スポンサーリンク

濵口も立ち上がり修正できず 主力打者は順調

03/14 横浜DeNA6-11阪神(ハマスタ)

先発の濵口がいきなり連続四球でピンチを迎えると、ノイジーの打ち上げた打球がライト線に落ちて先制点を奪われた。さらに佐藤輝、原口のタイムリーが続いてこの回4点。2回以降は修正し、5回まで四球1つで投げ切ったが、課題が残った。2番手の宮城も制球を乱し、3安打に4四球が絡んで5失点。打線は佐野、宮崎、楠本がマルチヒットをマークし、順調な調整ぶりを見せた。

スポンサーリンク

ポジ [Good]

主力の打者は、調整が順調に進んでいるようだ。この日も1番佐野、2番宮崎のオーダーを組んだ。これは途中で交代するために、3打席が早く回るようにしているのか、オプションとして考えているのか。個人的には前者だと思っているが、週末から来週のオーダーを見れば分かるだろう。

佐野は、初回に西勇のスライダーをレフト前へクリーンヒット。3回にはカーブにタイミングを合わせて、センター前へ運んだ。10月に右肘の手術を受けたが、回復も順調で開幕は心配なさそうだ。今年もキャプテンとして打線の中心を担ってもらう必要がある。このまま開幕に合わせて欲しい。

宮崎も全く心配なさそう。初回は真ん中低めの速球をレフト前へ運び、チャンスを拡大。5回も同じようなストレートを今度は右中間へ運んだ。佐野の代走、京田が一塁から生還し、この時点での勝ち越しタイムリーとなった。左へ右へ自由自在に打てているので、あとは調整して開幕を迎えるのみ。ケガなくチームを支えてもらいたい。

沖縄での練習試合で打ちまくっていた楠本だが、一旦ファームの試合で調整し、先週から再合流。オープン戦はあまりヒットが出ていなかったが、この日は彼らしいバットコントロールを見せた。3回はアウトサイド低めのチェンジアップを巧く拾い、レフト前へ鮮やかなヒット。8回は代わったルーキーの富田に対して9球粘り、ストレートをセンター前ヒット。右は大田、アンバギーといるが、現状はライトのポジションに近いのは楠本だろう。開幕にベストなコンディションとなるよう、調整して欲しい。

大田は初回、2ストライクからストレートをキレイにライトへ打ち返し、タイムリー。ベテランの藤田にもオープン戦初ヒットが出た。桑原も犠牲フライにライト前ヒット、盗塁も決めてと順調。主力野手が順調に調整できているのは心強い。

スポンサーリンク

ヤジ [Bad]

人間なので調子が悪かったり、うまく行かなかったりする時もある。日曜に東が、立ち上がりにコントロールの悪さを修正できず5点を奪われた。濵口自身も立ち上がりの悪さを自覚している。意識し過ぎて、ということもあるかも知れないが、濵口くらいのキャリアなら、オープン戦であっても、意識し過ぎてというのは通用しない。

前回は教育リーグで登板した濵口は、初回に3連打を浴びて失点したが、その後立ち直っている。その前の北谷でのオープン戦では5四球とコントロールに課題を残した。この日の登板のテーマは何だったのか。立ち上がりとコントロールになるのではないか。それで初回いきなり連続四球では、一週間何の調整をしたのか、ということになる。

若い投手が1軍で投げ、打たれて学ぶことはあるが、濵口はもうそういう段階にないし、打たれたというよりも勝手に四球を出しただけの登板。開幕前に失敗しておいて良かったと、なかなかポジティブに捉えることのできない内容だった。

本人も言っていたが、ボール自体はそれほど悪くなかったし、コントロールにしてもバラバラでどうしようもないという感じではなかった。審判とのゾーンも合わなかったし、ノイジーの打ち取った当たりがライト線にポトリと落ちてしまう不運もあった。だが、それも連続四球が招いたこと。

何度か書いているが、濵口には四球を出すなとは思っていない。濵口の特徴であり武器でもあるのが、適度な荒れ球。ボールがメチャクチャ速いわけでもないので、ストライクを揃え過ぎると、今度は連打に遭う。荒れ球でボールも多い方が、打者が的を絞りにくくなるし、チェンジアップで誘って行くので、見られてボールになる確率も高い。だからある程度、四球を出して、球数も多くてというのはやむを得ないスタイルだと思っている。

だが、昨年は後半に四球を減らし、うまく打たせて取るような投球ができていた。その形に向けて調整しているのだと思うが、ホーム開幕戦を任させるようなので、次回は周りが納得するような投球を見せて欲しい。来週の東京ドームなのか、イースタンなのか分からないが、あと2回登板があると思うので、しっかりとした仕上げを期待したい。

宮城もコントロールを乱し、4四球と荒れた。ただ、これは意味合いが違っていて、まだ修正能力という意味で1軍レベルにないということが身をもって分かったと思う。良い時ばかりに登板機会があるわけではないので、この日のようにコントロールができない時にどう修正するか。

ファームだと少々ボール球でも打者が打って来る時もあるし、選球眼が良くない打者もいる。150キロを超えるストレートで力勝負で勝てるケースも多いだろうが、1軍の打者だとそうはいかない。ノイジーは三振に取ったが、大山には名前負けしたような感じだった。佐藤輝にボールが先行し、甘いボールを打たれた。その後は本人も打たれたくないという気持ちと、コントロールのバラつきをどう抑えるか苦慮していた様子だった。

ストレートに力強さは出て来ているが、それだけで抑えられるほど1軍は甘くない。それに加えてコースを突くコントロールなのか、いつでもストライクを取れる変化球をマスターするのか。ただストレートが150キロを超えたというだけでは勝負できない。もうワンランク自分を高めるにはどうするのか、ファームで考えて来て欲しい。

石川は、宮城が1アウトを取っただけで降板したため、回跨ぎでの登板になったことは同情するが、森下にチェンジアップをレフトスタンドへ運ばれた。勝負球のチェンジアップは空振りを取りに行くなら、あとボール2つ分は低めに投げたいところ。リリーフ左腕は田中健の離脱で、石川に期待する部分が大きい。ストレートの力強さは出て来ているので、接戦での登板での1球の重みを考えながら、精度を上げて欲しい。

スポンサーリンク

キジ [Other]

宮城に代わった6回に、キャッチャーも上甲に交代。将来も見据えて、選手を見極める機会を作っている。そういう意味で、まだお試しのゲームが続いているので、勝敗は特に関係ないだろう。

15日も同じような形になりそうだ。先発は平良が予定されているようだが、ファームから三浦銀、スターリン、加藤大を呼んで登板させる。育成の二人は、1軍の試合で使うなら今しかない。このタイミングで見ておきたいというのと、本人のモチベーションのためにも1軍を体感させる目的もあるだろう。

この日は、林がファームの試合に回り、1番センターで出場。センターを9回まで守り続けた。ユーティリティな面を強化する意味で、外野も守れるという状況を作っている。さまざまな状況や将来を想定し、今だからできることを実行している。

PayPayドームの試合からなのか、来週の東京ドームからなのか分からないが、開幕を見据えて主力を中心とした試合になってくるので、そこからのプレーや勝敗は開幕を占うような中身になってくると思う。それまでは気にしても意味がない。

声出しが解禁となったハマスタで、勝ちゲームを観たいというのがファン心理ではあるが、オープン戦に関しては、今年も始まったなと雰囲気を感じるだけで勝敗については求めないというのが、個人的な意見。15日は、オープン戦最後のハマスタとなる。平良の好投はもちろん、ファームから参加する投手が、少しでも良い投球を見せてくれることを期待したい。

コメント

タイトルとURLをコピーしました