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這い上がった漢の熱意 森唯斗が粘投、知野2ラン 

08/28 横浜DeNA5-4阪神(ハマスタ)

今季初先発の森唯は初回、佐藤輝に2ランを浴びて先制を許す。2回表1アウト2、3塁からスクイズを外して無失点で切り抜けると、2回裏に松尾の2ランで同点とする。4回にオースティンのソロで勝ち越すと、森唯は3回から5回まで三者凡退で抑え、勝ち投手の権利を得る。6回に知野が2ランを放ってリードを広げ、佐々木、森原、伊勢が無失点でリレー。9回は入江が登板するが、オースティンの悪送球と高寺のタイムリーで1点差に迫られる。何とか後続を断って逃げ切った。

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ポジ [Good]

ケイは最短の10日で復帰したが、先週の火曜に先発した平良は痙攣で降板し登録抹消となった。選手復帰したバウアーも結果が伴わず登録抹消。藤浪は31日の先発に向けて一旦抹消となり、竹田も先週日曜の登板の後に登録を外れている。

そのような状況下、二軍で先発として結果を残した森唯斗が一軍での先発のチャンスをもらうことになった。今年はリリーフに専念という話があったが、二軍では先発投手の不足もあったのか、先発することになっていた。当初は3イニング程度だったが次第にイニングが伸びて、前回19日の西武戦では6回3失点(自責2)。その前の11日の日本ハム戦では6回2安打無失点、7奪三振という素晴らしい投球を見せており、一軍での先発に白羽の矢が立った。

7月初めにはオイシックス戦で先発するも、2回5失点でKOされるなど投げれば打たれるという時期があった。今年で終わりかなと感じた日もあったが、森唯斗は全く折れることなく、炎天下の二軍でもがき苦しみ、状態を上げて来た。

昨日も書いた通り、置かれた立場も認識しているだろうから最後になるかも知れないという思いも秘めながら、チームをどうやって勝たせるか、ベストを尽くすことだけを考えてマウンドに上がった。

初回、1アウトから熊谷に二塁打を浴び、森下は打ち取るも佐藤輝への3球目、カットボールが中へ入って完璧に捉えられた。力感はそれほどないスイングから打球は右中間スタンドの上段まで届いた。やはり一軍で投げるには厳しいのか、そんな風に感じた人も少なくなかったはず。

2回も1アウトから梅野のヒットと高寺の二塁打で2、3塁のピンチ。ここで失点してしまえば一方的な試合になりかねない場面だった。投手の伊原を迎え、セーフティスクイズの構えも見せる中で1ボール1ストライク。ここでバッテリーは完全に外すボールを投げる。投球と同時にランナーがスタートを切るスクイズだったが、伊原のバットは届かず空振り。梅野がタッチアウトとなった。

結局伊原はショートゴロで、無失点で切り抜けた。チームとして相手の作戦を読み切って、見事に失点を防いだ。結果として、このプレーが試合の流れを大きく変えた。

2回裏に松尾の2ランで追い付いてもらうと、3回表は1番から始まる好打順を三者凡退で抑えた。気迫の投球で結果を出し、自身も波に乗った。4回も三者凡退に抑えると、その裏にオースティンが勝ち越しホームラン。勝ち投手の権利がかかる5回も、さすがベテランだけあって気負うどころか、ますます気迫がボールに乗り移り、梅野と高寺を連続三振。投手の伊原もきっちり打ち取り、3イニング連続の三者凡退だった。

もともと5回をメドということだったのだろう、乗って来ていたから6回のマウンドも見たかったが、佐々木に交代した。試合前の時点で、失礼ながら5回2失点の投球をするとは全く想定していなかった。父親は所用で来れなかったが、家族も招待した中でヒーローインタビューに上がる活躍。

リリーバーとして輝かしい実績がありながら、二軍でもがき続けた今季。ようやく出番を得て、これまでの想いを全てぶつけるようなマウンドだった。二軍で調整、練習している若手たちもこの姿を見て欲しい。横濱漢祭で、熱い漢がチームに熱波を送った。

そしてもう一人、二軍から這い上がって来た漢が最高の結果を出した。今季の昇格は一度だけで5月25日の1打席しか与えられなかった知野が、この日に梶原と入れ替わりで昇格し、即セカンドでスタメン出場。このチームの昇格はベンチメンバーの入れ替えが主で、あまりこういった即スタメンというような起用はない。しかし、林が左腕への対応ができておらず、京田も状態が悪くなりつつある中で知野が機会を得た。

4回にノーアウト1、2塁で打席が回って来た。知野の後は8、9番なのでバントで送らずにチャンスを広げることを期待された。右方向へ打ち返すもライトフライ。宮崎がよく走って1アウト1、3塁にはなったが、無得点に終わった。

6回に1アウト1塁で3打席目。ここで一つ結果を残したいところ。湯浅は5球連続でフォークを投げ、いずれも高めに浮いていた。フルカウントから初めて投げたストレートをきっちりと捉えた。打球は左中間スタンドに飛び込み、知野にとっては2023年以来となる一軍でのホームラン。

1点リードで、森唯斗の勝利を守り切れるかという状況で出た、最高の追加点。ともに二軍で汗を流した森唯斗を強力にアシストする一打になった。春季キャンプ中は不用意な発言で物議を醸した。内野のユーティリティ、代走にしても三森らの存在で出番は限られ、もう後がなくなって来た。まず一つ、大きな結果を残すことができたが、一軍定着のためには出し続けなければならない。これまでやって来たことを全て出し、悔いのない残りのシーズンにして欲しい。

二軍でも森唯斗とバッテリーを組んでいた松尾が、この日はスタメン出場。初回にいきなり佐藤輝の2ランを浴びてしまったが、その後はベテラン投手と息の合ったバッテリーで阪神打線を抑え込んだ。2回のスクイズを外した場面はベンチのサインかも知れないが、バッテリーとして完璧にこなした。

バッティングでは2回に同点2ランを放ち、森唯斗をアシストした。伊原のスライダーが真ん中からややインサイド寄りへ入って来たところ、天才的なインサイドの捌きで振り抜き、打った瞬間という打球はレフトスタンド最上段で弾んだ。宮崎にも劣らないインサイドの捌きは、打者として非凡なものを感じさせた。その後ヒットを2本連ねて3安打猛打賞。

春先は山本を凌ぐバッティングの良さを見せ、バウアーのキャッチャーも射止めて出番を増やしたが、交流戦くらいからバッティングの状態が大きく落ち込み、二軍での再調整を余儀なくされた。まだ20歳の松尾は、実戦の機会が少なくなると調整が難しいのだろう。前日、負傷した山本は大事には至っていないようだが、うまく使って行きたいところ。

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ヤジ [Bad]

基本的にクローザーは、最終的に1点でもリードして締めることができればOKだと思っている。3点差であれば2点までは取られても仕方ない。43試合連続無失点という超人もいるが、基本的にシーズンを通して無失点ということはない。

この日の入江は、オースティンの悪送球も絡んで自責点はゼロなので、21セーブ目を挙げて役割を果たしたとも言えるが、内容的には決して褒められたものではない。

一番言いたいのは、初戦で逆転2ランを打たれた大山との対戦。初球のアウトサイド高めのストレートを弾き返されているので、フォークから入り見送りのストライク。2球目もフォークでファウルとなり、3球目もフォークを続けるが浮いてしまい、ライトのフェン直二塁打。

全然論理的な話ではないが、これはマジでダサいという感想しかない。3点差あって勝負できる機会をもらったのに、ストレート打たれたからフォーク3つで勝負というのは、クローザーとして情けない。仮に阪神が優勝し、DeNAはCSからファイナルステージを目指してそれが実現した場合、もっと厳しい場面で大山と対戦することになる。その時もフォークだけで行くつもりなのか?

一発打たれてもまだリードがある時こそ、意地でもストレートで押すべき。インサイドのストレートでどうだ!と、それこそ三浦監督が現役時代に言っていた「Hit it! If you can.」だろう。あまりにも昭和のスポ根過ぎる考え方なのだろうか?入江は監督やコーチとどんな話をして、この日のマウンドに上がったのだろうか。

ストレートを打たれたのでフォークを増やしたというだけの投球で、そのフォークも精度にかなりムラがある。今のままクローザーを続けても、相手が打ち損じてくれたら抑えられるというギャンブル的な感じになり、リスクが高い。

何とか使いながら状態を戻して欲しいという願望で続けるのではなく、一度別の役割で投げさせて自分の投球を見つめ直した方が良い。そこは明大の先輩である伊勢が何とかしてくれるし、森原も少しずつ状態を上げて来ている。ウィックも実戦復帰し、一軍が近づいている。クローザーを外れても内容が変わらなければ入れ替えるしかないだろう。

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キジ [Other]

昨日のブログで、一番苦しいマッチアップと書いたが、森唯斗には失礼な内容になった。初回こそやっぱりと思ってしまったが、その後の気迫溢れる投球は胸を打たれるものがあった。打線も、先発としては初対戦となる伊原から2発で逆転、知野の2ランも非常に大きかった。

松尾も含めて二軍から這い上がって来た漢の熱意が実り、横濱漢祭は何とか最後に1つ勝つことができた。阪神に大きく負け越した事実は変わらないが、7月から続いていた阪神戦の連敗を7で止めることができた。止まったものの、結局勝負どころの期間に全く阪神の相手にならなかった。その悔しさ、反省はこれからも持ち続けて欲しい。

阪神のマジックは11となり、9月早々にも優勝が決まりそうな状況。その後はCS争いに興味が移るだろう。広島が読売をスイープしたため、2位から5位までが4ゲーム差となった。それでも全チームが借金というのはよろしくない。何とか5割復帰、貯金を持ってシーズンを終えられるように状態を上げて行きたい。

29日からは引き続きハマスタで中日戦。初戦はジャクソンと柳のマッチアップ。ジャクソンは球団外国人投手としてウィーランド、バウアーに次ぐ2桁勝利がリーチとなってから足踏みしている。夏場で状態を落としているが、彼らしい豪快な投球を見せて欲しい。防御率1点台の柳だが、援護に恵まれず2勝。ベイスターズとは初対戦になるが、我慢の投球になりそう。先制点が鍵を握るかも知れない。

コメント

  1. みかん大使 より:

    さすがに入江は抹消したほうがよさそう。
    セーブを挙げたからヨシ、と言える内容じゃない。
    おそらくまだ7月のケガが治ってないのでは?
    復帰後からずっとおかしいです。治ってないならしっかり治してほしいよ。

    • Rocky より:

      神経障害が全く影響ないとは言えないかも知れませんが、そんなのは監督やコーチも真っ先に疑うところなので、トレーナー、本人含め問題ないなら結果を出さないと。
      入江に限らずしんどい気候、時期とは思いますが、力を合わせて乗り切ってもらいたいですね。

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