09/10 阪神1-6横浜DeNA(甲子園)
初回、2アウト2塁から蝦名が打球を見失い、タイムリー二塁打となって先制を許す。3回までパーフェクトに抑えられていた伊藤将から4回に筒香が3ランを放って逆転。6回にはオースティンが9号ソロを放って追加点を挙げると、7回にも蝦名の2点タイムリーでダメ押し。東は球数が嵩んで5回95球1失点で降板も、3年連続となる13勝目を挙げリーグ単独トップに立った。
ポジ [Good]
東は初回、2番に入った梅野にレフトへフェン直の二塁打を打たれるも、森下を見逃し三振に取り、佐藤輝も平凡なライトフライに打ち取った。しかし、薄暮で蝦名が打球を見失い、定位置の少し左に落ちてしまった。梅野が還り、記録は佐藤輝のタイムリー二塁打。
3回は1番から始まる打順で、近本をセカンドゴロに打ち取るが、林がファンブルしエラーで出塁を許した。森下に二塁打を打たれて1アウト2、3塁。佐藤輝からは空振り三振を奪ったが、大山は歩かせて2アウト満塁。ここは何とか熊谷を打ち取って無失点で凌いだ。
逆転してもらった直後の4回は三者凡退で抑えたが、5回は梅野と佐藤輝にヒットを打たれてピンチを招き、大山から見逃し三振を奪い、またも無失点で切り抜けた。
三者凡退は4回裏だけと苦しい投球で球数が嵩んだ。東にしては珍しく95球で代わることになったが、ケガなどのアクシデントではなさそう。本人がヒーローインタビューで言っていた通り、5回で代わることに悔しさは感じていると思うが、守備の乱れで余計なピンチを招いた部分もあったし、それでも粘って最少失点で凌いだのはさすがの投球だった。
点差があるこの日くらいは5回1失点で勝ちが付いても良いだろう。2023年に17勝を挙げて最多勝に輝いた時、3年続けて初めて価値があると言っていた東。その3年目も13勝を挙げ、前年と並んだ。現時点でリーグ単独トップに立ち、2年ぶり2度目の最多勝も見える位置にいる。
3年連続で13勝以上を挙げるのは、大洋時代の遠藤一彦氏以来とのこと。現在のように中6日を中心としたローテーションとなってからは初めてということになる。ちなみに遠藤氏は6年連続で13勝以上をマークしているが、現在よりも少ない130試合制で30試合以上で先発登板をしており、年間のイニング数も250イニングに迫るほどだったので、現在とは環境がまるで違う。
東は残り2、3試合の先発となるだろう。12勝で追う才木も3試合程度先発すると見られるので、彼の成績次第にもなるが、あと2勝を積み重ねて15勝で最多勝を獲得して欲しい。打線との兼ね合いもあるが、今の状態であれば十分ありうると思う。
東を強烈にアシストしたのは筒香。1巡目は伊藤将にパーフェクトピッチングを喫したが、4回先頭の蝦名がチーム初ヒットを放ち、桑原がバントヒットを狙うような形で転がしたが、サードの佐藤輝が二塁へ送球。タイミングは際どかったが送球がやや逸れてセーフ。ノーアウト1、2塁で筒香を迎えた。
2ボール1ストライクからの高めのカットボールに対し、引き付けてボールの内側を強く叩いた。打球は右から左の浜風に乗り、レフトのポール付近のスタンドへギリギリ飛び込んだ。相手のミスにつけこみ、一気に3点を奪ったのはあまりにも大きかった。
8月は少ない出場数ながらも打率.355、8本塁打、OPSは1.555という驚異的な数字を残した筒香だが、9月は打率に関しては.150とヒットが出ていないが、OPSは.870をマークしている。宮崎不在が重くのしかかるところ、筒香がサードに入って数字を残しているのは非常にありがたい。
6回にはオースティンが9号ソロ。こちらも貴重な追加点となった。オースティンは9月、打率.381とようやく上がって来た。OPSも1.171と頼もしくなって来た。休み休みの出場にはなるが、本来のパフォーマンスを出してくれればこれほど頼りに打者はいない。
そしてもう一人、打のヒーローを挙げるなら蝦名。初回に打球を見失って先制点を献上することになったが、しっかりとバットで取り返した。前日もスーパーキャッチを見せるなど、守備に関しては貢献度が高い蝦名だが、見えないものは捕れないので仕方ないが、本人は責任を感じていただろう。
4回にパーフェクトピッチングの伊藤将からチーム初ヒットを放ち、打線を鼓舞した。7回には右打者に対して1割台前半に抑え込んでいるハートウィグから、詰まりながらも前進守備のショートのグラブを弾く2点タイムリー。ダメ押しがしっかりと取れたことはチームとしても価値があった。
6回以降は4人の投手で無失点リレー。6回は最近打ち込まれている入江が登板。ストレートのスピードは出ていたが、フォークだけでなく他の球種も試す登板だったようだ。だが、スライダーとカーブはとんでもないボールになってしまい、実戦で使うには厳しい精度。1球速報ではツーシームと表記されていた140キロ台中盤のボールはフォークとは異なって上手く使えば、球数が嵩まずに打ち取れる可能性はありそうだ。ひとまず三者凡退で抑えたことをポジティブに捉えて欲しい。
7回は二軍でリフレッシュしてきた宮城が登板し、近本は歩かせたがノーヒットで抑えた。1年間フルに一軍で投げるのは初めてなので疲れも出ているだろうが、ここを踏ん張ってこそ一軍の勝ちパターンに定着できる。残り試合を完走し、ポストシーズンでも結果を残して欲しい。
8回に登板した山崎も、初球にカーブを使っていた。これが打者のタイミングを狂わせたり、ストライクを取ってカウントを作れたりすれば良いのだが、僅差でリードしている展開で使えなければ結局一緒。もっと精度を上げて行きたい。
最後は5点差でウィックと伊勢を温存し、佐々木がしっかりと締めてくれた。これがピンチを招いたり、2点くらい取られて伊勢を出さざるを得ない展開にしてしまうと、この先で大きなダメージとなって返って来る。楠本に移籍後初ヒットを許したが、近本から三振を奪う好投だった。
ヤジ [Bad]
守備のミスはあったが、東が何とか踏ん張ってカバーできた。3回裏さらに失点を重ねていれば逆転できる展開にならなかったと思うので、ここを切り抜けたことが大きかった。
打線は一発攻勢の後、蝦名の2点タイムリーでダメ押しまで取れた。前日は3点を取った後は1安打に抑え込まれてしまったが、この日は理想的な得点になった。ウィック、伊勢を温存したまま勝ち切ることができ、言うことなしの展開だった。
キジ [Other]
初戦を終えた段階で、リーグ優勝が決まった直後だからと言って阪神に簡単に勝てるとは思っていないと書いたが、結果としては阪神が15カードぶりの負け越しということになった。リーグ優勝が決まってから勝っても、とは思うが、CSでリベンジするのであればそこへ進まなければならないわけで、貪欲に勝って行くしかない。
読売も連勝を続けており1.5ゲーム差は変わらず。CSファーストステージを主催できる2位になるのがベストだが、残り4試合の読売との直接対決で勝ち、ひっくり返すしかない。広島と中日は自力でのCS出場が消滅しており、DeNAはCSクリンチが11.5。残り16試合で10勝すれば5割超とCS進出が手にできるので、そこを目指して欲しい。
3戦目は石田裕と大竹のマッチアップ。大竹とは今年初対戦。昨年以前もあまり当たっていない。昨年はオースティンが大竹から2本塁打しており、連日スタメンだったが彼の力を頼りたいところではある。ビシエドが入っても対左は期待できるとは思う。
石田裕は勝ち星からかなり遠ざかっているが、良い投球は見せているので、いかに最少失点で切り抜けるか。CS進出はもちろんだが、そのCSでの先発チャンスをかけても負けられない。次の登板をもらえるような投球を見せて欲しい。


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