07/04 東京ヤクルト1-12横浜DeNA(神宮)
2回、梶原がライトへ2ランを放って先制。先発の篠木は3回に石井のプロ初ホームランを浴びて1点差とされる。5回に牧の2点タイムリー二塁打とエンカーナシオンのタイムリーで3点を追加すると、7回には筒香がライトへ特大の3ラン。9回にも梶原の2点タイムリーと牧の9号2ランでダメ押し。前回に続いて2桁得点の援護をもらった篠木は、130球の熱投でプロ初の完投勝利。
ポジ [Good]
3週間ぶり登板で4勝目
雨天中止による影響で6月12日以来、3週間ぶりの登板となった篠木は、初回に1アウトからサンタナをヒットで出塁させたが、古賀を併殺に仕留めて3人で抑えた。2回表に先制点をもらい、その裏を三者凡退で片づけてリズムに乗る。
しかし、3回裏先頭の石井への初球、おそらくちょうどストレートを狙っていたところに甘く入ってしまい、完璧に捉えた打球は左中間スタンドへプロ初ホームラン。これは打った方が見事と言うしかない。
松本健を打ち取って1アウトから、山野辺もスライダーを引っかけさせてサードゴロ。三遊間への緩い当たりで筒香が捕ってから一回転して送球したが、ちょっと時間がかかり過ぎてしまい、一塁は間に合わず内野安打。機敏なサードならと思うが、これは仕方ないか。
岩田への2球目にヒットエンドランを敢行。インサイドの高めを岩田がうまく合わせ、打球はベースカバーに動いたショートの石上の逆を突いた。これで1アウト1、3塁と同点のピンチ。ここで前の打席でヒットを打たれているサンタナとの対戦。アウトサイドに集め、最後はスライダーを引っかけさせた。注文通りのショートゴロ併殺打で、同点を許さなかった。
前進守備は敷いておらず1点は仕方ないという守りで、強打者に対して臆せず投げ、併殺打に取ったこの対決が勝負の行方を決めたと言っても過言ではない。
4回、5回と三者凡退に抑え、5回まで61球と良いペース。5回表に3点の追加点をもらい、思い切って行ける状況にもなった。6回はサンタナにライト線へ落ちる二塁打を打たれたが、後続を断った。
7回は1アウトから赤羽にこの日唯一の四球。7点差になっていたので、ここは歩かせてはいけなかった。それが反省点。法政大の後輩であるルーキーの松下との対戦では、この日2つ目の三振を奪った。しかし、ホームランを打たれている石井には勝負球のスライダーが浮き、センター前に運ばれた。
2アウト1、3塁で代打の塩見を迎える。ちょうど100球を迎えたところで151キロのストレートを投げ込み、101球目もストレートを続けて空振り三振に仕留めた。
8回もマウンドに上がり、三者凡退で抑えた。ここでプロ最多の113球。まだ今季は9回まで投げての完投勝利はチームで誰も挙げていない(東が8回を投げて完投負けが1つ)。球数的には続投は微妙かと思ったが、9回表にさらに4点を追加する攻撃の途中でベンチ前でのキャッチボールを始めた。
一軍で完投し、先発投手としてさらに自信を深めて欲しいという気持ちもあるが、120球を超えて投げさせて欲しくない気持ちもあった。11点差なので、前日の昇格した松本凌の登板があっても良かったとは思う。ここは賛否両論あるだろう。
最終的に130球を投げて7安打1四球で1失点。6奪三振という投球だった。何度かピンチを迎えたが、後半は大量点の中で大きなプレッシャーはない中での投球になっていたので、球数だけで判断はできない。7回の塩見には全力で投げていたように思うが、8回と9回はかなりゆとりがあった。
130球を投げたことによる今後の影響というリスクと、完投勝利を成し遂げたという先発投手として自信を付けられるというメリットを天秤にかけての判断といったところか。外国人投手や入江が大誤算という中、篠木が先発投手として一本立ちすることは代えがたい大きな収穫。この完投が今後の投球にどう影響して行くか見て行きたい。
それにしても、篠木が投げると打線が爆発する。6月5日のソフトバンク戦では5回までに4発8点。続く13日には4回までに3発15点。最終的には今季最多の16点の援護があった。そしてこの日は3発12点。前回は15点もらいながら、5回5失点で降板したが、今回は文句なしの1失点完投。
ストレートに強さがあり、100球を超えても空振りを取れていた。カーブ、スライダー、フォークも思い通りに操れていた。これまでは勝たせてもらっている感もあったが、先発投手としてやって行けるという手応えを大学時代から慣れ親しんだ神宮のマウンドで得たのではないか。それにしても、結果論だがこの勝てる投手よりも入江らを優先して3週間空いてしまったことは悔やまれる。
先発野手全員安打、3発12点の猛攻
前日の試合で延長10回に三塁打を放ち、勝利に大きく貢献した梶原が、この日は2回に先制の2ランを放った。ハマスタでの広島戦でのフェン直の二塁打を打っており、打球が上がって長打が増えていた。今季はまだホームランがなかったので、そろそろ一発欲しいなと思った瞬間の一打だった。
2アウトランナーなしから松尾が歩き、初球から積極的に打ちに行った。インサイド低めのカットボールを拾い、右中間スタンドまで運んだが、長打力にも魅力がある選手。打ち出すと止まらないタイプなので、ここからシーズン前半の分を取り返してもらいたい。
5回は1アウト1、2塁から、牧がフォークをうまく拾ってレフト線への2点タイムリー二塁打。レフトがサンタナということで河田コーチも回したと思うが、一塁ランナーの勝又はタイミング的にはアウトだったが、最後はゴロのように転がって来た送球を古賀が捕ったもののタッチに行けなかった。
さらに佐野もヒットで繋ぎ、1アウト1、3塁からエンカーナシオンがアウトサイド低めのスライダーをバットの先で拾い、レフトの前に落ちるタイムリー。さすが手が長いので届いてしまうが、こういうバッティングもできるところは、風貌だけでなくサンタナに似ていると思う。
7回は2アウト1、2塁から筒香が特大の3ランで試合を決めた。フルカウントから阪口のスイーパーが膝元に来たところを完璧に捉え、打った瞬間というホームランだった。このゾーンに投げるならもっと低く完全にボール球にしなければならないが、少し浮いたところを逃さなかった。
5月16日以来の4号。前日、延長10回に代打で登場し、決勝点となった犠牲フライを放った。それも含めて反対方向に大きな当たりも出ていて、ハマスタでもフェン直の打球を2本放っていたので、かなり復調に近づいている感じはあったが、長らくかかってようやくか。
9回には先頭の勝又が内野安打で出塁し、牧がライトへ9号2ラン。アウトサイド低めのストレートに上手く合わせ、逆方向へ打球が伸びた。長打2本がいずれも2打点と、牧に期待されている役割がきっちりとこなせた。
さらにエンカーナシオンが来日初の猛打賞となる3本目のヒットで出塁。まだ一発は出ていないが、タイムリーも含めてヒットという結果が出ているのは本人にとっても重要で、思い切ったバッティングがしやすくなる。
2アウトから松尾がレフトへ二塁打。これで先発野手は全員安打となった。ちょうどそれを祝うかのように、国立競技場で行われていたMrs. GREEN APPLEのライブの花火が上がった。一時中断の後に再開し、梶原が2点タイムリーを放ち、12得点。
このチームの特徴でもあるが、打ち出すとアホほど打つ。点差が付くと出て来る相手投手のランクも下がるのでそうなりがちではある。接戦での1点は取れず、好投の先発投手を見殺しにすることも多々あるのに、得点は阪神と僅差のリーグ2位というのは何だか納得が行かない。打つ力自体はあるが、1点を取る攻撃のしたたかさが欲しいし、コンスタントに取ってもらいたい。
ヤジ [Bad]
なし
キジ [Other]
前日は延長10回に一挙5得点でカード初戦を取った。その勢いのままにこの日は3発で12点を挙げて連勝。連勝は6月4日と5日以来。5月12~14日の中日3連戦以来、14カードぶりの勝ち越しとなった。
70年ぶりに10カード連続負け越しという状況で、このカードで負け越せば球団ワースト。さらに交流戦で6球団全てに負け越し、リーグ戦再開後に阪神、中日、読売、広島と負け越しが続いていたので、最後にヤクルトに負け越すと史上初の11球団への連続負け越しとなるところだった。
7月に入って鈴木尚典コーチが一軍ベンチに入るようになったが、それとこの大量点はまだ因果関係は分からない。6月も16点取った日があったが、単発で終わるのか、打線全体が上向きになって行くのかは今後を見る必要がある。
開幕カードで3連敗し、5月まで開幕7連敗だったこのカード。ようやく少し返すことができたが、まだ4勝8敗。ここでスイープの仕返しができれば風向きも変わって来るだろう。3戦目は吉村と深沢が予告先発として発表された。
吉村は5月まで負けが込んだが、ファームで再調整。復帰してからは3試合で2勝と復調している。ベイスターズとは開幕戦以来の対戦となる。やや右打者の方が打っているので、牧や宮崎、エンカーナシオンが攻略できるか。
石田裕が中6日で先発すると思われたが、深沢だった。5月6日以来、4試合目の先発となる。最後の登板では5回途中で3失点、打線の援護もなく負け投手になったが、先発した試合でチームは2勝1敗と好成績なのは心強い。篠木とは全くタイプは異なるが、その投球を良い刺激に、プロ初勝利を目指して欲しい。
Next Key Player: 深沢(試合を作る投球をし、プロ初勝利なるか)


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