03/06 WBC 2026 プールC 台湾0-13日本(東京D)
2回表、牧のヒットと四死球で満塁とすると、大谷がライトへグランドスラムを放って先制。ここから打線が繋がり、この回一挙10点の猛攻。3回にも岡本、源田のタイムリーで3点を追加した。先発の山本は3回途中まで3四球もノーヒットで抑えた。その後は4投手のリレーで台湾打線を1安打に抑え込み、7回コールド勝ち。
今さら驚かないがやはりスター
2023年に続いて連覇を目指すWBC、日本がついに初戦を迎えた。牧の声出しで意気上がる侍ジャパンの選手たち。MLB組が出場した京セラドームでの2試合、大谷はノーヒットだった。それでも紙一重というフライもあったし、本番に入ったら打つのだろうと思っていた。
それにしても、日本の初戦で1回表に1番打者として打席に入り、初球のストレートに合わせて来るのだから、さすがという他ない。真ん中やや内寄りの甘いボールだったが、打球速度もエグい。いきなりの二塁打でチームのムードも爆上がり。初回は無得点に終わったものの、日本のペースで試合がスタートした。
先発の山本が初回をきっちりと三者凡退で抑えた後の2回表。先頭の村上が歩き、牧は1ストライクからのストレートに詰まりながらもレフトの前に落ちるヒット。この繋ぎも大きかった。源田が死球でノーアウト満塁。若月はキャッチャーファウルフライに倒れ、1アウト満塁で大谷の2打席目を迎える。
2ボール1ストライクから、アウトサイド低めに入って来るカーブに泳ぎながらも拾い、打球はライトスタンドまで届いた。これをホームランにされたらどうしようもない。投手としてはタイミングを外しているし、低めへきっちりと投げられていて決して甘いボールではない。
エグい打球速度を生み出すヘッドスピードを誇る大谷だが、タイミングが外れた中で反応し、ヘッドの回転を遅らせつつ、左手を離してバットを前に出すような形で残し、しっかりと芯に当ててスタンドまで運んだ。
前回の2023年で投打に活躍し、優勝に導いた大谷。もうやることないんじゃないかと思ったが、まだグランドスラムは打ってなかったとばかりに斜め上の活躍を見せて来る。WBCの侍ジャパンでは、坂本勇人以来2本目のグランドスラムだそうだ。もはや大谷が何をしても驚かないが、本番に入っていきなりこの活躍。やはりスーパースターなんだなと改めて感じさせられた。
大谷のグランドスラムで、球場のムード、流れは一気に日本へ。2アウトとなっても打線が繋がり続け、一挙10点の猛攻となった。10点目は再び打席が回って来た大谷が、またも初球を捉えてのタイムリー。これも打球速度がエグかった。
2回表にして大谷に3打席が回り、二塁打、ホームラン、ヒットとサイクルヒットに大手となり、5打点という活躍。大差が付き、3日連続で試合があるということから5打席目では代打の佐藤輝が起用された。重要なのは7試合を全て勝つことであり、当然の選択だろう。
この大会では投手としての登板はないと言われているが、もはやこの競技の名前は野球ではなく大谷翔平にしても良いのではないと思うくらい、彼のためにあるスポーツのように感じる。
大谷に注目が集まるのはどうしても避けられないが、他の選手たちも見事な活躍だった。守備力はかなり疑問だが、やはりこの打線の破壊力は怖すぎる。台湾の先発、ジェン・ハオジュンも190cmを超える長身から150キロ台後半のボールを投げており、悪い投手ではなかったが、相手があまりにも悪かった。
日本での実戦登板はなく、最後に来日してこの日を迎えた山本も、3四球を与え、3回は2アウト満塁のピンチを残して降板することになったが、立ち上がりをしっかりと抑えたし、役割は十分に果たしてくれた。
13点リードとは言え、隙を見せたくない場面で藤平が登板し、見事に火消し役をこなした。その後、第二先発として宮城が2イニングを無失点に抑えた。3四死球と彼らしくない部分はあったが、無失点という結果が重要。北山、曽谷と繋ぎ、7回でコールドゲーム。3日連続で試合があるという日程で、大谷や吉田を早めに下げ、7回で終えるという理想的な形で初戦を制した。
1位通過へ油断なく全勝を
連覇に向けて言うことのないスタートが切れた。ディフェンディングチャンピオンとして、アメリカで行われる準々決勝への進出は義務。そこに進むとプールDを勝ち上がってきたチームとの対戦となる。プールDにはMLBの凄い顔触れが揃うドミニカ共和国、そしてベネズエラもいる。
プールCを1位で通過すれば、プールDの2位との対戦となる。順当に行けばドミニカ共和国が1位通過となるだろうか。ケガ人や保険の問題でややメンバーが揃わない印象があったとは言え、ベネズエラも強豪であることは間違いない。何か起こるか分からない大会ではあるが、準々決勝でドミニカ共和国とやるよりは、ベネズエラの方が可能性は高まる。
日本としては、初戦の大勝で油断することなく、4戦全勝で1位通過を狙って行きたい。当然、番狂わせでドミニカ共和国が2位通過となって当たる可能性もあるのだが、そこは考えずに7戦全勝を狙って行くべきだろう。
台湾は連敗となってしまい、プールCの1、2位争いから脱落してしまった。オーストラリアが連勝しており、韓国としても準々決勝進出に向けて日本戦を何とか取りに来るだろう。この対戦は過去のWBCでもさまざまなドラマが生まれているが、初戦でついた勢いをそのままにしっかりと勝ち切りたい。

コメント