02/22 練習試合 横浜DeNA3-9千葉ロッテ(アトムホーム宜野湾)
横浜DeNAベイスターズの春季キャンプ第5クール2日目は、13時からロッテとの練習試合を実施した。先発の笠原は、小川に一発を浴びたが、4回1失点とローテーション入りへ前進。4番手として三嶋が1軍復帰登板し、三者凡退に抑えた。田中健は5安打を浴びて4失点、入江は2発を浴びて3失点と課題を残した。
この光景は多分忘れられない
7回にその時はやって来た。ブルペンで最後のボールを投げ終わると、力水を受け取り、投手陣が総出で送り出した。いつものようにマウンドへ駆け上がるとともに、三嶋の名前がコールされ、スタンドからこの日一番の拍手が送られた。
他の媒体でもこのシーンは上がっているかと思うが、風の音が入った少し手ブレした映像ではあるが、現地で撮影したものなのでご覧いただければと思う。
昨年は5月に右肩の張りで登録を外れ、ファームでは登板したものの、なかなか1軍復帰に至らなかった。そんな中、8月に胸椎黄色靱帯骨化症の手術を受けたと発表され、驚いた。山崎もヒーローインタビューで三嶋へエールを送って欲しいと呼びかけた。それだけ復帰が簡単ではない難病との戦いだった。
元の三嶋が戻ってくるのはなかなか難しいのだろうと思っていたが、自主トレではある程度投げることができる様子で、今季の復帰に強い思いを語っていた。春季キャンプはB班で奄美からスタートしたが、順調に調整を進めてきた。18日に宜野湾のA班に合流し、21日にはブルペンでの投球も行っていた。
奄美では、トラックマンの数値で151キロをマークしていたというが、この日も149キロをマーク。初球はカーブで入ったが、スライダー、フォークはいつも通りという感じがした。ストレートも打者を押せていたし、非常に良い復帰登板になったのではないか。
三嶋は、1年間通してやれて初めて復活としたが、「宜野湾の球場でマウンドに行くのにすごい拍手もらって、そして、野手の皆さんに声をかけてもらって、この光景っていうのは、多分これから個人的にも忘れられないと思うし、大事にしていきたい」とコメント。その拍手の1人になれたことを嬉しく思う。
次のステップは、ハマスタでの復帰登板。この日以上の拍手、いや歓声に包まれるのではないか。
笠原はローテ入り前進、田中健は不安も
笠原は、チェンジアップを効果的に使い、的を絞らせない投球を見せた。ストレートはスピードガン表示こそ140キロに満たないが、時折打者を押し込めていた。だからこそチェンジアップで抜くことができていた。東がカサチェとして習ったチェンジアップ。濵口とはスタイルが大きく異なるが、また一つの個性を持った先発左腕が現れたかなといった印象。パ・リーグにはいないので効きそうだなと思った。
他の先発投手候補が結果を出せていない中、4回56球1失点という結果は評価に値する。次回はオープン戦での登板になるが、結果を積み重ねて、先発投手争いを勝ち抜きたい。
一方、3番手で登板した田中健は苦労した。2安打でピンチを招いたが、2アウトまで漕ぎ着けた。しかし、あと1つが打ち取れない。田村、小川、友杉に3連続タイムリーを打たれ、岡を歩かせた。球数も嵩んだため、次の回に登板予定の三嶋の横で、おそらく予備で入っていた宮國が投球練習を始めていた。
ブルペンも少しバタバタとしたが、何とか山本を打ち取り3アウト。カーブで空振りを取るシーンもあったが、キレ、コントロールともにまだ調整段階で、ここから精度を上げる必要があるだろう。ベテランなので、開幕に向けて合わせてくれると思うが、ちょっと不安な内容だった。
入江は、先頭の佐藤都に初球のストレートを豪快に運ばれ、入江自身が不安に思ってしまったのか、ストレートも力んでしまって本来の球威がなかったように思う。昨年1年は非常に良くて、それがそのまま成長してくるのか、いわゆる経験がリセットされるのか、まわりも本人も不安はあるだろう。リリーフとして2年、3年続けて活躍することは簡単ではない。伊勢に続き、年々成長を見せられるか、今後の登板のボールに注視して行きたい。
打線は5回まで中村稔と廣畑の前にノーヒット。ちょっと笑えない展開だったが、関根がレフト前に落とし、スタンドからは安堵の拍手が起こった。7回は先頭の知野が死球で出塁し、柴田と京田の連打でノーアウト満塁とすると、蝦名が2点タイムリーを放った。17日の阪神戦での同点タイムリーに続き、チャンスでしっかりと打てている。レギュラー争いに割って入りたいところだ。
細かいミスもまだ出ていて、オープン戦を進める中で修正し、開幕までにはチームとしてレベルの高い試合ができるように、ステップアップしてほしい。宜野湾での練習試合は4戦全敗で、新ホームユニフォームの門出は不安なものとなったが、ハマスタで開幕後に勝てば良い。来週にはハマスタでの試合があるので、そこではきっちりとした試合を地元のファンに見せてほしいと思う。
宜野湾の観戦記
22日早朝の便で沖縄入りし、宜野湾まで路線バスで移動。12時前くらいに宜野湾に到着した。たくさん写真を撮ったので、ひとまず列挙していきたい。後に文章を追加するかも。
動画の紹介にも書いたが、ダッシュした後に見守っているファンへ手を振ったり、Hi!と挨拶してくれたりとサービス精神もあるJB。「Welcome to YOKOHAMA!」とか言いたかったのに言えない小心者かつ人見知りであった。
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