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台北ドームの日韓戦と大谷翔平の50-50達成ボール

世界野球プレミア12は、決勝で日本がチャイニーズタイペイに敗れ、連覇ならず。チャイニーズタイペイが初優勝となった。前回大会の2019年にも、予選ラウンドは台北で行われ、旅行を兼ねて現地で観戦したが、今回も台北ドームで日韓戦を見て来た。台北101で展示中の大谷翔平が50-50を達成した際のホームランボールも見て来たので、その観戦記をゆるく書いてみる。

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天井が高い台北ドーム

11月13日に、日本が入っているオープニングラウンド グループBが開幕。初戦は、バンテリンドームナゴヤでオーストラリアと対戦し、白星発進。侍ジャパンの一行は14日に台湾入りし、15日は台北ドームで日韓戦を迎えた。

地元のチャイニーズタイペイの試合は、全て台北ドームでナイターとして行われるが、どの試合もあっと言う間に完売。特に16日(土)の日本戦は人気が高かった。それも見越していたことと、観光をするつもりだったので始めから15日の日韓戦だけを観戦する計画。日韓戦のチケットは十分にゆとりがあった。

15日の早朝便で桃園空港へ。MRTで台北駅まで移動し、さっそく魯肉飯で軽く早めの昼食を済ませた。

その後、15時過ぎから飲める飲食店で観戦仲間と合流し、台湾ビールと中華料理を楽しんだ。17時半過ぎにタクシーで台北ドームへ。

台北ドームに到着すると、外観は商業施設のようだった。西側にはドームに併設する形で遠東ガーデンシティがあり、その外観だった。ここには行かなかったが、まだ地下の飲食店しかオープンしておらず、2025年に映画館、ショッピングエリアがオープンするとのこと。台北ドーム自体も2023年12月にできたばかりなので、これからの場所ということになりそうだ。

道が混んでいて台湾時間の18時を回ってしまったが、まだ整列して国歌演奏が行われていた。ドームなのだが、驚いたことに持ち物検査なし。ドーム内では缶ビールが売っており、そのまま渡された。スーベニアカップのようなものが別売りされており、記念に1つ付けてもらった。

今回は2階席を取っていたのだが、なかなか2階どう上がるのか分からず、彷徨っているうちに初回の韓国の攻撃は無得点で終了。1回裏の先頭、桑原が打席に入るところ。

ようやく着席して、2回表の韓国の攻撃が始まったが、1回裏になかなか0が入らず。

ホームが三塁側を使う球場で、レフト寄りの内野2階席。レフトのポール際は全く見えず、マツダスタジアムのビジパフォと似た感じで、少し低いくらいか。

4万人が収容できる台北ドームは、外野は2層だが、内野は5層になっている。球場の中をいろいろ見て回っていたが、4階席から撮影した写真。

5階席の最前列あたりから見下ろした感じ。ハマスタで言うとBAYディスカバリーエリアのBBQボックスといったところか。ウィングくらいの高さはあった。

屋根の高さは74.5mで、日本のどのドームよりも高いそうだ。日本での最高はエスコンフィールドで70mとなっている。高く上がったファウルが屋根に当たりづらくなっている。

座席は跳ね上げ式で、間隔も適度になっていて座りやすかった。コンコースには売店もあったが、飲食は日本の球場の方が充実しているのかなという印象。各階へ上がるのにエスカレーター、エレベーターも完備していた。

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2度の逆転で盛り上がる試合に

試合の方は、2回に先制点を奪われたが、紅林の2点タイムリーで逆転。

しかし、4回、5回に高橋宏と隅田が失点し、再び逆転された。5回裏は3四死球で満塁となり、打者は牧。ここでセンターへの2点タイムリーを放ち、再々逆転。

タイムリーを放った後の牧。tvkのプレゼントで当選したサイン入りの牧ユニを着て、デスターシャタオルを振っていたが、周りも含めて大興奮の瞬間だった。

7回には森下に2ランが出て、試合を決めた形になった。

最後は大勢がピッチャーゴロに打ち取り、ウィニングボールは牧へ。

勝利のハイタッチ、そして整列しての一礼。

台北でのラウンドも、白星発進ということになった。

日本は、内野2階の立見席で応援団がトランペットを中心としたいつもの応援を見せたが、韓国も国内リーグ同様にチアリーダーがステージに上がり、ダンスをリードする形。特に9回は応援のボルテージも非常に高かった。

2度逆転するという興奮する試合で、試合後は近くに応援団がいたので二次会まで参加。球場を後にする時にはほとんどの観客がいない状態になっていた。

台北ドーム、良い球場だったと思うので、また訪れたい。

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大谷翔平50-50ボール@台北101

前述の通り、16日のチャイニーズタイペイ戦はチケットを取っておらず、台北市内の飲み屋でテレビ観戦。17日は夜の便で帰国する予定だった。台北101という高層ビル(横浜のランドマークタワーと同じような感じ)まで行ったので、ここに展示されている大谷の50-50達成のホームランボールを見ることにした。

9月19日、マイアミでのマーリンズ戦で大谷が50号をレフトスタンドへ放った。この瞬間、前人未到の50-50が達成された。そのホームランボールはオークションに出品され、台湾の企業が6億6000万円で落札した。

台北でプレミア12が行われていることもあってか、台北ドームから歩いても10分強という場所にある台北101の89階展望台で展示されることになった。

ランドマークタワーと同じく、展望台は有料。600台湾ドルは、約4.7円のレートだと2,800円程度。入場チケットに、「夢想高飛」特展の特別なボーディングチケットも付いて来る。

この日は雨が降っており、展望台の景色としては今一つ。そのため、展望台自体は混んでいなかった。展示が主目的なのでちょうど良かったかも知れない。エレベーターは東芝製で、あっと言う間に89階まで上がった。ランドマークタワーの展望台が69階だが、それよりも早く感じた。

展望台に上がると、随所に大谷翔平の展示が。

展望台の一角から長い列が伸びており、これが50-50のボールの展示を見る列だった。

列の途中でも大谷のユニフォームなどの展示が見られる。台湾出身のメジャーリーガー王建民の展示もあった。

40分ほど並んで、ようやく50-50ボールの前へ。こんな感じで左右に逃走中のハンターみたいな警備が立っている。連れがいれば写真を撮ってもらえたが、この人たちには頼める雰囲気ではなかった。

ボールがケースに入っていて、さらに全体をガラスのショーケースが覆っている。若干、自分が来ていた背番号2の縦縞ホームユニが反射してしまっている。

展示を抜けたところにも、過去の国際大会で大谷が着たと思われるユニフォームが展示されていた。第1回のプレミア12だろうか。

台北101の様子、50-50の列と展示の様子を動画で撮っているので、紹介。どんな雰囲気で展示されているのか分かると思う。

その他の展示としては、展望台の中央で球体にプロジェクションマッピングで映像が映されているものがあった。

MLBのグッズショップもあった。

天気は悪かったが、台北の街並みを見ることができた。真ん中奥が台北駅。右にあるのが台北ドーム。

91階にも展望台があるのだが、そこはスカイデッキになっていて、外に出られる。この日は雨のため閉鎖されていたが、91階で外に出られるのは凄いなと思った。また来ることがあれば天気の良い日に行きたい。

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台湾の野球熱、優勝を機に高まるか

日本はスーパーラウンドまで8連勝で決勝に進出したが、唯一の負けが一番負けられない試合で出てしまい、涙を飲んだ。優勝できると思っていたし、非常に悔しいが、ケガなどによる辞退が多くあった中で、選ばれた選手たちがそれぞれ最善を尽くしてくれたと思う。

決勝での継投は結果論になってしまうが、既にホームランを浴びていて、その前のイニングから危ない当たりが多かった中で、左の強打者に左腕のリリーフを出して行けなかったのは残念だった。戸郷もCSファイナルで2度先発してから、この大会に向けて作り直して投げてくれたが、短期決戦でしかも決勝なのだからエースうんぬんで続投する場面ではなかったかと。

それでも、チャイニーズタイペイの投手たちも見事だった。台北ドームでの対戦では、投手は良いものの打線がそこまで強くないかなと思っていたが、狭い東京ドームでは長打も飛び出し、アメリカも撃破した。スーパーラウンドでの対戦は日本の打線が爆発したが、決勝は先発の林昱珉が素晴らしかったし、NPBを経験した張奕、陳冠宇が気迫の投球を見せた。

陳冠宇は、日本では最初にベイスターズで育成選手として来日し、その後ロッテに移籍して活躍した。アメリカ戦でのパットンと同様に、懐かしい顔の雄姿を観られて良かった。

台湾に行って、現地の盛り上がりを感じた身として、チャイニーズタイペイの優勝は素直に称賛したいと思う。台湾の野球ファンにはNPBの人気も高く、多くの現地人が日韓戦で日本を応援してくれていた。また、翌日の日本とチャイニーズタイペイの対戦は飲み屋やバーでテレビ観戦したが、応援する人たちの姿がいろいろなところで見られた。

MLBの中心選手は不参加の大会なので、MLBに好選手がいる国ほどWBCに比べて戦力的には落ちているという状況ではあるが、チャイニーズタイペイの野球は決して悪くなかった。台北ドームの試合は全て満員となったことからも野球熱がある地域。このプレミア12の優勝でさらに盛り上がってくれればと思う。

2026年のWBCに出場できるかどうかは分からないが、2027年の次回プレミア12も含めて、またチャイニーズタイペイと対戦し、今度は勝つべきところでしっかりと勝てるようにできればと思う。2027年もチャンスがあるようだったら、また台北ドームを訪れたいと思う。

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