04/01 阪神1-4横浜DeNA(京セラ)
初回、ノーアウト1、3塁から筒香のタイムリーで先制すると、佐野が2点タイムリーで一挙3点。3回には宮崎が今季1号ソロを放って4点目。先発のコックスは、自在のコントロールでテンポ良く投げ込み、5回まで4安打。6回、森下にソロを浴びたが来日初勝利を挙げた。7回から伊勢、レイノルズが何とか凌ぎ、最後は山崎が締めて通算233セーブ目。
ポジ [Good]
1番から5番で全8安打をマーク
初回、来日初登板のルーカスが立ち上がりに制球が定まらず、牧が四球で出塁。度会は追い込まれた後にスイーパーを何とか当てて、打球は一二塁間を抜けた。ノーアウト1、3塁で筒香を迎える。筒香は2球目の高めに浮いたスイーパーを捉え、センターへの先制タイムリーヒット。開幕4連敗の悪い流れをキャプテンの一打で変えた。
ルーカスが立ち上がりに苦労している間に一気に捕まえたいところで、宮崎が四球を選んでノーアウト満塁。佐野は追い込まれたが、高めに浮いたカットボールを捉え、センターの左へライナーで運ぶタイムリーヒット。筒香も判断良く生還し2点タイムリーとなった。佐野の一打でこの試合の主導権を握る形となり、殊勲の活躍だった。
なおもノーアウト1、2塁という場面でさらなる追加点を奪えなかったのは下位打線の課題だが、牧から始まる5番までの強力な並びで初回から複数得点するという理想的な攻撃がようやくできた。この日の8安打は全て1番から5番でマーク。もう少しうまく得点したかったが、上位からの並びは脅威になりつつある。
3回には宮崎が今季1号ソロを放った。バッティングの状態はあまり良くなさそうなので、サード筒香でファーストにはビシエドを使った方が良いのではないかと思っていた。しかし、ルーカスの高めのストレート、ややボールゾーンではないかと思うようなコースを上から叩き、角度を付けた。打球速度は166キロで、30mまで高く上がりながら120mの飛距離が出た。
8回には湯浅のストレートをきっちりとヒットゾーンに転がし、三遊間をキレイに破るヒットでマルチヒットもマーク。状態は良い方ではないと思うが、それでも結果を出すのはさすがだ。
3試合連続で2番に入った度会は、この日もマルチヒット。3試合で7安打と固め打ち。牧と宮崎、筒香を繋ぐ重要な役割をこなしている。左腕にも8打数4安打で.500と結果が出ており、レギュラー獲りに前進している。単に繋ぐだけでなく長打も見せて欲しい。
牧はこの日もヒットを放ち5試合連続ヒット。初回の四球も含めて出塁の役割もきっちり果たし、OPSは1.105と素晴らしい数字をキープしている。森下のような豪快な一発も見たいところではある。
コックスが大量援護も落ち着いた投球
投げる前に3点の援護をもらったコックス。アメリカでは先発の経験が豊富というほどではないので、気負って自分の投球ができないのではないかと懸念したが、初回はオープン戦で見せた投球と変わらず、強くキレのあるストレートを投げ込み、近本と中野を連続三振。森下にはストレートが甘く入り、痛烈に打ち返されたがシフトが奏功しセカンドライナーで三者凡退。
一巡目はノーヒットで抑え、4点リードの4回裏は1番の近本から。二巡目に入り重要なイニングとなったが、近本の一二塁間へのゴロは筒香が飛びつくも一塁は間に合わず、記録は内野安打。嫌な形の出塁だったが、中野の打球はショートのほぼ正面で6-4-3。俊足の中野で併殺が取れたのは非常に大きかった。
この後、森下と佐藤輝に連打を許したが、大山を低めのスプリットで空振り三振に取り、コックスも吠えた。中野に繋がれていたら失点していた可能性が高く、勝負を分けた場面だったと思う。
5回は内野安打1本で後続を断ち、6回も2アウトを取った。森下にはインサイドへのストレートを完璧に捉えられ、レフトスタンドへライナーのホームランを浴びた。だが、ソロの1本なら仕方ない。佐藤輝を打ち取って6回を投げ切り、86球ながら降板し、リリーフに託した。
オープン戦でも100球は投げていないし、前述の通り先発専門でやって来たわけではない。少しずつ長いイニングを投げられるようにして行く方針なのだろう。先発経験が少ないので、勝利投手の権利など意識し過ぎて崩れるかと思ったが、完全に杞憂だった。
来日初登板で初勝利は、2024年のジャクソンに次ぐ。同じ京セラドームの阪神戦で、コックスの今後に期待が膨らむ登板だった。次回はハマスタになると思うが、地元のファンを沸かせて欲しい。
7回から今季初めてリードして勝ちパターンを投入する展開になった。7回は伊勢が登板したが、ストレートが高く威力も足りなかった。大山を追い込んだがストレートをライトに弾き返され、1アウト後に今度は木浪にアウトサイドのストレートをレフト線に運ばれて1アウト2、3塁。
代打の高寺のところで打ち取らないとピンチで近本まで回るが、粘られて末に四球で1アウト満塁。ビッグイニングで一気に同点、逆転になりやすい展開となった。坂本には1ボール2ストライクと追い込んで、インサイドへ148キロのストレート。坂本もあまり予想していなかったのか、完全に振り遅れでの空振り三振となった。ここは要求した山本のナイスリードだった。坂本に繋がれると完全に逆転の流れとなっていただけに、この三振は本当に大きく、これで勝てたと言ってもいいくらい。近本にはストレートに合わせられるも、レフトの守備範囲だった。
8回はレイノルズ。森下のヒットと大山の四球でランナーを二人背負うも、最後はカットボールでファーストゴロに打ち取って切り抜けた。筒香もナイスプレーだった。
ここまで開幕4連敗で、一軍の投手でただ一人登板していない投手がいた。それはクローザーであることを意味していた。9回裏のマウンドに上がったのは山崎。オープン戦での投球は良かったが、相川監督もよくぞ決断したと思う。彼の経験、気持ちに賭けたということか。
7番からの打順だが、ランナーを複数出してしまうと近本から先の強力な上位にチャンスで回してしまうことになる危険な流れ。先頭を是が非でも取りたいところで、2球目の低めのストレートを引っかけてセカンドゴロに打ち取れたのは大きかった。特に山崎にとっての開幕での最初のアウトだけにホッとしただろう。
厄介な代打の切り札である糸原は、低めの150キロストレートに思わず手が出てしまい、ハーフスイングを取られて空振り三振。坂本には9球粘られたが、根負けすることなく投げ込み、押し込んでライトフライ。三者凡退で締め、相川監督に初勝利をプレゼントした。
昨年の4月3日、同じく京セラドームの阪神戦以来となるセーブ。2021年と2025年は1セーブに終わっているが、これでルーキーイヤーから12年連続セーブをマークした。通算233セーブとしたが、2024年以降は6セーブしか歩みを進められていない。2020、2021年に低迷したが、2022年に37セーブと復活した。今年、2度目の復活を遂げ、250セーブの大台をクリアできるか。
昨年は入江がクローザーを務め、連投を回避する目的で山崎が代役を務めたが、今年は開幕からクローザーに指名された形になる。就任会見でも期待する選手として名前を挙げていた相川監督の期待に応え、チームを勝利に導いてもらいたい。
ヤジ [Bad]
センターは、蝦名が開幕スタメンに名を連ねたが、4戦目に梶原が初スタメン。この日は左腕が先発ということで蝦名に戻ったが、蝦名は4打数ノーヒットで2三振。ヒットがなかなか出ないのは仕方ないにしても、昨年33試合連続出塁をマークしたとは思えないほど、ボールを選べておらず粘れない。
いわゆるリセットとは言いたくないが、今年は結果を出して開幕からレギュラーを獲らなければならないという焦りが生まれてしまっているのかも知れない。1番でとにかく出塁することにフォーカスしていたものが、5番や7番でランナーを還さなければと余計な力が入っているようにも映る。
梶原もオープン戦後半は打てなくなっており、二人ともバッティングの状態は良くないように見える。守備力を考えるとセンターには基本的に二人のどちらかになるが、神里のスタメンも考えた方が良いのかも知れない。さすがにセンターにヒュンメルとか度会のファイヤーフォーメーションはできないだろう。
ショートも同様で、石上の内容が悪く、開幕スタメンだったが早々に下げられた。代わってスタメンに入っている林もこの日はノーヒットで打率.091と低迷。ここも京田を使うことを考えるべきだと思うが。
下位打線が弱すぎて得点にならない。上位打線も毎回打てるわけではないし、下位からのチャンスがビッグイニングになりやすいし、4番あたりからチャンスを作っても全く得点にならない。この日は初回にルーカスの乱れに生じて3点を奪うことができたが、打線の得点力不足は解決していない。一つ勝ってプレッシャーが減り雰囲気も変わって来るだろうか。
キジ [Other]
初回に速攻で挙げた3点が効き、来日初登板のコックスが好投。終盤は、今年初めて勝ちパターンのリレーが見られ、最後は山崎が締めて今季初勝利。相川新監督は5試合目にして待望の初勝利となった。
予告先発を見て、ルーカスが初登板で立ち上がりに乱れた場合に何とか早めに得点を重ねられればと思っていた。筒香のタイムリーにより打者3人で先制したが、ルーカスが投げているうちに大量点を取らなければ逆にベイスターズにとって苦しい展開になると思ったが、佐野がきっちりと2点タイムリーを打ってくれたことが非常に大きかった。
3-0から次の1点がどちらに入るかも重要なポイントだったが、宮崎の今季1号による4点目は非常に大きかった。森下にソロを打たれて取り返されたが、この4点目が非常に効いていて、終盤の追撃を何とか躱せた。
ただ、初回に速攻で3点を挙げたが、5回にノーアウト1、2塁からクリーンアップ3人が打ち取られて無得点に終わると、6回以降は宮崎のヒット1本だけで8三振を喫した。逆転されてもおかしくない流れだったが、何とかリリーフ陣が踏ん張り逃げ切れた。3連戦の流れを一気に掴むところまでは行かなかった。
3戦目は伊原と竹田が予告先発として発表されている。伊原はオープン戦で3試合11イニング無失点。先週のファームでも6回無失点と絶好調。昨年は伊原との対戦は少なく、オースティンが2発を浴びせている。松尾もホームランを1本放っており、竹田とのバッテリーはありえるかも知れない。序盤から簡単に得点できるとは思えないが、一つ勝った流れに乗って先制点が欲しい。
竹田はオープン戦では今一つ、先週はファームの試合が雨で中止となり、最終の実戦登板を流している。その間に調整してどこまで仕上げて来ているか。昨年は甲子園の阪神戦で好投があり、CSファイナルステージでも先発を務めた。京セラドームは社会人時代にも慣れたマウンドかと思うので、伊原との投げ合いを期待したい。

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