取るが、抜け気味で明らかに中へ入っていて危ない状態だった。そこから3球ボールとなりペイオフピッチ。一塁は空いている状況で、次のリチャードには代打も考えられるが、読売打線でキャベッジを上回って一番状態の良い岸田との勝負は避けても良いと思った。
戸柱はアウトサイドのボールゾーンへのスライダーで誘いに行くつもりだっただろう。颯がどれくらいそれを理解し、強く意識して投げたのかは分からないが、スライダーがまた1、2球目のように真ん中へ入って来た。状態の良い岸田はそれを見逃してはくれない。
スライダーが完全に抜けてボールになる方が良かった。2アウト満塁で荒巻なのか、他の代打になったのかは分からないし、打ち取れたかどうかも分からないが、現状の岸田よりは確率が下がるのは明白なので、ここでの中途半端な勝負は悔やんでも悔やみきれない。
1点ビハインドとなったが、7回表の先頭、ビシエドがヒットで出塁。6月以降は打たれる場面も散見されるが、大勢とマルティネスを擁する読売が相手なので、早めに追い付くことが鉄則。ビシエドに代走を出し、関根にはバントかと思ったが、ランナーを代えずに強硬策だった。
守備も考えてビシエドをそのまま残そうと考え、送ったとしてヒット1本で二塁から還れないから打ってチャンスを広げようと考えたのか。蝦名が前日死球で交代しており、この日は関根をスタメンで使ったが、状態が良いとは思えず、その考えも疑問。関根なら併殺はないと思ったら見事に外してしまったのか。
8回表は大勢から代打のフォードがヒットを放ち、続けてノーアウトのランナーが出る。今度は代走で梶原を起用した。桑原は初球にバントの構えを見せていたが、2球目は単独スチールだった。岸田から良い送球が行ってアウト。梶原は盗塁できる足を持っているが、ここ一番での決定力はまだ疑問で、岸田は盗塁阻止率が高いキャッチャー。大勢を普通に攻めても得点できないと思ったのだろうが、リスクが高過ぎる作戦に思えた。
その拙攻も、宮崎が9回表に同点ソロを放ってカバーしてくれた。しかし、その後の1アウト3塁ではビシエドのショート正面のゴロで三森がタッチアウト。場面としてゴロGOの作戦を取るのはやむを得ないか。あまりにも正面過ぎた。残った一塁ランナーに代走の石上を起用し、再び二盗を試みるもアウト。攻守で波に乗る岸田にまたしても攻撃の芽を摘まれた。
9回裏は伊勢を投入。既に大勢、マルティネスを使った読売よりも残りのカードは揃っていたが、伊勢が2アウトランナーなしから連続二塁打でまさかのサヨナラ負け。前日はストレートで3者連続三振だった伊勢だが、この日は連投でややキレを欠いたか。
若林に2ボールからフォークを2球空振りし、明らかにストレート狙いだったが、インサイドを突こうとしたストレートが中へ入り、前進守備のセンターの頭を越えた。ストレートを挟むならボールにすべきだった。次打者の丸がよぎり、フルカウントにはしたくなかったか。ここまで好投を続け、連投だった伊勢は責められないが、悔やまれる1球だった。
3度宮崎の打点で得点するも、いずれも直後に失点する形になった。攻め切れない打線とともに、得点の直後に失点してしまう投手陣。投打に接戦を勝ち切る強さがなかった。昨年のポストシーズンの経験が生きていないのが現状。投高打低の中で打線が勝手に得点を取って勝つ試合を増やすのは難しいだけに、接戦を勝ち切れないのは苦しい。
キジ [Other]
この3連戦に入る前は、木曜に打線の大爆発があったとは言え、牧が不在の中で山崎やグリフィンは簡単に攻略できないだろうと思っていたので、彼らを打ち崩してのカード勝ち越しはポジティブに捉えることはできるだろう。
ただ、もしまだリーグ優勝を狙うのだとしたら残り試合を考えても2勝1敗ではなかなか追い付かないし、大型連勝が必要。そういう意味で勝機があった接戦を取れないというのはやはり5割が限界のチームなのだと痛感する。接戦であと1点を取る、防ぐというのが首脳陣を筆頭にチームとしてできない。
監督が1年目、2年目であればまだチームを作り上げている途中と考えられるが、5年目にして何の進化も見られない現状をどう判断するか。そして、監督をサポートする布陣を築き上げられないフロントにも当然責任はあるだろう。
まだ戦っている途中なので具体的に何かというのは発生するはずもなく、CSに進出したとすればそれが終わってからになるだろう。集大成とすべくリーグ優勝に全振りしたシーズンで、どこに問題があり、どのようにして行くのかよく考えて欲しいと思う。前にも書いたように、それはそれであって、フロントに責任を取って欲しいからCSに進出すべきでないとは全く思わないので、一つでも多く勝ってもらいたいと思う。
それに向けて、オースティンが合流する可能性が高まって来た。この日は出場しなかったが、前日はDHで2打席。まだ十分な打席数に立てていないが、そうも言っていられないだろう。一軍の打席で調整されてもとは思うが、現状オースティンほどの圧を与えられる選手もおらず、見切り発車はやむを得ないところもある。
オースティンもフル出場というわけにも行かないので、代打含めたバックアップとしてフォード、ビシエドを上手く使って行くしかなさそうだ。
5日からはスターナイト。この時点で優勝が見えなくなっていることは寂しいが、年に一度のお祭りを楽しみたいと思う。


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