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2024年順位予想 マイナス面が言いやすいDeNA

2024年も開幕まであと僅かとなった。テレビや新聞、You Tubeなどでも評論家が順位予想をする時期。ベイスターズは、今永とバウアーの穴という分かりやすいマイナスがあり、下馬評は高くない。当サイトでも一応、毎年やっているので、今年も書いてみる。お遊び程度にお付き合いを。予め強調しておくが、「予想」と「希望」は全く別のものである。

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オープン戦を見て上方修正

評論家として順位予想をする場合、その予想に至った根拠を説明しなければならない。その場合、手っ取り早いのは、移籍による戦力の増減を根拠とすること。そうなると、ポスティングやFAなどによる移籍が一番増減が大きく、分かりやすい。

2023年オフのFAは、有力選手が全てパ・リーグのチームに入団した形で、セ・リーグは大きくプラスとなる戦力はなく、新外国人やドラフトで入団した選手たちが基本となる。度会など大きな戦力となりそうな選手もいないわけではないが、年間を通して考えると計算はしづらい。

従って、今年のセ・リーグの順位予想は、マイナスで考えることになりがちではないか。DeNAは、まず今永、バウアーの穴という非常に分かりやすいマイナスポイントがある。昨年最下位だった中日は中田の獲得、ヤクルトは村上が復調するだろうという安易な憶測などからプラスと考えられ、DeNAを最下位に予想する評論家も多い。

優勝予想するチームはいいとして、最下位に挙げるとチーム関係者やファンを少なからず敵に回すことになるので、大義名分を求めがち。その中で、DeNAは根拠を言いやすいということだろう。

後述するが、管理人も同様で2024年は苦しいかなと思い、当初は下位に予想するつもりだった。だが、オープン戦を見て少し上方修正することになった。オープン戦の成績はシーズンとは関係ないが、新戦力の活躍や取り組んで来た課題への対応状況は、順位予想する上での判断材料になる。実際、評論家たちもオープン戦の戦いぶりを見て上方修正したケースは少なくないだろう。

度会を筆頭に、ルーキーたちの活躍があり、新戦力として中川颯への期待、ジャクソン、ケイ、ウィックといった新外国人投手の状態の良さ、そしてオープン戦を完走したオースティンは、契約最終年の今年はさすがに、というのもあるかも知れない。

ただ、やはり昨年に比べると優勝予想というのは皆無で、3位~5位というのが一番多くなっている。そうした下馬評を覆すべく、選手たちは頂点を目指して戦って欲しいと思う。

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各球団の印象

ここからは、管理人によるセ・リーグの各チームの印象を書いて行きたいと思う。当然ながら素人であり、各チームをよく見ているわけではないので、ベイスターズファンから見た印象ということでご容赦を。

阪神

昨年だけではなく、ここ数年ずっと投手力が充実しており、大きなマイナス要素がないので、その傾向は2024年も続く。村上、大竹が開幕前には想定できないような飛躍を遂げたことが、突き抜ける大きな要因になったが、彼らの2年目がどうなのかという点は注目。新戦力で期待できるのはゲラか。青柳の復調が期待され、門別ら若手投手陣の飛躍にも注目が集まる。

打線はノイジー、ミエセスが残留したが、彼らがフル出場で中軸を担うというよりは、これまで通り近本、中野、森下、大山、佐藤輝と続くバランスのいい国産打線が中心となる。プラス要素は乏しく、各自が昨年を上回る数字を出すのはなかなか高いハードルかも知れない。

2023年は、5月に首位に立つなど、安定した戦いでスタートを切ることができた。多少、悪い部分が出ても勝てているので、岡田監督が強い言葉を発したり、懲罰的な采配をしたりしても、雰囲気が悪くなることはなかった。ただ、最初に躓いたりすると、一気に悪い面が出てチーム全体が沈む可能性もあると思う。

強み:投手力、バランスの良い打線、監督の能力

不安:キャリアハイからの落ち込み、連覇のプレッシャー

広島

新監督が軒並み苦しんでいた中で、1年目にして2位に押し上げ、2018年以来のCSへ進出した。先発の久里、森下、床田、大瀬良が安定し、森、玉村らがある程度の役割をこなしていた。リリーフは、栗林の不振がありながら、矢崎が代役を十分に務めた。ターリー、島内、大道を中心としたリリーフも強力だった。打線は、軸は不在ながらも繋ぎの4番を採用し、連打に走塁を絡めて得点を挙げていた。

まず大きいのが、西川がFAでオリックスに移籍したこと。DeNAにとっては4割以上打たれていた打者であり、よりインパクトを大きく感じるだろう。外野手で田村というプロスペクトがいるが、1年で即代わりが務まるレベルまで出て来られるかどうか。小園、坂倉を中心とした打線になるが、新外国人選手のシャイナー、レイノルズがどれだけ戦力になれるかがポイント。

投手陣は、4本柱が今年も中心になるが、森下が肘の張りで開幕ローテーションを外れた。長期離脱ではなさそうだが、昨年右肘のクリーニング手術を受けたばかりであり、若干の不安は残る。黒原、アドゥワらの台頭がないと上位に食い込むには苦しいだろうか。2023年ドラフトでトップクラスの評価だった常廣も、ルーキーイヤーに戦力となれるか。リリーフは、ターリーが抜けた分、新しい戦力が必要となる。

強み:先発4本柱の安定感、機動力、監督の求心力

不安:リリーフ、打線の迫力

DeNA

東が16勝で最多勝、バウアーが2桁勝利、今永も打線との絡みで7勝止まりではあったが、強力な先発3本柱を形成し、6月下旬に首位に立った。しかし、4番手以降の先発が決まらず、貯金を減らして行った。打線は牧が打点王、宮崎が首位打者を獲得したが、佐野の不振と1、2番の出塁率の低さが響き、援護ができなかった。

課題の1、2番は、ルーキーながらオープン戦首位打者に輝いた度会と、直近2年出場すらままならなかったオースティンが復帰し、大きく陣容が変わる。年間を通して計算はできないが、大幅改善の可能性がある。佐野もバッティングフォームを修正し、オープン戦で手応えを掴んだ。

問題は、誰もが分かる今永とバウアーの穴だが、新外国人のジャクソンはオープン戦でもまずまずの内容を見せた。昨年不振だった大貫、濵口らの復調と、ケイや中川颯、森唯などの新戦力を絡めて、全員で埋めて行くしかないだろう。

リリーフは、入江の復帰に見通しが立たないが、ウィック、松本凌の加入に徳山の成長で充実しつつある。エスコバーが退団し、左腕が石川だけという点が課題か。

強み:中軸打者の厚み、ルーキーの活躍、リリーフの厚み

弱み:先発投手の不透明さ、ケガの多さ

読売

2023年は、戸郷と山崎伊を中心としたローテーションも、3番手以降の先発が確立できなかった。リリーフは、大勢がコンディション不良でクローザーを務め切れなかった。岡本和がホームラン王に輝き、打線はある程度機能したが、ここ一番の試合で勝てなかった。

昨年後半に台頭した赤星、2年目に飛躍が期待されるグリフィン、復活に懸ける菅野などで、先発の陣容は揃っている。リリーフは、阪神から移籍したケラーで厚みが出ている。大勢が復活してクローザーが安定すると、リリーフ全体に好影響がありそうだ。

打線は、ショートのレギュラーとして門脇がどのくらいの結果を残すか。坂本がサードで年間を通して出場すれば、ファーストに回った岡本和のバッティングにも好影響がありそう。外野は、秋広、浅野、ルーキーの佐々木らの台頭があるか。丸、長野に頼ることになるようだと苦しい。

強み:先発投手の充実、中軸打者の強力さ

不安:ベテラン選手のコンディション、新監督の采配

ヤクルト

2023年は、三冠王の村上がまさかの不振。最終的に31発は放ったが、大きく数字を落とし、チーム全体に影響した。塩見の不在が長引いたことも大きく影響した。先発投手は、2桁勝利の投手がいない中で、うまく回して連覇を成し遂げていたが、回し切れなかった。クローザーは田口が役割を果たしたが、セットアッパーに皺寄せが来て、リリーフで苦戦した。

開幕ローテーション入りを決めた吉村の台頭が期待される。小川がケガで離脱したことは不安材料。奥川も良くなったり悪くなったりを繰り返しており、年間を通して投げられる計算が立たない。石川がローテーションに入る状況はベストとは言えないだろう。リリーフは、年間を通して活躍できる新戦力が欲しいところ。

打線は、村上が前年よりは数字を残してくれる期待はある。塩見はケガがちな選手なので、いかに不在の期間を作らないようにするか。オスナ、サンタナは引き続き頼りになるだろう。投手力の不安を打線がカバーする形になりそうだ。投手力が整備できれば、連覇したチームなので上位に上がって来るだろう。

強み:打線の破壊力、高津監督のやり繰り

不安:先発投手の駒不足、リリーフの不安定さ

中日

2023年は、立浪監督が2年目で近年の課題である得点力の改善に乗り出したが、結局解消には至らなかった。現役ドラフトで移籍した細川が素晴らしい成績を残したが、ビシエドが不振、他の外国人選手も結果を残せなかった。京田、阿部をトレードで出し、ドラフトで指名した若手の内野手を使ったが、十分な戦力にはならなかった。負けが込むことで、悪い面で話題となってしまった。

岡本和のファーストへのコンバートにより読売での定位置を失った中田が、自由契約となる形で移籍。貧打の解消に貢献することが期待される。代打、バックアップとして中島も獲得した。昨年、1軍を経験させた若手が伸びて来れば、他のチームと遜色のない攻撃力となる可能性がある。

投手陣はもともと強力。特にクローザーが盤石なので、後ろからの逆算がしやすい。ドラフト1位の草加はトミージョン手術を受ける形になったが、松山を中心としたリリーフも強み。大野雄大が復帰する先発投手も充実しており、打線がしっかりと得点できれば、ここ数年の不振から脱却できそうな気配。

強み:先発投手の充実、強力なクローザーとリリーフ陣

不安:得点力不足、監督の采配と求心力

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順位予想

今年は、あれこれ前置きするのではなく、最初に予想を出すことにする。

1 阪神
2 読売
3 DeNA
4 広島
5 ヤクルト
6 中日

まず、優勝は阪神の連覇とした。オープン戦9連敗でスタートし、最下位に終わった。開幕で躓いて下位に沈むと、岡田監督の悪い面が作用して上がって来ない可能性もある。しかし、昨年とほぼ変わらない陣容は、安定感があり、開幕した後は順調に勝ち星を重ねるのではないか。

そして、2007年以降のセ・リーグの優勝チームが下記の通りだが、連覇を逃したのは2015年のヤクルトだけで、それ以外は全て2連覇以上を達成している。ちなみに、見たら分かると思うが、一度も優勝していないのはDeNA(横浜)だけ。

年度優勝チーム
2007読売
2008読売
2009読売
2010中日
2011中日
2012読売
2013読売
2014読売
2015ヤクルト
2016広島
2017広島
2018広島
2019読売
2020読売
2021ヤクルト
2022ヤクルト
2023阪神

下位チームが力を付けたことと、昨年は出来過ぎだった選手もいることから、独走にはならないと思うが、最終的に競った時に投手力と優勝経験はアドバンテージになると思う。他のチームに優勝に至る決め手もないことから、阪神が連覇を成し遂げるのではないか。昨年だけ優勝予想しなかったが、その前は2年、阪神を優勝に予想していた。また戻したことで優勝しないんじゃないかと思っていたりする。

続く2位には読売。これは評価したというよりも、広島とDeNAがマイナスになったことにより、自動的に繰り上がったという形。オドーアが開幕直前で退団したが、オープン戦で打てず、扱いに困っていた部分もあるだろうから、そこまで影響しないのではないか。戸郷、山崎伊、メンデス、グリフィンら先発も揃っていて、リリーフもケラーらを補強。ショートの門脇が1年間しっかりとレギュラーとして活躍できれば、上位に食い込んで来そうだ。

当初は5位に予想するつもりだったDeNAは、オープン戦の内容を見て上方修正。今永とバウアーの穴は言うまでもなく大きいが、先発投手だけでなく打線も含めてカバーしていく必要がある。2023年は、あまりにも打てな過ぎたと思うので、ルーキーの活躍もあって野手の層が厚くなって来たことは評価できる。

ただ、新戦力が多いので、彼らがシーズンを通してどのくらいできるかによって、最終成績は大きくブレると思っている。バウアーが途中で加入して躍進する可能性もあれば、新戦力が軒並みコケて最下位争いという可能性もあるチーム。

広島は、当初はAクラスには残るだろうと思っていたが、西川の抜けた打線で新外国人や田村が埋め切れるか未知数。先発は強力ではあるが、森下の右肘は気掛かり。広島に大きく負けたDeNAファンとしては、ターリーの存在に苦しめられたので、その穴は大きいと感じる。栗林が絶対的守護神に戻る前提で、さらに矢崎、島内が昨年以上に数字を出さないと厳しいか。

ヤクルトも、2年前まで連覇していたチームであり、村上を中心として、塩見、オスナ、サンタナと強力な打線を擁する。ただ、思っていた以上に投手陣が苦しい印象。高津監督なので、何とかやり繰りして来そうだが、それも限界がある。吉村が次期エースとして台頭することは必須で、加えて数名が先発として年間を通した活躍をすることが必要になる。昨年のようなことはないにしろ、上位進出には投手力の大きなプラスがないと厳しいか。

中日は、大野雄大の復帰、中田の移籍で上位に予想する評論家も多い。ただ、年間の半分を戦うバンテリンドームで、中田の長打力がどれだけ生きるかは疑問。不振だったとは言え、ビシエドが出られなくなるので、そこまで大きなプラスとは思えない。リーグの中で大きく得点力が不足していたものが、少し改善されたというレベルに留まると思う。ただ、クローザーが盤石で、先発投手も充実しており、投手陣はトップクラス。細川がさらに進化し、石川昂が期待通りの成長を遂げれば、上位に進出する可能性は増している。

続いて、根拠が薄いパ・リーグの予想。

1 ソフトバンク
2 オリックス
3 西武
4 ロッテ
5 日本ハム
6 楽天

さすがに山本由伸、山崎福が抜けたオリックスは厳しいだろうとは思うが、それでも4連覇をして来そうな気配もある。ソフトバンクは、山川の移籍でさらに打線は強力になりそうだが、投手力に決め手がない。

西武は、投手陣は非常に強力だと思う。あとは打てればというところだが、打つというよりも得点を取るということにフォーカスしても良いのではないか。ロッテは、投打ともにあと一歩というところ。ソトがパ・リーグで復活すれば上位進出も十分ありうる。

日本ハムは、昨年までのようなことはないと思う。Aクラスを狙うチームとして戦えると思う。ただ、若い選手も多いので、年間を通してみるとまだ苦戦するのではないかと思う。楽天は、則本をクローザーに回したが、先発が不安。昨年も前半に大きく負けたところから盛り返しており、力はある。ただ、混戦となった場合に、高齢化しつつある陣容で付いて行けるかどうか。若手の軸となる野手が欲しい。

毎年のことだが、順位予想はあくまでもお遊び。昨年の予想もやはり全然当たっていない。現役ドラフトで入団した大竹、細川が素晴らしい成績を残し、オールスターに選出されるなんて予想できるはずがない。開幕前にマイナスを中心に考えることはできても、若手の台頭や新戦力の活躍など、プラスの面を正確に予想することなどできないのだから。だからこそ、ペナントレースを見るのが楽しいわけで、予想通りに行ったらつまらないだけ。どんな1年になるのか、この時期が一番ワクワクする。開幕が楽しみだ。

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