3月31日、NPBの公示でバウアーが出場選手登録を抹消されたことが発表された。この日は大阪への移動日で取材対応もなかったようで、詳細は不明。ローテーションの調整などではなく、何らかの故障により4月1日からリハビリ組へ合流すると報道されている。29日の開幕第2戦で、6回98球1失点で敗戦投手となっていた。
You Tubeでは踵の治療を明かしていた
15時に31日の公示が発表され、登録抹消にバウアーの名前があって各方面ではザワついた。結局、球団から公式に理由や現状がリリースされることはなく、スポーツ紙のWeb記事で何らかの故障によるもので、リハビリ組へ合流する見通しであることが書かれていた程度。
4月1日の阪神戦前に三浦監督らが取材対応する中で少し情報が入って来るかと思うし、場合によってはDOCKで調整するバウアーの姿もあるかも知れない。現時点では何も分からないのだが、思い当たるとすれば踵(かかと)の問題。
3/25に公開されたバウアーのYou Tubeチャンネルの動画では、来日した直後の練習後に踵の治療を受けていることを明かしており、この動画の範囲である京セラドームでのオープン戦初登板のあたりでもまだ完治していない様子。
それから3週間ほど経過しているので別のケガかも知れないし、公式戦の登板で100%のパフォーマンスを出した際に再発もしくは悪化した可能性もある。冬の寒さの中、雨で緩んだマウンドでの投球になったし、踵にダメージが及んだと考えられなくもない。
登板翌日もバウアーはトレーニングをしていたと思うが、30日はハマスタ練習に参加し、軽めのメニューで引き揚げたという情報もある。29日の6回の投球もそれほど問題なかったし、登板後の練習などでケガをしたのではないとしたら重傷ではないかも知れない。
29日の登板も、4回にストレートを連打されノーアウト満塁のピンチを招いていた。ここは何とか無失点で切り抜け、6回1失点にまとめたが、本来の投球ではなかったと思う。それでも打線の援護があれば勝ち投手になってもおかしくない内容だったので、ここでリハビリをして間隔を空けるというのも不可解な気もする。
バウアーは、睡眠もそうだが、自身の投球動作もトラックマンなどの数値化されたデータで判断するので、29日の投球スコアを振り返ってみて、このままの状態で次も登板するよりもベストと判断したのだろう。沢村賞の獲得に並々ならぬ意欲を燃やしており、サボることなど考えられない。むしろ中4日で行くと言っていたくらいなので、この決断に至るということは余程のことなのだと思う。
代役は30日にリリーフで登板した石田裕か
シーズンが始まる前は、バウアーは中4日で登板して行くのではないかと言われていたが、もともと4月3日は大貫が先発し、バウアーは中6日で5日の広島戦と見られていた。コンディションがまだ万全ではないことも、中4日を見合わせる要因になっているのかも知れない。
バウアーが登録抹消となったので、5日の広島戦は他の投手が先発を務める必要がある。開幕ローテーション争いで平良、大貫に次ぐ形になり、リリーフとして開幕一軍入りを果たした石田裕が入るのが順当。だが、まだ森原、ウィック、坂本らを欠くブルペンにあって、ロングリリーフができそうな石田裕の存在も貴重ではある。そこを別の投手で補充するかどうか。
火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
28 D 東 | 29 D バウアー | 30 D 平良 | |||
1 T ジャクソン | 2 T ケイ | 3 T 大貫 | 4 C 東 | 5 C 石田裕 | 6 C 平良 |
8 G ジャクソン | 9 G ケイ | 11 S 東 | 12 S バウアー | 13 S 平良 | |
15 G ジャクソン | 16 G ケイ | 17 G 大貫 | 19 D 東 | 20 D バウアー | |
22 T ジャクソン | 23 T ケイ | 24 T 大貫 | 25 C 平良 | 26 C 東 | 27 C バウアー |
前述の通り、現時点では詳細が分からないので、全治も不明。ただ、そこまで重傷ではないと考えるとローテーションを1回、2回飛ばすという形になるだろう。1回で済めば12日のヤクルト戦、そこに間に合わなければ大貫か石田裕が先発し、その翌週という形になるだろう。幸いにも4月の2週目と3週目は5試合しかないので、先発ローテーションもそこまで苦しくはない。
投げ抹消になるかどうか注目していた平良は、この日の公示に名前はなかった。アクシデントでもない限りは中6日で6日の広島戦に先発することになるのだろう。トミージョン手術の後は投げ抹消で中10日以上の間隔を空けて先発していたが、
ファームから上げて来る選手だが、30日のイースタンで先発し、2イニングで交代した小園を推す声が多い。バウアーの登録抹消が決定し、小園が2イニングで代わることになった可能性は否定できないが、29日の試合が雨天中止となっていたので、投げさせるべき投手が溜まっていた。ファームではこういった起用は時々あるので、すぐに小園の昇格に繋がるかは分からない。ただ、その前の登板で6回パーフェクトピッチングを見せており、良い時に一軍で使ってあげたいという思いもある。
石田裕をリリーフで残し、5日の広島戦に小園を持って来る可能性もゼロではないが、そこは石田裕の先発としての評価も無視できない。まずは小園をロングリリーフとしてベンチに入れる日、入れない日を作りつつ登板機会を伺うのかなと思う。そういう意味では2イニングで降板しているので、京セラドームから合流する可能性もある。出場選手登録の枠としては、ジャクソン、ケイを登録する2枠しか空いておらず、大貫が先発する3日には野手を1名減らすのではないかと思う。
31日に登録抹消になった中川虎は少し意外だった。既に29日に2番手として登板しており、現状のブルペンの中では勝ちゲームでも投げさせられる投手だと思っていた。まだ登板していない宮城、堀岡よりは序列的に上かと思っていたので意外。昨年手術を受けて復帰のシーズンなので、何らかの問題が発生した可能性もある。今後の様子を注視したい。
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