横浜DeNAベイスターズの春季キャンプ第1クール最終日では、今キャンプ初のライブBPが行われた。堀岡、宮城、松本隆、松本凌の4投手が、梶原や松尾らに投球。梶原がレフト方向へヒット性の打球を複数飛ばし、バッティングのさらなる向上を見せた。松尾は、松本凌の投球を捉え、あと僅かでホームランという長打を見せた。
投手は紅白戦でアピールを
この日のメニューは、最初が9:15からのアスリート・マインドセット。遠藤メンタルパフォーマンスコーディネーターによる精神面の鍛錬なのだろうか。室内練習場になっていたので、ニコ生では様子が分からず。その後、10:25のキャッチボールからメイングラウンドに選手が姿を現した。
シートノックに続き、ライブBPで打席に入る野手のバッティング練習が行われた。同時に投手はブルペンでの投球とサブグラウンドでの守備練習に分かれた。
11:50から今キャンプ初のライブBP。最初にマウンドに上がったのは堀岡。梶原、柴田にはヒット性の打球を許したが、他の3人は打ち取った。2024年は読売を戦力外となり、育成契約で移籍。シーズン途中の7月に支配下登録されたが、なかなか1軍での登板はできなかった。シーズン終盤に好投を見せ、そのままCSでも帯同し、東京ドームでは古巣相手に好投を見せた。
2025年、1軍に定着するためにも開幕1軍を手に入れたいところ。現状は、オープン戦帯同に向けて結果を出すことが求められる。まずはライブBPで実戦的なマウンドに上がったので、次は紅白戦か練習試合か分からないが、試合で結果を積み重ねて行きたい。
続いて宮城が登板。6人と対戦してヒット性は3本。2023年は、リリーフで台頭し飛躍が期待されたが、2024年は1軍で1試合登板のみに終わった。現役ドラフトでの移籍を予想する声も多かったのは事実。支配下登録は勝ち取ったが、その後は伸び悩み気味。2025年は勝負の年になるが、A班に振り分けられたことを生かし、アピールしたい。
3人目は松本凌。ルーキーイヤーは開幕1軍に入り、リリーフとしての活躍を期待されたが、1軍定着ならず。左打者への対策が鍵になりそうだ。6人と対戦してヒット性3本と1四球。森敬と梶原に捉えられていたので、今後も左打者をどう抑えるか模索する必要があるだろう。
最後は、松本隆。度会と横浜高で同級生だったので、今年の大卒ルーキーである篠木、坂口らと同年代。2024年はシーズンの最後にプロ初登板初先発。勝利は付かなかったが、まずまずの好投を見せた。大卒ルーキーと競って1軍を狙って行きたい。6人と対戦してヒット性の当たりは許さなかったが、3四球。コントロールで勝負するタイプではないが、ある程度のまとまりは欲しい。今後の改善に期待したい。
打者では、梶原が左方向へ3本、ヒット性の打球を飛ばした。当てただけではなく、しっかりと強い打球を打てている。レフト線ギリギリにライナーが落ちるヒット、左中間フェンスを直撃する当たりもあった。2024年もオープン戦帯同に残れず、ハマスタでゲーム参加として呼ばれた機会で、レフトスタンドへ2本を叩き込み、開幕スタメンを手にした。逆方向への強い打球が打てて、カウントやボールによってはライトスタンドへという形も出て来れば、より怖い打者になって行くだろう。今後も楽しみだ。
そして、スタンドを沸かせたのは松尾。松本凌の初球を捉えると、快音を残してレフトへ鋭いライナーが飛んだ。打った瞬間に行くなと思ったし、実際ホームランのように見えた。スタンドも沸いたし、ニコ生のコメントもホームランと沸いていた。
日刊スポーツの記事では二塁打となっていたので見直したが、確かにフェンスの金網部分に当たって、横へバウンドして戻って来たようにも見える。ニコ生のかなり引きの画なので判別は難しいが、フェン直二塁打ということか。ライナーで弾道が低い分、柵越えはならなかったが、素晴らしい当たりだった。今後もバッティングが楽しみだ。
森敬も投手の足元を強い打球で抜くなど、ヒット性が2本。ショートのレギュラー確保に向けて攻守にレベルアップして行きたい。全体練習後は特守に6番が入っていたので、おそらくサブグラウンドあたりでみっちり守備練習をしたことと思う。
東がブルペン入り
スポニチの記事でも報道されていたが、ブルペンには6箇所のマウンドがあるが、今年からセ・リーグの本拠地のマウンドに合わせてそれぞれ変えてある。ハマスタと神宮は同じのようで、バンテリンドーム、甲子園、東京ドームがある。マツダはないが、諦めたか。
この日、投手陣は2班に分かれてブルペンでの投球を行った。ある程度人数もいるので、好きにいろいろなマウンドで投げるというわけには行かないが、キャンプのうちに各マウンドの感触を確かめておくのは良さそうだ。特にルーキーや1軍の登板数が多くない投手は、球場によってはほぼ未体験だったりすると思うので、これはなかなか良さそうだ。
この日は、東、大貫、浜地、石田裕、庄司がまずブルペン入り。開幕投手が既に確定しているという東は、今キャンプ初のブルペン入り。フォームなどを確認しながら30球を投げた。第1クールではブルペンに入る予定ではなかったようだが、状態が良いため前倒しにしたとのこと。開幕から逆算してもらえば良いので、そこに合わせてくれれば。野球に集中するしかないので、万全の仕上がりで黙らせて欲しい。
後半組は、三嶋、森唯、ウィック、ディアス。メニューに名前は入っていなかったが山崎も投げていた。山崎はかなり気合の入った自主トレ、キャンプを送っているが、オーバーワークにならないように調節してもらえればと思う。もう中堅からベテランの域に入って来るので、そのあたりは分かっているとは思うが。
森唯は、第1クールは4日間全てブルペン入り。今年はリリーフに専念することになり、連投の感覚を取り戻しているのだろう。こちらも最後のシーズンになるかも知れないという覚悟で臨んでいると思う。ソフトバンクでクローザーを務め、何度も日本一になっている実績十分の投手だが、開幕1軍のために早めに実戦での結果が求められる立場。本人も分かっているからこそのブルペン投球なので、今後の実戦に注目したい。
全体練習後の特打は松尾、井上、九鬼、蝦名が参加。松尾は今度こそ柵越えをマークしていた。井上も宮崎のバックアップからサードを狙いたいところで、九鬼は引き続きバッティングでアピールした。度会は、外野で河田コーチのノックを受けた。前へ後ろへ打球判断を養う練習をしていた。
第1クールはこの日で終了し、5日は今キャンプ初の休日。ルーキーたちは恒例のマグロ漁船だろうか。休日前で各選手とも追い込んだと思うので、しっかりと休養し、紅白戦が含まれる第2クールへ臨んで欲しい。
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