04/21 横浜DeNA16-9阪神(ハマスタ)
先発の深沢が3回まで毎回1点ずつを奪われたが、3回裏に牧の2ランで1点差に迫る。5回表に再び2点を追加されるも、その裏に山本の2点タイムリー二塁打で追いつき、勝又のタイムリーで逆転。7回表に木浪の内野ゴロ間に追い付かれるが、その裏に勝又の2点タイムリーなどで4点を勝ち越し。8回表に伊勢が3点を奪われるが、何とか1点のリードを守ると、その裏に打者一巡の猛攻で一気に6点を挙げて試合を決めた。
ポジ [Good]
牧が3度目のバースデーアーチ
才木を相手に3回までに3点のビハインド。かなり厳しくなったという雰囲気だったが、3回裏に三森が10球粘って四球を選ぶ。牧は追い込まれてしまったが、アウトサイドに浮いたストレートを捉えると、打球はライトスタンドへギリギリ届いた。
2022、2024年に続き3度目のバースデーアーチとなった。この2ランでややコントロールが不安定だった才木にプレッシャーをかけることができた。反撃ムードを作った非常に大きな一打だったと思う。
牧は7回裏にサードへ痛烈な一打を放ち、佐藤輝がジャンプして捕りに行ったがグラブを弾かれて強襲のタイムリー内野安打となった。このイニング4点目が、結果的には8回表に反撃に遭いながらも何とか1点のリードを守ることに至った。
8回裏にもレフト線へ二塁打を放って3安打。1、2番に入っているが、10打点となり佐野と並んでチームトップタイに立った。打率.324もリーグ3位、OPS .888と文句のない数字を残している。ホームランは2本とも昨年はあまりなかった右方向。場面によってだが、豪快にレフトスタンドへぶち込む一打が出ればいよいよ本領発揮。
この日が誕生日でもあったし、牧の活躍は重要だが、一番のヒーローはやはりこの日も勝又だったと思う。報道ステーションだけはそういうVTRだったが、他局は牧メインになったのは仕方ないことなのか。
四球で得たチャンスを生かす
7回表にレイノルズが同点とされ、阪神は7回裏にモレッタを投入。ドリス、岩崎の勝ちパターンの前を投げる投手を注ぎ込んできた。ここで、先頭の佐野が追い込まれながらボールをしっかりと見極めて四球を取った。最後のスライダーを見切った佐野が、叫んで喜びを表していたが、そのくらい大きな出塁だった。
宮崎を警戒する中で、ストライクが取れずに連続四球。ノーアウト1、2塁となって度会。終盤で追いつかれた直後、既に勝ちパターンの継投に入っていることを考えると、バントで送るという選択肢もあった。だが、相川監督は度会にそのまま打たせ、追い込まれてしまったが、スライダーを上手く拾ってライト前ヒットで満塁。この繋ぎも非常に大きかった。
ノーアウト満塁の大きなチャンスで、山本も冷静にボールを見極めて押し出し四球を選んだ。勝ち越してプレッシャーが和らいだ場面で、連日活躍している勝又が、代わった木下のストレートをセンターへキレイに弾き返し、2点タイムリー。さらに林の四球を挟み、牧がサード強襲のタイムリーで4点のビッグイニングになった。
1点差に迫られた8回裏も、宮崎と度会が連続四球でチャンスを得て、勝又がこの日3本目のタイムリーを放って追加点を挙げた。プロ初の猛打賞がいずれもタイムリーで4打点という華々しい活躍だった。
再び攻撃態勢に入り、京田が代わった岩貞からタイムリーを放つと、相手の守備のミスもあり、連打ありで一挙6点を挙げて試合を決めた。試合が完全に乱れており、どうなるか分からない中で大量リードに持ち込み、6連戦の頭でクローザー山崎を温存できたことも重要なポイントだろう。
阪神投手陣が珍しくコントロールを乱していたこともあるが、先頭打者が四球をしっかりと選んで出塁し、そのチャンスを生かすことができた。なかなか連打だけで得点できないが、四球を絡めて大量点に持って行けた。各選手に繋ぐ意識が高かったことで今季最多の16得点という結果に繋がった。
投壊の中で光った中川虎
先発の深沢は5失点、2番手の橋本もピンチで登板して2つの押し出し。勝ちパターンのレイノルズ、伊勢も失点した。その中で6回表に登板した中川虎が素晴らしい投球を見せた。ストレートの走りが良く、押して行けた。
高寺を押し込んでフライアウトに取り、近本にはやや抜けたがフォークで空振り三振。中野は追い込んでからワンバウンドのフォークを振らせた。非常に落差のあるボールだった。親が阪神ファンで名前に虎が入っているが、甲子園でも素晴らしい投球を度々見せており、阪神戦は相性が良いように思う。やはり燃えるものがあるのだろうか。
伊勢の状態が上がって来ないので、中川虎を勝ちパターンに入れることを考えた方が良さそうだ。
ヤジ [Bad]
深沢は、ある程度コースへの投げ分けはできていたが、勝負球のストレートを捉えられた。初回は近本、中野に打たれたが、森下を併殺打に仕留めて最少失点で切り抜けた。
2回も2アウトを取って福島を追い込んだが、ストレートがやや浮いて詰まりながらもヒットにされた。その後、ランエンドヒットで、坂本も詰まりながらショートの後方へ落ちるフライ。風の影響もあったのか、勝又が処理をもたつき、一気に生還されてしまった。このあたり、運もないし勿体ない投球だった。
3回は2アウト1塁から佐藤輝に長打を許した。フォークを低めに落としきれなかった。このあたりボールが先行して苦しい投球になってしまった。4回は下位打線を三者凡退で片づけ、良いイメージで降板かなと思ったが、その裏に打順が回ったところで代打はせず、バントを決めた。
1点差に迫って1番から始まる5回表が鍵になると思っていたので、深沢をそのまま行かせたのは相川監督の大きな期待の表れだと思う。近本は打ち取ったが、中野にはストライクが入らず歩かせた。80球を超えてボールを操れていない感じだった。森下はカーブが浮いてレフト前ヒット。ここで交代となった。
現状のセ・リーグ最強打線で、好調な森下、佐藤輝の圧は感じたと思う。深沢にとっては苦い登板だが、彼らを打ち取るためには何が必要なのかを振り返り、今後の練習に繋げて欲しいと思う。
深沢が残したピンチで登板した橋本も、かなり苦しい投球になった。この日は全体的にコントロールが悪く、なかなかゾーンに決まらなかった。ボールが先行するため、ストライクからボールへ変化するゾーンに投げられず苦しんだ。佐藤輝、大山に連続四球で押し出し。木浪からは三振を取ったが、福島にも押し出し四球を与えた。
12球団で一番声援が大きい阪神戦。ファームで何十試合投げようとも、これだけのプレッシャーを体感することはない。こういう舞台で自分の投球ができるかどうか。何を感じ、これから何を身に着けるか。それができるかどうかが一軍定着への分かれ道。この経験を生かさなければ先はない。
レイノルズが中軸に回る7回に登板したが、同点とされてしまった。しかし、その裏に4点を勝ち越した。伊勢が8回に登板したが、球威、コントロールともに今一つで打ち込まれた。近本への四球がかなり痛かった。森下のタイムリーで3点差となり、なおも1アウト満塁で相川監督がマウンドへ行って声をかけた。
延長戦も想定しなければならない展開で、残りの投手は山崎を含む4人。1人は予備で残すとすれば、8回1アウト以降を3人で回さなければならず、クローザーの山崎には回跨ぎはさせられない。伊勢を代えたくても代えられない状況にあった。
佐藤輝には浮いたフォークを捉えられ、ライト線への2点タイムリー二塁打。これで同点どころか逆転も覚悟する場面となった。大山を歩かせて再び満塁となり、代打の前川。アウトサイドに揃え、最後はフォークでショートゴロ。バットの先で擦った不規則な回転だったが、林が上手く捌き、牧も素晴らしいスローイングで併殺を完成させた。
ここで1点のリードを保てたことがこの試合の勝因になったと思う。伊勢としては全く喜べる状況ではないと思うが、チームが勝った中での反省となったことは救い。状態は一気に改善するわけではないので、少しずつ良いボールが行くように調整して欲しい。
キジ [Other]
期待の投手とは言えプロ2試合目の登板となる深沢と、昨年の最優秀防御率でありエースの才木のマッチアップ。正直、厳しいであろうとは思っていた。逆にこれで勝って4連勝に伸ばせるなら乗って来るかも知れないと思っていたが、全く想像しない形でそれは実現した。
深沢もそこまで悪くはなかったが、セ・リーグ最強打線は少しの甘さを逃してくれず、守備の乱れもあって3回まで1点ずつ取られた。やはり厳しいかと思ったが、牧のバースデーアーチで空気が変わった。
5回も深沢を続投させ、ピンチでは橋本に交代。先発ローテーションは半分が登録抹消となり、リリーフも森原らが不在。そうした中で若手に経験を積ませる必要もある。その代償として再び2点を取り返されてしまい、今度こそ厳しいかと思ったが、そこから思いもよらぬ乱戦になった。
才木もあまり良くなかったのだろうが、一丸となって攻略し逆転。再び追いつかれても勝ち越し、終盤は四球を選んでチャンスを作って着実にランナーを還した。投高打低でなかなか得点が入らないNPBで、ここ数年はずっと投手陣が素晴らしい阪神との対戦でこれだけ得点の入る試合になるとは。
この日は、投手の深沢を8番、林を9番に入れた上で、好調で才木に相性が良い三森を1番に入れた。開幕から18試合1番で固定されていた牧を2番に動かした。この試合においては見事に奏功した。
コックス、デュプランティエがいずれも上半身のコンディション不良で離脱し、この3連戦は深沢、竹田に加えて篠木、島田あたりの先発も予想され、実績的にも厳しいマッチアップ。おとといも書いたが昨年は同じ時期の3連戦でスイープされており、今年も覚悟はしていた。その中で初戦を取れたことは非常に大きい。
ブルーライトシリーズとして行われ17:45開始だったが、長い試合となり龍玄とし氏のライブは残念ながら中止となってしまった。長い試合で負けると最悪だが、勝てただけまだ良かったと思う。
四死球も多く乱打戦まで行かなかった印象ではあるが、乱戦の翌日はどうなるか。通例だとロースコアの試合になるのだろう。先発は竹田と茨木と発表されている。竹田は阪神との最初の対戦で序盤に捕まり複数失点を許している。前回は雨の中で逆転してもらった直後に同点とされ、残したランナーが還って5失点。ストレートの出力が出ていないことが気がかりで、現状の阪神打線を抑えるには少し厳しいかも知れない。
茨木は、前回首位のヤクルトを相手に6回無失点のプロ初勝利を挙げている。ファームでも防御率0.96と勢いに乗る21歳を攻略できるか。ストレートは空振りするようなボールではないが、25%の割合を占めるチェンジアップが有効。特に左打者はこの球種で抑え込んでいる。低めのボールの見極めがポイントになりそうだ。
4連勝で借金1まで来ており、一気に返済となるか。木曜は雨予報で、先に連勝してカード勝ち越しを決めておきたいところ。


コメント
中川虎、良かったですよね。
昨年苦しんだストレートが大分良くなってますし、その間磨いたフォークの投げ分けと合わされば一段上の投球になります。
ポジションを上げて行けるか。
ストレートを追い求めてフォームを変更したら、フォークがしっくり来なくなったので戻したとコメントしていましたが、試行錯誤でストレートも良くなりましたね。楽しみです。