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度会が走攻守で魅せた!ケイが5回無失点の好投

03/17 広島東洋2-2横浜DeNA(マツダ)

度会は初回、アドゥワのストレートをライト前に運び、14試合連続ヒットに伸ばす。すかさず盗塁を決めると、5回にもヒットで出塁して2つ目の盗塁を決めた。佐野のタイムリーで先制のホームを踏んだ。5回裏には會澤のライトへのライナーをダイビングキャッチ。先発のケイは力のあるストレートに変化球を交え、4回までノーヒットピッチング。5回は内野安打からピンチを招いたが、度会の好守もあり無失点で先発に名乗りをあげた。試合は7回表攻撃中に雨が強まりコールドゲームとなった。

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ポジ [Good]

もう毎試合のようにポジ要素を出して来る度会。まだオープン戦だし、開幕したら分からないよという気持ちもあるが、これだけ継続して活躍し、さらには走攻守で魅せられては、ポジが止まらない。期待はどんどん膨らんで行く。

初回、アドゥワもローテーション入りに向けて大事なマウンドであることに加え、度会への意識や警戒もあっただろう。3ボールとなり、1球ストレートが真ん中に決まった。5球目は再びストレート。有利なカウントで強振するのではなく、あくまで出塁を意識したコンパクトなスイングで、低めを捉えた。一二塁間をキレイに破るヒットで、早くも14試合連続ヒットに更新してみせた。

さらに、梶原の3球目にスタートを切り、インサイドのボールゾーンへの投球にキャッチャーの會澤も送球できず。この盗塁には、石井琢朗コーチも「あれは彼独特の感性」と表現した。前日、牽制でアウトになる場面が続き、チーム全体が慎重になってもおかしくない中で、思い切ってスタートを切った。チームに勇気を与えるプレーになった。

度会は5回にもアドゥワのフォームを上手く拾い、ライトへライナーで運ぶヒット。2試合連続のマルチヒットとすると、またも2球目にスタート。スライダーがワンバウンドとなり、送球できずに2つ目の盗塁が決まった。

この日は守備でも魅せた。5回裏、ケイがこの日初めてのピンチを招き、1アウト1、2塁という場面。會澤のライト前方へのライナーをダイビングキャッチで、ケイを救った。得点圏にランナーがいて、少し前に守る指示が出ていたが、ケイの球威も考慮してライト戦寄りにアレンジしていた。打ったのはカットボールではあったが、思った通りのゾーンに打球が来て、タイミング良くダイビングしてボールを離さなかった。

走攻守で大活躍の試合となった。開幕戦を戦う広島戦で活躍できたことは良いイメージになるだろう。相手に情報を与えた部分もあっただろうが、これだけいろいろなボールをバットコントロールで捌いていれば、弱点らしい弱点もなかなかない。足は関係なく生かせるし、守備で足を引っ張ることもない。開幕スタメンに向けてというよりも、1年間レギュラーとして活躍する期待も大きくなった。

日付球場相手12345
2月25日宜野湾E左飛右飛右安
3月2日北九州H遊ゴ右安死球
3月3日京セラB三振右安中飛中安四球
3月5日横浜M二安三振右2
3月6日横浜M左安一ゴ二ゴ
3月9日横浜L三振四球左安
3月10日横浜L右安二ゴ中飛三振
3月13日横浜S三振左安一ゴ
3月15日横浜E遊ゴ左安三振
3月16日マツダC三飛中安三飛右2
3月17日マツダC右安中飛右安三邪

オープン戦で記録のことを言うのも、あまり意味はないし、過去にオープン戦首位打者になったシリアコ、楠本も公式戦では芳しくなかったというのもある。現状、度会の15安打は、オープン戦トップタイになっている。

さらに、13試合を消化したベイスターズでは、規定打席が40となっていて、到達している選手はいない。度会は現状38打席で、来週は開幕1番スタメンを想定して出場する時間が長くなるのであれば、十分に到達する状況で、首位打者に立つ可能性も出てきた。ライバルは、読売のルーキー佐々木だろうか。広島の小園も4割を超えていて、ヒットが1本幻に終わった石上も高打率を維持し、度会と同じ38打席となっている。

北海道にも行くであろう来週、5試合のオープン戦でコンディションを整え、万全で開幕戦を迎えて欲しい。そこからどんなルーキーイヤーを見せてくれるのか。楽しみで仕方がない。

ケイが先発し、5回無失点と結果を残した。ジャクソンが開幕第2戦の先発を任されそうな状況だが、ケイも先発ローテーション入りに名乗りをあげた。ストレートは150キロを超えて力があり、スライダーとカットボールも決め球に使えていた。

この日は伊藤とのバッテリーだったが、伊藤の配球も巧かった。このバッテリーであれば、先発として活躍することも見えて来るような内容だった。この日はチェンジアップをあまり投げていなかったのは意図的なのか。チェンジアップを有効に使えるようだとますます良くなりそうだ。

最速158キロだが、コントロールは悪いという前評判だったが、この日は想定ほどコントロールが乱れることがなかった。初めて投げるマツダのマウンド、しかも雨でぬかるんだコンディションを考えると、非常に期待が高まる登板だったと思う。

他の先発候補次第だが、4月の2週目以降、5月中旬まで週5試合が続くため、先発投手は5人で足りる。そうなると、ロングリリーフとしてのベンチ入りも考えられるが、外国人枠の問題もある。このあたりは今後、どういう起用になって行くか見て行きたい。

佐野がタイムリーを含むマルチヒット。スタンスは微調整しているようで、少しだけクローズドになっているようにも見える。2打席目のレフトフライも、スタンドまで届かなかったが、バットの出方は良かった。ライト、レフト、センターと打ち分けており、打球方向の偏りも今年はあまりなさそうな気配だ。ヤクルトがどう守って来るのかも注目。

7回表、ぬかるんだグラウンドに投手の塹江も苦労しており連続四球。ノーアウト1、2塁で打席に入った石上は、引っ張って一二塁間を破り、西巻が勝ち越しのホームを踏んだ。しかし、直後に雨が強まったため中断に入り、そのままゲームセット。

6回裏終了時点で同点であり、先攻のDeNAが7回表に1点を勝ち越したが、7回裏まで行われなかったため、7回表の攻撃は無効となり、6回裏2-2の同点で降雨コールドゲーム。そのため、石上の勝ち越しタイムリーは幻となった。それでも、腕を少し下げる変則フォームに変わった左腕の塹江からヒットを放った記憶は残る。残り5試合でも結果を残し、度会とともに開幕スタメンを掴んで欲しい。

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ヤジ [Bad]

雨のマウンドはあまり良いイメージがない森原が、6回に3連打を浴びて2失点。前日も守備に足を引っ張られての失点があったが、連投テストで登板。試合前から降る雨の影響で、土を入れ替えたりしてはいたがマウンドの状態は良くなかった。その点は考慮しなければならないが、ストレートの球威、コントロールともに良くなかった。来週の登板も見てみないとまだ分からないが、少し不安が残った。

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キジ [Other]

ぬかるんだグラウンドでも続行

この日は試合開始の13時前後に弱い雨が降る予報だった。試合前から雨が落ちていたが、予定通りプレーボール。雨はなかなか上がらず、時に強く降る時間帯もあった。途中、グラウンドに土を入れながらプレーを続けた。5回裏にグラウンド整備を行ったが、6回の攻防に時間も費やし、その間に雨が次第に強くなり、グラウンドはかなりぬかるんでいた。

6回裏終了後、雨が強まり、中断しつつ内野のベースランニングをするゾーンに土を入れ、マウンド、ホームベース付近にはシートを被せた。正直、内野の一部は土を入れ替えたとは言え、ぬかるんでいる場所も多く、プレーするには危険だったので、コールドゲームにすべきと思った。

雨天コールドの基準は30分程度の中断、もしくは複数回の中断ということは理解しているし、7回表に入る時点の雨はゲームを止めるほどでなかったかも知れないが、それにしても開幕まであと2週間を切ったオープン戦で、杓子定規に判断する必要があったのか。石上のタイムリー後に雨が強まり、結局すぐにコールドゲームとなった。

こうしたコンディションの中で、ケガをする選手が出なかったのは幸いだった。試合のためにグラウンドを整備してくれたスタッフには感謝したい。

6回までで終了してしまったので、本来投げる予定の投手が投げられなかった。来週以降の実戦でうまく補って行く必要がある。20日はちょうど試合の時間に一時雨の予報となっていて心配ではあるが、ファームもイースタンリーグが開幕し、来週は横須賀、平塚で6連戦で、実戦の機会は多いのでうまく使って行きたい。

ファームは24安打の大勝で今季初白星

前日の開幕戦はロッテと3-3で引き分けたファームは、ロッテの4人の投手全てから得点を奪い、大勝した。桑原、井上、西浦、上甲、森敬の5人が3安打猛打賞をマーク、蓮、小深田、松尾も途中出場ながらマルチヒット。益子が唯一のノーヒットとなってしまったが、24安打で13得点を奪った。

四死球は4つあったが、ホームランはなし。ヒットで繋いで得点を奪った形。腰痛でファームでの調整となっている桑原は、鋭い当たりで3安打。来週には1軍に戻って来そう。実戦復帰した山本もタイムリーを放っており、こちらも1軍復帰は近い。金曜には東とバッテリーを組み、開幕戦に備えることになりそう。

井上は二塁打を2本放ち、しっかりと長打力も見せていた。西浦も、練習試合、オープン戦で結果も残しており、バッティングの状態が良い。ショートも守れるので、右の代打で開幕ベンチ入りも考えたい選手。

上甲は、この日はファーストを守り、途中から外野に回った。やはりバッティングは素晴らしいものがある。昨年は1軍デビューを掴み損ねたので、今年は果たして欲しい。森敬もバッティングが上向きか。それ以上にやはり彼の強肩は魅力的。この日も素晴らしい送球がいくつもあった。何とかハマスタのショートでこれが見たいのだが。

先発の平良は、6回61球で3安打無失点。味方の攻撃が長過ぎるくらいだったが、自分のリズムを崩すことなく、いつも通りの投球。この日はフライアウトが多かったが、ファームの打者は寄せ付けなかった。こちらも開幕ローテーション入りに向けて順調。開幕カードの3戦目に持って行くか、来週の登板に注目。

心配なのは楠本。5回裏、勝又の詰まったライト前方のフライに前進し、何とか追いついて掴んだ。しかし、痛そうに倒れ込み、左太もも裏を押さえた。何とか自力で歩いてベンチへ戻ったが、足を引きずっており、肉離れの可能性が考えられる。柴田、大田とケガで離脱していて、桑原がやっと戻りそうなところで再び離脱となると厳しい。軽傷で早く戻れることを願いたい。

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