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三浦監督3年連続で開幕3連敗 才木に力負け

04/02 阪神6-2横浜DeNA(京セラドーム)

先発の笠原は3回、先頭の近本を歩かせ、中野のヒットで1、2塁のピンチ。1アウトから大山のタイムリーで先制を許すと、森下のタイムリーと梅野の犠牲フライでこの回3失点。3回でマウンドを降りた。打線は7回に2番手に岩崎から大和のタイムリーと宮崎のタイムリー二塁打で2点を返したが、8回にエスコバーが原口に2ランを浴び、ダメ押し点を奪われた。三浦監督は就任以来3年連続で開幕3連敗。

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ポジ [Good]

笠原、上茶谷が失点を重ねた後、5回から今季初登板となった石川が2イニングを無失点に抑え、反撃に望みを繋いだ。小幡、才木を連続三振に取り、近本にレフト前ヒットは打たれたが、中野を打ち取って最初のイニングを終えると、回跨ぎで6回のマウンドにも上がった。

ノイジー、大山から三振を奪い、佐藤輝は押し込んでセンターフライに打ち取った。オープン戦では結果が出ていなかったが、公式戦の最初の登板で好投し、1軍のブルペン争いに残った。ストレートは140キロ台中盤だが、回転数が2500程度あるので、打者が差し込まれている。今後もリリーフで結果を出し続けたい。

才木の速球に差し込まれていた打線だが、7回に桑原が三遊間をキレイに割るヒットで出塁。京田が三振に倒れ、代打の戸柱が告げられたところで阪神ベンチが動き、岩崎にスイッチ。3連投の岩崎がコントロールを乱し、戸柱を歩かせると、得点圏の鬼・大和が代打で登場。

追い込まれた後、ファウルで2球粘り、ストレートを打ち返してセカンドの頭を越えるタイムリー。ようやく1点を返した。前日は当ブログでも苦言を呈した通り、代打で登場してバントだった。失敗して併殺打に倒れていたが、得点圏できっちりと役割を果たした。

佐野が倒れた後、好調の宮崎が打席に入る。好調だがこの日の才木には全く合っていなかった。投手が代わったところで、初球のアウトサイドのストレートを捉え、打球は左中間を破った。一塁ランナーの佐野も三塁を回ったが、阪神の中継プレーに無駄がなく憤死。1点差に迫りなおも得点圏という場面になるところだったが、守備に阻まれた。

この日も途中出場となったが、戸柱が四球と右中間への二塁打。オープン戦からバッティングの状態は良さそうだが、それを維持している。ハマスタのホーム開幕戦では濵口と組んでスタメン出場すると思うので、バッティングでも濵口を援護してほしい。

移籍後初スタメンとなった京田は、5回にライト前ヒットを放ち、バッティングの状態の良さを示した。守備では、2回に小幡の強い打球のゴロを捌いた。中日で同期入団の笠原を救う守備を見せた。ショートの争いは、特に開幕カードでは経験がものを言った形。森や林も今後の巻き返しを期待したい。

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ヤジ [Bad]

1、2回のピンチを何とか切り抜けた笠原だったが、3回は2巡目で1番からの打順。ここがポイントだと笠原本人も思ったのだろう。近本に対して慎重になり過ぎてボールが先行した。結局、四球で歩かせてしまった。コントロールで勝負するタイプの投手だけに、大事な先頭打者を自ら出してしまっては苦しい。

中野を2球で追い込みながら、4球目のストレートが浮いて甘くなり、レフト前へ運ばれた。ノイジーは3球三振に取ったが、大山に2ボールからのストレートをレフト前ヒットとされ、先制点を許した。球威はないだけにボールが先行し、打者の狙いが絞られると厳しい。

何とか最少失点で食い止めたかったが、佐藤輝を警戒し、歩かせてしまった。再び満塁となり、森下にタイムリーを打たれ、さらに梅野の打球もレフトへの鋭い当たりだったが、守備範囲で犠牲フライとなった。この3連戦、先発が打たれ出すと最少失点で止められない。それが3連敗に直結した。阪神の繋いで来る攻撃にしてやられた。

練習試合、オープン戦では全ての登板で試合を作っていたので、ここまで乱れて3回で降板するのは想定外だった。5回2失点くらいで行ってくれればと思っていたが、才木が素晴らしかったので、1点もやれない気持ちが強くなってしまったか。先頭を取れずに苦しい投球になった。

石田もガゼルマンもそうだが、開幕ローテーションに入れたので、一度だけの登板で判断はしないだろうが、前から書いている通り、4/11以降は週5試合が2週にわたって続く。今永と大貫が先発に入るなら、必然的に誰かはローテーションから抜けることになる。次の登板は、生き残りをかけた背水の陣となる。そのプレッシャーで自分のボールが投げられないなら、淘汰されるのみ。自分を出し切って欲しい。

8回は、2点差のままで最後の攻撃を迎える為、翌日が試合なしということもあって、わざわざエスコバーを投入したが、結果的にダメ押し点を奪われた。5球で2アウトを取ったが、中野に3ボール。結局最後は歩かせた。コントロールが良い方ではないが、この四球は勿体なかった。

阪神は中野を走らせて、打席に入っている島田へ代打の原口を送る作戦で来た。こういうところは監督経験の豊富さが生きている。中野は初球にスタートできず、2球目にスタートを切るつもりだったところ、早く出てしまった。エスコバーがプレートを外して一塁へ投げたが、その間に中野が二塁へ到達してしまった。

こういうケースは、まずボールを持ったままランナーの様子を見て近づき、どちらに投げるか判断すべきなのに、焦ってすぐに一塁へ投げてしまった。このあたりも虚を突かれた時の判断ができていない。練習も決められたことをやっているだけなので、アドリブが利かない。エスコバーだけの問題ではなく、チームとして見直すべきポイントではないか。

それにしても、1ストライクから代打で打席に入り、エスコバーの154キロのストレートを完璧捉えた原口は見事。最初から原口を代打で出さず、左打者を立たせて盗塁を決めてからという作戦も、簡単にできることではない。中野が挟殺されていれば空回りに終わるところだが、見事に決まった。真似をしろとは言わないが、得点を取る為の采配は学ぶべきところがあると思う。

想定していた通りだが、打線は才木に苦しんだ。155キロ前後のストレートに威力があり、フォークが冴えた。セットアッパーが初回から投げているような感じで、攻略が難しかった。好調の宮崎ですら簡単に三振を奪われていたし、牧やソトはなかなかバットに当たらないという感じだった。

牧はWBCで見た時から、それまでの2年であまり見ないような内容の悪いバッティングをしていたので、心配していた。甘いボールをきっちりと捉えて2本のホームランを打ってはいたが、凡打の内容としては、こねてしまったり、打つべきボールを見逃して、ボール球に手を出したりと良くなかった。

それが開幕しても続いていて、阪神のレベルの高い投手陣に対してより酷くなっている。WBCに出場した選手は他の球団にもいるわけだし、自分で開幕までの調整法を選んだわけなので、牧自身もコメントしている通り、責任はある。ベイスターズにおいては中心の打者なので、おいそれと打順を変更したり、ベンチスタートさせたりはできない。

三浦監督もその点を熟考した上で牧を4番で使うことを決めた。そこは監督の責任。1、2番を佐野と宮崎で組む点も批判的な声が多いが、そこも考えた上で決めたことなら、ブレることなくやっていくべき。ただ、その二人の出塁を後ろが還す前提だが、3~5番が壊滅的なので点にならず、下位打線でチャンスを作れた時だけ宮崎が還しているような状態。本来は、両方のパターンで得点が望めるはずが、本末転倒になっている。これをどうするか。

まず、先発が最少失点で乗り切ってゲームを作り、打線が早めに援護していく形を作りたい。火曜も戸郷が相手なので簡単ではないが、一つ勝って流れを変えて行きたい。

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キジ [Other]

何となく予感はあったが、やはり開幕カードで3連敗。2021年は2分を挟んで開幕6連敗、2022年はハマスタでの広島戦で3連敗。就任以来3年連続で開幕3連敗となった。昨日のキジでも書いたが、開幕投手として7戦全敗という不名誉な記録を持つ三浦監督。開幕の名の付くものは相性が悪すぎる。

昨年も開幕3連敗の後、4連勝して挽回した。今年も簡単に同じようには行かないが、OPENING SERIESとして開催されるハマスタ6連戦で何とか取り戻して欲しい。

前回、京セラドームで開幕カードを迎えたのが、DeNA初年度の2012年。その時は1勝1敗1分で乗り切ったのだが、今年は2戦目で4点リードを逆転され、それ以外は終始阪神のペースで進み、一つも取れなかった。2012年は3戦目で先発し、DeNA初勝利を挙げたのが三浦監督だったので期待したのだが、厳しいスタートとなった。

昨年は阪神が開幕3連敗(トータルで9連敗)、広島が開幕3連勝(同6連勝)だったが、逆になった。昨年開幕3連敗だったDeNAは変わらず今年も3連敗。開幕早々、テンションの下がるスタートとなることは日常茶飯事ではあるが、それに付き合っていくのも大変だ。

ベイスターズ絡みで遠征する場合は、勝つ確率の低いギャンブルをするようなもので、良い試合に巡り会える可能性は非常に低い。それだけに、試合以外の楽しみを用意しておかないとやってられない。今回は久々に大阪を訪れたので、友人のチョイスもあっていろいろと楽しめたと思う。

この3連戦は、昨年得意とした阪神に対し、それ以前の苦い思い出が蘇る試合ばかりだった。2戦目こそ初回に4点を取り、延長戦にもつれ込んでのサヨナラ負けだったが、点差以上に完全にやられてしまった3試合。先発投手、クローザー、4番を中心とした打線、守備・走塁、監督の采配と全てにおいて圧倒された。

WBCに誰が出たとか多少はあるにせよ、チーム全体として開幕へMAXで合わせられないのは、強いチームのやることではない。ヤクルト、ソフトバンク、オリックス、もちろん阪神を見れば分かること。そういう意味でまだ本当の強さはない。ただ、開幕はうまく行かなかったことは事実だが、そんなに弱いとも思っていない。

三浦監督の言うように過ぎたことは変えられないし、ハマスタへ引きずって来られても困る。このチームでプレーするにも、ファンとして観るにも、切り替えが大事。もう観たかも知れないが、球団公式You Tubeチャンネルの歓喜を今一度観て、こういう日もいずれやって来ることをイメージして待とうではないか。

お笑い球団、暗いベンチで試合するなよ。ベイスターズらしくどんな時も明るく、諦めずに試合をして欲しい。気持ちを切り替え、ハマスタのホーム開幕を楽しみにしたい。自称晴れ男が行くので天気もバッチリ。新しいTHE WING STAR SIDEのボックス席から応援する。

ただ最後に一言。「京セラドームは二度と行かない!」

半分ネタだけど、一度行けたのでもういいかなと。行くなら他の球場に行ってみたい。オリックスとの日本シリーズとか、そういうことがない限りは行かないと思う。

それではその最後の?京セラドームの現地観戦記をどうぞ。

前の2試合は試合開始に間に合ってなかったのが、この日は早めに到着。外野のコンコースにある展示を見て回った。京セラドームは、オリックスの本拠地なので、当然全てオリックスのもの。

レフト側10ゲート前の「どんでん」。

ビジター練習中。外野にいるのは投手陣。最後の1枚の選手は、この日好投した石川か?

阪神のシートノック終わりに、アップを始めるスタメンの選手たち。そして、レフトでは先発の笠原が遠投で仕上げ。

試合前の川藤氏のYou Tubeチャンネルとのコラボ企画。ベイプラの解説陣のゲーム予想と似た感じ。

代打でさすがの得点圏の鬼を見せ付けた大和。

京セラドームからJR大正駅へ向かう道。尻無川沿いに桜の木があり、花見をしている人もいた。見えているのが岩松橋。桜に癒されながら鬼門を後にした。

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