横浜DeNAベイスターズは11月11日、今季FA権を取得した森原が権利を行使せず残留することを発表した。詳細な条件は不明だが複数年契約と見られる。同じく去就が注目される桑原、神里については特に発表がなかった。また、ソフトバンクから戦力外通告を受けた濵口が、現役引退することを発表した。
戦力プラスアルファで大きな存在
2024年の終盤に肩の故障を押してCS、日本シリーズで登板。日本一の胴上げ投手となった。その代償から、2025年は開幕から出遅れ。4月に一軍に合流するも、本人としても手応えがないまま二度逆転を許し、ファームで再調整となった。
ちなみにその2敗はいずれも管理人が現地で、森原はかなり厳しいかも知れないと痛感していた。それだけに夏場に戻って来て、7月以降は22イニングで防御率1.23をマーク。入江、伊勢の息切れもあってCSではクローザー起用となったことは嬉しいサプライズだった。
2022年のシーズン途中に移籍し、4年目を終えた。その間、リリーフでは欠かせない存在になった。戦力だけでなく考え方などその存在は他の投手にも良い影響を与えている。
球団としても年齢、肩のケガなどリスクはあったが、その存在の大きさを評価し、複数年契約を提示したのだと思う。
このたび、横浜DeNAベイスターズに残留することを決断しました。 この街、このチームと共に、さらに上を目指したい。そう強く思っています。相川新監督の下、新しいスタートを迎えるチームの一員として、これまで以上に謙虚な気持ちで、日々の積み重ねを大切にしていきたいと思います。どんな場面でも自分にできることを全力でやり、チームの勝利に貢献できるよう努めます。 そして、いつも温かい声援を送ってくださるファンの皆さま。どんな時も支えてくれる皆さまの存在が、僕の原動力です。これからも一日一日を大切に過ごし、挑戦者・成長者として日々精進します
森原としても、この4年弱の中でハマスタなどで受けた声援が残留への後押しになったようで、横浜への愛着を持って残ってくれるというのは非常に嬉しいこと。
今季の終盤、日本シリーズでの投球を見れば大丈夫だが、肩のケガは投手生命に関わる部分なので、今後はよくケアし長くハマスタのマウンドで投球を見せて欲しい。特にリリーフは少し力が落ちると残酷な面もあるだけに、コメント通り成長者として乗り越えて欲しい。
2025年はリリーフが苦戦しただけに、森原の残留は最重要ポイントだった。まずは一安心といったところ。ウィックの去就も含め、さらに陣容を整えて行ってもらいたい。
桑原、神里は行使するか不明のまま
FA権行使の書類提出の締切は11日。最終日は各チームで熟考していた選手の行使有無が続々と判明した。森原は午前中に球団から正式発表があったが、桑原と神里は何もないまま日付が変わった。
NPBへの書類提出は11日中なので、23:59:59までに行えば良いのだが、一般的に考えて球団の業務時間内に手続きをするだろう。FAの手続きをとったなら球団が発表するだろうし、行使しなかった森原の発表は行っているので、いずれかの発表があるはず。
森原と神里は今年国内FAを取得、桑原は4年契約が満了し既に取得していた海外FAの行使を検討しているので若干の違いはある。ただ、神里についても何も発表されていないので、その差ではなさそう。多くのファンが暇なのか?と思うくらい夕方からずっと気にしていたようだ。
結論が出た時間が遅く、業務が終了していたため翌日に回したということか。当日のうちに発表しなければならないルールでもないし。いずれにせよ、12日にはFA宣言選手としてNPBから公示されるので正式発表を確認すれば良い。
移籍にかなり気持ちが傾いているならFA宣言すれば良いだけなので、そこまで遅いのなら手続きはとっていないのではないかなと思う。他のFA選手の動向を見てというのも疑問。
そういった意味で、外野手として最も注目された阪神の近本は宣言せずに残留となった。これは予想通りだが、5年25億円とも言われる大型契約でこれからも阪神の1番センターとして立ちはだかる。最終日に10時間の面談を行ったと報道されたが、野球人生の中でも大きな節目だけに選手が悩み、いろいろなことを考えるのが分かる。
一方、楽天の辰己はFA宣言を行う。ただ、外野手としては左右の違いがあるので、桑原が他の選手を気にする対象にはならないのではないか。右という観点だと松本剛もいるが、他人の動向というよりも球団との話し合いが長引いているということか。
中日の柳はFAを行使せずに残留することを発表した。ドラフトで指名したが抽選で外れ、横浜高出身、ベイスターズファンということでかねてからFAで移籍して来るのではと注目されていた選手。現状、プライベートで問題が発生していて移籍の前に野球に集中すべきという声もあるのだろうが、それよりもここ数年の投球内容を考えるとBランクで獲得すべきか疑問。
158.1イニングを投げて防御率2.44にも関わらず4勝11敗に終わった2023年は、完全に打線のせいと言えるが、ここ2年は70イニング前後に終わっており、ローテーションを守れていない。実力はあるが、まずは年間を通して活躍する状態にすべきだろう。複数年契約での残留となれば、年齢的にも移籍は難しくなって行くだろうが、まず本人がフル回転できるコンディションを作らないと。
ベイスターズからは伊藤光がFAを行使となった。メインキャッチャーに山本、それを追う存在として松尾が台頭。二人を支えるベテランとして戸柱がおり、伊藤光が一軍に呼ばれることがほとんどなかった。それでも二軍で攻守に存在感を見せていた。
チームとしてもファンとしても残って欲しいが、出場機会を約束できる状況でもなく、客観的に見て他球団に比べてもチャンスが少ないと思われるため、選手が得た権利を止めることはできない。他球団の評価を聞きたいのは当然であり、納得して来季に向かって欲しいと思う。
ベイスターズはFAでの補強に積極的ではないとされる。現状、支配下選手の枠もあまり多く残っていないことから桑原が残留するのであれば獲得には乗り出さないだろう。現状は、外国人選手が軒並み退団ということになりそうな情勢で、そちらに重点を置いているようだ。
移籍1年で引退に
濵口は2024年、11先発で2勝4敗。前年に続いてローテーションを守れなかった。終盤はリリーフに転向し、日本シリーズ第6戦では5回表を三者凡退で抑えて観客を鼓舞。5回裏に一挙7点を奪う攻撃を呼び込んだ。オフは上茶谷とともにメキシコのウィンターリーグに参加し、リリーフの調整を行っていた。その中、三森とのトレードでソフトバンクへの移籍が決まった。
4月16日に左肘のクリーニング手術を受けた際、胸椎の黄色靭帯骨化症も発覚し、23日に手術を受けた。DeNA時代からメディカルチェックで疑いは出ていたが、症状はなかったという。思わぬ形で長期のリハビリとなった。
夏場に実戦復帰し、2軍で15試合に登板したがリーグ優勝、日本一と進む一軍では登板機会がなくシーズンを終え、10月27日に戦力外通告を受けていた。12日に行われるトライアウトには参加しないことを明言していたが、この時点で「区切り」として現役引退を決断するに至った。
移籍1年目で手術し、実戦復帰したところなので、一般的にはもう1年というところ。しかし、ソフトバンクも競争が激しいチームであり、枠の問題もあり構想外となった。他チームで現役を模索する気持ちもあったのだろうが、この時点でオファーがなければ基本的にNPBに残るのは極めて困難。古巣のDeNAも含めて、声はかからなかったのだろう。
DeNAは三嶋が同じく黄色靭帯骨化症の手術を受け、懸命に復活を目指していたが、今オフに戦力外となった。左右、年齢の違いはあれどその難しさも分かっている。左腕不足でも声をかけなかったというのは、濵口の状態も考えてのことか。
現時点でまだ30歳。濵口としてもいろいろと考えた末、自分1人だけの人生じゃないと区切りを付けた。体のことも含めて本人じゃないと分からない部分であり、その決断を受け入れたいと思う。

個人的には母校からドラフト1位で選手が入団して来るとは思っていなかったので、ユニフォームも買って応援して来た選手。期待しているので、ブログでは厳しいBadも書いた。やはり2017年の日本シリーズでの8回途中までノーヒットという快投を現地で観られたことは忘れられない。
一方で、6月末の酷暑のデーゲームで押し出し四球を連発して大量失点した日もあった。そして、一軍の登板は2024年の日本シリーズということになった。この姿も印象的だった。
ソフトバンクでの1年も含めて9年間お疲れ様でした。またベイスターズと交わる日があればと思う。
松本凌が背番号を38に変更
松本凌人が、今季限りで引退した森唯斗が付けていた背番号38に変更したと発表された。松本凌のコメントでは、尊敬する森唯斗の番号をもらいたいと自ら志願したという。ドラフト2位で入団したが、同期の度会、石上、石田裕らが既に一軍で活躍する中でまだ結果を出せておらず、気分転換という意味でも良かったのではないかと思う。
球団としては別の意味で34番は空けたかったのではないかと推測している。ドラフト4位の片山は下位指名ながらオールドルーキーで即戦力の期待がある。彼が現在Hondaで背負っているのが34番で、目標とする投手である山本昌広氏の番号。意味のある番号なので、片山に34番を渡すのではないかと思う。
松本凌の方が年下になるが、球団としても片山を恐縮させないように、森唯斗の番号に変更というストーリーで空けたのではないかという推測。12月6日には新人選手の発表会があるということで、そこに向けて背番号がどうなるのかというのもファンとしては気になるところ。


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