西武主力に結果は出なかったが収穫あり

03/01　埼玉西武3-1横浜DeNA＠長崎ビッグN

ポジ

石田が5回から登板し、4イニングを無失点。抜群の出来というわけではなく、うまくかわしながらの投球。先発投手としては、この投球でいいと思う。とくかく失点を最小限にすることが大事。そこそこの強さの雨がずっと降り続く中、悪いコンディションで投げられたこともプラスに考えたい。

西武のメンバーも、こういうコンディションながら、主力がほとんど最後の方まで出場していた。昨日の中止もあるし、西武はオープン戦初戦。実戦の試合数も限られているからというのと、全体的に主力が若いというのもあるかな。そういう中で後半のイニングではあるが、石田は西武の主力打者とも対戦しての結果だから、評価に値するのではないか。

パットンが実戦初登板。フライアウト2つの後、四球で歩かせたが盗塁死により1イニングを3人で終えた。まずは投げたという段階なので、これから球威がどれくらい上がっていくか。エスコバーの回復具合では、開幕1軍で欠かせないリリーバーになるかもしれない。

西武の松本航が素晴らしかった。もともとドラフト時から非常に評価の高い投手だったが、今年は大活躍しそうだね。昨年は7勝も防御率4.54と苦しんだようだね。好不調の差があったのかもしれないし、パ・リーグの打線は強力なチームがあるからね。今日のような出来だとなかなか打つのは難しい。そうした中、何故かソトには甘い球が来て、きっちり弾き返して2安打。甘い球は逃さずファーストストライクから打って行く、お手本のようなバッティングだった。

変わった浜屋からではあるが、佐野にタイムリーが出た。オープン戦ではなかなか結果が出ていないが、4番としてきっちり打点を挙げたことはプラスに捉えたい。

ヤジ

今日はなし。

キジ

坂本が初先発。結果としては初回から2失点し、3回3失点。良いとは言えない。ただ、ルーキーのオープン戦登板は全て勉強。特に、2年連続でパ・リーグを制した最強打線を相手に投げられたことは、非常に良い機会だった。こう言っては失礼だが、打線の弱いチームの控えメンバー相手に好投しても、もちろんある程度の自信は生まれるだろうが、学びが得られるかは微妙だ。

源田には見事に打たれてしまったが、打たれたことも勉強だ。愛斗の当たりは、正面が一番難しく、判断しづらい当たりだったとは思うが、センターのレギュラーで計算している神里なら捕って欲しかった当たり。何よりも5安打は打たれたが、四球を与えなかったこと。逃げずに投げたことは評価できる。ポジに書こうと思ったくらい。帽子を飛ばして全力で投げる姿、良かったと思う。これを踏まえて次にどんな姿を見せるか。櫻井や濱矢との争いもあるし、非常に楽しみだね。

今日は3-0で2三振だったオースティン。これもむしろポジだと思う。いや、嫌味ではなくて。松本航のような右腕、これがオースティンがこれまで苦手にしていたタイプだと思う。最初の打席、2球で追い込まれてフォークが一番いい高さに決まった。これはどの打者も見極めが難しい球。それをこの段階で見られたのはプラスになる。第2打席は、変化球が頭にあったので、外側の高めに来た甘いストレートを捉え損なった。オープン戦初戦ならホームランにしていたかも知れない。やはり、いろいろ攻められた末、簡単なボールも簡単には打てなくなる。それの繰り返しなのだろう。

そして、第3打席は、浜屋のインコースのストレートを見送って三振。オースティンは大きく首を振って、足元の砂を蹴って打席を離れたが、これはストライクじゃないと思っているのか、手が出なかった自分に腹立たしい思いがあるのか、分からないが、日本ではこれをストライクと取るよということが身をもって分かったと思う。

筒香がオープン戦で好成績なことに対して、へなちょこの投手なら打てると言った某氏ではないが、良い投手の厳しい攻めが来たらどうなのか、体験することができたのはポジでしかない。オープン戦だから、今結果を出す必要はない。開幕してから来るだろう攻めに対して、どう準備するか、どう対応していくかだ。今後もどんな投手と対戦し、どういう内容になったのか、そこに注視していきたい。

無観客試合として行われたが、歓声もなく、打球音や選手たちの声が響いていた。オープン戦だからこれでもいいが、やはりプロスポーツとして、一挙手一投足に観客が反応することで球場の雰囲気が作られているのだなと思う。7回は誰もいないのに吠えろライオンズが流れていたね。打球音が響く球場の良さも賛否両論あると思う。試合展開もあるが、淡々と試合が終わった印象が強かった。