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噛み合わない投打の歯車 またも先発を援護できず

05/14 読売2-1横浜DeNA(富山)

初回は2アウト2塁、2回は2アウト満塁のチャンスを作るも読売の好守に阻まれて先制できず。2回裏、ケイが岸田に2ランを浴び、逆に先制を許してしまう。3回以降持ち直した山崎伊に苦労するが、5回に蝦名のタイムリーで1点を返す。一気に行きたい場面だったが、関根のライナーを山崎伊が好捕し、併殺。ケイは6回2失点とQSをマークしたが、終盤にランナーを出しながら攻撃が続かない打線が援護できず、4敗目を喫した。

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ポジ [Good]

ケイが3試合連続のQSをマークしたが、またも打線と噛み合わず3連敗となった。前回は6回まで無失点に抑えながら、援護は僅かに1点。7回途中にピンチを招いて降板し、代わった徳山がひっくり返された。

この日は、連続三振で立ち上がり、吉川にはヒットを許したが、岡本和を打ち取った。しかし、2回に先頭の坂本にヒットを打たれると、1アウトから岸田への2球目、高めのストレートを弾き返され、打球は富山アルペンスタジアムの外野芝生席まで届いた。力のある速球をここまで飛ばした岸田も見事なのだが、中軸ではなく伏兵からの一発は痛かった。

3回以降は、岸田のセカンドゴロがイレギュラーした内野安打のヒット1本のみ。振り逃げや死球でランナーを出しても後続を落ち着いて打ち取った。6回で92球を要してしまったが、先発として十分な役割を果たしたと思う。

ただ、4月27日の読売戦でもそうだが、2回という序盤に2点を許し、それが致命傷となって同じ1-2のスコアで敗れた。もちろん打線の援護があれば勝利投手でもおかしくない内容なのだが、やはり先に点をやらないように、もう少し立ち上がりに気を付けたい。何とか最少失点で行けるように、さらに成長した投球を見せて欲しい。

ジャクソンよりもケイの方がコントロールに苦しむと思っていたが、全く逆になっている。現状であればケイは十分、先発投手として計算できるので、あとは勝てる投手の投球ができるようになれば。次回に期待したい。

蝦名がチーム唯一の得点となるタイムリーを放った。バンテリンドームでの爆発からレギュラーとして出場を続けているが、11日の同点2ランも含めてしっかりと結果を残し続けている。2回の左中間への打球も悪くなかったが、長野がよく捕った。あれが落ちていれば試合展開は変わったのだろうが、惜しい一打だった。

ここ数試合、攻守に活躍している京田ではなく、この日は森敬斗がショートでスタメン出場。5回は起用に応えるヒットで出塁し、蝦名のタイムリーでホームを踏んだ。7回はヒットで出塁した佐野を送り、チャンスでそのまま打席に送られた。捉えた当たりだったが、セカンドの正面を突いてしまった。バッティングの感覚は悪くないのでは。

蝦名のタイムリーで、三塁を回る際に足を滑らせてしまい、一度サードで止まった。長野がそれに気づかずにセカンドへ送球してしまった為、再スタートしてホームに還れた。慣れないグラウンドではあるが、三塁を回る時のベースランニングがあまり上手くないのだろうか。2021年は、オープン戦のセルラースタジアム那覇で、同じように三塁を回る際に転倒し、大きなケガをしている。たまたまであれば良いが、走り方やテクニックに問題があるなら確認しておいて欲しい。

森敬斗の足も、肩も、プロ野球を代表するクラスだと思っているが、馬力がありすぎて使いこなせていない印象を受ける。足もそうだが、肩に関しても、ファームで中継に入った際にとんでもない暴投をしていることをよく見る。森敬斗の能力をしっかりと制御できるようになれば、途轍もない選手になると思うので、場数を踏んで経験を積み、落ち着いたプレーができるよう成長して欲しい。

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ヤジ [Bad]

初回、宮崎の二塁打の後、牧の詰まった打球は、オコエがダイビングキャッチ。2回も2アウト満塁から蝦名の左中間への当たりを長野がスライディングキャッチ。2つの好プレーで先制点を阻まれた。苦手とする山崎伊が相手だっただけに、立ち上がりを捕まえられなかったことが響いた。

1点を返した後、1アウト1塁で2番関根という場面、センター返しのライナーを山崎伊が飛び付いて捕り、蝦名が飛び出して併殺となった。投げた後に体が流れたりする投手ならまず捕れず、打球はセンターへ抜けたかも知れない。一気に同点、逆転を狙えるチャンスに拡大できただけに、大きなプレーだった。

6回は先頭の宮崎のセンターへ抜けそうなゴロに吉川が追い付き、逆シングルで捕ってジャンピングスロー。タイミングは際どく、アウトの判定に三浦監督はリクエストしたが判定は変わらなかった。3番からの攻撃で先頭が出るかどうかは大きなポイントだった。

そして、7回は先頭打者の佐野がヒットを放ち、今年は少ないバントでしっかりと送った。ここで森敬が3ボール1ストライクからフォークを捉えた当たりだったが、打球はセカンドの正面だった。

監督として運がなかったと言ってしまうのは良いことではないかも知れないが、この試合においては本当に流れを引き寄せられず、読売の好守に全て阻まれてしまった形だった。

それでも、2試合連続で好投した先発投手を援護できなかったことは重い。10日の東も含めて、しっかりと投げた先発投手を援護できず、ジャクソンと中川颯が大量失点した試合で打線が取り返し、逆転する形になっている。勝ち方は派手だが、投打の歯車としては噛み合っていない。

誰しも調子が悪い時期は来るが、4番の牧が寂しい状態。筒香がラインナップに入り、マークや重圧などが軽減される期待もあったが、逆に自分がやらなきゃという焦りというか、落ち着かない感じを受ける。これは積極的という魅力とトレードオフだが、悪い時期に四球で歩いて貢献することができないタイプ。筒香もこの日はノーヒットだが、2四球を選んでいる。

牧もリーグを代表する怖い打者だが、本当の意味で恐れられていないと思う。牧がストライクにどんどん手を出してしまうこともあるが、恐れられていれば、そこまでストライクを投げて行けないはず。三浦監督がどこまで4番牧を続けるか分からないが、うまく得点できないのは、そこがネックになっている並びの問題でもあるのではないか。宮崎も四球を選ぶタイプではないので、彼のように不調の波を小さくし、ヒットで出塁して行くしかないと思う。4番の復調は、噛み合わない歯車を戻すのに不可欠だ。

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キジ [Other]

山崎伊が対戦相手ということで苦戦は予想されたが、序盤に捕まえ切れず、2点を追う展開は苦しかった。大勢が不在、西舘もまだ復調していない状況で、船迫とバルドナードのリレーになったが、追いかける攻撃に策も迫力もなかった。

ゴールデンウィーク中に返した借金は、また3まで膨らんだ。このあたりで歯止めをかけないと後が苦しくなる。北陸シリーズの2連戦、何とか1つ勝って横浜へ戻りたい。堀田は前回、2度目の先発で6回途中無失点で2勝目を挙げている。4月28日は、ハマスタのDeNA戦で好リリーフを見せて今季初勝利を挙げている。山崎伊に続いて力のある投手が出て来るが、ここは何としても攻略して欲しい。

石田健は、前回は初回に3失点してしまい、その後は立ち直ったが、ゲームの流れを掴めなかった。ケイもそうだったが、先に複数点を与えないような投球を見せて欲しい。昨年は読売主催の地方ゲーム、長崎で8回無失点の好投を見せている。その時の再現を願いたい。

この日、ファームではオースティンがグランドスラムとタイムリー二塁打を放つ活躍を見せた。ファーム中継のカメラが追えないような、右方向への強い打球が2つだった。

日曜にも書いたが、17日のハマスタでの中日戦からの合流は間違いないだろう。15日のファームで最終調整し、良い形で戻って来てもらいたい。ポジションが重なってしまうので、全員がスタメンに出られるわけではないが、代打の層も厚くなるし、疲労などの負荷も軽減できる。

オースティンの場合、いつまたケガをするのかという心配は尽きないが、交流戦に向けて1軍で調子をさらに上げ、DHを最大限に有効活用できるようにしたい。

コメント

  1. 98横浜組 より:

    「監督が運が悪いと言い訳をし始めたら末期です。三浦監督には辞任してほしいです」などと、
    昨日から運の悪さを批判する声がXなどで散見されるんですが、なぜ運負けを嘆くとダメなんでしょうか?
    そもそも野球って運ゲーの要素強いですよね・・・?逆にラッキーが連発して買った試合もあったはずですが・・・

    • Rocky より:

      運のせいにしないでやれることがあったはずという指摘ならまだしも、ただ文句を言いたいだけの批判もあるので、どうかと思いますよ。
      シーズン通せば実力に近いところに収束しそうですが、1試合単位で見れば運で勝つこともあれば、負けることもあると思いますね。監督が言及するかは別にして。

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