2026年も開幕まであと僅かとなった。テレビや新聞、You Tubeなどでも評論家が順位予想を発表している。セ・リーグは、優勝が阪神、最下位がヤクルトという部分が固定されているかのような予想が多く、2位から5位まではバラバラといった状態で混戦が予想されている。毎年の恒例として予想遊びをしてみる。
ケイ、ジャクソンらの退団でマイナス評価
ケイ、ジャクソン、バウアーという438.1イニングを投げた外国人投手たちが退団。ケガでの離脱が多かったウィック、オースティンとも契約延長せず、戦力的にマイナスという評価が多い。評論家の中では2位から5位まで割れているが、読売、中日、広島もそういった傾向があり、2位から5位は混戦という傾向のように思える。
桑原の移籍も含めて退団した選手の穴は小さくないとは思う。読売は岡本がMLBへ移籍しており、この2チームが戦力的にマイナスとなったことにより、中日を2位、3位に予想している評論家も多い。DeNAを優勝予想はさすがになく、かと言って最下位予想もほとんどない。
オースティンは素晴らしい選手であることは分かっているが、2025年も含めてこれだけ不在の期間があってはチームとしても計算が立たない。ヒュンメルが年間を通してフル回転できるかは分からないが、タイトルを獲得するほど圧倒的な数字を残さないまでも、さまざまなオプションを可能にするユーティリティ性を持った選手だと思う。
先発投手については、確かに東以外は143試合で考える未知数なところがあり計算はできないが、退団した選手を補うような戦力が育ちつつあると思う。ただ、ケイの分をコックスがいきなり一人で埋められるわけではないので、そこが不安なポイントではある。
中日は、ホームランウィングの新設とサノーの加入で打線がさらに強力になりそう。一方で、投手陣はホームランを打たれることも多くなる。打つ以上に打たれるのかどうか評価も分かれている。
広島は若い選手が出てきているが、まだ一軍の戦力になり切っていない。栗林が先発に転向する分、リリーフはどうなるのか。伸びしろのあるチームではあるかも知れない。
ヤクルトは村上の離脱に対して好材料が少ない。前年最下位から他のチームを上回る要素がないという判断で多くの評論家が最下位に予想している。下馬評が低い年は意外と好成績を収めることもあり、混戦になるとうまく上位に食い込んで来るチーム。
2026年から、10ゲーム差以上がついた場合、5割を切ったチームが進出した場合、クライマックスシリーズのファイナルステージのアドバンテージが2勝となる。評論家の予想通り、阪神が独走していきなり適用されるのか、予想外のことが起こるのか。いずれにしても楽しみな野球シーズンの到来となる。
各球団の印象
こちらも恒例だが、ベイスターズファンの素人から見たセ・リーグの各チームの印象。中日、広島とはオープン戦が多かったが、他のチームはあまり見ていない。例年通り、強みと不安を挙げてみる。
阪神
藤川監督の就任1年目だったが、岡田監督が高めたチーム力を無理なく発揮させた。交流戦は苦戦したものの、7月に連勝で一気に抜け出し、そのままほとんど落ちることなくリーグ最速優勝まで突き進んだ。才木、村上のダブルエースがカードの頭でしっかりと役割を果たし、石井、及川を中心とした盤石のリリーフが守り切った。
野手も近本、中野、森下、佐藤輝、大山のBIG5が年間を通してコンスタントに自身の役割をこなし、攻撃面でもリーグトップクラスの成績を収めた。文句なしの独走優勝だった。
藤川監督2年目となる2026年は、デュプランティエが移籍し、石井がアキレス腱断裂により1年間投げられない見込みだが、それでも投手力はなお健在。攻撃面でも前述のBIG5に衰えは見られず、2025年と変わらないペースで勝ち進むことが予想される。
藤川監督も、独走優勝を許した他の5球団がマークして来ることは想定しており、そこにどう立ち向かって行くか。死角は見当たらないが、2025年は石井が不在の期間は比較的勝率が低く、過去には近本の不在で勢いを失った印象もある。近本がキープレイヤーになりそうだ。
強み:先発、リリーフとも強力な投手陣、上位打線の安定感、ソツのなさ
不安:石井の不在、下位打線
DeNA
4年連続Aクラスの成績を収めた三浦監督が、リーグ優勝を逃したケジメとして退任。相川新監督が就任した。4年間コーチとして主にバッテリー中心のディフェンス面の作戦を担当した経験からどんな野球をするのか。
外国人選手が総替えといった状態だが、実力が分かっているデュプランティエに加え、新外国人選手もオープン戦までを見る限り十分に期待できる。そこに竹田、石田裕ら若手と先発転向の入江が嚙み合って来れば先発投手の不安は解消する。
ヒュンメルはさまざまなオプションを可能にするピースとして期待でき、攻撃面に限らず戦力として期待できそう。開幕はやや出遅れそうな筒香だが、2025年後半の復活が続けば打線へのプラス効果は大きい。若手の野手が飛躍してくれればさらなる攻撃力アップも期待できる。
筒香がキャプテンを務めることになった効果で、チームの雰囲気も良い意味で変わりつつあり、明るく元気なベイスターズはそのままに、集中するところはしっかりと意識し、プロの集団になることを期待したい。
強み:打線の攻撃力、キャプテン筒香
不安:通年で計算できない先発陣、クローザー不在のリリーフ
読売
前年の優勝から3位に転落した2025年は、岡本がケガで長期離脱し、戸郷ら先発陣も振るわなかった。大勢、マルティネスの超強力なリリーフを持つが、なかなか勝ち星に繋げられなかった。
2025年に11勝と台頭した山崎が開幕で出遅れ、ドラフト1位の竹丸が開幕投手を務め、ルーキーの山城も開幕ローテーション入り。若手が期待通り活躍し、FA移籍の則本や200勝を達成した田中将、新外国人投手が思い通りに活躍できればカバーできそうだが、未知数であることは間違いない。
2025年も長期離脱はしていたが、岡本のいない打線でどのように得点を取って行くか。若手の台頭は欠かせないし、ダルベック、キャベッジがある程度打たないと投手を援護できない。ダブルストッパーをリードして出せなければ宝の持ち腐れになる。
2025年以上に、投打に渡って不安要素が大きいが、阿部監督がどのように運用していくか。
強み:強力なダブルストッパー
不安:岡本の穴、先発投手陣
中日
3年連続最下位の立浪前監督から井上監督に代わり、4位に躍進。大野が復活して11勝を挙げ、松葉、涌井といったベテランも役割をこなした。ルーキー金丸は2勝しか付かなかったが、好投も見せた。マルティネスの穴が不安視されたが、松山が全く劣らない活躍を見せてカバーした。
打線は、上林が復活して走攻守で貢献。外国人選手のボスラー、カリステも攻撃面で大きな戦力になった。しかし、得点はリーグ最少の403で、バンテリンドームが本拠地とはいえ、得点力不足に泣いた。
2026年はホームランウィングが新設されることで野球が変わって来る。細川、ボスラーのホームランが増えることが予想され、強打者のサノーが加入し、強力打線のチームに変貌する可能性がある。
WBCに出場した2年目の金丸には飛躍の期待があり、同じ年の高橋宏と左右エースとなれば強力。ルーキーの中西と櫻井も評価が高い。一方で、大野、涌井、松葉と年齢層も上がって来ており、前年同様のパフォーマンスが出せるかは不安もある。
強み:サノーも加わった強力打線、リリーフ陣
不安:先発の高齢化、ケガがちの松山、被本塁打
広島
2024年は8月末の時点で首位に立ち優勝も見えていたが、歴史的な転落でBクラス。その反省を生かしたかった2025年だったが、7月に大きく負け越してAクラスが遠のき、5位に終わった。森下が防御率2.48ながら14敗もしていることが物語る通り、打線が援護できなかった。九里が移籍したことも響いた。
大瀬良、森下、床田と3枚はすぐに名前が挙がるが、それ以降の投手がなかなか定着しない。玉村が6勝を挙げたが、さらなる飛躍はなるか。その対策として、10セーブに終わった栗林を先発に転向させ、ローテーションの強化を図った。
打線は、佐々木を4番として主軸に育てたい狙いがあり、我慢もしつつの起用となりそう。ルーキーの平川、勝田もオープン戦の活躍で期待が集まる。しかし、彼らによほどの成長がなければ前年の得点を大きく押し上げる要素にはならない。
強み:先発投手の安定感、期待の若手
不安:打線の攻撃力、リリーフ
ヤクルト
2021、2022年の連覇から2年連続5位に終わり、王座奪還を目指した2025年だったが、村上が2度のケガによる長期離脱、塩見がほぼ試合に出場できず、打線は攻撃力で非常に苦戦を強いられた。先発投手でもエースと呼べる投手がおらず、吉村が8勝を挙げて飛躍したものの負け数の方が多かった。とにかくケガ人が多く、通年でなかなかベストメンバーを組めなかった。
高津監督が退任し、池山新監督が就任。二軍監督からの昇格で、全選手を把握していることは強み。二軍で育成した選手を一軍で積極的に使い、戦力化して行きたいところ。
村上は2025年も長期離脱していたとは言え、移籍で完全に不在となるのは戦力的にマイナスであることは当然。山田、オスナ、サンタナも年齢層が上がってきており、年間でフル回転することは難しくなりつつある。
ケガ人の続出で出場機会を得た若手が、その経験をどう生かすか。池山監督が抜擢する選手たちがどれだけ期待に応え、成長できるか。投打で戦力的に苦しいが若手の台頭があれば伸びしろもあるチーム。
強み:リリーフ陣、若手の伸びしろ
不安:軸となる選手の不在、先発投手陣、得点力
順位予想
各チームの印象を踏まえた上で順位予想をしてみる。ちなみに昨年は、ここ数年で一番優勝予想として名前を挙げていた阪神が予想通りに優勝した。外れることも期待していたが当たってしまった。2位と3位、4位と5位がそれぞれ逆になってしまったが、割とありきたりな予想だったので、概ねその通りの結果になった。
それでは、2026年セ・リーグの順位予想。
1 阪神
2 DeNA
3 中日
4 読売
5 広島
6 ヤクルト
2025年と大して変わらない予想になってしまった。里崎氏みたいに目立とうと奇をてらった予想をするつもりはない。彼もみんな同じ予想だったら面白くないというエンタメだとは思うが。
さすがに阪神を優勝から外す根拠が思いつかない。何となくとか、過去連覇がないからとか、そんな予想と言えるのか?レベルのものしかない。石井が1年間投げられない見込みだが、それでもリリーフの層は厚く、オープン戦でも防御率1.44を記録した投手は強力過ぎる。加えて野手もメンバーが固定されていて、年間を通した活躍ができてバランスが良い。とは言え、やってみなきゃ分からないのも野球。
DeNAは、外国人選手たちの退団と桑原の移籍は分かりやすいマイナス要素。ケイは確かにかなり痛いとは思うが、2025年9月に16勝6敗の快進撃を見せた時は、そこまで彼らが牽引したわけでもない。他のチームとの相対的な部分はあるが、2位は維持するのではないかと思っている。
中日は、評論家の下馬評も高い。ホームランウィングがどう作用するのか注目される。過去、ナゴヤ球場からナゴヤドームに移転した年は最下位になっている。チーム構成が新しい球場に適していなかったことも要因。今回はそこまでではないにせよ、ホームランが打てるようになる代わりに打たれることも増えるということ。金丸はエース級の活躍が期待されるが、あとは高橋宏がどれくらいやるかで、先発の駒は厳しいのかなと。それでも相対的にAクラスに入れそうなチームにはなって来た。
読売は、岡本の不在はもちろんだが、ローテーションを見ても未知数。良い投手も獲得しているが、DeNA以上に厳しいように見える。岡本は2025年も長期離脱があったので、影響はもちろんあるが、織り込み済という感じ。則本はもちろん、田中将にも大きな期待をしなければならない陣容になっている。阿部監督も優勝を逃せば今年限りという話もあって、阪神が走り始めるとチームの士気も保てないのではないか。Bクラスもありうると思う。
広島は、若い野手が出て来つつあるのが楽しみ。栗林が先発に転向し、ローテーションに厚みが出るかと思いきや、大瀬良の体調も気になるし、森下もあまり良くない状態が続いている。2024年は特に、先発投手で大きなアドバンテージがあったが、投手力に陰りが見えるという印象。かと言って、一気に得点力が上がっているかと言うとそうでもない。
ヤクルトも村上の穴という話になるだろうが、岡本と同様に長期離脱していた。せめて塩見が戻って来ればまだ何とか戦えると思うが、年間を通してフル回転するイメージは持てない。ここから山田が全盛期のような活躍で引っ張るのも現実的ではなく、野手に軸が欲しいなという状態。先発、リリーフともに投手陣を立て直すにはまだまだかかるのかなという印象。
そして、これも毎年のことだが、根拠の薄いパ・リーグの順位予想。昨年も1位と2位、3位と6位が逆になっていて、全然当たっていない。
1 ソフトバンク
2 日本ハム
3 西武
4 オリックス
5 ロッテ
6 楽天
今年もソフトバンク、日本ハムを中心に展開していくのだろうと予想。昨年の日本ハムは優勝してもおかしくなかったが、最後はソフトバンクに振り切られた。有原が日本ハムに移籍し、両者の戦力は近づいたのだろうか。
西武は今井がMLBへ移籍して苦しいが、若くて実力のある先発投手陣が揃う。打線も桑原の加入で個々の役割が明確化し、繋がりが出てきている。オリックスも打線が強力で、若い投手陣に有望株も多い。どちらがAクラスになってもおかしくないが、投手力で西武を上位にした。
ロッテは、ジャクソンが期待通りに活躍するかどうか。年間を通してローテーションを守ってくれる投手が一人増えると非常に大きい。西川の成長で軸ができれば、周りを固める野手も役割が分かりやすくなる。まずは最下位脱出を目指したい。楽天はマエケンが加入も、則本が移籍してプラマイゼロ。投打に軸が見当たらず、苦しい戦いになりそう。

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