台風10号の影響で、8月29日のハマスタでの阪神戦が中止となった。さらに、新幹線の運休で選手やスタッフの名古屋移動ができなくなり、8月30日から9月1日のバンテリンドームでの中日3連戦が全て中止となった。4試合の中止を経て、9月3日は6日ぶりの試合となる。4位で後がないDeNAは、広島、読売と続く今週の5試合が正念場となる。
東が中5日で初戦の重要な先発へ
先週28日は、東が11勝目を挙げた試合で、3日はそれ以来の試合となる。他の先発投手は全て使える状況にあるが、敢えて東を中5日で初戦に持って来た。4試合の中止を挟み、2試合連続で先発することになる。過去、予告先発の書き間違えにより2試合連続でグリンが先発するという珍事はあったが、近代の野球では滅多にないこと。2試合連続で先発勝利を挙げられるか。
三浦監督が、広島3連戦は東、ジャクソン、ケイで行くと公言しているので、このカードに全てをぶつけるつもりだろう。広島に勝ち越さなければその先はないし、翌週が甲子園の阪神3連戦というのも頭にはあるだろう。
日付 | DeNA | 相手 |
3火 | 東 | 森下 |
4水 | ジャクソン | 床田 |
5木 | ケイ | 九里 |
7土 | 大貫 | 戸郷 |
8日 | 石田裕 | 菅野 |
広島は、DeNAが苦手とする大瀬良、玉村は先週末のヤクルト戦で登板してるが、森下も苦手な投手だし、最多勝を争う床田も簡単には得点できない。九里は比較的ハマスタを苦手としているが、好投手には変わりない。そして、読売は2連戦ということもあり、エース戸郷とハーラートップの菅野が来るだろう。
相手の先発投手が素晴らしいだけに、立ち上がりを丁寧に投げ、最少失点で試合を作ってもらいたい。初戦の東は、特にここが勝負。気負い過ぎないようにして欲しいが、6回までゼロを並べるような投球を期待したい。
バンテリンドームが中止になってしまったが、西浦に代わって大和が1軍に復帰する。大和は、森下と相性が良い。今年は4-1 .250だが、2023年は4-3 .750、2022年は14-6 .429という数字。昇格即スタメンという形になるのではないか。その他には佐野も相性が良い。
森下に対して鍵になって来るのは、逆に今年は6打数ノーヒットに抑え込まれている牧だろう。昨年以前は打っているので苦手というわけではなさそう。先週の阪神戦では凡退したものの右方向への良い打球があった。それが継続できれば9月は爆発すると思ったが、思わぬ水入り。どういう状態になっているか注目される。
とにかく勝利という結果だけ
交流戦明けは月曜から木曜までの4日間のインターバルなので、今回の4試合連続中止と移動日による5日間は、それよりも長いことになる。これを生かすも殺すもこの後の戦い次第。開幕戦と同じハマスタでの広島戦、開幕のように気持ちが高まる。
上位2チームのリーグトップクラスの先発投手が並ぶ中でも、勝って行くしかない。四の五の言っていられないし、彼らから得点を取れないようでは奇跡など起こらないし、その先の戦いもない。とにかく勝利という結果だけが必要だ。
まだ行ける、優勝できると思っているなら、結果で示すしかない。意識し過ぎて空回りし、負けたという姿を過去何度も見ている。敢えて書くが、対広島6勝13敗、対読売6勝12敗。負け越しと5割以下が既に決まってしまっているカード。普通にやったら良くても1勝2敗にしかならない。
こちらは挑戦者であり、崖っぷちに立たされている。もう失うものはない。プレッシャーではなく、とにかく攻める気持ちで、ここが最後のつもりで全力で挑んで欲しい。9月に入ったが、3試合連続サヨナラ勝ちを再現して見せれば、それこそ奇跡の幕開けだろう。
もう一度書くが、その覚悟は実際に勝ち切ることで見せて欲しい。勝利という結果だけが求められる。
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