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阪神の最強投手陣から得点奪えるか ファイナルS

10月15日からクライマックスシリーズ(CS)のファイナルステージがスタートする。史上最速でリーグ優勝を決めた阪神は、投手陣が過去最強クラス。昨年のファイナルステージも1点を争うロースコアの試合が続いたが、今年もそういった接戦を勝ち切れるかどうか。初戦に先発する東が大きなカギを握りそうだ。

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昨年の下克上で感覚が麻痺しているが

昨年、ファイナルステージの前に一つ勝つことさえ難しいとブログに書いて、まさかの3連勝をしてしまったので全く説得力がないが、過去のファイナルステージを見ればリーグ優勝チームが圧倒的な強さを見せている。

もちろん、ここまで来たからにはファンとしては勝って欲しいのだが、下克上はたまに発生するからこそ価値があるもので、2年連続でリーグ優勝チームが日本シリーズに出ないのもどうかなとは思う。レギュラーシーズンで圧倒的な強さを誇った阪神、負けないよね!?

年度リーグVFinal勝敗1st通過1st勝敗
2016広島4勝1敗DeNA(3位)2勝1敗
2017広島2勝4敗DeNA(3位)2勝1敗
2018広島4勝0敗読売(3位)2勝0敗
2019読売4勝1敗阪神(3位)2勝1敗
2020読売CS中止
2021ヤクルト3勝0敗1分読売(3位)2勝0敗
2022ヤクルト4勝0敗阪神(3位)2勝1敗
2023阪神4勝0敗広島(2位)2勝0敗
2024読売3勝4敗DeNA(3位)2勝0敗
2025阪神DeNA(2位)2勝0敗

過去CSは17回行われており、リーグ優勝チームが勝ち上がったのが13回。残りの4回のうち2回はDeNAで、2017年と2024年。それ以外の2回はいずれもファーストステージを2試合で勝ち上がっている。

リーグ優勝チームのアドバンテージとしては、1勝と全試合ホーム開催、引き分けや中止などで勝敗が五分の場合は勝ち上がりという3点が主にあるが、ファーストステージで2枚もしくは3枚の先発投手を使った後の3番手、4番手と初戦に当たる部分にも優位性がある。勝ち上がりのチームが日本シリーズに進むには、ファーストステージを2戦で終えることも重要で、その部分はクリアできている。

2017年のDeNAは、初戦を落とした(ラミレス監督は重視した2戦目にエース今永を投入)うえに雨天中止もあって、ファイナルステージ前日の予備日に勝ち上がりを決め、移動日なしでファイナルステージに進んだ。さらに、初戦を落とした後に4連勝(土日の雨天中止を挟む)というミラクルとしか言いようのない勝ち方で日本シリーズに進んだ。これはあまりにもイレギュラー。

そういう意味で、最初の9シーズンでCSに進出できず、初めて進出した2016年以降のDeNAはCSでドラマを起こしている。2018~2023年の5回のファイナルステージでは、ファーストステージから勝ち上がったチームは僅かに1勝していない。アドバンテージを除いた試合の勝敗で計算しても1勝15敗で勝率は.067。

だが、2017年以来のファイナルステージに進んだ昨年はまたDeNAが番狂わせを起こした。本来は一つ勝つことさえ難しいのだが、昨年の下克上で感覚が麻痺してしまっている部分もある。今年も何かやってくれそうな気配はある。

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初戦が大きなウエイト、まず1勝を

短期決戦なので初戦の勝利が重要なのは当たり前で言うまでもない。特にリーグ優勝チームにはアドバンテージの1勝が与えられているので、初戦を取って1勝1敗のタイに持ち込みたいところ。ファーストステージを2連勝で勝ち上がれたので、最多勝の東を持って行けるのは心強い。村上との最多勝マッチアップで、どちらが真のエースなのか勝負にもなる。この対決がシリーズを大きく左右しそうだ。

日付DeNA阪神
115水村上
216木竹田才木
317金ケイ髙橋
418土ジャクソンデュプランティエ
519日石田裕大竹
620月村上

DeNAは、ファーストステージで1回5失点と炎上したジャクソンをどう使うか。大原コーチはジョーカーと言っていたが、ほとんど投げていないリリーフとして投げるよりは先発してみて悪かったら代えるという感じになるだろうが、さすがに阪神を相手に5失点したらその先はないだろうね。

3戦目からはもう負けられない試合になる可能性があるので、石田裕や平良はブルペンで待機になるだろう。状況次第で5戦目の先発が変わって来るかも知れない。6戦目にもつれ込んだら、東を5回をメドに先発させて、ケイも控えるくらいの試合になるだろうか。

先発はこれしかないが、リリーフでは宮城が復帰するもののウィックはやはり投げられないようだ。2年連続でポストシーズン全休というのはね。チームにとってもホントに痛い。

先発が最少失点で乗り切らないと、阪神の最強投手陣からは得点を奪うのは難しい。初戦に最多勝の村上、2戦目も最優秀防御率の才木。レギュラーシーズンではこの二人が各カード頭で先発をしていたが、2投手が連日登板して来るのは、考えただけでも憂鬱だ。

3戦目は高橋で、昨年のCSでは打ち崩しているが、9月の対戦でも黒星は付けたが攻略したとは言えない。難敵には違いないだろう。

シーズン後半は戦列を離れていたデュプランティエだが、練習にも参加しており登板する可能性がある。難しいようならネルソン、伊藤将、早川あたりが候補になるか。大竹とは過去レギュラーシーズンであまり当たっていないが、9月11日には3安打完封を喫している。

先発も5枚が高いレベルで揃うが、年間の救援防御率が1.96というリリーフ陣はさらに強力。先発に抑え込まれ、リードを許して終盤を迎えれば逆転の目は少ない。読売には大勢、マルティネスの強力な2枚がいたが、阪神は高いレベルで5~6枚が揃っており難攻不落。

最終的に13ゲーム差、優勝が決まった時点では18.5ゲーム差も離されたのだから、戦力で見たら勝ち目がないのは当然だ。レギュラーシーズンの対戦成績でも8勝14敗3分と分が悪かった。これを4勝2敗以上でひっくり返さなければならないのだから、難しいに決まっている。

9月、阪神は7日にリーグ優勝を決め、残りは調整がメインだったとは言え11勝10敗。DeNAはそれを大きく上回る16勝6敗。さらに10月1日の最終戦とCSファーストステージの2試合で3連勝を加えている。7月に爆発的に勝って独走した阪神に負けず劣らずのペースで勝ち進んでいる。

ファーストステージでも打線が活発で、投手陣でも打たれたのはほぼジャクソンだけという状況。逆転サヨナラ勝ちで勢いをつけて甲子園に乗り込む。その勢いを1、2戦で村上、才木が断ち切るのか、そのまま突き進むのか。阪神を少しでも困らせ、そしてこれぞCSという熱い試合を期待したい。

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