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戸柱3ラン!ハマスタ8連勝で3、4月の勝ち越し決定

04/26 横浜DeNA5-2東京ヤクルト(ハマスタ)

先発の石田は3回、濱田とサンタナの連打に佐野のエラーが絡み、1アウト2、3塁から村上の内野ゴロ間に先制点を許した。しかし、その裏、戸柱、林の連打から石田が送り、佐野の内野ゴロ間と同じ形で同点。その後は石田と高梨の投げ合いが続く。7回に戸柱が3ランを放って勝ち越すと、伊勢から山崎に繋ぎ、必勝パターンで逃げ切り。2番手の三嶋が約1年ぶりの勝利を挙げた。

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ポジ [Good]

先発の石田が、6回1失点、自責点は0という好投。少し球数は嵩んでしまったが、ストレートに力もあったし、変化球も有効だった。3回まではランナーを背負う投球だったが、先頭を取っているので最少失点で切り抜けられた。

戸柱がヒーローインタビューで言っていたが、この日の勝利には先発の石田が試合を作ったことは大きな要因となった。

その戸柱は、石田をリードして6回まで1失点。バッティングでもマルチヒットでチームに貢献した。3回は先頭打者で、ヒットを放って出塁し、同点劇を呼び込んだ。7回は桑原のバント失敗もあったが、関根がヒットで繋いだ場面で、2番手の木澤のカットボールをライトスタンドへ運んだ。

インサイドのカットボールを上手く捌いた打球で、リボンビジョンの上でバウンドし、ギリギリでスタンドに飛び込んだ。9日も先発の石田を援護する2ランを放っているが、見事な活躍だった。前日は捕手の伊藤光が価値ある2点タイムリーを放ったが、捕手が連日活躍している。

戸柱の一打で、同じ歳の三嶋に約1年ぶりの勝利が付いた。石田に代わって7回からマウンドに上がった三嶋は、慎重になって球数を要したが、150キロのストレートと鋭いスライダー、低めへのフォークで、アウト3つは全て三振で奪った。

昨年の5月6日以来の勝利となり、完全復活に向けてまた1つのステップを踏んだ。本人は年間を通して貢献して初めて復帰と考えているようだが、この日のようにチームの勝利に直結する活躍ができたことは、手応えにもなっているだろう。エスコバーが不振のうちは、ひとつ上の役割を担うことになりそうだが、経験も十分な投手なので期待したい。

この日も宮崎はスタメンを外れ、2試合連続の欠場。代わってサードに入ったのは林。開幕戦では2エラーと厳しい結果となり、ここまでまだ1安打で打率も0割台だったが、プロ初のマルチヒットをマークした。オープン戦で結果を残したが、ここまでは非常に苦しかったと思う。1軍の投手が、本番で投げるボールにも慣れて来たと思うので、ここから巻き返して行きたい。

関根は好調をキープし、マルチヒット。7回はヒットエンドランを決めた。セオリーとしては引っ張ることだが、強引過ぎることはなく、ヒットゾーンへ転がした。他の外野手の調子が上がらない中で、しっかりと定位置に座っている。再び争いは熾烈になると思うが、しがみ付いて行きたい。

伊勢は、前日に続いて高校の後輩である村上との対戦となった。この日も最後はストレートで空振り三振に取り、先輩の貫禄を見せた。連投となり2安打はされたが、後続を断って6ホールド目をマーク。頼もしい存在になっている。

8回に牧の犠牲フライで1点を追加し、4点差となったが、9回は山崎を投入。既に登板の準備をしていたと思うので、そのまま登板させたと思う。3戦目は伊勢、山崎を休ませるような展開で勝てればベスト。森原、ウェンデルケンも悪くないので彼らが代わりを担ってくれるはずだ。

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ヤジ [Bad]

石田に勝ちが付けば、文句のない試合だったが、高梨も丁寧な投球をしていて、簡単に得点できる雰囲気はなかった。それでも、先発が試合を作れるので勝機が生まれるのであって、良い形で戦えている。

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キジ [Other]

前日のサイスニード以上に、高梨の投球に苦しんだが、石田がきっちりと先発の役割を果たし、自責点0の投球で6回まで投げた。先発が試合を作れることが、ベイスターズの今の強さ。エスコバーの不振はあるが、リリーフにも厚みがあり、7回から三嶋を投入。3三振で流れを引き寄せると、前日の伊藤光に続いて捕手が殊勲の一打。

終わってみれば盤石の試合で「首位固め」。まだ2位とのゲーム差を気にする時期には程遠いが、良い形のゲームができていて、強さを感じる。ヤクルトも打線が低調で、この日にようやく開幕から20試合続いた1桁安打を脱却したが、2点に留まった。調子が悪いうちに勝ち星を取っておく必要があるだろう。

今永、大貫が開幕ローテーションに不在、バウアーは5月の見込みで、オースティンも交流戦以降に合流と見られていたので、4月はできれば5割、借金2~3で踏みとどまりたいという感じだった。開幕4連敗はそれが顕在化したものだったが、その後の戦いは見事だった。4試合を残し、3、4月の月間勝ち越しが決まった。

2015年は交流戦前に貯金11を作る快進撃を見せた。しかも7連敗で借金3となったところから、5連勝、6連勝、5連勝という物凄い勢いだった。全員が調子良いという感じだったと記憶している。フルスロットルで、一気に行くぞ!という勢いがあった。

しかし、交流戦に入るころには息切れというか、全員が一気に調子が悪くなったような感じで、全てが悪い方向へ行った。当時はパ・リーグに圧倒されていたこともあり、交流戦途中から12連敗。交流戦の3勝14敗1分、勝率.176は今でも最低記録として残っている。

そういう意味では、繰り返しになるが現時点で無理して勝っている感じは全くないし、これからまだプラス要素を残している。今永、大貫はまだ戻って来たばかりだし、来週にはバウアーが合流。交流戦にはオースティンが戻ることも現実的になって来た。

打線では宮崎、関根が好調で引っ張ったが、牧がハマスタでしか打てない状態で、全体としてそれほど良いとも思えない。宮崎をベンチスタートにしたこの3試合も、他の選手が活躍して勝てている。

一番大きいのは、先発投手が好投していることだろう。開幕戦では悔しいマウンドになった石田は、4月に入って3試合で自責点0。東、平良も0点台の防御率をマーク。ガゼルマンは初戦こそ4点の援護をフイにしたが、リーグトップタイの3勝目を挙げている。この4人の働きぶりが大きい。

そこへ今永と大貫が加わった。最初の登板を見る限りは、昨年と変わらない活躍が期待できそうな様子なので、大きなプラスになって行くだろう。

あとは、ここからのプラス要素が、本当にプラスになるのかという点と、ケガなどによる離脱で大きなマイナスを生むかどうかという点。特に好調の要因となっている先発投手に関しては、近年で規定投球回を投げた投手が極めて少ない。先発の枚数が揃っている分、現在やっているように中10日や中7日などゆとりを持たせて離脱を防ぐやり方もできるが、それでもケガは出てしまうリスクが付き纏う。

打線ではオースティンが以前のような存在で戻れば強力だが、右肘の手術の影響で昨年も振るわなかった。代打で難しい部分もあったためとは思うが、2021年のような活躍があるかはまだ分からない部分が大きい。

リスクや不安を挙げればキリがないのだが、そういったことを想定したとしても、現状の戦力でこれだけ勝てていることはポジティブに考えて良いと思う。何よりも、昨年の17連勝に続き、今年もハマスタ8連勝となり、ホームなら勝てるという雰囲気を醸成できていることは大きい。

ずっと好調で行けるわけでもないので、5月以降の戦いに向けて、少しでも貯金は持っておきたい。残り4試合を5割と言わず、3勝1敗で行くくらいの気持ちで戦ってくれればと思うし、選手たちは全て勝つつもりでやってくれるだろう。

少し肌寒いナイターではあるが、BLUE☆LIGHT SERIESも盛り上がっているので、その雰囲気のまま一気にスイープを狙いたい。平良がこれまでの投球ができれば試合は作ってくれるだろう。あとは、最初の登板で6回無失点だったピーターズを、初対戦でどこまで攻略できるか。

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