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2023年春季キャンプは宜野湾と奄美で分離開催

横浜DeNAベイスターズは12月21日、2023年の春季キャンプ日程を発表した。嘉手納が大規模な改修のため使えず、奄美大島と分離開催となる。2月1日にキャンプインし、A班はオープン戦を含めて実戦9試合、2月26日に打ち上げる。B班は奄美大島で21日まで練習し、22日に宮崎に移って実戦3試合を予定している。リハビリ組は24日まで奄美に残って打ち上げる。

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B班はリハビリと調整組が中心か

2023年は、1軍とファームという表現ではなく、宜野湾がA班、奄美がB班という分け方になっている。

A班のスケジュール

アトム:アトムホームスタジアム宜野湾
ANA:ANA BALL PARK浦添
Agre:Agreスタジアム北谷
セルラ:沖縄セルラースタジアム那覇

B班のスケジュール

SOK:SOKKEN
生目:生目の杜第2野球場

メンバーの振り分けは1月中旬に発表

例年だと1軍が宜野湾、ファームが嘉手納となっており、車で数十分の距離にあるため、入れ替えや一日だけの練習参加も柔軟にできた。だが、2023年はB班が奄美になっているので、例年ほど容易には呼ぶこともできない。

B班は、土日とは関係なく4勤1休のペースで練習を行い、実戦は最後に宮崎へ移動しての練習試合のみ。ライブBPなど実戦形式の練習はもちろんあるだろうが、どちらかというと個人の練習やトレーニングが中心となるだろう。

A班、B班の振り分けは1月中旬以降に発表されることになるが、B班はリハビリ組、体力づくりの段階にある指定強化選手、さらにはじっくりと調整するベテランが入ることになりそうだ。

2月11日に予定されている紅白戦だが、例年であれば1軍VSファームとして仁志監督らファームの首脳陣の多くも宜野湾に来て実施している。当日はB班も練習日だし、1日だけ宜野湾に移動するというのも考えづらいので、2023年は違う形の紅白戦となるかも知れない。

A班だけで紅白戦を行い、オープン戦前までに6試合の対外試合がある。それを考えると実戦で育てたい選手は、多めにA班へ振り分けるかも知れない。また、A班のクールごとにB班から呼ぶ選手を分けて入れ替える形も考えられる。

嘉手納の改修は2024年までかかるということで、2年はこの形でのキャンプになる。他のチームは沖縄と宮崎で分かれていたりするので、そこまで不自由することはないと思うが、観る側としては嘉手納くらいの距離にファームの選手もいて、両方観られるのが良いかもしれない。個人的には23日から26日あたりで行けたらと考えている。24日は休養日ということなので、通常の観光になるか。

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DOCKのグラウンドで試合開催へ

DOCK OF BAYSTARS YOKOSUKA(以下DOCK)は、2019年7月に完成した横浜DeNAベイスターズの練習場で、それまで横須賀市長浦町にあった青星寮を移転し、新しい総合練習場として使用している。

ファームが試合を行う横須賀スタジアムに隣接しているDOCKには、青星寮、室内練習場やブルペンの他、グラウンドも存在する。このグラウンドはフェンスの高さや形状などがハマスタを再現したものになっている。

DOCKのグラウンド

しかし、NPBが定める対外試合を開催する要件を満たしていない為、現状は練習のみで試合が行われることはない。横須賀スタジアムは、ベイスターズが占有しているわけではなく、高校野球の神奈川大会を始め、他の目的で使用されることも多いため、ベイスターズが試合を組めないケースも発生しているようだ。

そのため、DOCKのグラウンドの一部を改修してスコアボードや観客席などを設置し、試合が開催できるようにすることとなった。現在のイースタンは7球団で、今後新球団を迎える計画もあるが、2023年については常に1チームが試合を組めない状態は続く。こうした時に、社会人野球や独立リーグのチームと練習試合を組む際に、横須賀スタジアムの空き状況と関係なく開催できる。また、経費としても抑えることができるかも知れない。

以前は、平日昼間の春季教育リーグやイースタンの公式戦は、長浦町のベイスターズ球場で開催されていた。DOCKのグラウンドが試合開催に対応できれば、それと同じように開催されることもあるかも知れない。

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オーストラリアから入江、宮國が帰国

ベイスターズと提携を結んでいる、オーストラリアのキャンベラ・キャバルリーに派遣されていた入江と宮國が帰国した。

入江は、9試合に登板して0勝2敗2セーブ、13回1/3で防御率8.78。数字としては悪かったが、こういう機会だからこそ試せることを試したようだ。3試合に先発したので、来季先発に転向か?という声もあったが、本人はリリーフ一本という心積もり。

2022年の日本では投げていなかったツーシームを試し、球数を少なく投げるという課題を持って臨んでいた。今年は中盤から勝ちパターンに入ったこともあり、基本的にストレートとフォークで攻め、スライダーを混ぜながらという投球だった。精度、自信も低いツーシームは、ストレートにも影響を及ぼしていたため封印していた。

だが、ツーシームでファウルを打たせたり、ランナーを置いた場面でツーシームを引っかけさせて併殺を取るということも重要。ストレートに影響を与えずにツーシームの精度を上げるという目標にトライしたようだ。だから結果の数字よりも充実した登板になったようだ。

あとはオフの過ごし方と春季キャンプ。57試合の登板という初めての経験に加えて、そのままオーストラリアに渡って慣れない地で登板を重ねた。まずは体の疲労を取り、来年に残さないようにしなければならない。このあたりは、チームに経験者もいるし、身近なところでは2年目で39試合を投げた翌年、71試合登板を成し遂げた伊勢がいる。身体は個人ごとに違うと思うが、先輩の経験は生かして行きたい。

宮國は、12試合に登板、17イニングで自責点0と好結果。与四球は僅かに3とコントロールの良さが目立っていた。その中で三振は15個取れており、コースの出し入れに加えて彼の持ち味であるフォークも精度が良かったことが窺える。

正直なところ、今年中盤に打ち込まれてファーム行きとなったので、戦力外や現役ドラフトの対象になってもおかしくないと思っていた。だが、チームは宮國をオーストラリアに派遣。まだまだチームとしても期待していることが明白となった。

2021年の開幕前に育成選手として入団し、シーズン途中で支配下登録。8月には古巣の読売を相手に、スターナイトで勝ち星を挙げるなど復活の手応えを掴んだ。しかし、2022年は主にビハインドゲームでのロングリリーフとして起用されたが、17試合で防御率8.71と振るわなかった。

2023年もリリーフとしての期待となるだろう。勝ちパターンで投げるような、圧倒的な球威や魔球のような変化球はないが、コントロールを武器にコースを突いて打たせて取る投球で、ビハインドゲームを立て直す役割をまずは果たしたい。32歳を迎える2023年は、勝負の年になる。その準備は整えられたのではないか。

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