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2年連続ファイナルS進出 激闘11回サヨナラ勝ち

10/12 CS1st 横浜DeNA7x-6読売(ハマスタ)

先発のジャクソンは初回、佐々木の先頭打者本塁打で先制されると、中山の3ランと戸郷のタイムリーで5失点。しかし、その裏に佐野の2ランと石上の3ランですぐさま同点とする。その後は両チームのリリーフ陣が凌ぎ、5-5が続く。11回表に1アウト満塁から佐々木の内野安打で勝ち越しを許すが、11回裏2アウトから石上の内野安打と盗塁でチャンスを作ると、林が同点タイムリー。さらに度会のヒットで1、3塁とし、蝦名が三遊間を破るサヨナラタイムリーで試合を決めた。

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ポジ [Good]

蝦名が激闘に終止符を打った。11回裏、同点に追い付いてなおも2アウト1、3塁。2ボールから4球続けてファウルを打った後、田中瑛のシュートが真ん中付近に入って来たところを捉え、三遊間の真ん中を抜くタイムリーヒット。

8月以降に1番に定着し、33試合連続出塁のままレギュラーシーズンを終えた。ポストシーズンでも期待が高まっていたが、JFE東日本との練習試合で自打球。大事を取って交代し、翌日も代打の1打席だけにしていた。

ファーストステージの初戦で1番でのスタメン出場でファンを安心させ、しっかりと出塁。そしてこの日は3安打の大活躍。守っても岡本の大きなフライをフェンスに激突しながら好捕。攻守でチームに貢献した。ファイナルステージ以降でも活躍が欠かせない選手。

初回に4点を失った後、リチャードのゴロをファンブルしてしまった石上。5点目の追加点を与える要因となってしまった。その裏、一発同点の場面で打席が回って来た。2ボール2ストライクからの5球目、アウトサイドのストレートに合わせた打球は、どんどんとレフトのポールに向かって伸びて行き、スタンドまで届いた。

シーズン終盤にようやく一軍でも結果が出始めた石上。日本通運との練習試合でもレフト方向へ意外と打球が伸びるというシーンを目の当たりしたが、風があるわけではない中で伸びて行ったのは石上のリストやインパクトの強さによるものだろう。期待はしていたが、まさか本当に打つとは。

そして、11回裏2アウトランナーなし、2ストライクと追い込まれた中で、しぶとく弾き返し内野安打で出塁した。林の打席で、田中瑛が投げる前にスタートを切り、盗塁を決めた。データが出ているのだろうが、アウトになったら試合終了の場面でスタートを切る勇気。本当に大きな盗塁だった。

その石上を還したのは林。この日はノーヒットながら、7回に中川から19球粘って四球を取るなど、相手の投手に球数を投げさせた。自分の役割を果たしてチームに貢献しようと必死なプレーだった。11回裏は、田中瑛の入って来るスライダーに上手く合わせ、レフトの左へ落ちるヒット。正面ではなく、レフトの佐々木も前進守備ではあったが、勢いをつけてバックホームができなかった。

林も、蝦名も大切な家族を亡くし、ヒーローインタビューで涙を見せていたが、この日はそこを乗り越えた力を見せ、ヒーローインタビューで笑顔と頼もしさを見せてくれた。

初回5点を失った試合で、雰囲気を変えたのは佐野の2ランだった。1回裏1アウトから桑原が二塁打で出塁し、初球の真ん中へ入ったストレートを完璧に捉えた。打った瞬間という当たりはライトスタンドへ飛び込んだ。この一打にハマスタのボルテージは上がり、反撃ムードを呼び込んだ。

2番手の石田裕が4イニングを無失点に抑える好投で、ゲームを立て直した。ジャクソンがまさかの5失点で2回から登板することになった。先発のつもりでマウンドに上がったという石田裕は、2回を三者凡退に抑えて流れを変えた。

3回は吉川にヒットを打たれるも、リチャードを三振、吉川の盗塁を山本が阻止し併殺。4回も三者凡退に抑えると、5回は岡本にヒットを許すも後続を断った。2番手の石田裕がゲームを引き締めたことで展開が変わった。

3番手の平良も、リリーフとして2イニングをしっかりと抑えた。最終戦、練習試合でリリーフ登板し、その感覚を養って来た。同点の6回から登板し、牧のファインプレーもあって併殺を取るなど2イニングを1安打に抑えた。延長戦にもつれ込んだが、先発が1イニングで降りながらも石田裕と平良で6イニングを投げたことが、勝利へ繋がった。

11回表、1アウト1、3塁で登板した坂本。オコエを歩かせて満塁となった後、佐々木の当たり損ねの打球で不運な勝ち越しを許してしまったが、若林をチェンジアップで三振に取り、泉口もバットを折ってのセカンドフライ。1点で凌いだことが逆転サヨナラ勝ちに繋がった。

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ヤジ [Bad]

ジャクソンは、昨日のブログでも書いた通り、岡本の11打数7安打を筆頭に、キャベッジ、吉川、中山あたりにかなり打たれていた。読売に対しては厳しいだろうなとは思っていたが、それ以上に厳しい結果となった。

.176と抑えていた丸に代えて1番に15打数5安打の佐々木を起用し、それが見事に当たった。2ボール1ストライクからのストレートが真ん中高めに入り、ライトスタンドへの先頭打者本塁打。ジャクソンの出鼻を挫いた。

キャベッジ、泉口を打ち取って2アウトとするも、岡本に真ん中のストレートをレフトへ痛烈に弾き返された。ホームランにならなくて良かったなと思っていたが、レギュラーシーズンであまり対戦のない岸田を歩かせてしまった。これはかなり厳しいと思った。

プロ初ホームランを献上している中山に、真ん中へ入ったカットボールをライトスタンドへの3ランとされた。この一撃はあまりにも大きかった。苦手の吉川にもヒットを打たれ、リチャードは打ち取った当たりのショートゴロだったが、石上がファンブル。

投手の戸郷まで回ったが、何とかここで止めたいところだったが、高めのストレートをセンターへ運ばれて5点目。早くも2打席目の佐々木には浮いたチェンジアップをライトへ運ばれて満塁。

短期決戦なので完全に試合が決まる前に交代すべきなのだが、野球ゲームではないので準備していない投手は登板させられない。おそらくジャクソンが早いイニングで降りることになった場合は、石田裕や平良を想定していたと思うが、彼らは先発投手でもあるのでイニングの途中では投げさせたくなかったということだろう。

キャベッジの調子が良くなくて助かった。ジャクソンとしては苦手だが、2つのアウトを取れたことで何とか5点で止まった。それ以上失点してもおかしくないような投球だった。

ストレートの球威はないし、甘いコースばかりに行ってしまうし、これまでで一番悪かったのではないか。ここまで打たれるとは思わなかった。ただ、味方がすぐさま同点にしてくれたし、サヨナラのシーンでは大喜びしていた。阪神には相性が良いので、切り替えて甲子園ではジャクソンらしい投球を見せて欲しい。

初回に5点を取り合う激しい立ち上がりだったが、その後はランナーを得点圏にすら進められない展開。後がない読売も、阿部監督が必死の継投で凌いだ。8回1アウト1、3塁で筒香というシーンで決めたかったが、ここでマルティネスを投入するという驚きの采配を見せた。この執念の前に屈したがこれはやむを得ないだろう。

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キジ [Other]

凄い試合を観たという感想。初回にホームランの応酬で5点ずつを取り合うという、こういった短期決戦ではなかなか見ない展開。そこからお互いの投手がしのぎを削り緊迫した展開が続く。後のない阿部監督の必死の継投も見どころがあった。11回表に均衡が崩れ、11回裏は2アウトランナーなしと追い込まれたが、そこからの逆転劇。劇的な試合で2年連続のファイナルステージ進出が決まった。

初戦に筒香が4安打3打点で引っ張ってくれたことで、アドバンテージを持った中での試合。初回の5失点を追い付き、最後は石上、林、度会、蝦名と若手の野手たちが結果を出し、試合を決めた。昨年は森敬斗、梶原がCSで活躍を見せたが、その時はなかなか出番が得られなかった選手たちが活躍したことはチームの底上げにも繋がる。

リーグ優勝はできなかったが、2年連続のファイナルステージ進出。強い阪神と堂々と戦って来て欲しい。目指すは2年連続の日本シリーズ進出だが、そう簡単ではない。過去のファイナルステージの実績を見ても、昨年が異常だった。それでも阪神を困らせるような戦いを見せて欲しい。この勢いで来られるのは、阪神としても嫌なはずだ。

2戦で終えることができたので、東を甲子園での初戦に回せる。2戦目に竹田、3戦目は中5日でケイ、あるいは球数が少なかったジャクソンを中4日というのも考えられる。2位として挑んだファーストステージとは違い、ファイナルステージはアドバンテージもあるので、昨年同様に初戦が重要になって来る。2日間の空きで移動はありつつも激闘の疲れを癒し、ベストな準備をして臨んで欲しい。

かつて交流戦の楽天戦で、1回表に6点取られてその裏に7点を取って逆転したことがあるが、それ以来かというような5点ずつを取り合う1回の攻防。

同点の立役者、石上と佐野がコールに応える。

前日とほぼ同じ位置のウイングフロント席。雨は全く降らず、薄日が差し込み、気温は前日からかなり上がった。暑くもなく、寒くもなく観戦には良いコンディション。

8回1アウト1、3塁でマルティネスを投入。筒香との勝負

デーゲームだったが、延長に入ってナイターの様相に。

蝦名のタイムリーでサヨナラ勝ち。ファイナルステージ進出が決まってはしゃぐ選手たち。スタンドも大興奮でハイタッチの嵐。

勝利のハイタッチ、勇者の遺伝子、そしてファイナルステージ進出決定の表示が。

激闘を終えてビジター応援席へ挨拶をした読売の選手たちにも拍手が送られた。

激戦を終え、勝利監督インタビューで疲れの色が見える三浦監督。

レギュラーシーズンではサヨナラ犠牲フライだったが、今回はタイムリーでカッコ良くキメた蝦名。横浜へ戻ってきます!と力強く宣言。

ヒーローの林、蝦名、石上が、ライトスタンドの前でサインボールの投げ込みとX用の写真撮影。

舞台は甲子園へ。まだ少しベイスターズの試合が楽しめる。

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