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不満がゼロなら転職活動はしない?

今年、国内FA権を取得した井納、梶谷が行使することを表明した。球団は慰留に努め、宣言残留も認める構えだ。しかし、もともと資金力があるチームではなく、マネーゲームには参戦しない方針。二人のチーム愛に賭けるしかなく、苦しい情勢だ。

他球団の評価を聞きたい

プロ野球のFAは、一般のサラリーマンの転職とは違うだろうが、現状に満足していて不満がなければ、転職活動はしないだろう。ただ、自分自身の市場価値を把握したいという考え方もあって、転職したいわけではないが、どのような待遇を提示されるのかという興味本位で採用に応募するということもあるだろう。

他球団の評価を聞きたいという欲求は、正常なものであり、彼らがここまでプロの一線で頑張って来た権利だから使うべきだし、残留するつもりがあったとして、何ら後ろめたい気持ちになる必要はない。制度として認められたものであり、所属球団を含めたオファーを並べ、自分自身が最善と思うものを選択すれば良い。

ただ、そうだとしても、本当に不満がなければ、わざわざ時間をかけてFAの交渉をする必要もない。短いオフとなる今年、来年に向けた準備に時間を割いた方が本人の為だろう。FAの行使に至るということは、不満がゼロではないということだと思う。

チーム愛を口にして残る者

数年前からFAを取ったらMLBあるいは読売へ移籍と言われ続けたヤクルトの山田が、7年と言われる契約でヤクルトに残留を決めた。契約の内容は表に出るものではないが、宣言残留ではないとすれば、何らかの条件で途中で契約を変更できるようにしている可能性もある。国内球団ではなくMLB移籍のためのポスティングなどが考えられる。

現状の山田では今すぐのMLB移籍は難しいだろう。加えてコロナの状況下。今年、再び1年契約で残留しても良かったところを長期契約を選んだとしたら、それほどMLBに興味はなかったのかも知れない。それでもヤクルトにとってチームを代表する選手。彼の年俸で有力な外国人を複数獲得した方がチーム力は上がるというようなコメントも散見されるが、やはりファンとしては嬉しさはあるのではないか。

そして、神奈川県出身であり、課題である出塁率、足を使った攻撃を補うことができる存在として、DeNAが調査していた広島の田中広が、FA宣言せずに複数年契約を結んで残留することが決まった。彼も口にしたのはチーム愛。3連覇から2年連続でBクラスとなり、もう一度このチームで優勝したいという思いがあったようだ。

選手会長としての責任もあるだろうし、広島で7年間やってきた中で愛着も沸いているのだろう。小園が控えており、ショートのポジションも安泰ではないが、それも自身が向上するモチベーションになるだろうし、他球団へ行ったところで競争には変わりない。マツダスタジアムが土のグラウンドで、守るのは大変な分、身体には優しいという点もあるかも知れない。

不満ゼロということはないと思うが、FA宣言して他球団と比較するまでの不満もないし、チームに愛着があって、このチームでやりたいと思えたからこその残留だと思う。

よその話を聞いてしまうと傾くのが人間

管理人も3度、転職を経験している。他の会社の話を聞いてしまうと、どうしても傾いてしまうのではないか。

例えば、業界でも二流、3番手から4番手という会社にいたとしよう。年収は750万円で、生活するのはそれほど悪くない。10年余り在籍した会社で、お世話になった先輩も多数いるし、何人かの部下も持っている。仕事ぶりはある程度評価をもらえていて、任せてもらえている。今年、この業界では評価、難易度が高い資格を取得した。しかし、それによって報酬が格段に上がることはなく、プラス評価になったくらいだった。

そんな時、何となく登録していた転職サイトから、同じ業界のトップ企業の求人が入っていた。自分の価値はどのくらいなのだろう。業務的にも多少考える余裕があったため、応募してみることにした。

面接では、業界での10年以上の経験と、今年取得した資格を保有していることが評価された。さすが一流の企業だけあって、キャリアプランもしっかりと考えられている。そして、自分がこれまでに携わって来た業務よりもレベルが高く、やりがいのある環境。心を惹かれるものがあった。

結果は合格で、内定が出た。待遇も年収900万円で、入社後の頑張り次第では大台も見えて来る。

今の自分の会社に大きな不満があるわけではないし、お世話になった先輩もいるし、良いチームワークで仕事が出来ている。ここまで10年以上、経験は積んで来たが、トップの企業で難易度の高い業務をこなせるだろうか。不安もある。

こんなシチュエーションになったらどうするだろうか?管理人なら転職するだろう。例とは異なるが、似たような状況で実際に転職したこともある。サラリーマンの待遇が劇的に変わるのは、転職が一番大きいと思うし。

プロ野球のFA移籍はまた少し違ったところはあるとは思うが、そういうことではないか?他球団の話を聞いて、条件も上で環境の良いところでやれるなら、多少の不安があっても飛び込む。所属チームでお世話になっている人がいたとしても、結局は自分一人で歩んでいかなければならないのだから。

石川、ロペス、そしてコロナの影響

昨年、不振でファーム暮らしが続いた梶谷は、ベイスターズに必要とされたいというようなコメントを残している。多くの人が梶谷は残ってくれるのではないかと思っていたし、ドラフトで外野手を指名しなかったことからも、メドがついているのではと期待したと思う。

しかし、権限を行使することを決断した。他球団の移籍を全く考える必要がないほどの条件提示を受けなかったということかも知れないし、単純に興味なのかも知れない。だが、三浦新監督になって、このチームでの優勝を目指す以外考えられないということではないようだ。

あまり憶測で書いても仕方ないのだが、石川、ロペスの退団も無関係ではないのかなと思う。ベイスターズで終わりたいと思ったとしても、自分が終わりと思うタイミングと球団がこのへんでと思うタイミングは一致するわけではない。

加えてコロナの影響で、球団の収入が減っており、いつも通りとは言っているものの、大盤振る舞いをできる状況ではない。思っていたような評価が得られなかったという可能性も高い。新たな戦力を得ることも非常に大事で、現有戦力で足りなかったからBクラスに終わったのだが、このクラスの選手を出してしまってはダウンするだけ。

かと言って、チームのバランスや今後の計画に大きく支障をきたすほど条件を積み上げるべきかと言うと、そうではないだろう。梶谷の中で、今年掴んだバッティングの手応えが非常に大きいからこその自信もあるのかも知れない。今年の成績は称賛しかないが、やはり5年くらいのスパンで考えると、安定した数字を残しているわけではないから、評価が難しい。今年の成績が数年続くかも知れないし、そうではないかも知れない。ただ、梶谷にとっては一番良いタイミングで好成績を残し、好待遇を得られるチャンスを掴んだと言えるだろう。それが球団にとっては少し誤算だったかも知れない。

かつては、FA選手の取り扱いも下手で、金銭面もそうだが、チーム成績の面から主力の流出が相次いだ。しかし、DeNAになってからFAで移籍したのは2人。金城は、球団からの引退勧告を拒否し、読売が彼を尊重する形でFAのCランクでの移籍となった経緯がある。もう一人はご存じ、山口俊。これは言わずもがな。

横浜を出る喜びというのは、かなり薄くなって来た状況ではあるが、優勝したい、より厳しいところで自分を高めたいと言われてしまうとツラいところではある。プロである以上、金銭面での評価というのも大きいと思う。ない袖は振れぬということなので、それが第一条件であれば、仕方ないだろう。

梶谷の話がメインになったが、井納はホントに分からない。権利得たんで、とりあえず使いましたというのがホントのように思えるし、何を考えているのか分からない。三浦新監督との関係もどうなのだろう。昨年の関係性はあまり良いようには感じなかったが。彼の場合は特に、見守って答えを待つしかないだろう。全く読めない。

いずれにせよ、彼らの決断を尊重するしかない。残留であれば嬉しいし、今後も応援してくことは変わりない。行方を見守って行きたい。

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