スポンサーリンク

牧が2打席連続弾!東は左腕で球団初の開幕7連勝

06/29 中日1-5横浜DeNA(バンテリン)

初回、度会がヒットで出塁すると、牧が大野雄大のストレートを捉えて9号2ランを放ち先制。先発の東が直後にカリステのタイムリーで1点を返されたが、4回にも牧が10号ソロを放って再び2点リード。5回には桑原の2ランで主導権を握る。東は尻上がりに調子を上げ、7回1失点で無傷の7勝目。球団の左腕では初となる開幕7連勝。

スポンサーリンク

ポジ [Good]

牧が、3年ぶりの2打席連続ホームラン。2発目が今季10号となり、ルーキーイヤーから4年連続で2桁ホームランとなった。まだ半分を消化していない時点での到達なので、20発に向けた通過点に過ぎないが、村田修一氏以来の記録となった。

初回、ヒットの度会を一塁に置いて、大野雄大の初球、低めのストレートを強振。打球は高々と上がったが、そのまま伸びてレフトスタンドの中段へ飛び込んだ。約2か月ぶりの1軍登板となった大野の出鼻をくじく一発となった。

1点を返されたが、4回は先頭で牧。今度は初球に低めのカットボールが来たが、これも同じようなスイングで振り抜き、打球は再びレフトスタンドへ飛び込んだ。リプレーを見ているのかと思うような2打席連続ホームランだった。この一発で再び2点差に戻し、チームに流れを大きく引き寄せた。4番の仕事でチームの3連勝に大きく貢献した。

故障もあった5月の打率.170から大きく回復して6月は.297。5ホームランで2桁に乗せ、細川を抜き去った。トップの村上は15本だが、まだペースは上がっていない。牧が7月も続けて爆発できれば、争うことができるかも知れない。それよりも昨年の打点王としては、打点が気になるか。サンタナに10差だが、打点は一気に稼ぐこともできる。牧が打点王に近づけば、チームも良い位置でオールスターブレイクを迎えられるはず。さらなる活躍に期待したい。

東は、1回表に2点をもらってのマウンド。中日は9試合連続で2点以下という状況で、かなり勝つ確率が上がった中での投球。そういう意味では変なプレッシャーもあっただろうか。福永にヒットを打たれ、龍空はバントを失敗して見逃し三振。細川にライト前ヒットで繋がれ、カリステはショートの横を抜くタイムリー。早くも失点し、1点差に詰め寄られた。

ここで打率.364をマークし5番に抜擢されている板山を迎えたが、ストライクを先行させ、最後はスライダーで空振り三振。高橋周もファーストゴロに仕留め、1点で凌いだことが非常に大きかった。

2回は1アウトから木下にヒットを打たれ、大野が送って得点圏にランナーを背負ったが、最初の打席に打たれた福永を打ち取った。4回、5回と先頭打者を出してしまったが、打線の援護もあり、バントという場面にはなっておらず、後続を打ち取って無失点。

先頭打者を出すことも多く、絶好調の東という感じではなかったが粘り強く投げ、99球で7回まで投げ切った。無傷の7勝目となり、球団の左腕では初の開幕7連勝ということになった。三重県出身で、高校は愛工大名電という東が、地元で球団の歴史にまた1つ名前を刻んだ。家族も観戦していたということで、良い姿をまた見せることができたのではないか。

そして、昨年から24試合連続QSをマーク。どんなに調子が悪くても6回は投げてくれるし、取られても3点までという安定感。球団の記録ではダントツの数字となっているが、これは地味だが凄いことだと思う。昨年から打低傾向であっても、20回以上も先発していれば5回まで持たないことがあっても不思議ではない。どこまで続くのか分からないが、頼りになるエースとしてシーズン最後まで活躍してもらいたい。

桑原が5回に2号2ランを放ち、現状得点力が上がらない中日に対してはダメ押しの得点になった。27日にようやく今季1号が出たばかりが、大野のインサイド高めのストレートを上手く捌いて、桑原らしいパンチ力のある一打になった。

夏になると活躍する桑原。いよいよ彼の季節が到来したか。指標や選手としてのタイプは1番向きとは言えないが、やはり収まりが良いだろうか。桑原と度会で塁上を賑わせ、中軸で得点するパターンに持ち込みたい。

スポンサーリンク

ヤジ [Bad]

前日に続いて非常に良い試合運びではあった。東は、初回に先制した後すぐに失点。5回に4点差となった直後、先頭打者に四球と彼らしくない内容もあったが、トータルで見れば7回1失点としっかり数字を残した。打線も3発とベイスターズらしさが出たが、ホームランの得点のみで不安がないわけではない。きっちり繋いでタイムリーが出る攻撃にして行きたい。

スポンサーリンク

キジ [Other]

4番が2発で3打点。攻撃で主導権を握ると、エースが初回に失点するも、尻上がりに調子を上げた。ダメ押しの2点も加え、最後はクローザーを温存する勝利。隙の無い展開で3連勝を飾った。

4月20日以来の1軍マウンドとなった大野雄大は、ストレートにかつての球威が見られなかった。牧が完璧に捉えたし、桑原がストレートに強いとは言え、インハイのボールをスタンドまで持って行かれてしまった。

6月はこれで13勝7敗。1日を残して月間のリーグ首位が決まった。6月はリーグトップの79得点、打率.264、20本塁打をマークした打線が好調ではあるが、防御率2.35をマークした投手陣の活躍も大きい。特に、先発投手は2.22と数字が良く、7連勝以降の成績は際立っている。

6月7日からのソフトバンク3連戦以降の先発投手の成績は以下の通り。

日付相手球場先発勝敗備考
07金H横浜森唯2.25
08土H横浜73QS
09日H横浜石田裕51
11火MZOZOジャクソン70HQS
12水MZOZOケイ62QS
13木MZOZO大貫51
14金Lベルーナ濵口61QS
15土Lベルーナ90HQS
16日Lベルーナ石田裕90HQS
21金T甲子園ジャクソン6.20QS
22土T甲子園81HQS
25火Gハードオフ濵口61QS
27木G横浜平良51
28金Dバンテリンジャクソン71HQS
29土Dバンテリン71HQS

晒すようで申し訳ないが、7日に森唯が3回途中でKOされて以降、先発投手は1つも負けていない。7連勝が始まった9日の石田裕以降は、ケイが一度、自責点2というのがあるが、それ以外は自責1以下。QSをマークできなかった3試合も、5回1失点という内容でまとめ、早めに交代したというもの。

東の24試合連続QSという異次元な安定感は別にしても、5月までは苦労していたジャクソン、ケイが先発として非常に安定し、石田裕という新しい戦力が大きな刺激を与えた。交流戦から1軍に上がった濵口も、連続でQSをマーク。平良が復帰し、残り1枠を大貫が争うような状況が作れるようになった。

開幕ローテーションで想定した状況がやっと現実になって来た。広島が首位にいるのも、大瀬良、森下、床田、九里の4本柱が強力で、アドゥワや玉村らもローテーションを支えている。これだと連敗しないし、打線が少々不振でも投手力で乗り切れる。広島の場合は、リリーフも強力で防御率が1点台に迫ろうとしているのが、開幕前からは完全に想定外なのだが。

DeNAは、リリーフはまだまだ苦しい。実績のある石川、伊勢、山崎や故障のウェンデルケンがこれから先、復調して戻れるなら伸びしろはある。それまでは、今年台頭している徳山、坂本、中川虎、リリーフに回った京山、そしてまだ安定感はないがウィックで支えていくしかない。

先発投手が素晴らしい内容を続けている結果、堀岡は未だに登板なし、ディアスも1試合のみ。彼らも早いうちに使って、戦力にして行きたいところだろう。競った展開ばかりで使いづらいとは思うが、チームの良い流れに乗って使ってあげた方がよいと思う。

6月最後の試合は、ケイが先発。先週は甲子園での登板が雨天中止となり、スライドはせずに1回飛ばす形になった。休養は十分だが、体が軽すぎたりするので、立ち上がりのコントロールには注意したい。中日は松葉。前回こそハマスタで4回までに3点を奪って負けを付けたが、今季は2敗を喫している相手。バンテリンドームだと思い切った投手をして来る。松葉キラーのオースティンが鍵になるだろう。彼の前にランナーを溜められるか。桑原、度会の出塁が重要になる。

コメント

タイトルとURLをコピーしました