開幕4連敗も5割に戻す 3、4月のベイスターズ

相川新監督が就任し、2026年シーズンが開幕。ケイ、ジャクソンら外国人選手が総替えとなり、桑原のFA移籍もあった。新しいチームは不安と期待が混ざりながら歩み出した。開幕シリーズは本拠地ハマスタでヤクルト戦。まさかの3連敗となったが、4月中盤での6連勝で5割ラインに戻した。ベイスターズの3、4月を振り返る。

3、4月のハイライト

オープン戦を9勝5敗3分の3位で終えたベイスターズ。開幕投手は春季キャンプ中に東と公表された。開幕ローテーションには新加入のデュプランティエ、コックスに加えて、エース級への成長が期待される石田裕、竹田が入った。2026年から先発に転向する入江も開幕ローテーションを手にし、前年とは変わってフレッシュな顔ぶれとなった。

開幕戦、2026年の相川采配を象徴する1番牧が、初回の初球をいきなり先頭打者ホームラン。幸先の良いスタートを切るが、2回に東が伊藤の逆転2ランを浴びる。打線がヤクルトのリリーフ陣に沈黙して逃げ切られると、2戦目は入江が序盤に大量失点。3戦目は石田裕が7回まで無失点と完璧な投球を見せるが、8回の続投が裏目に出て逆転負け。まさかの開幕カード3連敗を喫する。

京セラドームでの阪神戦でも敗れて開幕4連敗。4月1日の2戦目、コックスの好投で相川監督が5試合目にしてようやく監督初勝利。しかし、ケガで開幕に出遅れた筒香が出場し続けられず、打線が得点力を欠いた。開幕から3カード負け越しで2勝7敗とスタートダッシュに失敗した。

中日戦は1勝1敗、広島戦は初戦が雨天中止となり、週末で連勝。各チームと1巡目の対戦を終えて5勝8敗。2巡目はヤクルト戦から始まり、松山と神宮で連敗。ヤクルトには開幕5連敗となった。しかし、週末のマツダでの広島戦に3連勝し、逆に広島には開幕5連勝。

4月21日からハマスタに戻って阪神戦。このカードでは近年珍しい乱打戦となったが、初戦に今季最多の16点を挙げて逆転勝ちを収めると、2戦目も7-6と打ち勝った。24日の読売戦は一転して投手戦となり、0-1の8回に大勢から追い付き、延長11回に戸柱のタイムリーでサヨナラ勝ち。6連勝として今季初めて貯金を作った。

しかし、この2週でコックス、デュプランティエが相次いで上半身のコンディション不良で離脱。開幕を出遅れていた筒香も症状が悪化したために4月19日に登録抹消となり、治療に専念することとなった。6連勝を決めた24日には、牧が右のハムストリングスの肉離れで離脱した。

その影響から6連勝の後に3連敗で再び借金を背負う形になった。その流れを変えたのが、ローテーション投手の相次ぐ離脱で機会を得た島田と篠木。4月29日にプロ初登板初先発となった島田は、初勝利とはならなかったが5回2失点で試合を作った。篠木もプロ初先発で6回2失点。待望のプロ初勝利を挙げた。若い先発投手の活躍で連勝し、3、4月の成績を5割に戻した。

野手では筒香、牧がケガで離脱。レギュラーの期待があった蝦名、石上が不振だった。投手ではデュプランティエ、コックスがケガで離脱し、先発転向の入江は2連敗しファームで再調整。竹田も期待された投球ができていない。そういった状況下で5割を確保したことは、新監督としては上々のスタートではないだろうか。

月別成績

勝率打率防御率
34040.000.2594.118173
4221390.591.2492.94907810

開幕4連敗でスタートし、4月1日に今季初勝利を挙げた。そのため、3月と4月で分けると、3月は4戦全敗、4月は貯金4で終えた形になる。

3月は4連敗なので数字が悪いのは当然だが、得点は1試合平均2点ながら打率としては3月の4試合の方が良かった。また、3月は先発防御率が5.32に対して、救援防御率は2.08。3、4月トータルの救援防御率が1.95なので、リリーフは開幕からずっと安定した数字が出ている。

入江が先発に転向し、森原が開幕から不在で、結果的に右肘内側側副靱帯のインターナルブレース術の手術に至った。ルイーズも出産立ち合いで一時帰国した。メンバーが揃わない中で、レイノルズが月間10ホールド、12ホールドポイントとリーグトップの成績を収めたことが大きい。

そして、クローザーは誰にするのかという中で山崎を選択した。不安視されていたが、月間7セーブを挙げる活躍を見せた。開幕一軍に入った吉野と橋本は再調整となったが、出遅れた中川虎、宮城が本来の力を出し始め、中川颯、坂本、マルセリーノ、堀岡らも自身の役割をこなした。

先発投手に不安材料が多くなった分、リリーフの頑張りにより5割で乗り切ることができた。

打線は筒香を欠いて迫力不足に陥った。レギュラーを想定していた蝦名、石上らが不振の中で、宮下や勝又を代わりに使い、結果も残した。特に勝又は6連勝の大きな立役者となり、チームを浮上させた。

牧も離脱してしまったが、三森が外野とセカンドで活躍し、ヒュンメルもようやく調子が出て来たという形。打線は26試合全てで異なるオーダーを組み、相手投手や調子に合わせてやり繰りをして何とかリーグ2位の得点を叩き出した。

5月は怪我をした選手が戻って来るが、新たな怪我人を出さないことも重要。気温が上がって来て体も動くようになって来るが、思わぬ怪我には注意したい。先発投手では抜擢した若手が積んだ貴重な経験が後に生きて来るはず。野手では勝又や成瀬らが一軍定着をかけて鎬を削る。

直近10年の3、4月成績と最終順位

年度勝率最終
201742511122.4783位
201832413110.5424位
201962710170.3702位
2020コロナの影響で6月開幕4位
20216316214.2226位
202252510150.4002位
20231231670.6963位
202452611141.4403位
202552510132.4352位
202642613130.500

2026年は、開幕4連敗でスタートし、一時は借金が5まで膨らんだが、4月17日からの6連勝で返済。最終的には13勝13敗の5割で3、4月を終えた。

直近10年を見ても、貯金で終えたのは2018、2023年の2度だけ。ラミレス、三浦両監督ともにスタートダッシュには苦労していた。16勝7敗と素晴らしいスタートを切った2023年も交流戦明けに首位に立ったが、阪神に抜かれてしまった。良いスタートを切ったからといって好成績というわけでもない。

2021年の6勝21敗は別としても、4月末の時点で少し躓いていても残りのシーズンで盛り返しているケースが多い。

ちなみに前回リーグ優勝を果たした1998年は、4月は9勝9敗の5割だった。今と違って4月開幕だったので試合数は異なるが、新監督で4月末に5割というのは一致している。波留が脱税問題で出場できず、投手も齋藤隆が手術明けで出遅れており、ベストメンバーが組めなかった点も近い。

2026年も5月以降にメンバーが揃って加速という流れになることを願いたいが、果たして。

以降もデータ満載で2026年の3、4月を振り返り。この記事は有料記事とさせていただいています。ぜひご購読ください。

※有料に伴い、この記事に限り広告が出ません。決済に関する問い合わせはcodocまでお願いします。

コメント

  1. bay9824 より:

    昨年同時期と比べ、得点力増加・先発弱体化となりブルペン負担激増。
    勝ち筋が見えるが故、勝ちパ投手を守れないでいる。難しいしやってると思うが、我慢の起用をしないと。
    中川虎・ルイーズ含めた4枚を大事に使ってシーズンを乗り切れるのか不安です。

    打つ方は筒香・牧離脱で現状維持がMAXと予想してたのですが、皆頑張ってて嬉しいです。

    • Rocky より:

      打線は勝又、成瀬、宮下ら新戦力に加えて林も成長していて良い感じですね。
      先発の駒も揃わないですし、QS、HQSがかなり減っているので、リリーフの負荷がシーズン中盤から後半にどれくらい影響するか。
      吉野は良くなって帰ってきましたが、橋本ら今ファームにいる選手も台頭して欲しいです。入江をどうするか。

タイトルとURLをコピーしました