NPBは3月28日、各チームの開幕戦の出場選手公示を発表した。ベイスターズでは、ルーキー3名が開幕1軍入り。徳山、松尾、梶原ら若手も初めて開幕を1軍で迎える。新外国人のウィックも開幕メンバーに名を連ねた。29日にセパ6試合で開幕し、143試合の戦いが幕を開ける。
ベイスターズの開幕1軍メンバー
位置 | 背番号 | 選手名 | 年数 | 年齢 |
投手 | 11 | 東 克樹 | 7 | 29 |
投手 | 13 | 伊勢 大夢 | 5 | 26 |
投手 | 15 | 徳山 壮磨 | 3 | 25 |
投手 | 19 | 山﨑 康晃 | 10 | 32 |
投手 | 27 | 上茶谷 大河 | 6 | 28 |
投手 | 34 | 松本 凌人 | 1 | 23 |
投手 | 45 | 森原 康平 | 8 | 33 |
投手 | 46 | 石川 達也 | 4 | 26 |
投手 | 49 | ウェンデルケン | 2 | 31 |
投手 | 62 | ウィック | 1 | 32 |
捕手 | 5 | 松尾 汐恩 | 2 | 20 |
捕手 | 29 | 伊藤 光 | 17 | 35 |
捕手 | 50 | 山本 祐大 | 7 | 26 |
内野手 | 00 | 林 琢真 | 2 | 24 |
内野手 | 2 | 牧 秀悟 | 4 | 26 |
内野手 | 3 | オースティン | 5 | 33 |
内野手 | 9 | 大和 | 19 | 37 |
内野手 | 39 | 西浦 直亨 | 11 | 33 |
内野手 | 44 | 石上 泰輝 | 1 | 23 |
内野手 | 51 | 宮﨑 敏郎 | 12 | 36 |
内野手 | 67 | 西巻 賢二 | 7 | 25 |
内野手 | 98 | 京田 陽太 | 8 | 30 |
外野手 | 1 | 桑原 将志 | 13 | 31 |
外野手 | 4 | 度会 隆輝 | 1 | 22 |
外野手 | 7 | 佐野 恵太 | 8 | 30 |
外野手 | 37 | 楠本 泰史 | 7 | 29 |
外野手 | 58 | 梶原 昂希 | 3 | 25 |
外野手 | 63 | 関根 大気 | 11 | 29 |
28名を登録した。今年も特例が適用され、出場選手登録は31名、ベンチ入りは26名となる。リリーフ2名が交代でベンチを外れる形になるだろう。2戦目以降の先発投手は登録されていないが、平良、大貫、ジャクソン、濵口、中川颯の順になりそうだ。濵口、中川颯を登録する際に、野手と投手で1名ずつ登録を外れることになると思う。
既に三浦監督が明言していたが、ルーキーの松本凌、石上、度会の3名が開幕1軍メンバー入りを果たした。度会は1番ライトでのスタメン起用が明言されており、石上もショートでスタメン出場する可能性がある。松本凌は、展開次第で出番があるかも知れない。ハマスタでの開幕戦でデビューし、順調に経験を積み上げて行って欲しい。
その他では、3年目の徳山が初の開幕1軍入りで、プロ初登板が目前に迫って来た。ドラフト2位で指名されながら、なかなかファームでも結果を残すことができず、苦しんで来た。昨年、飛躍のきっかけを掴み、オフにはオーストラリアに派遣されて、投球を磨き上げて来た。オープン戦で圧巻の投球も見せ、堂々の1軍入り。まだ良かったり悪かったりするとは思うが、場数を踏んで戦力になってもらいたい。
新外国人投手のウィックも、リリーフとして開幕1軍のブルペンに入る。150キロ台中盤のストレートは球威がある。コントロール、変化球に課題はあるが、ウェンデルケンと並んで大きな戦力になってくれると、一気にリリーフに厚みが出る。
高卒2年目にして開幕1軍を掴んだのは松尾。オープン戦の初戦でホームランを放ち、結果を残して来た。昨年は高卒ルーキーにして、ファームで素晴らしい数字を残している。課題の守備も1年で大きく成長して来ている。開幕ローテーションに入ると見られる中川颯が先発する日には、スタメン起用される可能性がある。昨年は交流戦明けに出場選手登録されたが、出番なくファームへ戻った。ハマスタの開幕シリーズでプロ初出場し、結果を残して出番を勝ち取りたい。
3年目の梶原も初の開幕1軍入り。オープン戦では2試合連続ホームランなど、結果を残した。開幕スタメンの可能性もある。ルーキーイヤーにはコロナの影響でメンバーが大幅に入れ替わる中、那覇で初打席をホームランで飾り、4安打のデビュー。昨年も夏場に1番として固定されかけたが、ケガで離脱してしまった。ファームでは.338をマークしており、あとは1軍で結果を残すのみ。盗塁も期待できるので、順調なスタートを切って1軍に定着して欲しい。
開幕1軍に入れなかった選手たちも、ファームで虎視眈々とチャンスを窺う。特に先発投手は、石田健、森唯、ケイ、小園が控えている。開幕ローテーションは6人だが、2週目以降は週5試合が3回続くので、さらに狭き門になる。ロングリリーフとしてのプルペン入りも含め、状態の良い投手を上手く使って行きたい。
野手では井上、森敬、勝又らが昇格の機会に備えている。知野、大田、柴田らケガをしていた選手も徐々に戻って来ることで、1軍にいる選手とハイレベルな競争をし、チーム力を高めて行きたい。このあたりも、三浦監督、青山ファーム監督の連携で、状態の良い選手を見極めて使うことが求められる。
陣容については、以下の投稿で言及しているので、まだ読んでいない方はよろしければどうぞ。
ファームでは中川颯が初ヒット
ファームは、26日からハードオフ新潟でオイシックスとの3連戦。初戦は雨で中止となったが、2カード目の先発投手たちが登板した。27日は、ジャクソンが先発。ストレートに力はあったが、変化球のコントロールがやや悪く、5回6安打2失点。個人的には、なぜハマスタで初登板としないのか理解できないが、京セラドームのマウンドでもアジャストし、先発としての役割を果たしてくれることを期待したい。
2番手は濵口。ポテンヒットを何本か打たれたが、無四球で3イニングを投げ終え、濵口らしさは出ていたと思う。昨年は最初の登板で突如乱れ、5連敗スタートとなった。今年は最初の登板に全てを懸けて、良いスタートを切ってもらいたい。
28日は、中川颯が登板。低めに集め、ゾーン内で勝負する投球で4回まで3安打に抑え、連打を許さなかった。5回、低めを狙われ、連続二塁打で1点を失った。さらなるピンチは相手の走塁ミスもあり、切り抜けた。対外試合は、無失点で来ていただけに、このあたりでさすがに失点してもおかしくはない。5回50球という球数の少なさも良かった。
高校時代から評価の高いバッティングでは、2回の初打席で2球目のストレートに押されながらもセンターの前に落とし、ヒット。2打席目では四球を選び、3打席目ではきっちりバントを決めた。先発投手として、打席でも注目の選手となる。プロ初先発でベイスターズでのデビューとなるが、これまで通りの投球をして欲しい。
その後、現状は2軍へ合流という形になっている石田健、小園が登板し、いずれも2回無失点。小園は2安打されたが、低めへ伸びるストレートが素晴らしかった。先発を競う2投手も同じ試合で登板させ、競争を煽っている。週末に登板すると見られる森唯、ケイも含め、高いレベルで控えていてくれれば、チーム全体として、先発投手の質が昨年よりも大幅に上がる。
昨年は強い三本柱があったが、残りの三本がほぼ壊滅的で、なかなか貯金を増やせなかった。しかし、今年は東に加えて、先発の役割をきっちり果たせる5枚が控えていれば、チームトータルとしてはプラスになる可能性がある。開幕ローテーションに選ばれた6人はもちろん、ファームで調整する4人も含めてローテーションをハイレベルなものにして欲しいと思う。
横浜進化へ横浜開幕
いよいよ始まる。今年のスローガンムービーは、ファンの声がかなり入ったものになっている。いよいよ始まるという感じ。まだ何も記録されていないまっさらな状態は、毎年ワクワクする。今年はチームとして伸びしろを感じるので、どうなるのか例年以上に期待感も大きい。
三浦監督就任後、1勝もできていない開幕カード。三浦大輔は、開幕と名の付くものは全て落として行くのか。さすがにここでもう止めたいが、相手は現状で一番組みづらい広島。2年前は、同じく東が開幕投手を務めたが、2試合連続で2桁失点の大敗を喫し、3連敗だった。良いイメージはない。しかし、それ以上酷いことにはならないだろうとは思っている。あまりに開幕戦で負けるので、もう勝って開幕するイメージがなくなってしまっている。
しかし東も、2年前とは状況が全く異なる。チームとしても、現状で組めるベストの布陣で臨むことができるので、その時のことは考えず、目の前のプレーに集中し、ベストを尽くしてもらいたい。
良くも悪くも、2年前を知らない度会がキーポイントになって来る気がする。昨年も広島は、バウアーにデビュー戦では屈したが、2週間後には対策し2回で7点を奪ってKOした。バウアーも、キャリアの中でワーストに近い登板で屈辱を味わった。度会は、弱点がなかなか見当たらないくらい、どんなボールも全方向へ打ち分けているが、広島とはオープン戦で2試合当たっていることもあり、対策を見出して来る可能性はあると思っている。
投手がその通りに投げられるとは限らないし、それさえも度会が凌駕して行く可能性もある。度会が打てば、チームもファンも大きく盛り上がって行くだろうから、九里と度会の2打席目くらいまでの対決が、この3連戦さえも左右するかも知れない。東は、何とか先制点を与えずに投げてもらいたいと思う。
三浦監督にとっての開幕カードという呪縛から解放され、勢いづいて行けるか。それともまたも広島の餌食となるか。2戦目は勝率の高いマルハニチロのサカナクロスゲームなので、勝ってまた生きのいいマグロのくだりが見られると信じたい。管理人も3試合とも現地なので、書く余力があればその様子をお伝えしたいと思う。
昨年は4月16勝6敗、6月に1998年以来となる貯金12をマークして首位に立ったが、優勝へ届かなかった。もちろん良いスタートを切るに越したことはないし、5割ラインよりも上で戦って行きたいが、最初だけ良くても悲願には届かない。戦う中で新戦力が成長し、後半戦で爆発する準備を整えながらの戦いになる。
今年も143試合プラスアルファの長い戦いになる。プライベートの都合で書かない日もあるかも知れないが、読者の皆様も最後までお付き合いいただければと思う。下にあるブログ村の投票と、時にはコメントで応援いただけるとより頑張れるかと思うので、よろしくお願いします。
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