07/12 横浜DeNA3-4読売(ハマスタ)
先発の篠木は初回、3四球で2アウト満塁のピンチを招くと佐々木にグランドスラムを浴びる。2回以降は立ち直り5回まで追加点を許さなかった。5回裏、佐野と勝又のタイムリーで2点を返し、6回には松尾のタイムリーで1点差に迫った。2番手以降の投手が追加点を許さずに無失点リレーを見せたが、打線は7回以降は読売の勝ちパターンに完全に抑え込まれ、追い上げは届かなかった。
ポジ [Good]
対戦防御率0.32の井上に対し、この日も4回まで1安打無得点。その状況を打ち破ったのが松尾。5回に先頭でライト線への二塁打を放った。アウトサイドやや高めのストレートに合わせ、フェアゾーンに入れる長打。続く佐野のタイムリーでホームに還った。
6回にも2アウト1、2塁から低めのフォークをバットの先で拾い、レフトの前に落ちるタイムリーで3点目を叩き出した。マルチヒットで45安打となり、昨年を上回ってキャリアハイとなった。山本の移籍でメインキャッチャーとなり、今週は6日続けてスタメン出場。若さはあるが、少しは休みも必要。ただ、バッティングでも結果を残しており外せない選手になって来ている。配球面ももっと突き詰め、引き出しを増やしてチームの要になってもらいたい。
勝又が5回、23試合連続安打となる2点目のタイムリーを放った。2アウト3塁となって、追い込まれた後に粘り、インサイドのストレートを押っ付けてショートの右を抜くヒット。打球の速さがあるので抜けて行く。
球団記録まであと6試合。チーム別の対戦打率では、読売が.219とダントツで低く、他のチームからは3割後半、4割台のアベレージを残している。簡単ではないが、ぜひ達成してもらいたい。
篠木が5回で降板した後、リリーフ陣が4イニングを無失点リレー。6回は松本凌が今季初登板。もともと4点ビハインドで行くように準備していたかと思うが、直前に2点を返して試合が分からなくなりつつあった中での登板。ここで出すとは思い切ったなと思ったが、155キロをマークするストレートで押し、三者凡退。
ファームでも今季は球速が上がっていて、20試合で防御率0.96をマークしていた。もともと球威がある投手だが、コントロールが悪く自滅する印象だった。変化球でカウントが取れずにストライクを取りに行ったストレートも痛打されることが多かったが、155キロ前後になってファウルが取れればカウントも整いやすくなる。スライダーが武器だが、伊勢のようにリリーフで活躍してもらいたい。
レイノルズは1点ビハインドの8回に志願の登板。1点差とした後、中軸に回るところで登板し、見事に3者連続三振。カットボールは変化が大きく、ストレートにも力があった。2者連続三振を取った後、ダルベックには一発を警戒し、簡単にはストライクを取りに行かずボールが先行。しかし、カットボールをファウルさせて、最後はど真ん中にストレートを投げ込み、見逃し三振に取った。ホントに素晴らしい投球で、たまらんという感じ。
ヤジ [Bad]
篠木が初回にグランドスラムを浴びた。同一カードで2度、初回にグランドスラムが出ることは今まであったのだろうか。藤浪は先頭から3者連続だったが、篠木も3つの四球で満塁としてしまった。浦田とキャベッジを歩かせた後、ダルベックは高い完全なボール球を振ってくれて三振で2アウト。笹原も2球で追い込んだので、ここでアウトが取れなかったことが全てだった。
佐々木に2ボール1ストライクから投げたストレートはアウトサイドだが中途半端な高さになった。合わせた打球は、レフトのポール際ギリギリのところに吸い込まれるように消えた。ハマスタで宮崎とか右打者がポール際のギリギリにホームランを打つのは時々見るが、左打者がこの位置に入れるのはあまりないかも知れない。
逆方向にうまく打たれたともいえるのだが、やはり四球で自らランナーを溜めてしまったことが原因。1安打で4点ではあまりにもサービスが良過ぎる。ホップ成分が強いストレートを投げるので、どうせならもう少し高めに投げられれば空振りかポップフライになるのだが、中途半端だった。
2回以降は立ち直り、3回は先頭のキャベッジにヒットを打たれるも盗塁阻止があり3人で終えた。4回は先頭の笹原に2ストライクからアウトサイド高めのストレートを運ばれ、ライトへフェン直の二塁打。これは笹原が右方向への長打が打てる特長を出したと言えるが、アウトサイド高めだと佐々木と同じでこういうことが起こりうる。
しかし、ここは佐々木の進塁打で1アウト3塁となった後にリチャードを狙い通り空振り三振に仕留め、門脇を申告敬遠した後に井上を打ち取って無失点で切り抜けた。5回表は三者凡退で抑え、5回裏に打席が回ったところで代打が送られた。
前回が素晴らしい投球で1失点完投だったので、期待外れの投球になってしまった。こういう失敗も経験して、より先発としてレベルアップして欲しい。それにしても、3日連続で初回に満塁とし、4点、2点、4点では厳しい。
初戦は逆転で取ったが、やはり先発が試合を作るというのは勝つ上で大事な要素。チーム防御率を見ても4点を取ることでかなり勝率が上がるので、いきなり4点というのはあまりにも厳しい。藤浪は登録抹消となったが、それぞれ次回は立ち上がりからしっかりと投げられるよう準備して欲しい。
6回に松尾のタイムリーで1点差とし、そこで一気に同点まで行けなかった。初回4失点な時点で厳しい試合になるのは覚悟したが、1点差まで行っただけにここで同点にしたかった。佐野は初球、真ん中のカットボールを捉えたが、左中間の打球は伸びずにセンターフライ。
2アウトとなり石上がそのまま打席に立ったが、ストレートは振り遅れて当たらず、ボール球も振ってしまい、最後はカットボールに泳いで空振り。完敗という打席だった。
この日はエンカーナシオンがベンチを外れることになり、牧を4番に入れ、度会や三森をスタメンに使ってオーダーを大きく変えて来た。その中で、左腕の井上に対して宮下ではなく石上をスタメン起用した。
この意図は全く理解できないのだが、宮下は井上と過去4打席対戦があり、ノーヒット。2週間前の対戦では2打席連続三振だった。一方、石上は対戦がなかった。打ってないから外し、対戦もない左打者を起用するというのは全く理解できない。井上が左打者に打たれているタイプということもなく、僅かではあるが右打者の方が数字は良い。
さらに、石上は左腕に対して1割台で打てている印象がなく、左腕だとノーチャンスというくらいに崩されてのバッティングが目立っていた。2打席目は佐野のタイムリーで1点を返し、3点ビハインドでノーアウト1塁という場面だったが、バントをしている。
これはさすがにサインではなく、バントヒットを狙ったものかなと思うが、スタメンに起用したものの、本人としてもあまり打てるイメージがなく、最悪でも送るという気持ちだったから敢行したのだろう。
6回のチャンスでも代打を出す選択肢はあったはずだが、それこそ井上に対して宮下ではなく石上を起用した自分たちの判断を否定することになるのだからできるはずもない。田中瑛と大勢がいない7回、8回でまだ勝負できると思ったのもあるだろう。それは同じ思いではあった。当然、宮下がスタメンだったら打ったとは限らない。だが、何を根拠にしたのか分からない起用は、チームに困惑を招く。
キジ [Other]
試合前からエンカーナシオンが上半身のコンディション不良でベンチを外れるという衝撃のニュース。2週間前と比較して井上に対するアクセントになると思っていただけに、最初からビハインドのような気持ちでスタートした試合で、初回にまたグランドスラムを浴びた。4戦4勝とは言え、相手が井上であることを考えればさすがに今回は無理だろうと思ったが、逆に彼に勝つにはこういう展開からのミラクルしかないかもという思いもあった。
篠木も2回以降は立ち直り、ピンチはあったが追加点を許さなかった。2番手以降の投手も追加点を許さず、打線も相手のミスにもつけこんで1点差まで迫った。しかし、田中瑛がベンチを外れ、体勢がこの日登録抹消になった中で、中川と船迫から出塁できず、9回のマルティネスまでパーフェクトピッチングを許してしまった。終盤の反撃ムード、勢いは全くなかった。
今週前半は5連勝で盛り上がったが、結局勝ちパターンが破綻し、後半のカードは先発が試合を作れなかった。7月反攻と意気込んだが、読売には初戦を取りながら負け越し。上位進出はこれでなくなったかなという雰囲気。ただ、ヤクルトが落ちて来た場合にCSのチャンスは残る。借金での3位であっても、可能性がある限りはそこを目指すのがプロ野球だと思う。繰り返しになるが、若手に与えた出場機会で得られるものは限られている。自ら掴み取らないと。
エンカーナシオンがベンチを外れることになり、度会がスタメン出場した。四球での出塁はあったがノーヒット。簡単な相手ではないし、1試合だけで判断できないが、結局こういうところで結果を出し切れない部分はあると思う。
エンカーナシオンは、週明けにならないと分からないが、今のところ重症ではなさそう。ようやく来日初ホームランも出て、これからというところで離脱にならないことを願いたい。チームはマツダに移動して広島との2連戦。石田裕と東の先発が見込まれる。二人が広島打線を抑えているうちに得点を奪って勝ち切りたい。


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