08/25 広島東洋8-7横浜DeNA(マツダ)
2回に松尾の二塁打をファビアンが後逸して先制点をもらうと、4回には松尾の満塁の走者一掃の二塁打と度会の犠牲フライで4点を追加。5回表にはエンカーナシオンの10号ソロで6点リードとする。しかし、先発の深沢が5回裏に代打の佐藤啓にソロを浴びると、坂倉と秋山の連続タイムリーで3点目を奪われて降板。代わった馬場が持丸に押し出し、勝田のタイムリーで1点差とされると、佐藤啓の内野ゴロ間に同点。さらに大盛の内野安打で逆転され、3番手の吉野のボークでこの回一挙8点。8回に筒香のタイムリーで1点差とするも、決め手を欠いて反撃は届かず。
ポジ [Good]
松尾がバッティングでは2本の二塁打を放ち、3打点と活躍した。2回は床田からインサイドを上手く捌き、レフト線への二塁打。ファビアンが後逸し、宮下が一気にホームへ還った。4回はノーアウト満塁で低めのツーシームを拾った。力感のないスイングで、犠牲フライかと思ったが、打球はグングン伸びて左中間を破った。走者一掃のタイムリー二塁打となり3打点。左腕への対応は素晴らしい。あとは右腕のアウトサイド、低めの見極めが課題になる。
宮下が6月13日のロッテ戦以来、2度目となる4安打を放った。プロ初ホームランを放った相手でもある床田に対しては、試合前はその1安打だったが、最初の打席で2球で追い込まれながらもカーブをセンターへ弾き返した。4回は初球のツーシームをセンターへ運び、チャンスを拡大した。
5回には高めのストレートをライトオーバー。ワンバウンドでフェンスを越えるエンタイトル二塁打を放った。7回には右腕の遠藤からもヒットを放って4安打。この日はバウンドを合わせられずエラーもあったが、攻守に日々成長を見せている。左打者のショートも京田が再調整、林は状態が悪いので、当面は右腕でも宮下を使って行くのが良いのではないか。
度会もマルチヒットと犠牲フライをマーク。8月は月別で最高のOPS.828とかなり上がって来た。このままシーズン最後まで1番に定着したい。エンカーナシオンは、5回に10号ソロ。床田とは初対戦で、緩いボールにタイミングを合わせられず凡退が続いたが、3打席目で浮いたチェンジアップを完璧に捉えた。打球速度180キロ超えの凄まじい当たりはバックスクリーンへ飛び込んだ。
リリーフを2人注ぎ込んで一気に8点を失った後、6回からの2イニングを石田健がノーヒットで抑えた。勝田は歩かせてしまったが、牽制で誘い出してアウトにした。ベテランの技も光ったが、8点を奪われて消沈する中、冷静に追加点を与えない投球で、反撃に望みを繋いだ。先発が早く降りてしまった試合で、ファームでもあまり回跨ぎをしていない中での2イニングは光った。
ヤジ [Bad]
6点リードとなった5回裏、先頭の床田に代打が起用され、佐藤啓が1ボールからのインサイド低めのストレートをライトのポール際ギリギリのところに打ち込んだ。初球は低めを見逃したが、代打は振って来ることを考えれば、低めとは言えインサイドへストライクを取りに行くようなストレートを投げてしまったことは悔やまれる。ただ、そこまで失投という感じでもないので、佐藤啓が上手く打ったと言えるだろう。
まだ5点差なので、切り替えて行ければ良かったのだろうが、変に警戒し過ぎて大盛に2ボールとなり、ストライクを取りに行った真ん中のストレートを弾き返されてライト前ヒット。ここで菊池を迎えるのだが、遠因として初回の対戦が影響していたと思う。
大盛がヒットで出塁し、菊池はバントをしたが失敗し、2ストライク。ここから粘りに粘って、最後はランエンドで飛びつくようにバットを出し、レフトの前にポトリと落ちるラッキーなヒット。ここで送れずに終わっていたら、菊池も2打席目にヒットを打てていなかったかも知れないし、この打席も失敗を取り返そうと力が入り、ボール球に手を出したかも知れない。
2打席連続でヒットが出ていたことで、菊池の方が優位に立っていて、際どいボールを見極めることができた。山本浩二氏も解説していたが、この菊池の四球が大量点に繋がったと思う。6-1の5点リードでノーアウト1塁、2番という場面はランナーを増やしてはいけない場面。勝負した結果、ヒットを打たれたならまだ仕方ないが、自らランナーを溜めてしまったことは大きな反省点。
ファビアンはバントのような当たり損ねの打球でピッチャーゴロ。1アウト2、3塁となる。できれば2塁ランナーを還さずに終わりたいところだった。坂倉は最初の打席で良い当たりをされていたし、秋山は2打席とも良い当たりだった。坂倉に繋がれるようだと大量点になりかねないので、決断が必要と思った。
坂倉はアウトサイド低めのコーナーに決まったストレートを強引に行かず、合わせるような形のゴロ。しかし、シフトでショートは二塁ベース付近にいたため、ショート定位置より少し左という程度のゴロが抜けて行った。データを使って守備位置を動かしているので仕方ない面はあるが、この一打も非常に痛かった。
秋山にも続投したが、ボール先行からのインサイドのスライダーをライト前に運ばれて3点目。打者が佐々木というところで馬場に交代した。
馬場は佐々木を2球で追い込んだ。特に2球目のスプリットは理想的な高さから落ち、空振りを取った。3球目はファウルだったが、4球目は浮いてゾーン内に残り、セカンドの頭上へ運ばれてしまった。これは勝負を焦り過ぎたと思う。初球のストレートも含めて全部同じゾーンに投げており、偏り過ぎた。2ストライクと余裕があったのに、2球目のスプリットが頭に残ったのか、それで行けると過信した。
1アウト満塁となり、馬場のリズムも狂ったか。持丸に対しても2ストライク目のスプリットが素晴らしく、4球目にカーブを混ぜはしたが決まらず、最後は結局スプリットを続けて押し出し。持丸に対してもほぼ同じゾーンにしか投げていない。
まだ5回で、このイニングでさらに投手を注ぎ込む気はないのかなと思った。投手を多めにベンチへ入れているので、ここで流れを切った方が良いと思ったが、そのまま。勝田は四球の後にストライクを取りに来るストレートをきっちりと捉えて5点目のタイムリー。
代打で出場した佐藤啓にこの回2度目の打席が回り、スプリットを当たり損ねのゴロ。一塁のライン際に転がり、アウトは一塁のみで3塁ランナーが同点の生還。大盛もスプリットを打たせたが、一塁寄りに守っていた牧が追い付き、送球するも強いボールは投げられずショートバウンド。佐野も合わせられなかった。記録はヒットだが、菊池だったら余裕でアウトにしていただろう。
逆転されてから相川監督が出て吉野に交代。馬場が登板した時点では、6回の頭から行く投手がブルペンで作っているのみだったので、馬場をすぐに交代できなかったのかも知れないが、あまりにも遅すぎる交代。
だが、吉野もボークで8点目を奪われる始末。この展開で出せる投手は、誰であっても変わらなかったのかも知れない。ビッグイニングで相手が勢いづいた中で抑えるのは至難の業。馬場も押し出しで火に油を注いでしまった。
試合後、相川監督は5回裏の配球について検証するとコメントした。バッテリー担当が監督になって、一挙8点のビッグイニングを作られてしまったことは痛恨だろう。篠木と組んで、8点リードの6回に一挙7点を取られた時も松尾がマスクを被っていた。
まだ高卒4年目の若手で、そのポテンシャルは多くの人が認めるプロスペクトではあるが、キャッチャーとしての経験や引き出しは絶対的に足りない。今年の5月に山本をトレードに出し、そこからメインキャッチャーとして出場しているが、まだまだというところだろう。そこはチームとしてもある程度織り込み済ではあるだろうが、それにしても一軍で出ている以上、相手の攻撃を切れない、自身が焦って配球しているようでは困る。
深沢も、大量点をもらったことで長いイニングを投げなければという意識をしただろうし、5回は投げ急いでしまった分もある。これは反省点として今後に生かしてもらう以外ないし、松尾もこの苦い経験を糧として押しも押されもしないキャッチャーになってもらいたいと思う。
キジ [Other]
5回裏が全てという試合。6点リードで先発が投げ切れないということは偶にあるが、8点を失って一気にひっくり返されるというのは年一くらい。8月に入って、読売戦で8-0から一気に7点を返されてヒヤヒヤの逃げ切りになった試合もあったし、交流戦では逆に7点ビハインドの8回裏に一気に7点を取って追い付いたこともあった。そういうことがあれば逆もありうるわけだが、いろいろとお粗末だったかなと思う。
全てを松尾の責任にするつもりはない。ベンチからもっと指示を出せばいいし、出した指示も間違っていたのかも知れない。何より投手がしっかりと投げられなかった部分もある。それでも、1日の読売戦に続いてのビッグイニングは対策と再発防止が必要だろう。
2戦目は東なので、すぐに翌日取り返させるというのも一つだろうが、個人的にはあえてスタメンから外し、前日の配球も含めてベンチから考えさせる時間を取る。一挙8点取られて翌日も何事もなくスタメンというわけにはいかない。前回、東は古市とのバッテリーで今季でもベストに近い投球を見せているので、そこも継続したい。相川監督がどんな方針でやるのか見物だが、普通に松尾を使うのではないか。フロントからの意向もあるかも知れない。
一時は借金5まで減らしたが、4連敗で再び2桁になった。8月も9勝2敗でスタートしたが、神宮での3連敗を皮切りに11勝9敗まで低下した。快進撃とは言えない成績になってしまっている。7月に続いてというかそれ以上に反動が強い。だが、借金2桁で3位という異常事態。中日、広島もすぐ近くにおり、この低レベルなCS争いは最後まで続くのだろう。
先日、クライマックスシリーズの開催要項が発表されたが、リーグ優勝チームに10ゲーム差以上、もしくは5割以下だった場合はアドバンテージが2勝となり、5戦先勝のシリーズとなる。仮にファーストステージで3位チームが通過した場合は、いきなりこの新ルールが適用されることが濃厚。
そもそもファーストを勝ち上がるようなチーム状態でもないが、なかなか何としてもCS進出を、と盛り上がれない状況。それでも一つでも多く勝利を見せてもらいたいというのがファンとしての願い。
2戦目は鈴木と東のマッチアップ。前回はハマスタで鈴木と対戦したが、かなり苦労した。6回まで2安打1失点と抑えられたが、投手陣が完封リレーを見せて黒星を付けている。先発として2度目の対戦としてぶつけて来たが、攻略できるか。
東は前回、7回無失点の好投で10勝目を挙げている。最多勝へ望みを繋ぐためにも、高橋が足踏みをしたこのタイミングで差を詰めたい。今年はマツダで既に2敗しており、あまり相性は良くないが、ビッグイニングとなった時のように相手に勢いを付けない投球をして行きたい。
Next Key Player:東(援護があまり期待できない中、前日の相手打線の勢いを止められるか)


コメント
なぜこの惨状でまだAクラスなのか不思議でなりません。
このままだと借金10でCSにいけてしまうというのは聞いたことがない。
セリーグ全体のレベルが落ちすぎではないか
交流戦でパ・リーグに大きく負け越したことが原因ではありますが、4チームがちょっと弱いですね。