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我々の知っているバウアーが帰って来た 吉野が好投

03/09 オリックス2-2横浜DeNA(京セラ)

2年ぶりに復帰したバウアーが実戦初登板。初回に2人のランナーを出すも、盗塁失敗もあり無失点。2回、牧の落球もありノーアウト満塁のピンチを招くと、併殺打の間に失点。さらに西野の初球がボークと判定されて2点目。予定されていた3回を投げて自責0とまずまずの結果だった。2番手の吉野はストレートに力があり、4回を無失点の好投。ルーキー2人も好投を見せた。打線は、井上の強襲ヒットと勝又の内野ゴロ間に同点とした。

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ポジ [Good]

バウアー、波乱含みの復帰戦

注目のバウアー初登板。前日のインタビューではアウトの半分を三振で取りたいと言っていたが、全体的なボールを見るとまだ試運転という印象。もちろん、開幕まで3週間弱ある現時点でMAXに持って行く必要はないので、現状で先発として3イニング投げられているという点で、開幕からローテーションに入れそうだという見込みは立った。

バウアーという投手は、全てのボールが勝負球にできる精度を持っているし、コマンドも自分でしっかりと確立しているものがあるので、残り3週間程度で仕上げて行けば十分だろう。春季キャンプは不参加でも、自分でしっかりと作って来たことが分かる。

この日は、ストレートに加えてスイーパー、カット、チェンジアップ、ナックルカーブと一通りの球種は投げていたかなと思う。それぞれの精度もそんなに悪くはないと思う。ストレートは、150キロを超えて来るとは思うが、現時点でその必要すらないのと、そこが問題の投手でもない。細かいコントロールもこれからさらに上げて来るだろう。

2023年もそうだったように、投球にメリハリをつけるので、勝負どころになったらギアを上げて来る。ボーク判定の後、イライラから少し暴発していたが、抑え切れていない印象だった。これからの実戦の中で、どこかでギアを上げた投球を試して行くと思う。

2回はノーアウト一塁から太田の打球はかなり強かったが、森敬が捕って二塁へ送球。体勢が悪かったこともあり少し浮いてしまい、ベースに入りながらの捕球となった牧と合わず、弾いてしまった。これでキレるようなことはないが、復帰していきなりエラーの洗礼とは心中察するものがある。

エラーの後、バントヒットを狙った来田も見事だった。2023年に故障で離脱した甲子園でのバント処理がよぎり非常に怖かったが、バウアーも上手く処理したが間に合わず。怖いのはケガだけなので、気を付けてもらいたいところ。

ボークについては、審判のコメントもあるし、専門家が解説しているので、細かいことは触れない。管理人もボークについては理解が十分ではないので、正直分からなかった。元審判の坂井氏がパ・テレで解説しているのが分かりやすい。13個のボークの最初が該当すると思う。

結局のところ、バウアーのワインドアップはランナーがいるケースでは足の運びがボークに該当するが、MLBにはワインドアップへの変更を宣言することができ、その場合はボークにならないということ。バウアーとしては宣言したのに何故?となっていて、福家三塁塁審はルール通りボークを宣告したという主張。

専門家によれば審判員はアメリカで留学もしており、MLBとNPBのこの部分のルールの違いは知っているはずということだが、混乱を防ぐためにもその話をすぐにすれば、バウアーが理解できずにイラつくこともなかった。

以前にも書いた通り、審判がマイクで場内に説明するのはファンサービスであり、義務はない。2024年にもエスコンフィールドで山﨑がボークを宣告された時も説明が足りないように思ったが、今回も「投球動作の変更があったのでボークを宣告しました」程度の説明。

最悪、マイクではその説明にするとしても、バウアーに伝える時にMLBとルールが違うと言えば済む話。ルールを失念していたのか、説明能力がないのか、説明したのに通訳が伝えられなかったのか分からないが、審判員に求められるのはルールの知識と正確な判定はもちろんのこと、判定を説明できる必要もあるのではないか。

自分の判定は正しいと居直ってロクに説明しなければ、感情が縺れるだけで効率も悪い。審判が気にしている試合時間にも悪影響なのではないか。バウアーが納得しない様子でも大原コーチと通訳にベンチに戻るように指示していたが、原因は自分の説明能力にあるのではないか。正しく判定して当たり前、良い判定でもなかなか賞賛されない辛い立場なのは理解するが、こういうケースでスマートに説明できれば審判の素晴らしさをより感じられると思うのだが。

ボークで2点目を失った後はイラついた姿を見せた。バウアーには気の毒だが、こういうところもバウアーが帰って来たなという感じがしてしまった。いずれにせよ、このルールの違いを認識できたのがオープン戦で良かったと思う。次回はハマスタで登板すると思うが、さらに一段階調整が進んだ投球を見せてもらえればと思う。

吉野はストレートの走り良く4回無失点

2番手で登板した吉野が、4回無失点の好投で開幕ローテーション入りへアピールした。ストレートに力があり、コントロールもまとまっていた。一塁線の強い当たりで京田が弾いたボールが塁審に当たったことで、ピンチが広がらずに済んだこともあったが、2安打しか許さず危なげなかった。

昨年は意外とカットボールが良い印象だったが、この日は効果的に使えていなかった。カーブが良かったが、フォークはもう少し低めに鋭く落としたいところ。開幕ローテーションの争いもさらに厳しくなるが、次回も結果を積み重ねたい。

ルーキーの二人も好投を見せた。篠木は、ワインドアップは素晴らしい。150キロを計時するストレートは、前回に3者連続三振を取ったように、かなり球威があって打者も苦労している。セットポジションになると、どの投手もそうだが球威が落ちるので、そこをどのようにカバーして行くか。今後の課題となるだろう。

実戦ではなかなか良い投球ができていなかった若松だが、この日はストレートに力があり、ストレートを通す戸柱のリードも手伝って、パワーピッチングで抑え込んだ。指にかかった低めへの151キロは圧巻でポテンシャルの高さを感じる。その精度を上げることと、勝負球に使える変化球が必要になって来る。今後の投球にも注目して行きたい。

野手では、前日のマルチヒットに続き、東妻が左中間への二塁打を放ち、アピールした。同じく前日に同点タイムリーを放った勝又も、この日はノーヒットだったが内野ゴロの間に同点となる打点をマークした。井上は強烈な打球でセカンドを強襲し、同点タイムリーとなる内野安打。またも若手が終盤に大きくアピールした。

京田は状態の良さをキープしている。森敬はようやくオープン戦初ヒットをマークしたが、京田が良いだけに開幕スタメンは今後の争いになって来るだろう。

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ヤジ [Bad]

2回は併殺が取れず、オールセーフとなり失点に繋がってしまった。かなり強い当たりのゴロで、森敬が十分な体勢で捕れず、送球のリズムが崩れてしまった。牧も浮いたボールをカバーできずに弾いてしまった。ライズボールみたいになったのかも知れないが、そういう想定もしておく必要があるだろう。一瞬のことなので、言う程簡単なことではないが。

8回のショートゴロエラーは、テレビで見ていても人工芝ながらイレギュラーしているように見えた。グラブの土手に当たり、ファンブルしてしまった。プロなのでエラーと記録されるのは仕方ないが、送球も含めて考えると一杯のプレーだったかなと思う。9回のダイビングキャッチは素晴らしかった。僅かなイレギュラーをカバーするくらいのハンドリングができれば、ゴールデングラブを狙えるような選手になれると思うので、研鑽を積んでもらえれば。

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キジ [Other]

波乱はあったものの、バウアーがまずは3イニングを自責0で投げられたことは、チームとして一安心という好材料。ローテ5番手争いも大貫を筆頭に伊勢、吉野、石田裕で続いて行きそうだ。

この日でオープン戦は9試合目だが、まだホームランが一本も出ていない。12球団で他は7試合消化のオリックスだけ。オースティンがラインナップに入って来て、牧や宮﨑ら主力の打席が増えて来れば、いずれ出るものとは思う。打線としてはオープン戦序盤で打ちまくるよりも開幕に向けて徐々に上がって行く方が良い。

11日から7試合連続でハマスタでのオープン戦となるので、ここで徐々に上がって来れば問題ない。最後のベルーナドームでの3連戦、投手力のある西武を相手にある程度得点できれば、良い形で開幕に入って行けるだろう。

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