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2025年順位予想 意外と優勝予想は少ない

2025年も開幕まであと僅かとなった。テレビや新聞、You Tubeなどでも評論家が順位予想を発表している。昨年、リーグ3位ながら日本一。メンバーは変わらずにバウアーが加入し、下馬評は高まるかに思われたが、意外と言っていいのか優勝予想は少なかった。毎年の恒例として予想遊びをしてみる。

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リーグ優勝まで駆け上げるのは至難

ジャクソン、ケイが2024年のCS、日本シリーズで株を上げ、バウアーが2年ぶりに復帰。先発ローテーションは外国人選手頼みではあるが、リーグ屈指の厚さを誇る。打線の評価はもともと高いチームなので、優勝予想もけっこう出て来るのかなと思ったが、評論家の中では読売、阪神の優勝予想がほとんど。3強の一角としてAクラス予想が多いが、リーグ優勝まで駆け上がるほどではないという評価か。

確かに日本一を逃した読売は、菅野がMLBへ移籍したものの甲斐、マルティネス、キャベッジなど大きな補強を行った。リーグ優勝しているチームにこれらの要素が加われば、他のチームでよほどのことがない限り連覇というのは順当な予想なのかも知れない。

そして、2023年の優勝チームであり、2024年は2位に終わったものの、投手陣の評価が高い阪神も優勝予想が多い。藤川新監督は未知数ではあるが、解説者時代から定評があり、これだけの戦力を有していれば関係ないという声も大きい。

この3チームを中心に進むのかなという感じだが、2024年9月に大失速して悔しい思いをした広島、井上新監督を迎えた中日もチャンスを窺う。2021、2022年に連覇を果たした高津監督も雪辱に燃えているだろう。混戦も予想されるセ・リーグはどんな戦いになるのだろうか。

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各球団の印象

こちらも恒例だが、ベイスターズファンの素人から見たセ・リーグの各チームの印象。今年はオープン戦でセ・リーグとの対戦も多く、ある程度は把握することができたかなと思う。例年通り、強みと不安を挙げてみる。

読売

阿部監督が就任1年目でリーグ優勝。しかし、CSではDeNAに敗退し日本一はならず。2025年は日本一と気合が入っていることだろう。クローザーには大勢がいるが、年俸12億超でマルティネスを獲得。阪神の大山は残留となったが、ソフトバンクの甲斐を獲得した。野手ではキャベッジも評価を高めている。

キャッチャーは、大城の打力に陰りが見え、岸田の出番も多くなっていた。甲斐も強肩はまだ健在だが、打力含めピークは過ぎた印象もある。もともとキャッチャーが補強ポイントだったのかは疑問。クローザーに関しては、大勢とマルティネスが揃えば、7回で試合が終わるようなものだ。ただ、マルティネスを擁していた中日は3年連続の最下位。クローザーの出番を作れなければ効果は薄くなる。

田中将大が移籍したが、菅野の穴が埋まるとは思えない。2024年はケガもあって1軍は僅か1試合。ファームで何度か見たが厳しいという印象だった。それでも戸郷を筆頭に、グリフィン、山崎伊、井上と揃う先発は強力。

丸がオープン戦で負傷し離脱。2024年は苦しんだ坂本も常時スタメンは厳しくなる。大城も使う場合は岡本が外野に回ることになり、守備と打力の両立が難しくなっている。2025年も投高打低の環境が続きそうなので、そこは有利に働きそうだ。

強み:強力なダブルストッパー、強力な先発陣

不安:主力の高齢化、菅野の穴

阪神

2023年に日本一へ導いた岡田監督が退任し、藤川新監督が就任した。青柳がポスティングでMLBへ挑戦したが、基本的にその時とメンバーは変わっていない。投手力に関しては、藤川監督のもとでさらに強力になっている。ドジャース、カブスとのプレシーズンゲームでも点を取られなかった。

大竹、西勇など出遅れ、不調の先発投手はいるが、門別が台頭しそうな雰囲気。若手も素晴らしい投球を見せており、リリーフの層も分厚い。投手力においてはリーグNo.1は間違いない。

2024年は打線が苦しんだ。優勝した前年から数字を大幅に落とす選手が多かった。大山が残留し、森下がプレミア12での経験も踏まえて4番に指名された。近本、中野、佐藤輝、木浪ら優勝メンバーはまだまだ全盛期に近く、数字を上げる期待も大きい。

藤川監督は、NHKでの解説を聞く限りは期待できるのかなと思っているが、意外とそういうパターンは現場に入ると上手く行かないことがある。60代後半の岡田監督から40代中盤で、選手にも近い藤川監督へのスイッチが、どう出るのか注目。

強み:先発、リリーフともにリーグNo.1の投手力、甲子園

不安:新4番で打線が復活するか、新監督のマネジメント

DeNA

2024年は、リーグ最多の96エラー、打線は強力だが波があり、1点を争う展開での得点を奪う能力が足りず、接戦を勝ち切る力がなくリーグ3位に終わった。しかし、CSに入ると守備のミスは消え、ジャクソン、ケイを中心とした投手陣が実力以上のものを出し、日本一まで上り詰めた。

活躍したジャクソン、ケイ、ウィック、オースティンが残留。復帰2年目を迎える筒香にはさらなる期待がかかる。そうした中でバウアーが2年ぶりに復帰。先発ローテーションは熾烈な争いとなり、定評のある打力に加えて先発投手もリーグ屈指となった。

一方、2024年も肩の不安を抱えながら投げ続けた森原が、かなりのスロー調整。伊勢は先発転向の後、結局はリリーフで開幕を迎えることになったが、調整遅れが懸念される。ウィックも復帰間近だが開幕には間に合わず。山崎も安定せず、リリーフには不安が残った。

打線もオースティン、宮崎がケガなく出場し続けられれば強いが、年齢的にも難しくなって来る。三森をトレードで獲得し、井上らの成長にも期待はかかるが、彼らを欠いた場合は迫力が大きく落ちる。いかにコンディションを維持しながら優勝を狙える位置をキープするか。5年目を迎える三浦監督のマネジメントが問われる。

強み:バウアー加入で強力な先発陣、打線の破壊力

不安:主軸を欠いた場合の選手層、リリーフ陣

広島

2024年は、8月末の時点で首位に立っていた。混戦ではあったが、そのまま優勝してもおかしくない雰囲気もあった。ところが、9月に5勝20敗という大失速で優勝どころかCS進出も逃す結果となった。

8月までは、大瀬良、森下、床田、九里を中心とした先発陣、島内、森浦、栗林らリリーフ陣の投手力が素晴らしかった。打線は4番に小園が入り、長打力や迫力はなかったが、小技や足を絡めて奪った得点を強力な投手陣が守り切る野球で勝ち星を重ねた。

9月は頼みの投手陣に疲れが見え、打力でカバーもできずに連敗が続いてしまった。2024年の経験をどう生かすか。ペース配分も含めたマネジメントが重要になるだろう。

九里がFA移籍した穴は、森の成長や常廣の台頭を期待。打線は、ファビアンとモンテロの外国人選手が戦力になるかどうかで大きく左右される。ここが思い通りに行かないと攻撃力は今年も苦しくなる。野手に核となる中軸が欲しい。若い先発投手も長いシーズンを完走できるかは不安が残るところ。

強み:バランスの良い投手力、接戦での強さ

不安:九里の穴を埋める若手先発陣、打線の得点力

ヤクルト

2021、2022年の連覇からBクラスへ転落し、雪辱を期した2024年も最下位争いに加わる形となった。奥川が復帰を果たせず、外国人投手も不発で先発ローテーションが駒不足だった。セットアッパーの清水が不振に陥り、クローザーも田口の離脱があり、先発を務めていた小澤が転向するなど、苦しい運用が続いた。

打線は村上が三冠王の輝きを取り戻せなかったが上向きではある。オスナ、サンタナも健在で、山田が復活すれば破壊力はリーグ屈指。ただ、2024年も塩見の不在が大きく響いたが、開幕を前に再びケガで長期離脱が濃厚となっており、不安が残る。2024年に台頭した長岡がチームを引っ張るが、外野で核となる選手が欲しいところ。

奥川が復帰できそうなことはプラス材料だが、長いシーズンを完走できるのかは不安が残る。前年から投手陣は大きな変化が見られず、投手力は苦しい状況が続きそうな気配。打線がどこまでカバーできるか。

強み:打線の破壊力、ノーマーク時の強さ

不安:投手陣の層の薄さ、塩見らケガ人の多さ

中日

3年連続最下位となってしまった立浪監督が辞任し、井上新監督が就任。チームに新たな風を吹かせている。小笠原がポスティングでMLBに挑戦したが、ドラフトで金丸を引き当て、マラーら新外国人選手も評価が高い。エース高橋宏斗を中心に、投手力はもともと悪くない。

クローザーのマルティネスが移籍した穴をどのように埋めるか。しかし、クローザーまで行き着く過程を改善しなければ上位進出はない。打線は福永らの成長はあるが、石川昂や新外国人選手が中軸に入らないと厳しいだろう。

3年連続最下位からまずは上昇のキッカケを掴むシーズンにしたいところ。

強み:先発、リリーフとバランスのとれた投手力

不安:打線の得点力、マルティネスの抜けた穴

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順位予想

各チームの印象を踏まえた上で順位予想をしてみようと思う。ちなみに、昨年はどうだったのか?

セ・リーグについては、1位と2位が逆なだけで、他の順位は全て当たっている。ただ、優勝を外している時点で予想通りだったとは言い難い。ここ数年は阪神を優勝予想することが多いが、予想しなかった年だけ優勝し、他は全て予想が外れている。

という背景のもと、2025年セ・リーグの順位予想。

1 阪神
2 読売
3 DeNA
4 広島
5 中日
6 ヤクルト

奇をてらうつもりはないので、前年からあまり変化のない、つまらない予想になってしまった。多くの評論家が予想している通り、Aクラス3チームは混戦になるのではないか。

阪神の優勝予想は、前述の通り書いておけば優勝しないかなというのもありつつ、投高打低環境において阪神の投手力は脅威。2024年もそうだったではないかという話だが、森下が成長して4番に入ることで打線の巡りもまた変わって来ると思う。投手力に頼りきりだったチームが、少しバランスが良くなるのではないかと思う。

前年優勝の読売は2位とした。昨年の優勝予想で、近年のセ・リーグにおいて連覇できなかったのは2015年のヤクルトだけと書いたが、阪神も連覇を逃した。リーグ優勝を果たし、さらなる大補強をしたので、連覇の可能性も高いとは思うが、前述の通り本当に補強すべきポイントからはズレていたと思う。そのズレでチームのバランスが崩れることもある。甲斐がどこまでできるか、そして菅野の穴を埋める先発投手が年間を通して用意できるかがポイント。

DeNAは、「希望」としては27年ぶり悲願のリーグ優勝だが、そこまで駆け上がってくれるかというと、なかなか厳しいように思う。確かに先発ローテーションは過去最高に充実しているように思うが、毎年のように開幕して見るといつの間にか足りなくなっているし、楽観視はできない。

投高打低の中で、打線の破壊力があまり効果的ではなく、投手戦や終盤の勝ちパターンと対する接戦では1点を取るしたたかさに欠ける。2024年は首位打者を獲得したオースティンがどれだけの試合数に出られるか。宮崎も週1でスタメンを外れながら、どれほどのパフォーマンスを維持できるか。リリーフの不安も合わせると、上位2チームに対して優勝争いの中で勝ち切るイメージが湧かない。

広島は、九里のイニングイーターとしての穴が埋まるかどうか。昨年の勝ち星は7勝10敗だが、それ以上に大きいと思う。打線はファビアンとモンテロに懸かっているが、年間を通して中軸を打ち続けるイメージは持てなかった。Aクラスに入る力は持っているチームだが、上位に予想した3チームには遅れをとってしまうかも知れない。

中日は新監督の下で新たなチーム作り。こちらも小笠原が抜けたイニングを他の投手で埋める必要がある。大野、柳ら実績のある投手が復活すれば非常に大きい。新外国人投手のマラーも期待が高まる。一方で、マルティネスが抜けたクローザーは、新戦力がそのまま埋めてくれれば良いが、そうでない場合は勝ちパターンの投手が一人減ることになるので苦しい。

打線は昨年から大きな上積みは計算できない。岡林が復調し、福永、村松らの成長があれば得点力は上がって来るだろう。中田の復活はあるのか。石川昂が中軸に固定できるくらいの飛躍があれば、Aクラスの視界に入るかも知れない。

ヤクルトは、やはり投手陣がなかなか苦しい。奥川が年間を通してローテーションを守れれば大きいが、現状ではまだ計算できない。高津監督も新戦力を整備して来るとは思うが、長いシーズンを乗り切るには現状の選手層だと苦しい。

村上、オスナ、サンタナに長岡、茂木らがうまく絡めば、打線の破壊力はリーグ屈指。だが、村上が故障で開幕には間に合わず、一番のポイントである塩見も長期離脱を余儀なくされそうだ。塩見がいるといないのとでは大きく違うことはここ数年で実感している。その点もあって今年は最下位予想とした。

そして、これも毎年のことだが、根拠の薄いパ・リーグの順位予想。

1 日本ハム
2 ソフトバンク
3 ロッテ
4 西武
5 楽天
6 オリックス

ソフトバンクが強いのは間違いない。別に日本シリーズで倒したからなめているわけではない。それよりも日本ハムが充実してきているかなと感じる。新庄監督も持っている男なので、このタイミングで優勝を持って行きそうな気がしている。

ソフトバンクは戦力的は文句なしだが、甲斐が抜けた部分でここから優勝チームのキャッチャーを作らなければならない。その点が優勝する上で不安のあるポイントになりそうだ。ロッテは、佐々木朗希が抜けているのは確かにマイナスだが、Aクラスに入る力は持っているし、吉井監督がまとめて来るような気がしている。

西武は前年が前年だけに最下位から上がるのは簡単ではない。既に故障者も出ているが、先発投手力はかなりあると思う。打線の援護も薄いというのはあるが、高橋光成が0勝11敗というのはさすがに考えづらい。平良がクローザーで固まれば投手力で勝利を掴めそう。

楽天は宗山が楽しみだが、村林もいたわけで戦力アップとは言い難い。投手陣が少し心配。オリックスは岸田新監督がどのようなマネジメントを見せるか。オープン戦を観た限りではかなり厳しいように感じた。

高橋光成の話ではないが、開幕前には予想もできないことが起こるのが、長いペナントレース。予想は予想で楽しみ、それぞれのファンが自分のチームの優勝を夢見て熱い応援を届ければ良いと思う。どうしても順位は付いてしまうが、終盤までワクワクするようなシーズンになることを願いたい。今年も野球の季節が楽しみだ。

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