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大田泰示の獲得を発表! 想い出のハマスタで再び輝くか

横浜DeNAベイスターズは12月14日、日本ハムからノーテンダーFAという形で自由契約となっていた大田泰示と2022年の選手契約を結ぶことを発表した。争奪戦との情報もあったが、早くから獲得に乗り出し、熱意が通じての入団となった。推定年俸は5,000万円、背番号は未定。

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年俸は大幅ダウンも想い出のハマスタへ

大田は、今季76試合の出場にとどまり、打率.204、3本塁打と不振だった。昨年はゴールデングラブを初受賞し、年俸が推定1.3億円にUPしたが、今季の成績から限度額を超えての減俸という評価になった。日本ハムは、西川、秋吉とともにFA権を行使しての移籍よりも補償などを伴わない自由契約、いわゆるノーテンダーFAとした。

BIG BOSSの就任で、一気に世代交代し新生ファイターズで2023年からの新球場移転に弾みを付けたいという意図もあるかも知れないが、主力を事実上、戦力外に近い形で自由契約にしたことは、球界でも驚きがあった。

その中で大田が一番最初に移籍という形で去就が決まった。ノーテンダーFAの話が出た時はベイスターズに関係ないと思っていたが、まさか大田の獲得に至るとは。チームのウィークポイントを考えると、素行うんぬんはさておき、タイプ的には盗塁ができる西川は欲しいかなと思ったのだが、動いたのは大田の方だった。

大田はご存じの通り神奈川県の東海大相模高の出身。同校の関係者には申し訳ないが、個人的に神奈川だが縁のない高校と思っている。というのも、東海大系は原辰徳氏の影響も強く、過去に久保裕也の件で出入り禁止になるなど、ベイスターズとは縁遠い印象。遠藤一彦氏や荒波翔氏などOBもいるし、青山ヘッドコーチや稲嶺スカウトなどチームにもいて、絶縁しているわけではないが、ドラフトでの縁がない。

東海大相模高は大学や社会人経由でのプロ入りが多いが、直接指名するケースでも読売や中日ほか他球団ばかりで、ベイスターズが最後に直接指名したのはいつなのかという感じ。昨年、人的補償で移籍した田中俊が同校の出身だが、在籍自体もかなり久々なのではないか?稲嶺スカウトの現役時代?

少し脱線してしまったが、そんな感じなので神奈川大会や甲子園でも東海大相模高の場合はあまり見ていない。それでも、大田泰示の存在は当時から認識するほどの選手だった。しかし既に原監督擁する読売が唾を付けている感じで、ドラフトではソフトバンクも1位指名したが、抽選の結果読売が交渉権を獲得した。地元高校出身ではあったが、ベイスターズとは無縁だった。

どれほどの選手になるのかと注目したが、なかなかチャンスをものにできず、ファーム暮らしが続いた。2016年オフには日本ハムへトレード。大田も出されるのかと思ったが、これで大きく好転。日本ハムで風貌もプレーも解き放たれたかのように変わり、レギュラーを掴んで中心選手となった。

2019年は打率.289、20本塁打、77打点のキャリアハイをマーク。高校時代に騒がれた素質が開花して来た。2020年はコロナ禍で試合数減となり、数字的にもやや落としたがゴールデングラブを受賞。リーグでの有数の外野手となっていた。

そういった過去があるだけに、今回のノーテンダーFAで古巣に戻るというのはないだろうと言われていた。そこでベイスターズが手を挙げ、水面下の争奪戦を制したと言われている。だが、最終的に昨年の1.3億から62%ダウンの推定5,000万に落ち着いたということは、そこまでの争奪戦にはなっていないのだろう。

鈴木誠也がポスティングでMLBに移籍する広島など、外野手が薄いチームが獲得に乗り出すのではと言われていたが、結局他の球団の名前も挙がっていない。しかし、この金額で大田を確保できたとすれば、ベイスターズにとっては非常に大きいと思う。

背番号は0くらいしか空いていないが、さすがに筒香の25を借りるのは本人も重いだろう。既存選手も変更してそれ以外の番号になる可能性もあるが、どうだろうか。さすがに倉本の5を渡すのは、ちょうど石井コーチが復帰したところだし、ないかなと思うが。藤田には悪いが、彼が0で大田が3という方がしっくり来る気がするが、獲得が決まった順序もあるので仕方ない。

高校時代、一番輝いていたと言ってもいいかも知れない時期の舞台であるハマスタ。そこを本拠地とするベイスターズへの入団。年齢的にもまだ衰える歳でもないし、再びハマスタで輝いてもらいたい。

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外野を中心としたオプションに厚み

ゴールデングラブを受賞している通り、主にライトではあるが守備は堅実で強肩。ともに内野からコンバートした佐野、オースティンは守備力に不安があっただけに、守備を考えて大田を使う機会も考えられる。

石井コーチが入って、どこまでやるか分からないが、ソトも今年のような成績なら考えなくてはならない。そうした場合、もともとファーストだった佐野やオースティンをファーストに回して併用ということも考えるべきだろう。ソトとの契約にスタメン保証が組み込まれているかは分からないが、可能なのであれば併用も考えたい。

オースティンの残留が正式発表されておらず、思ったよりも時間がかかっている。ベストナインなどのタイトルの査定の影響なのだろうか。保留選手名簿に載せているので、残留を前提とした交渉を続けているのは間違いないのだが、気になるところではある。

オースティンが残留する前提で、彼もケガが多い選手なので、それを考えれば休みを与える意味でも大田のスタメン起用は十分に考えられる。桑原も自身初の3割をマークしたが、その前2年は大不振だっただけに、来季も同じくらい打てると計算するのは怖い。佐野は秋季トレーニングで守備の向上を図っていたが、内野で起用したいところだ。

8 桑原
6 柴田
3 佐野
7 オースティン
4 牧
9 大田
5 宮崎
2 伊藤光
8 大田
6 森
7 佐野
9 オースティン
4 牧
5 宮崎
3 ソト
2 山本
8 桑原
4 藤田
7 佐野
3 牧
9 大田
5 宮崎
2 戸柱
6 大和

藤田も含めて彼らを使う場合のオーダーとして3つ書いてみたが、オプションの幅は広がって来ると思う。野手総合コーチである石井コーチの提案も来季のオーダーには反映されると思うので、彼がどういう考えで戦うかにもよるが、守備というのは上田剛史氏のYou Tubeチャンネルでも語っていたので、重視したオーダーも十分に想定される。

ベイスターズも右打者がいないわけではないが、宮崎、牧、ソト、オースティン、大和までスタメンで出ていると代打がどうしても駒不足になっていた。知野、細川、蝦名では相手にまだプレッシャーも与えられない。その点、大田がベンチスタートに回った場合は、一発も含めて脅威になるだろう。中井が引退してしまったところに、非常に良い右打者が補強できた。

今年は最下位に終わったわけで、ドラフトでも進藤編成部長が「補強ポイントは全部」と言っていた通り、ベイスターズにとって不要なポジションはない。ただ、今年のことを考えた場合、外野は結果として3人とも3割をマーク(オースティンは4打席不足)したわけで、優先度としては下がる。それだけに、うまく内野にも競争を波及させたい。

そうした意味で、前述した通り佐野やオースティンが内野に回れるという状況を作ることで、牧を動かしつつソトにも刺激を与えて行きたい。藤田の存在で大和、柴田、森も刺激になるはずだ。今年は外国人選手の来日が遅れたことで、競争を激化させてチャンスを掴ませたかったが、レベルが低いまま過ぎてしまった。来季はフルメンバーに移籍の2人も加えて、チャンスすらなかなか掴めないくらいの激しい争いを勝ち抜き、試合で結果を残してもらいたい。

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又吉はソフトバンクに決定

早くからFAを行使した場合の獲得調査を行っていた中日の又吉は、ソフトバンクへの移籍が決定した。DeNAもFA交渉解禁後すぐに交渉を行って誠意を見せたが、やはりソフトバンクの提示は段違いだったのだろう。熟考することもなく、即決だった。リリーフは特に消耗も激しいので、高く売れるタイミングで長期の大型契約が結べるなら、それを選ぶのは当然だろう。

以前も書いた通り、又吉に関してはよほどのことがない限り移籍はないだろうと思っていたので、補強ポイントの一つであるリリーバーをどのように組み立てて行くか。大田と同じくノーテンダーFAとなっている秋吉は、全く情報がないが選択肢の一つにはなるだろうか。近年の不振をどう捉えるか。

今季推定5,000万円から大きく下げたところで合意できるなら、球団にとってもリスクが下がる。トライアウトに参加した選手の動向も含め、リリーフとして1人獲得があるかも知れない。現状だと背番号を64に変更した中川のブレイクや新外国人のクリスキーの大化けを期待するしかない。

先発ローテーションは、今年の開幕にはいなかった今永、東、ロメロが無事に入って来れば、大貫、濵口に坂本、京山、有吉、宮國、さらに復活を期す上茶谷、石田と駒は揃って来ている。それでも壊滅してしまうのがベイスターズのローテーションではあるが、クローザーがやや不安なことに加えてエスコバーの前後をしっかりと固められるか、リリーフの方が不安が大きい。

もっと言えばエスコバーの負担を軽減できるくらいの存在が出て来ないと苦しい。ヤクルトの今野くらい化ける投手をここから獲得するのは困難だが、伊勢がもう一つ上の役割を担い、彼と同じような役割をこなせる投手が必要だろう。年内、新たな選手の獲得があるか注目したい。

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