05/02 東京ヤクルト6x-5横浜DeNA(神宮)
5回表に2アウト満塁から入江がライトオーバーの2点タイムリー二塁打で先制。しかし、その裏に1アウト満塁とされると、戸柱のパスボールで1点を返され、さらに内山の2点タイムリーで逆転される。代わった坂本も武岡にタイムリーを浴びて4点目。6回表に1アウト1、2塁からヒュンメルが3ランを放って再逆転するが、8回裏にレイノルズが並木のタイムリーで同点とされる。9回裏は伊勢が登板するが、先頭を歩かせてピンチを招き、武岡のタイムリーでサヨナラ負け。
ポジ [Good]
作新学院高時代に、甲子園で3試合連続ホームランを放った入江。先発転向でバッティングにも注目が集まっていたが、5回表2アウト満塁からライトオーバーの2点タイムリー二塁打を放ち、これがプロ初ヒットとなった。
アウトサイド高めに来たストレートに合わせ、前進守備を敷いていたライトの遥か頭上を越えて行った。バットの方では見事に自援護をして見せた。
ヒュンメルが6回に逆転3ランを放った。5番でスタメン出場し、前の2打席は小川に対して左打席で内野ゴロに終わっていた。宮崎を歩かせたところで池山監督が出て、左腕の田口に交代。左打席の状態はあまり良くないと思っているので、これはチャンスだと思った。
フルカウントからの外から入って来るスライダーが甘くなったところを捉えた。速度167キロの打球は真っすぐに飛んでいき、センターバックスクリーンへ飛び込んだ。スイングにそれほど力感はなかったが、スイングスピードがあるので打球が伸びて行く。この一発でヒーローになれるはずが、逃した。これからも毎日髭を剃るとコメントを残しているので、そのままの勢いで打ち続けて欲しい。
7回に登板した中川虎が素晴らしい投球を見せた。内山には詰まりながらも三遊間を破られたが、3つのアウトは全て三振。ストレートが走っていたし、フォークの落差もあった。中川虎のフォークは回転しているから打者も見分けが付きにくい。フォーム改造を元に戻して開幕は少し遅れたが、堂々の投球で勝ちパターンに入って来た。
ヤジ [Bad]
ストレートが魅力の投手ではないのか
入江は立ち上がり、前日5安打の1、2番にストレートを簡単に弾き返されて連打。大きなピンチになったが、後続はストレートで押しきって凌いだ。3回は投手の小川に上手く外野へ運ばれてヒット、岩田を歩かせてピンチを迎えたが、増田と茂木を連続三振に取った。
4回も先頭の内山にヒットを打たれたが、後続から2三振を奪って無失点。5回表に自らのバットで2点を挙げ、先発としてのプロ初勝利へ勝負の5イニング目。
小川を打ち取るが、丸山和は一塁線への強いゴロ。佐野が止めるも内野安打となった。ランナーを動かして来ることも考えられ、警戒する中でボールが全て高めに浮き、またも歩かせてしまった。この四球が大きな反省点。増田にはインサイド低めにストレートを投げるも、詰まりながら三遊間を破られて満塁。
茂木は初球、ストレート決め打ちでワンバウンドのフォークに空振り。2球目はストレートだが完全に力み上がって叩き付けた。続く3球目もNPB+ではフォーシームとなっているが、147.3キロ。中継の映像でもカットのような回転になっていた。これがサイン違いなのかは分からないが、戸柱がミットに当てながら後逸。パスボールで1点を許してしまった。痛恨のミスだった。
それでも茂木を三振に仕留めて2アウト2、3塁。何とか1点のリードを保てればという場面。好調の内山で、次は前日に打たれているとは言え、前の2打席は抑えている武岡。一塁が空いている場面でどういう勝負をするつもりだったのか。
内山にはスライダーを4球続けて、4球目がインサイドから真ん中へ曲がって来たところを上手く打ち返され、打球は三遊間を破って逆転の2点タイムリーとなった。どういうつもりでスライダーを続けたのか。バッテリーの考えがよく分からない。
内山と勝負を避けるならアウトサイドに投げるべきで、2ボールとなった時点でまともにストライクを取りに行くべきではない。逆に勝負をするつもりなら、これだけスライダーを続けるのはよく分からない。
今季の入江は、この試合も含めてストレートとスライダーが同じ割合になっている。この試合でも非常に良いスライダーも行っていたが、投げミスも多く、精度にかなりムラがあった。それでもストレートも混ぜて行かなければタイミングも外せないし、ボールゾーンへ逃げて行くスライダーも振ってもらえない。
今季の入江はストレートでの被打率が.429。先発で出力を抑えていることもあるが、それでも150キロ超を投げられる投手なので厳しい数字。どうしてもストレートの威力はイニングを重ねるごとに落ちて行くが、ファームでやってきたことは、これほどまでに変化球でかわすことなのか。ストレートが魅力の投手ではなかったのか。先発への適性も含めて疑問だらけだ。
取れなかった1点とあげてしまった1点
5回表、2アウト満塁で入江がライトオーバーの二塁打を放った。走者一掃で3点と思ったが、画面には2-0と表示された。戸柱が三塁で止まっていた。前進守備を敷いていた丸山和が下がり、フェンスから跳ね返って来たボールを処理したのに、ホームまで還れないとは。走力を求めている選手ではないが、さすがに厳しい。この取れなかった1点が非常に重い。
逆に、その裏の1アウト満塁では戸柱がパスボールで難なく1点をあげてしまった。前日もサイン違いでパスボールがあったが、反省が生かされていない。開幕から6連敗している相手にミスをしているようでは流れがどんどん行ってしまう。内山のタイムリーで逆転された後、それ以上の失点を防ぐために坂本に交代したが、ここでも1点の追加点をあげてしまった。
6回表にヒュンメルの3ランで逆転し、さらに京田が三塁線ギリギリに落ちるヒットで1アウト1塁。1点リードでは神宮で今のヤクルトを相手に守り切れるとは思えない。貪欲に得点を取りにいくべきところ。戸柱は前の打席でヒットは放っているが、左腕は苦手としている。
入江は既にマウンドを降りていて、終盤に向けてヤクルトの足を警戒する必要がある。途中からでも山本を出すべきで、ここで代打でも良かったが、無策で打たせて併殺打。結果的にこれ以降はノーヒットに抑えられ、もう1点が取れなかった。9回はキハダに対しては山本を代打で起用した。全てが後手後手に回り、1点勝負の中で取るべき1点を取れず、1点を簡単にあげてしまっている。
試合後に相川監督は「守備の方も含めて何とか1点を上回って終われるような戦いをしていかなくちゃいけない」とコメントしているが、このことを言っているのかも知れない。言うは易しだが、今のヤクルトと対戦する上で、もっとチーム全体で意識して行かなければならない。
終盤の競り合いでチーム力が浮き彫り
4月は救援防御率が1.95をマークし、レイノルズを中心に、クローザーへ返り咲いた山崎、無失点が続く中川虎、出産立ち合いから復帰したルイーズらの頑張りで、離脱者が相次ぎ安定しない先発投手の不振を埋めて来た。しかし、苦手のヤクルト戦となると、これが上手く回らない。
レイノルズは決して悪くなかった。以前からクイックができていないことが気になっていたが、ランナーを出しても後続を抑えて来た。この日はキャッチャーも戸柱で、完全にフリーパス状態。二盗されても後続を断てば良かったのだが、並木にカットボールが浮いて外野まで持って行かれてしまった。
並木には前の打席で、ルイーズのストレートに詰まりながらライトの前に落ちるヒットを打たれており、戸柱も同じ形になることを嫌がったのか、2ボール1ストライクからカットボールを続けてしまい、ゾーンに入れようとして浮いてしまった。
初球はストレートでストライクを取っているが、カットを3球続けると合わされてしまうし、この日はカットを引っかけて宮本の膝に死球を与えている通り、あまり良くなかったのでカットに頼らない配球にすべきだった。だが、レイノルズもずっとゼロを続けられるわけでもなく、これは仕方ない。その失点がよりによってヤクルト戦というのが流れなのだろうか。
同点の9回に登板したのは伊勢だった。個人的には宮城の方が良いと思ったが、経験も含めて伊勢を選択したのだろう。先頭の増田に3球連続でボール。アウトサイド低めを狙って際どいところには行っているのだが、慎重になり過ぎている。3球目のスライダーは抜けていて、結局四球で話にならない。
茂木には良いボールが行って、見逃し三振を取れた。内山への初球もアウトサイド低めに素晴らしいボールだった。しかし、3球続けて外れてしまい、ペイオフピッチになってしまった。ランナーを動かして来て、ベースカバーに入るセカンドの逆を突かれてライト前ヒット、1アウト1、3塁と厳しい状況に追い込まれた。3ボールにしてしまうので、こういうことになる。
武岡にはインサイドに行ったが、あっさりと打ち返された。自信を持てないからゾーンで勝負できていない。吉野と入れ替えて調整した方が良いと思う。
前日に16点を奪われ柴田にも登板させて、勝ちパターンを全て温存し、この日は6回から全て投入する形に持って行ったが、その形で同点にされ、サヨナラ負け。かなり堪える負けになった。
キジ [Other]
ヒュンメルの一発で逆転はしたもののその後は追加点が取れず、頼みのレイノルズが同点とされた時点で、残りのリリーフの陣容を見れば圧倒的に不利だった。6連敗中のこのカードで流れを掴めるはずもなくサヨナラ負けで開幕7連敗となった。
池山監督は、サンタナを休ませ、絶好調の1番丸山和は足がつり始めたところで交代し、代わった並木が同点打。やることなすこと上手く行くし、「勢いだけでミスが多いチームに勝つ」方法を良く知っていると思う。
新人監督対決と言われているが、経験値の違いは埋めようもないほど。怪我人がいるのはお互い様で、若手にしっかりと実力とそれ以上のものを発揮させ、勝利に結びつける能力には差がある。相川監督も、もちろん最初からできればいいが、そこは1年目で二軍監督などの経験もないわけで、これから監督として学んで行かなければならないことは山ほどある。
5月も連敗スタート。借金2はまだ取り戻せるが、ヤクルトだけに極端に負けるのはプロとして許されない。3戦目はウォルターズと石田裕の予告先発。ウォルターズは4月17日の読売戦で3回途中7失点でKOされており、先週はファームで登板して6回2失点。打線が攻略し、石田裕が最少失点に抑えて主導権を握って試合を進めたい。


コメント
ふと、2021年のホーム最終戦の試合の記事を思い出しました。
あの年も、ヤクルトに徹底的にカモにされました。
カモにされた年は最後までダメ。このチームは最初で躓くとチーム全体がトラウマになってしまうのか、最後まで挽回できないのが癖になっている気がします。
最初から委縮してしまっては、相手にとっては「やることなすところ全てうまくいく」になってしまうのでしょうかね。
中日には何故か3連敗を喫していますから、DeNAとは組みやすく、勢いに乗って来ている部分はあると思います。
特に接戦になると、そういう部分で勝敗が分かれることも多いかと思います。どこかで流れを変えなければなりませんが、難しいですね。