NPBは3月27日、各チームの開幕戦の出場選手公示を発表した。ベイスターズでは、ルーキーの篠木がメンバー入り。東妻も初の開幕1軍。一方で調整が遅れている森原は登録されず。坂本、度会、ウィックらケガから復帰の選手も間に合わなかった。28日にセパ6試合で開幕し、143試合の戦いが幕を開ける。
ベイスターズの開幕1軍メンバー
位置 | 背番 | 選手名 | 年数 | 年齢 |
投手 | 11 | 東 克樹 | 8 | 30 |
投手 | 13 | 伊勢 大夢 | 6 | 27 |
投手 | 19 | 山﨑 康晃 | 11 | 33 |
投手 | 22 | 入江 大生 | 5 | 27 |
投手 | 30 | 篠木 健太郎 | 1 | 23 |
投手 | 41 | 佐々木 千隼 | 9 | 31 |
投手 | 53 | 颯 | 5 | 27 |
投手 | 54 | 石田 裕太郎 | 2 | 23 |
投手 | 59 | 平良 拳太郎 | 12 | 30 |
投手 | 64 | 中川 虎大 | 8 | 26 |
投手 | 65 | 宮城 滝太 | 7 | 25 |
投手 | 92 | 堀岡 隼人 | 9 | 27 |
投手 | 96 | T.バウアー | 2 | 34 |
捕手 | 5 | 松尾 汐恩 | 3 | 21 |
捕手 | 10 | 戸柱 恭孝 | 10 | 35 |
捕手 | 50 | 山本 祐大 | 8 | 27 |
捕手 | 57 | 東妻 純平 | 6 | 24 |
内野手 | 0 | 林 琢真 | 3 | 25 |
内野手 | 2 | 牧 秀悟 | 5 | 27 |
内野手 | 3 | T.オースティン | 6 | 34 |
内野手 | 6 | 森 敬斗 | 6 | 23 |
内野手 | 9 | 京田 陽太 | 9 | 31 |
内野手 | 26 | 三森 大貴 | 9 | 26 |
内野手 | 31 | 柴田 竜拓 | 10 | 32 |
内野手 | 51 | 宮﨑 敏郎 | 13 | 37 |
内野手 | 55 | 井上 絢登 | 2 | 25 |
外野手 | 7 | 佐野 恵太 | 9 | 31 |
外野手 | 8 | 神里 和毅 | 8 | 31 |
外野手 | 25 | 筒香 嘉智 | 12 | 34 |
外野手 | 58 | 梶原 昂希 | 4 | 26 |
外野手 | 61 | 蝦名 達夫 | 6 | 28 |
予想に反して31名の登録となった。2カード目の先発が予想されるジャクソン、ケイ、大貫が登録されていない中で、31名を登録してもベンチには26名しか入れない。先発要員が2名いるが、他にも3名がベンチを外れることになる。
そして、2カード目の先発を登録する際、誰かを抹消しなければならず、その選手はそこから10日間再登録できない。ケガによって急に選手を補充しなければならない状況も考えられるため、何か考えがあったのだろうが、あまり賢い選択には思えない。ちなみに12球団で31名を登録したのはDeNAだけで、他は多くて阪神の30名、ベンチ入り分の26名のチームもある。
開幕ローテーションを争って来た石田裕も開幕1軍に入った。この日、イースタンで登板した大貫は、DHを使わず打席に入ったが3回2失点で降板。はっきり言ってあまり良くなかった。だが、6番目の先発を石田裕が争っているとしたら、開幕日に登録する意味がない。従って、ロングリリーフでの起用を考えているのではないか。
入江が開幕1軍に名を連ねた一方で、徳山、坂本、森原、ウィックは登録されなかった。いずれもケガからの復帰を目指していたが、開幕時点では無理をしないことになった。彼らが帰って来るという期待も、入れ替え前提の31名登録になった可能性はある。
昨年も前半はリリーフが苦しい中で、徳山、中川虎らが貴重な経験を積んだ。今年も開幕1軍に入ったメンバーが生き残りを懸けて結果を出してくれることを期待したい。篠木、宮城、堀岡あたりは前述の復帰組に負けないような結果が求められるだろう。
捕手登録ではあるが、東妻は実質6人目の外野手としての登録。初めての開幕1軍となった。出場機会は限られるかも知れないが、野手が18名の登録と異常に多いため先発投手の登録時に数を減らす可能性が高いので、アピールしたいところ。
外野も守れる選手はいるとは言え、内野手は9名が登録されており、多い印象。こちらも2カード目に向けて争いとなりそうだ。
開幕ローテ、スタメン
先発投手は、開幕投手の東は当然として、バウアーも平良も登録された。よって、どちらが2戦目なのかは分からない。来日前からバウアーは2戦目と思っていたが、大貫を6戦目に持って来るならバウアーが中4日で投げないということなので、オープン戦最後の順番通りに平良、バウアーの順になることも考えられる。特に平良の場合は投げ抹消ということも考えられる。
バウアーを中4日で回して行くという話もあったが、実際はどうなのだろうか。6戦目に大貫を使うなら中4日で回すことはないのかも知れない。4月最初の週は6連戦だが、2週目、3週目は5試合しかない。雨も多い4月で、登板間隔が変わることも想定されるが、どのように運用するか。
机上の考え方として、バウアーも中6日を中心に回して行くパターンを書いてみる。
火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
28 D 東 | 29 D バウアー | 30 D 平良 | |||
1 T ジャクソン | 2 T ケイ | 3 T 大貫 | 4 C 東 | 5 C バウアー | 6 C 平良 |
8 G ジャクソン | 9 G ケイ | 11 S 東 | 12 S バウアー | 13 S 平良 | |
15 G ジャクソン | 16 G ケイ | 17 G 大貫 | 19 D バウアー | 20 D 東 | |
22 T ジャクソン | 23 T ケイ | 24 T 大貫 | 25 C バウアー | 26 C 平良 | 27 C 東 |
さらにバウアーを中5日で固定するパターン。
火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
28 D 東 | 29 D 平良 | 30 D バウアー | |||
1 T ジャクソン | 2 T ケイ | 3 T 大貫 | 4 C 東 | 5 C バウアー | 6 C 石田裕 |
8 G ジャクソン | 9 G ケイ | 11 S バウアー | 12 S 東 | 13 S 平良 | |
15 G ジャクソン | 16 G ケイ | 17 G バウアー | 19 D 東 | 20 D 石田裕 | |
22 T ジャクソン | 23 T バウアー | 24 T ケイ | 25 C 大貫 | 26 C 東 | 27 C 平良 |
バウアーの中4日起用で、ジャクソンも同じような起用になりそうな話もあったが、4月1日の火曜日に先発すると見られるジャクソンが動くとすれば、どこかで中4日が必要になる。前述の通り4月は5試合の週がある中でそれをやるかどうか。
ケイは、MLBでは先発の経験が多くはなかったこともあり、日本の中6日が合っていると感じている様子だった。従って、ケイ、東は中6日以上で回り、それ以外の部分を平良、大貫、石田裕で埋めて行く形になるかも知れない。投げ抹消を使いつつ、リリーフも上手く入れ替えての運用は、ベンチワークが試されるところになる。
続いて開幕スタメンを考えてみる。
オープン戦の最終戦で桑原が右手親指を骨折し、離脱することになった。従ってセンターをどう考えるかというところ。
8 蝦名
4 牧
7 佐野
3 オースティン
5 宮﨑
9 梶原
2 山本
6 京田
1 東
昨年、蝦名は高橋宏斗との対戦はないが、オープン戦最後の起用を見ると桑原に代わって1番センターに入るのではないか。ショートは、高橋宏斗に相性が良く、バッティングの状態が良い京田が妥当だと思う。青柳を相手に開幕戦で宮﨑をベンチスタートにしたのに、ここで森敬や林だと意味不明。
レフトは、佐野の状態が下降気味ではあるものの、高橋宏斗との相性を考えると筒香よりも良いのではないかと思う。オープン戦では2番に梶原、3番に牧というオーダーも試していた。オープン戦最後の調子を見る限りは、佐野を下位に持って行っても良いのかなという印象。
8 蝦名
9 梶原
4 牧
3 オースティン
5 宮﨑
7 佐野
2 山本
6 京田
1 東
個人的には佐野と筒香を同時に外野で使うことはないかなと思っているが、最終的に三浦監督がどういう決断を下すか注目したい。
横浜奪首、悲願の27年ぶりリーグ優勝へ
毎年、開幕前日にリリースされる球団公式の動画。いつもカッコイイ動画でアゲてくれるが、今年は選手全員のコメントを繋ぎ合わせている。シンプルに、リーグ優勝に向けて団結しているともに、チーム内の競争をバチバチやっている様子が見てとれる。
全ての選手に活躍して欲しいと思う一方で、現実にはそれはなく、秋には確実に何名かはチームを去ることにはなる。厳しい世界だが、2025年に一人でも多くの選手が活躍し、みんなが望む結果を手に入れられることを願いたい。やはりチーム内で高いレベルの競争をすることが、チームとしての結果に繋がって行くと思う。ベテラン、若手、育成選手が良い形で刺激し合ってチーム力を高めて欲しい。
いよいよ2025年シーズンが開幕。ハマスタに日本一のペナントがたなびくが、一旦それは忘れて、挑戦者として首位を奪いに行って欲しい。
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