スポンサーリンク

東は立ち上がり課題も6回無失点 大貫が実戦復帰

03/19 福岡ソフトバンク4-2横浜DeNA(PayPayドーム)

先発の東は、立ち上がりから3イニング連続で先頭の出塁を許すも、2回1アウト満塁のピンチも無失点で切り抜け、4回以降は3イニングをパーフェクトピッチング。開幕ローテーション入りをアピールした。2回に1、3塁から大和が偽走する間に桑原が還って先制、6回には京田の内野安打で1点を追加した。しかし、8回に森と柴田の悪送球が絡んで一挙4失点。

スポンサーリンク

ポジ [Good]

2回に桑原が、東浜のカーブを巧く右へ押っ付けてライトへのヒット。続く大和もストレートを右中間へ。柳田があと一歩届かずといった形になったが、桑原は判断良く三塁まで進む好走塁。1アウト1、3塁とチャンスを拡大した。

森は4球目のストレートを空振りし、三振。この時、大和がディレイド気味にスタートし、キャッチャーからの送球は二塁へ。大和を挟む間に桑原がホームを陥れて先制点。大和はタッチアウトになったが、得点の取り方のバリエーションとしては良かったと思う。

バッティングが課題の山本が、東浜から2出塁。最初の打席は何かを感じさせたのか、ボールが高めに抜け、1つもストライクが入らずに歩かせた。6回の2打席目はインサイド低めのシンカーをしっかりとレフト前ヒット。打数は少ないがオープン戦の打率も.417とアピールできている。まずは東が先発する日の出番を得て、出場機会を増やして行きたい。

2番手の石川が、7回を僅か7球で三者凡退に片付けた。リチャードへのストレートは、テレビ中継の回転数表示2,500rpmを超えていた。この試合で唯一、テンションが上がったシーンだった。先日、今永がWBCで2,600台をマークし、左腕のストレートとしてはMLBトップクラスと話題になった。空振りの取れるストレートを投げる資質が数字にも表れた。

8回も先頭のホーキンスをカーブ、ストレート、チェンジアップと緩急を使って3球三振に仕留めた。だが、川瀬へのストレートがやや浮いてセンター前へ運ばれると、三森にもストレートが高めに行って左中間を破られた。エラーが絡んで同点とされ、なおもピンチで降板となった。三浦が打たれた為、4失点(自責1)となった。

脆さもあるが、可能性を改めて感じる登板だった。回跨ぎで2イニング目も行かせたのは、球数が少なかったからなのか、ロングリリーフの期待もあるからなのか分からないが、左腕のリリーフが手薄な状況から、石川にはきっちりと1イニングを投げることを求めるべきだと個人的には思うが、ベンチの期待がロングなら、それに応える必要がある。今後も精度を上げ、開幕1軍を掴みとって欲しい。

スポンサーリンク

ヤジ [Bad]

8回裏1アウト1塁から、三森の左中間への打球は、桑原がダイビングキャッチを試みるも、あと一歩及ばず。打球はフェンスまで転がって行った。レフトの蝦名がバックアップするも、川瀬は三塁を回ってホームへ。中継に入った森は、思い切りバックホームしたが、ボールが抜けてしまったのか、捕手の遥か上を送球が越えて行った。その間に打者走者の三森も三塁へ進んだ。

2点差で左中間を完全に破り、レフトがバックアップに回った。この時点で同点のランナーである打者走者を最大限ケアすべきであり、ホームへ投げるとしても確実なボールを投げ、打者走者が飛び出そうものならキャッチャーから転送して挟むようなプレーが必要。力任せにバックホームして、とんでもない送球になるというのは、判断力が欠如しているとしか思えない。

森は身体能力が高く、強肩はとても魅力的だが、こういった場面での一瞬の判断力がまだまだ必要だ。オープン戦でこういうミスをして反省できることをプラスに考え、公式戦での接戦で同じようなミスをしないことだ。送球ミスよりも判断ミスの方が大きな問題だと思う。判断力の成長も期待したい。

この回は、さらに栗原のサードゴロを柴田が一塁へ悪送球。悪送球は意外とイージーなゴロを捌いた時の方が起こりやすいと言うが、守備で期待される柴田だけにこのプレーは残念だった。ソト、牧が加わった際の1軍の内野手の枠を考えると、京田、林、柴田の三人が左打ちの内野手で争うことになると思うが、現状だと柴田が一番厳しい立場にあると思う。それで委縮しては元も子もないが、残された機会はあと僅かなだけに、攻守で開幕1軍をアピールして欲しいと思う。

2日連続で緊急登板というような形になった三浦だが、この日は中村晃を歩かせてしまい、上林は2球で追い込んだにも関わらず、チェンジアップが真ん中に入って痛打された。コントロールミスなのだろうが、2ストライクから投げるボールではなかった。一進一退が続くが、1軍に定着するにはその精度を高めなければ難しい。こういった場面で続けて結果を残すことで、1軍ベンチの評価も得られる。残りの限られた機会でも与えられた場面で役割を果たし、ベンチが使いやすい投手に成長して欲しい。

スポンサーリンク

キジ [Other]

3イニングずつ別の東が投げたかのよう

前回、初回に5失点だった東。その後は立ち直り5回まで投げたものの、開幕ローテーション争いでも三浦監督から「大きく後退」という厳しいコメントが出た。それだけに「ダメだったら確実にファーム行きなので、後悔のないよう一番いい球で勝負しようと思った」と背水の陣で臨んだ。

プレッシャーもあり、気負ってしまったのかも知れないが、初回はいきなり三森を歩かせてしまった。しかし、2番の増田が引っ張った打球はセカンドの正面で併殺打。柳田にはスライダーがアウトサイド低めの絶妙なところに決まり、空振り三振。これで立ち直ることができればと思った。

だが、2回も先頭の栗原を歩かせ、続く正木もフルカウントとなりカットボールを甘く投げざるを得なかった。1アウト後、リチャードも歩かせて満塁。だが、海野には見下ろしているかのようにストレートで押して3球三振。川瀬もストレートで押して追い込み、ファウルフライに打ち取った。

海野と川瀬には悪いが、甘いボールを仕留め切れない打者に助けられただけ。8、9番だったので、セ・リーグの公式戦であれば同じように抑えられたかも知れないが、仮に中日の木下だったら、前回と同じように走者一掃のタイムリーを浴びてもおかしくなかった。

3回は、先頭の三森の当たり損ねのファーストゴロが、東のベースカバーが僅かに遅れて内野安打に。益田には真ん中のフォークをセンター前へ運ばれたが、桑原からの送球で三塁を狙った三森が刺された。桑原の守備に救われたが、いつ失点してもおかしくないようなボールしか投げられていなかった。

だが、不思議と柳田には良いボールが行き、今度はストレートで見逃し三振。ここから東が立ち直りを見せる。栗原にもストライクを先行させ、アウトサイドのスライダーでセンターフライに打ち取った。4回以降は力のあるストレートに変化球で緩急を付け、ストライク先行のピッチング。別人のように変わった。

6回無失点という結果だけを見ればGoodなのだろうが、最初の3イニングが悪かっただけに、そこに書くのは躊躇われた。浦添での練習試合では炎上し、ハマスタに戻った5日には素晴らしい投球。先週の中日戦は初回に5失点したが、徐々に立ち直った。そしてこの日は3イニングずつ別人の投球。

正直、どちらが本当の東なのか分からない。三浦監督は「ローテに入れる投球をした」とコメントしているが、不安は残る。だが、大貫はやっと投げ始めたばかりだし、WBCで今永は遅れ、バウアーもまだいない。この結果で外している余裕はないのかなと思う。来週は、スッキリと開幕3戦目を任せられるような投球を見せて欲しい。

イースタンリーグが開幕

イースタンリーグは、18日が雨天中止となり一日遅れの開幕戦となった。先発は、右三角筋後部繊維肉離れで離脱している大貫。1イニング14球だけの登板になったが、2安打を打たれながらも無失点で抑えた。復帰に向けて最初の一歩というところで、まずは試合で投げられたことが重要。投げ終わって問題なければ、次回以降に球数を増やしながら復帰のタイミングを探る形になるだろう。

試合の方は、2回から2番手として高卒2年目の深沢が登板。5回に西川の2ランで失点したが、それ以外はノーヒットに抑えていた。7イニング目となる8回も続投したが、先頭を知野のエラーで出塁させ、バントヒットでピンチが拡大。連打で1点を失いなおもノーアウト満塁で宮城と交代した。結果、このランナーが全て還ったので合計6失点となったが、93球を投げたということが大きい。今後の成長が楽しみな投手。

いよいよ開幕まで2週間を切り、1軍のオープン戦はあと5試合。天気予報が悪いので、唯一の屋外である22日の神宮は試合ができるか気になる。イースタンリーグも開幕し、そちらを使っての調整もあるだろうが、こちらも全て屋外なので試合の可否は気になるところ。

日本時間の火曜日、水曜日はWBCの準決勝、決勝が行われる。朝はそちらを観戦、昼からオープン戦とイースタンリーグを追いかけると思うが、そこまでの野球漬けもここまでなので、楽しみたいと思う。

コメント

タイトルとURLをコピーしました