横浜DeNAベイスターズは1月24日、2023 SPRING CAMP Supported byマルハニチロに参加するメンバーを発表した。WBCに出場する今永は奄美のB班、牧は宜野湾のA班となった。ドラフト1位の松尾を始め、ルーキー4がA班に入った。移籍の京田、笠原と新外国人選手の2人もA班で、開幕に向けてポジション争いに加わる。
宜野湾と奄美の分離開催
2023、2024年は、ファームが春季キャンプを張る嘉手納球場が大規模な改修を行っており、使用できない。その為、A班とB班に分ける形で、宜野湾と奄美での分離開催となる。
宜野湾と嘉手納であれば、車で20分ほどの距離なので入れ替えも容易にできるが、奄美となると移動時間もかかるし限定される。奄美は当然ながらベイスターズのB班しかキャンプをしていないので、実戦も取り入れることが難しい。そのため、A班に人を集め、B班はリハビリ組やベテランが中心になることが予想された。
A班のスケジュールが上記だが、2月11日の紅白戦から始まり、練習試合が数多く組まれている。実戦で見てみたい選手はA班に置くことになるだろう。春季キャンプのスケジュールは下記の記事を参照。
A班:宜野湾
位置 | 背番 | 氏名 | 年数 | 年齢 |
投手 | 11 | 東 | 6 | 28 |
投手 | 12 | 阪口 | 6 | 24 |
投手 | 13 | 伊勢 | 4 | 25 |
投手 | 14 | 石田 | 9 | 30 |
投手 | 16 | 大貫 | 5 | 29 |
投手 | 18 | 小園 | 2 | 20 |
投手 | 19 | 山崎 | 9 | 31 |
投手 | 20 | 坂本 | 4 | 26 |
投手 | 22 | 入江 | 3 | 25 |
投手 | 24 | 吉野 | 1 | 25 |
投手 | 26 | 濵口 | 7 | 28 |
投手 | 27 | 上茶谷 | 5 | 27 |
投手 | 30 | 三浦 | 2 | 24 |
投手 | 35 | 橋本 | 1 | 23 |
投手 | 45 | ガゼルマン | 2 | 30 |
投手 | 47 | 笠原 | 7 | 28 |
投手 | 48 | 京山 | 7 | 25 |
投手 | 49 | ウェンデルケン | 1 | 30 |
投手 | 59 | 平良 | 10 | 28 |
投手 | 62 | エスコバー | 7 | 31 |
投手 | 68 | 森原 | 7 | 32 |
投手 | 92 | 宮城 | 5 | 23 |
投手 | 95 | 石川 | 3 | 25 |
捕手 | 5 | 松尾 | 1 | 19 |
捕手 | 10 | 戸柱 | 8 | 33 |
捕手 | 29 | 伊藤 | 16 | 34 |
捕手 | 50 | 山本 | 6 | 25 |
内野手 | 00 | 林 | 1 | 23 |
内野手 | 2 | 牧 | 3 | 25 |
内野手 | 6 | 森 | 4 | 21 |
内野手 | 31 | 柴田 | 8 | 30 |
内野手 | 38 | 田中俊 | 6 | 30 |
内野手 | 60 | 知野 | 5 | 24 |
内野手 | 98 | 京田 | 7 | 29 |
内野手 | 99 | ソト | 6 | 34 |
外野手 | 0 | 大田 | 15 | 33 |
外野手 | 1 | 桑原 | 12 | 30 |
外野手 | 3 | オースティン | 4 | 32 |
外野手 | 7 | 佐野 | 7 | 29 |
外野手 | 8 | 神里 | 6 | 29 |
外野手 | 37 | 楠本 | 6 | 28 |
外野手 | 42 | アンバギー | 1 | 29 |
外野手 | 61 | 蝦名 | 4 | 26 |
外野手 | 63 | 関根 | 10 | 28 |
外野手 | 028 | 勝又 | 5 | 23 |
2022年の小園に続き、ドラフト1位の高卒ルーキーが1軍(A班)入りを果たした。松尾には、プロのレベルを体感するためにも、主力級のいるブルペンでボールを受けさせたいという狙いがありそうだ。即戦力が期待される吉野、橋本の2投手もA班入り。吉野は最後の日本選手権大会ではベンチ入りしていなかったので、ケガが心配されたが、新人合同自主トレでもブルペンで投球しており、問題なさそうだ。
さらに、内野手では林もA班に入った。京田の加入もあって激戦の内野。大和、藤田、宮崎のベテランが奄美からスタートする中、生き残りを懸けて実戦でのアピールも求められる。WBCに出場する牧は、途中で侍JAPANのキャンプに合流すると見られるため、「森林」の二遊間が実現するか。
2年目を迎える小園は、今年も1軍(A班)。昨年は体験入学のような雰囲気もあったが、1年間の成長を感じさせてくれるかどうか。育成選手でただ一人A班に入ったのが勝又。ここでアピールして開幕までに支配下登録を勝ち取りたいところだ。
外国人選手は、支配下の6人全員がA班ということになった。昨年10月に右肘の手術を受けたオースティンもA班に名前が入っている。そして、新外国人選手のウェンデルケンとアンバギーも名前を連ねた。二人はまだ入団会見を行っておらず、背番号は未発表。(1/27に発表)
ウェンデルケンは23日に来日したが、アンバギーが来日した後で二人揃っての会見になるのだろうか。ここ2年は新外国人選手の来日が遅れていたが、キャンプ初日から参加できれば、開幕時点で戦力になってくれる期待も膨らむ。ウェンデルケンがリリーフで存在感を出してくれれば厚みが増す。オースティンの回復具合ではアンバギーに開幕スタメンのチャンスも生まれる。
A班は45名と多めに振り分けており、紅白戦を行うのにも人数は十分だ。ちょっと雨の日の練習が室内のスペース的に足りるのか不安はあるが、奄美との分離開催なのでこの形でやって行くしかないだろう。
B班:奄美
位置 | 背番 | 氏名 | 年数 | 年齢 |
投手 | 15 | 徳山 | 2 | 24 |
投手 | 17 | 三嶋 | 11 | 33 |
投手 | 21 | 今永 | 8 | 30 |
投手 | 34 | 平田 | 10 | 34 |
投手 | 36 | 森下 | 1 | 19 |
投手 | 43 | 深沢 | 2 | 20 |
投手 | 46 | 田中健 | 16 | 34 |
投手 | 53 | 池谷 | 3 | 24 |
投手 | 56 | 髙田 | 3 | 21 |
投手 | 64 | 中川 | 6 | 24 |
投手 | 65 | 宮國 | 13 | 31 |
投手 | 040 | 松本 | 3 | 21 |
投手 | 041 | 櫻井 | 6 | 24 |
投手 | 101 | 草野 | 1 | 19 |
投手 | 102 | 加藤 | 3 | 21 |
投手 | 106 | 渡辺 | 1 | 23 |
投手 | 107 | マルセリーノ | 2 | 21 |
投手 | 108 | 今野 | 1 | 19 |
投手 | 109 | ディアス | 4 | 24 |
投手 | 110 | スターリン | 3 | 25 |
捕手 | 32 | 益子 | 5 | 23 |
捕手 | 57 | 東妻 | 4 | 22 |
投手 | 104 | 東出 | 2 | 20 |
捕手 | 127 | 上甲 | 1 | 22 |
内野手 | 9 | 大和 | 18 | 36 |
内野手 | 23 | 藤田 | 19 | 41 |
内野手 | 33 | 粟飯原 | 2 | 19 |
内野手 | 44 | 小深田 | 3 | 20 |
内野手 | 51 | 宮崎 | 11 | 35 |
内野手 | 100 | 蓮 | 1 | 19 |
内野手 | 129 | 西巻 | 6 | 24 |
外野手 | 58 | 梶原 | 2 | 24 |
外野手 | 103 | 村川 | 2 | 25 |
外野手 | 105 | 大橋 | 2 | 22 |
おそらく本人との話し合いで、WBCに向けた調整はB班の奄美で行うことになった今永。存在感は絶大なだけに、B班に割り振られた若手の投手にとっても刺激になるし、何かヒントを得られたら良いと思う。
投手ではリハビリ中の三嶋、平田に加え、ベテランの田中健、宮國らは奄美でじっくりと調整し、キャンプ後半あるいはオープン戦に備える。徳山、池谷、中川あたりはしっかりと調整し、入れ替えの候補に名前が挙がるようにしておきたい。
松尾がA班に入った為、益子と東妻はB班。山本も含めて開幕ベンチ入りの3枠の競争に割って入りたい。上甲は評価の高いバッティングでアピールできるか。
内野手も大和、藤田、宮崎のベテラン組が奄美でマイペース調整となる。粟飯原は守備の名手から学びも得つつ、能力を伸ばして欲しい。小深田もサードを狙う上で宮崎と過ごす時間は貴重なものになるだろう。
外野は厚い層に弾かれた形の梶原と育成の二人。梶原は昨年、4安打デビューを果たし、2年目に飛躍したいところだが、スタートはB班となった。まずは課題を克服して1軍のベンチ入り争いに加わる力を身に付けたい。村川、大橋はチームの課題でもある走塁をさらに磨き、支配下登録に向けて勝又を追いかけたい。
A班は第3クールから実戦が中心、B班は宮崎に移動するまでは個々のトレーニングが中心になりそうだ。キャンプまであと1週間。横浜の頂戦が始まる。
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