02/23 東京ヤクルト1-6横浜DeNA(ANA BALL PARK浦添)
前日14安打を放った打線は、この日も12安打。四球や相手のエラーも絡めて6得点。桑原がタイムリーを含むマルチヒットで存在感を見せた。牧も前日に続いてラッキーなヒットもあり、マルチヒット。先発のケイは2イニングながら順調な実戦初登板。2番手の伊勢は、立ち上がりに3連打で失点したが、3回1失点。
ポジ [Good]
活発な打線の中で、牧と桑原がタイムリーを放ち、存在感を見せた。桑原は最初の打席で2アウト1、3塁のチャンスだったが、石川のインサイドへのストレートに手が出ず見逃し三振に倒れた。オープン戦ではあるが、取り返したいという気迫で3回にライト前タイムリーを放った。牧のヒットで蝦名がホーム手前で刺されていただけに、試合展開でも大きなタイムリーだった。6回にもライト前ヒットでマルチヒットとし、追加点のチャンスを拡大した。
牧は、最初の打席で石川のストレートに差し込まれたが、振り切った分セカンドの右に落ち、蝦名が還って先制点となった。前日も宜野湾でフラフラと上がったフライがファーストの後方、ライト線にポトリと落ちるヒットがあった。3回の2打席目は、チャンスで小川のカットボールを引っかけながらも三遊間を割るヒット。ここは蝦名がホームでタッチアウトとなり、連続の打点とはならなかった。ヒットが出ないよりは気分も良いはず。調子のピークは開幕に持って行かなければならないが、まずは順調な滑り出し。
梶原は、昨年351打席で四球は僅かに7で、申告敬遠も含まれていた。とにかく積極的にバットを出して行くので、なかなか四球にならなかったが、この日は2つ選んだ。ヒットを打って出塁できれば十分に役割を果たしたと言えるのだが、なかなか打率だけで.350の出塁率にはならない。積極性を失わず、追い込まれた時に四球を勝ち取れるようにしたい。8回には、高めのストレートを左中間へ運ぶタイムリー二塁打。打った瞬間は差し込まれたかなと思ったが、逆方向の打球が伸びるところが梶原の特長。
ルーキーイヤーでオープン戦の首位打者に輝いた度会は、前日の初戦で3安打のスタート。この日はベンチスタートで、8回に代打で登場。追い込まれた後、1球チェンジアップを見てから高めに浮いたボールをレフトへ弾き返し、梶原を還した。佐野、筒香、桑原、梶原に度会も加えた外野争いがどうなって行くのか、オープン戦から目が離せない。
ルーキー加藤も代打で登場し、タイムリーを放つ活躍を見せた。プロに入って初めてのキャンプを過ごし、かなり疲労が溜まっているようだが、踏ん張りどころ。しっかりと結果でもアピールできているのは素晴らしい。
投手では、先発のケイが今年もやってくれそうな期待感のある投球だった。本人としては、まだチェンジアップがしっくり来ていないようだが、1ヶ月の調整期間があれば、しっかりと仕上げて来てくれるだろう。ジャクソンはMLBでも先発の経験が多いので、バウアーとともに中4日、5日で回る構想があるようだが、ケイは主にリリーフだったので、日本の中6日に慣れたようだ。バウアー、ジャクソンは間隔を詰めて周り、東とケイ、そして6人目の先発は中6日、7日で順番が入れ替わるような運用になるだろうか。
2番手の伊勢は、立ち上がりに3連打で失点したが、その後は立て直して3回を1失点でまとめた。前回の登板よりは良くなっていると思うが、本人が言う通りまだまだ課題は残っている。先発投手を務めるのであれば、6回を投げられる必要がある。5回あたりから大きく球威が落ちたり、抜け球が多くなったりすれば捕まってしまうだろう。そのあたりは今後の登板で注目して行きたい。
後続のリリーフ陣も好投を見せ、主力打者が代わったとは言え5回以降はパーフェクトに抑えた。ここまでの実戦ではなかなか結果が出ていなかった三嶋と松本凌がともに7球で1イニングを抑えた。投手陣はファームの教育リーグも使いながら実戦で調整すると思うが、開幕1軍の枠を争う投手は結果の積み重ねが不可欠。誰が残って行くか、注目して行きたい。
ヤジ [Bad]
投手陣は、この試合に限っては言うことなし。野手では、東妻が3打席で2三振とバッティングでアピールできなかった。ライブBPや練習試合では良いバッティングを見せていたので、オープン戦でも結果でアピールしたいところ。前述の通り外野のレギュラー争いが熾烈なので、そこに割って入りたい。
同様に森敬、松尾にもまだオープン戦ではヒットが出ていない。毎試合打てるものではないが、レギュラーあるいは開幕1軍に向けて、成績というのも重要な要素になるので、来週以降に結果でアピールしてもらいたい。
キジ [Other]
オープン戦の序盤は特に勝敗は気にしないが、2戦目で初勝利。24日も練習試合があるが、気分良く横浜へ帰る意味でも勝利のハイタッチができたことは良かったのではないかと思う。前日の宜野湾でもリードして終盤を迎えたが、笠谷が捕まってしまい逆転負けだった。
しかし、特に打線が活発で、アピールした野手も多かったと思う。ジャクソン、ケイが順調な実戦初登板を見せ、その後に投げた投手も概ね良かったと思う。
3回は、二塁ランナーの蝦名が牧のレフト前ヒットでホームへ突入したが、サンタナに刺された。守備が上手いとは言えないサンタナだが、肩の強さはある。低い送球ではなかったが、コントロール良くダイレクトに返球されて来た。今年から河田コーチが三塁のベースコーチを担当するようだが、今後に向けてインプットになっただろうか。
宜野湾での春季キャンプは、既に22日のオープン戦に手締めを行った。23日は残留組で東がライブBPを行い、山本、九鬼らと対戦した。東は開幕投手が決まっており、3月1日のオープン戦で登板予定。その後はおそらく毎週金曜日に登板して調整して行くと思われる。
24日は阪神のキャンプ地である宜野座へ遠征し、練習試合を行って沖縄での全日程が終了する。25日に横浜へ戻り、ハマスタで練習を行った後、3月1日のバンテリンドームからオープン戦で本格化し、開幕へ向けて進んで行く。
24日はルーキーたちが実戦初登板を予定しており、注目が集まる。竹田は結果を出したいところだろう。篠木、若松はコントロールで苦戦しているが、思い切った投球を見せて欲しい。
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