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蝦名が鮮やかな2ラン 先発の伊勢は課題残る

02/15 横浜DeNA6-8中日(ユニオンですから宜野湾)

今季から先発転向の伊勢は初回、上林にストレートを捉えられ、ライトへの2ランを浴びる。2回表も先頭の樋口に二塁打を許したが、追加点は許さず。2回裏に蝦名が2ランを放って同点となるが、4回に守備の乱れもあり、浜地が3失点。9回表には小園も2失点で2-8となるが、9回裏に加藤と度会に2点打が出て反撃を見せた。

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蝦名が打撃でアピール、加藤も結果続く

昨年大きく飛躍し、侍ジャパンに選出された梶原、2年目の飛躍を期す度会、外野に専念しつつある東妻がここまでの練習試合で結果を出しており、外野は激戦。その中で結果が欲しい蝦名が、ホームランを含むマルチヒットと大きくアピールした。

紅白戦ではダイビングキャッチと守備では魅せていたが、打撃でも存在感を見せた。2回、佐野のヒットに続き、育成右腕の三浦の初球を捉えると、キレイな軌道を描いた打球がレフトスタンドへ飛び込んだ。真ん中やや内寄りに甘く入って来たが、初見で捉えることができた。右の外野手として、桑原と競いつつレギュラー獲りも狙う。

その蝦名の2ランの後は、8回1アウトまでヒットが出ない展開となった。それを破ったのは松尾。伊藤のストレートを三遊間に運ぶヒットを放った。山本がスタメン出場したが2打席で交代し、松尾がマスクを被った。颯、松本隆、小園を苦労しながらリード。

侍ジャパンに選出された山本が、オープン戦期間中にチームを空けることになる。戸柱らもいるが、そのタイミングで出場機会を得て、特に守備での評価を得たいところ。まずはケガなくキャンプを乗り切り、開幕1軍を目指して欲しい。

9回に反撃を見せた。井上と蝦名が内野安打で出塁し、四球で2アウト満塁。ここで途中出場の加藤が、低めのストレートを上手く拾い、サードの頭上を越える2点タイムリー二塁打。ここまで練習試合で結果を出しているルーキーだが、思い切りのよいスイングだけでなく巧さも見せた。この日は途中からショートに入り、宮崎のバックアップだけでなくショートでのスタメン争いにも加わる。森敬が侍ジャパンで不在の間にショートでの猛アピールなるか。

この日は内容も良くなかった度会だが、最後の打席で左腕からしぶとくセンター前へ落ちるヒット。2点タイムリーとなり、結果を出して見せた。守備や走塁はまだまだ課題はあるものの、バッティングに関しては波が少なくなってきて、左腕への対策ができればすぐにでもレギュラーを獲れるレベル。今後の実戦でも注目したい選手。

9回に中日の近藤が4失点したが、近藤と言えばバウアーが先発したバンテリンドームの試合で、9回に登板したものの10失点。敗色濃厚の試合で、リリーフを浪費したくない中で62球も投げる事態となった。現在は育成選手になっているが、またもベイスターズ戦で9回に失点を重ね、少しよぎっただろうか。バウアーもその時に励ますコメントをしていたが、支配下に上がり、バウアーの前で好投を見せて欲しい。

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ローテ入りへ課題、守備のミスも続出

伊勢は、先発モードということで、長いイニングを投げることを想定した内容。時期的なものもあるだろうが、そのためかストレートの球威を欠いた。先頭の土田を追い込んだが打ち取れず、最後はストレートが高めに浮き、ライト前へ運ばれた。

上林は2ボールから平衡カウントに持ち込んだが、5球目のストレートがインサイド高めに行き、きっちりと打ち返された。上林のソフトバンク時代を見るような素晴らしい打球がライトスタンドへ深く突き刺さった。

さらに鵜飼には初球の浮いたスライダーをレフトへ持って行かれ、いきなりの3連打。その後は持ち直し、追加点を許さなかったが、2回で4安打、長打が2本というのは気がかり。3安打がストレートを打たれた。

もともとストレートが良い投手で、変化球の精度は課題の投手。先発に回ることで力をセーブし、ストレートの球威が大きく落ちてしまっては変化球も生きない。「今は底辺の位置にもいない」と自虐的なコメントをしているが、今後どのように対策して行くか。次回以降も見て行きたい。

浜地は、阪神時代に何度かトライしたものの習得に至っていないフォークが課題。先頭のボスラーにアウトサイド低めのストレートをレフト線へ運ばれ、ピンチを招いた。さらに味方の守備も乱れて失点。土田にはそのフォークを拾われてライト線への二塁打。上林もフォークで打ち取れず、最後はストレートをコースに決めて見逃し三振だった。引き続きフォークが課題だが、ストレートの球威もまだ物足りない。オープン戦に向けて精度を高めて欲しい。

投手では山崎が引き続き良い投球を見せてくれた。現在の内容を維持しながら開幕に向けて精度を上げ、オープン戦では森原らとクローザーを争う位置に持って行きたい。松本隆も、力みを感じない腕の振りから良いボールが行っていた。板山にはフォークが落ちなかったところをヒットにされたが、2イニングをほぼ完璧な投球だった。今後の登板も楽しみだ。

今キャンプのチームとしての課題は守備力と状況判断。3回は、ノーアウト2塁から津田が一塁方向へプッシュ気味のバント。京田が捕り、一塁へ走って来る浜地に送球するも繋がらず、エラーとなって二塁ランナーの生還を許してしまった。西巻が素早く一塁のカバーに行っていたので、声の連携もあると良かったが、京田が投手に送球するしかないと思い込んでしまった。

さらに、土田の鋭い一二塁間のゴロがライト線へ転がり、度会がチャージして送球するも、ショートバウンドになって中継の西巻が弾いてしまった。この間に一塁ランナーが生還してしまった。練習試合なので公式記録はなく、スポナビではエラーは付けていないが、度会の送球が完璧なら2アウトとは言え、この打球で生還はできないだろう。

強風の影響もあっただろうが、ショート後方の打球で蝦名と梶原が判断を誤って落ちてしまうヒットもあった。三浦監督は課題が出たことが収穫とコメントしていたが、こういう日もあるし、ミスが1年間全く出ないということもないわけで、キャンプ残りの練習で対策をして行くしかないだろう。

13時開始予定だったが、夕方から雨の予報だったため、30分早めて試合開始。このあたりは練習試合ということで柔軟に対応できた。内野スタンドでは立ち見が出るほど観客が入っていた。日本一というのもあるだろうし、相手の中日がすぐ隣の北谷でキャンプをしているので、レフトスタンドにもたくさんの観客がいた。この日が誕生日だった仲地が登板すると、アカペラでHappy Birthdayが歌われた。沖縄出身ということもあるだろうが、投手へのバースデーソングは非常に珍しい光景だった。

16、17日は2日間練習となる。次の練習試合は18日に沖縄セルラースタジアム那覇で読売戦。そこまで終わると19日が最後の休養日で、オープン戦2試合を含む最終クールに入って行く。実戦が増えて行く前に、2日間の練習で確認すべきことをしっかりとやっておいてもらいたい。

コメント

  1. みかん より:

    小園は大丈夫なんでしょうか?言及がありませんが…

    • Rocky より:

      小園については書いてありますね。開幕ローテーションに入るには現状物足りない印象です。

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