07/19 横浜DeNA5-1東京ヤクルト(ハマスタ)
初回、牧が14号ソロを放って先制すると、2回にも蝦名の4号ソロで追加点。さらに3回にもエンカーナシオンの3号2ランが出て、序盤に4点のリード。先発の片山は、4回にノーアウト1、3塁のピンチを招いたが、内野ゴロ間の1点で凌ぎ、5回1失点。5回裏にも筒香のセンターゴロの間に5点目を奪い、6回から浜地、宮城、レイノルズ、伊勢が無失点リレー。片山がプロ初勝利を手にした。
ポジ [Good]
慎重過ぎた初回から修正し好投
片山は4月25日のプロ初登板では初回から失点し、3回途中まで毎回失点で7失点と試合を壊した。そこからファームで3か月近く調整し、その雪辱を期す登板がやって来た。
前回も初回に2つの四球でピンチを招き、岸田にタイムリー二塁打を浴びていたが、この日も全く同じで2番と4番を歩かせて2アウト1、2塁のピンチ。サンタナの打席でワイルドピッチもあり、2アウト2、3塁となった。サンタナの一発を恐れて歩かせ、満塁のピンチに広げるのではないかと思っていた。
だが、ワイルドピッチになったチェンジアップを続け、今度は浮いてしまったが、打球はサードの守備範囲。ここを切り抜けたことは本当に大きかった。その直後、同じ歳の牧がホームランを放ち、先制点ももらった。これで片山の気持ちも切り替わったのかも知れない。
2回は下位打線ではあるが、赤羽と山野辺から連続三振を奪って三者凡退。蝦名のソロでリードが2点に広がり、3回表を迎える。投手の吉村を打ち取って1アウトを取るも、モンテルの打ち取った当たりが内野安打となった。長岡には投げづらいのか、アウトサイド低めを狙い過ぎて全て外れ、またも四球。1アウト1、2塁とまたピンチを迎える。
内山はアウトサイド低めのギリギリのコースにツーシームを決め、見逃し三振。ストライクを取ってもらえたことも大きかった。増田もアウトサイド低めのカットでライトフライに打ち取り、ここも凌いだ。
3回裏にはエンカーナシオンの2ランで4点リード。これで気持ちが少し楽になったかも知れない。しかし、4回表はサンタナに甘く入った速球をセンターの右へ二塁打とされた。古賀にもインサイドのチェンジアップを拾われてレフト前ヒット。ノーアウト1、3塁と大きなピンチを迎えた。
ここで赤羽にチェンジアップを続けて3球三振。赤羽が全然チェンジアップに合っておらず助かった。山野辺はインサイドへのカットで詰まらせたが、投手の頭の上を高いバウンドで越えるゴロで、アウトは一塁だけ。その間に1点を返された。2アウト2塁のピンチが残ったが、投手の吉村に代打が出ず、きっちりと三振に打ち取った。
この場面、打順が下位に向かうところではあったが、最少失点で切り抜けたことがプロ初勝利に繋がったと思う。ここでバタついていたら、5回も三者凡退では抑えられなかったかも知れない。この試合は、プロ初勝利がかかっていることもあり、5回80球で降板した。あと1イニングは行く余力があったと思うが、早めの交代となった。
年下である篠木、石田裕、深沢が最後まで投げている中、片山自身ももっと長いイニングを投げなければならないという思いはあると思う。まずプロ初勝利という最初の一歩を踏み出したので、次回があれば6回、7回と投げて勝てるようにしてもらいたい。
桐蔭横浜大時代に頭角を現し、社会人のHondaに進み活躍した。2年後のドラフト解禁年に指名されると見られていたが、度重なる故障で社会人5年目。同じ年代の選手はNPBのチームでも中心を担う世代になっていた。ドラフト4位の支配下でベイスターズから指名され、オールドルーキーとして入団。1年目から一軍での活躍が期待されていたが、春季キャンプ、オープン戦ではアピールできずにファームでのスタートとなった。
デュプランティエ、コックスの離脱、入江や竹田の不振により4月のうちに一軍でのチャンスを得られたが、3回途中7失点のKOでファームに逆戻り。悔しさの中で自分の課題と向き合ってきて、ようやくこの日を迎えた。
正直、現状のヤクルト打線の調子がどん底という部分もあり、このカードは完全にDeNAが押していた流れもあったと思う。それでも、しっかりとした投球で5回まで試合を作らなければ勝利は付かないので、そこは自信にしてもらいたいと思う。
初回を見た時はまたか、と思ったし、片山の良さを生かすにはストライクを先行させるカウント球をもっと磨かないと厳しいと思った。しかし、2回以降は大胆さもありながら、しっかりとコースに投げ分けができていたと思う。
この日、スタメンキャッチャーは、前日に深沢とバッテリーを組んだ古市ではなかった。一つ良い形で勝てたし、片山とはファームでバッテリーも組んでいたので、古市に乗って行ってもらいたいと思ったが、首脳陣は未勝利のルーキーとのバッテリーは戸柱を選択した。
こうして結果として片山が5回1失点、その後のリリーフ陣も無失点リレーに導いたので、戸柱の起用が正解だったということだろう。片山の気持ちがさまざまに移り行く中で、戸柱がベテランとして支えたことは事実。もちろん、戸柱はバッテリー全体を支えるベテランとして必要な選手だと思っているが、松尾がケガで出場を控える中、古市を一軍の戦力にしたいという気持ちもある。オールスターまでの試合で古市のスタメンマスクを見られるか。
3発の援護で8安打も5得点
開幕戦で初回先頭打者ホームランを放った牧が、初回に吉村からそれ以来のホームランを放って先制。やや浮いたフォークを叩き、打った瞬間という当たりだった。片山にとってはかなり大きな先制点になったと思う。
2回は、蝦名がアウトサイド高めのスライダーに上手く合わせ、ライトスタンドへギリギリ飛び込む4号ソロ。この日は右腕の吉村が先発だったが、梶原の状態が下がっていると見たのか、蝦名が起用された。ホームランを含む3安打と起用が見事に当たった。
3回は、2アウトランナーなしからヤクルトキラーの佐野がヒットで出塁。ここでエンカーナシオンがフルカウントからの7球目、150キロのストレートが真ん中ややインサイド寄りに来たところを完璧に捉えた。打球速度174キロで放たれた打った瞬間という打球は左中間スタンドへ。試合展開としてもこの2ランは非常に価値のある一打だった。
一軍に合流した直後は、チャンスに単打でランナーを還すシーンが多かったが、ここに来てホームランが出始めている。ハマスタで打ってくれるのも頼もしい限り。ベンチでは、味方のホームランで打者が戻るよりも先にハイタッチを始め、監督やコーチよりも前に出て打者を出迎えた。ドミニカ共和国出身で、明るいキャラクター。フロントは早めに来季の残留オファーを出す必要がありそうだ。
3回までに3発で主導権を握った。4回は連打でノーアウト1、2塁としたが、打順が下位に回り追加点はならず。5回は連続四球でチャンスをもらい、筒香の詰まった打球がセカンドの後方へ落ちた。一塁ランナーの佐野が落ちてから二塁へ走ったが、センターからの返球の方が早く、記録はセンターゴロとなったが、ノーヒットで5点目が取れた。
7回に四球とヒットでノーアウト1、3塁としたが、ここは佐野とエンカーナシオンが凡退して追加点はならなかった。しかし、3発が効いて8安打ながら5得点。7月は15試合で91得点と、平均が6点を超えている。この状態がずっとは続かないが、エンカーナシオンの加入が大きな力になっているのは間違いない。この間に先発投手を立て直し、8月、9月の戦いに繋げて行きたい。
ヤジ [Bad]
このカードは終始主導権を握っていたし、思い通りに事が運んだ。文句なしの3試合だった。
キジ [Other]
尾形、深沢がハマスタでの初勝利を挙げ、3戦目は片山がプロ初勝利。新戦力の活躍で3連勝となった。ヤクルト戦は、開幕7連敗→1勝1敗→7連勝で8勝8敗の五分に戻った。開幕前の順位予想ではほとんどの評論家が最下位に予想したヤクルトに、開幕3連戦でまさかの3連敗。その後も全く勝てなかったが、想像以上の早さで星を戻した。
6月だけで借金11を作ってしまったが、6月13日以来の借金1桁に戻った。オールスターまであと6試合だが、5割以上で乗り切って、少なくとも借金が1桁の状態で迎えたい。しかし、この日は4点差で勝ち、341得点338失点で得失点差プラス3となったにも関わらず借金が9。大味な展開が多いというか、接戦に弱いというか。
一時は3位と9.5ゲーム差が付いたが、7月の快進撃とヤクルトの急速な低迷で3ゲーム差となった。現状のヤクルトの状態を考えるとCS争いになる可能性が高まって来た。2016年に初めてCSに出場した時は嬉しさしかなかったが、正直借金を抱えてCSに進出するのは不本意。遅きに失したとは思うが、5割復帰を目指して進んで欲しい。
7月は10勝4敗1分。だが、阪神とはまだ対戦しておらず、読売には負け越している。上位2チームとどれだけ戦えるか。
20日からは甲子園での阪神3連戦。初戦は大竹と平良が予告先発として発表されている。大竹とは今季は一度だけ対戦しており、7回まで封じられたが、8回に攻略して逆転している。
大竹は前回、広島戦で3回5失点でKOされており、ファームでの登板を一度挟んでの先発。左打者に.303と打たれているので、左打者が攻略のカギになるかも知れない。加えて、通算ではかなり牧に打たれているはずなので、前回の対戦ではケガで不在だった牧がポイントになりそう。
先発が苦しい中で、ちょっと存在を忘れかけていた平良は、9日の中日戦で好投した後に登録抹消となり、最短の10日を空けての登板。甲子園、阪神戦ともあまりイメージはないが、こちらも.305と打たれている左打者がカギだろう。近本、中野を出さずに佐藤輝を打ち取れるか。ヤクルト戦のようにどんどん点が入ることはないはずなので、最少失点で試合を作って欲しい。
Next Key Player: 牧(大竹への相性の良さで得点に絡めるか)


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