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益子が逆転の2点打 1番から5番まで豪華なファーム

08/13 ファーム 横浜DeNA3-1東北楽天(横須賀)

先発の松本隆は、四球でランナーを出しながら、4回まで3併殺を取り無失点の投球。5回、連続四球の後、バントで1アウト2、3塁のピンチとなり、武藤の内野安打で先制点を奪われる。続く渡邊は、5イニングで4つ目となる併殺打に取り、最少失点で切り抜ける。6回裏、3四球で満塁とすると、代打の益子がレフト線へ逆転の2点タイムリー二塁打。西巻も犠牲フライを放ち、この回3点。濵口、ディアス、三嶋の継投で逃げ切った。

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酷暑の中でボール先行の投球はしんどい

8月13日、仕事が休みだったので、イースタンリーグの試合を観に横須賀スタジアムへ行って来た。昨年はバウアーを観る為に二度来ていたが、それ以来のスカスタ。

今回は、ファンクラブの招待券で。チケットの下に敷いているのは、8月15日に行われた神奈川県野球交流戦のチラシ。

当日も1軍の試合があり、そちらの投稿をしたので、少し遅れての観戦レポート。1軍の試合ではないので、写真を中心にゆるく書いてみる。

カレンダー上は3連休明けの平日だったが、お盆休みの人や夏休み中の学生も多く、1,438人を集めた。前日から度会がファームで再調整となり、筒香が実戦復帰したというのも足を運ぶ人が増える要因だったかも知れない。

個人的には、ファームに行くとしたら1軍の試合と重ならないこの日あたりが良いかなと思っていたが、あまりの暑さと13時開始に躊躇した。それでも、度会と筒香が出場しそうなので、奮い立たせて足を運んだ。

こちらがスタメン。1番から度会、フォード、伊藤光、筒香、大田と並ぶ。9番に森敬が入っているので、個人的にもこの並びは1軍で見たいなと思う。

三塁側スタンドの端より。太陽の向きはハマスタと違って、内野スタンドどちらでも後ろ側になるが、バックネット裏の上段以外は遮るものがないので灼熱。

この日はレフトを守る筒香。1軍で出場するようになってからはライトに入ることが多かった。結果として、この日でファームでの調整を終える形になり、17日から1軍に昇格する。レフトを守っただけで上がるということは、佐野の調子を考えても筒香がスタメンに就くわけではないのだろうか。

ベイスターズの先発は松本隆。度会と横浜高で同学年だった左腕。高卒4年目ということになり、来年大卒で入って来る選手たちと同じ世代ということになる。そろそろ先にプロ入りした選手として、1軍デビューを狙って行きたいところ。

いきなり先頭を歩かせ、山崎剛にヒットで繋がれてノーアウト1、2塁のピンチとなったが、岡島を併殺に取り、島内もレフトフライで無失点の立ち上がり。

2回も先頭の伊藤裕を歩かせたが、江川をショートゴロ併殺打に取り、3人で終えた。3回も2アウトから渡邊佳を歩かせたが、2三振を奪う投球でここも無失点。4回は1アウトから島内にヒットを打たれたが、伊藤裕をセカンドゴロ併殺打に取った。

5回表のマウンドに向かった松本隆に、レフトへ向かう筒香が寄って何か声をかけた。続いてセンターの度会も松本隆のところに寄って声をかけていた。横浜高の先輩と同期が揃って声をかけたのは微笑ましかった。

だが、松本隆は5回、連続四球でピンチを迎える。堀内が送って1アウト2、3塁。ここで武藤は当たり損ねのゴロが三塁線に転がった。松本隆がマウンドを駆け降りて捕りに行くも、一塁へ投げられずにオールセーフ。これで楽天が1点を先制する。続く渡邊佳は初球でショートゴロ併殺打。5イニングで4つ目の併殺打という珍しい展開となった。

現地で観ていて、酷暑の中でボール、ボールとなると、ただ観ているだけの観客としてもしんどくなって来る。正直、ストライク投げろよと思ってしまう。守っている野手も同じだろう。松本隆はコントロールがウリというタイプではないが、ある程度ストライクを先行して行かないと、野手にも良い影響は与えない。そういう意味で、なぜ東や石田裕が勝てるのか分かった。

松本隆はストレートが148キロをマークしていたが精度が低く、140キロ前後に留まるボール、コントロールされていないボールが散見された。変化球ももちろんだが、全体的な再現性がまだまだ課題だろう。来年以降に向け、いかにハイレベルなボールを投げ続けるか、課題に取り組んで欲しい。

楽天の先発は田中将大。まさか彼が先発するとは思っていなかったので驚いた。今季は1軍の登板がなく、故障で投げていなかったようだ。ファームでの練習試合に続き、イースタンでも2試合目という登板だった。

初回、先頭の度会を歩かせ、フォードには右中間フェンス直撃の二塁打を浴びた。フォードとしては行ったかなという感触だったようだが、僅かに届かず。ノーアウト2、3塁というチャンスだったが、ここから田中が技術を見せる。

伊藤を変化球で空振り三振に取ると、筒香には追い込んでから高めのストレートで詰まったショートフライに打ち取った。筒香もまだ調整段階ではあるが、140キロ前後のストレートでも詰まらせることができていた。さらに、大田もアウトサイドのストレートでセカンドゴロで、無失点で切り抜けた。

2回も先頭の上甲を歩かせてしまったが、後続を打ち取った。3回先頭の度会をピッチャーゴロに取ったところで44球。球数を制限していたのだろう、ここで交代となった。

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豪華な1番から5番

大田はオープン戦での故障からずっとファームでの調整が続いてしまっているが、1番から5番は1軍でも結果を残している選手が並んだ。

1番の度会は、最初の打席で田中から四球を選んだが、他の打席では自分のポイントで捉えられていないようだった。センターの守備も含めて、走塁など課題となっている部分の底上げをしてもらいたい。

フォードは最初の打席で右中間へフェン直の二塁打。田中とはMLB時代に顔を合わせたことがあるのか、1回表が終わった時に声をかけていた。

筒香は田中に詰まらされてショートフライ。2打席目も差し込まれたショートゴロだったが、3打席目はやや変則左腕の古賀に対して、ファウルで粘り、ボール球は見極められていた。この打席の感触もあって、1軍に復帰することとなったのではないか。

初回のチャンスを逃した後は、1番から5番もなかなか結果が出ず、無得点が続いた。6回に2番手として投げ続けて来た古賀がコントロールを乱し、伊藤、筒香、大田に四球を与えてチャンスを作り、逆転した。ヒットは出なかったが、プレッシャーをかけて、ボール球を見極めることができた。

主力打者の様子を動画で撮影したので、当ブログのYou Tubeチャンネルにアップした。

筒香と大田の第2打席。打球は追っていないが、筒香がショートゴロ、大田がセンターフライ。

フォードは第3打席で、セカンドゴロ。

フォードは外国人選手枠との兼ね合いになってしまうが、他の選手たちも調整が進めば1軍で観たい選手。前述の通り筒香は17日から1軍に復帰、松尾が登録抹消となったことから伊藤も近いうちに1軍に戻りそうな気配。大田はファンも待ち望んでいるが、彼の状態が上がって来ないことには難しい。

ファームは首位に立っているが、リリーフを含めて、本来はここにいるべきではない選手が活躍して勝っているのはあまり良いこととは言えない。1軍で活躍すべき選手が1軍で結果を出し、若手中心のファームで勝っているなら未来は明るいということになるが。

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暑さの中で1軍を目指す選手たち

試合は、6回裏にベイスターズが逆転し、一塁側を中心にスタンドが沸いた。

3連続四球でノーアウト満塁となり、上甲の代打で登場した益子。ベンチから度会が「絞って」と声をかける中、真ん中のストレートをレフト線に運び、逆転の2点タイムリー二塁打。西巻も犠牲フライで続き、この回はヒット1本で3点。

終盤は、日陰になったバックネット裏へ移動。さすがに暑さに耐えられなくなって来た。1軍ではなかなかこの距離感で観ることがないので、迫力を感じた。

最後は三嶋が抑え、勝利のハイタッチから整列。

真夏のファームのデーゲームに来て思ったのは、自分も含めて涼しい室内で中継を観たり、データを確認したりするだけで、語っているだけじゃなくて、現場をしっかりと体感することも重要かなと思った。

若手だけではなく、MLBでの実績もあるフォード、ベテランの伊藤や大田も1軍を目指し、こうした環境で何とかチームの戦力になろうとプレーしている。画面を通してではなく、同じ暑さの中でベンチから出る声も聴きながら観ると、また違ったことを感じるのではないかと思う。

今年は何故か横須賀でも夏のデーゲームが多いような気がするが、もし行かれる場合は、暑さ対策を十分にした上で無理をせず観戦して欲しいと思う。

最後にオマケ。

これ、横須賀スタジアムの関係者入口の前あたりを三塁側のトイレ付近から撮ったのだが、まだ5回裏終了時点。何をしようが勝手だし、近所の人が来ているだけなのかも知れないが、試合は観ずにファンサービスの為に陣取っているのもね、と思った。

試合終盤に自販機で飲み物を買って、DOCKの方を見てみようと思ったら、田代コーチがちょうど横須賀スタジアムからDOCKへ戻るところだった。広島遠征には帯同せず、ファームの方にいたようだ。

フォードは最後までDHとしてオーダーに名前があったが、6回の4打席目を終えたところでDOCKに戻っていた。打席が回っても代打が出ていたのだろう。最後の整列にもフォードと筒香はいなかった。

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